セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

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21話 美容の師匠は鏡の前に その4

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夕食前、店番であったケイスが食堂に入ると、ジャネットとケイスとアニタが嬉しそうにはしゃいでいた、

「あれ、どうしたんです?」

とケイスが問うと、

「ふふん、どう?どう?」

とジャネットがニヤニヤと立ち上がる、

「どう?って・・・」

とケイスが首を傾げた瞬間、

「あれ」

っとその変化に気が付いた、

「何か、可愛くなってる・・・え、ジャネットさんですよね」

「ふふーん、新生ジャネット様よ、ケイスさん、惚れちゃだめだからね」

ケイスに流し目を送るジャネット、

「えー、あ、アニタさんもパウラさんも、や、何ですかそれ?」

「何でしょうー、ねぇー」

アニタはパウラに微笑み、

「そうですね、アニタさん」

パウラはアニタに微笑んだ、

「はいはい、あんた達はさっさとソフィアのお手伝いに行きなさい」

鏡の前でユーリが大声を上げた、ハーイと黄色い声が三つ響く、

「ケイスさんもどう?今日は調子良いからね、もう、皆でかかって来いってなもんよ」

腕捲りをして笑うユーリの前には、白いシーツを纏ったオリビアが神妙な顔で座っている、

「えっと、どういう事ですか?」

とケイスは怪訝そうに訊ねる、よく見ればユーリもまたこざっぱりとして知的な容貌に変わっている、

「ふふん、あの三人を見たでしょ、ケイスさんも可愛くしてあげるわよ」

「えっ」

とケイスは驚いた、ケイスが鏡を見るとオリビアと目が合う、

「ケイスさんも是非、世界が変わります」

真面目なオリビアの真面目な言葉にケイスはハーと首を傾げた、

「あら、ケイスさんお疲れ様」

そこへ厨房からエレインが入って来る、見ると頭に布を巻いており、洗髪したのが見て取れた、

「あー、洗髪ですかー?」

「そうよ、あなたもユーリ先生のお世話になりなさいな、いいですよね、師匠」

「師匠?」

ケイスはさらに首を傾げてユーリを見ると、

「勿論よ、ケイスさんも少し弄れば可愛くなるわ、ふふ、楽しくなってきたわね」

「あ、その前に」

とエレインはケイスが手にしている金庫と木簡に目をやると、

「それは、預かりますわ」

「あ、そうですね、はい、大事です」

「さ、ケイスさんも荷物を置いてきなさいな、師匠の腕は凄いのよ」

師匠とはユーリの事であるらしい、知らぬ間に格を上げたユーリにケイスの疑問は晴れないまま取り合えず自室に向かうのであった。



それから、ケイスは訳が分からないまま鏡の前に座り、ユーリの言う事をそのままハイハイと答えていくと、

「はい、出来た、うん、ケイスさんも元はいいのよね、髪型変えるだけで違うでしょ」

鏡の中のケイスは先程までとはまるで別人となっていた、

「あの、これ、私ですか?」

「そうよー、あ、眉も整えましょう、少し痛いかもだけど、我慢よ」

ユーリの仕上げ作業が終わり、ケイスはまじまじと自分の顔を見る、

「あらー、確かに私です、けど、わ、何か何か」

「ふふ、良い感じね、ケイスさんは髪が重かったのよ、軽くしてふんわり見せるように意識して、そうすれば顔が明るくなるでしょ、それと眉も優しく見えるように整えれば、それを意識しなさいね、ほら、髪洗ってきなさい」

すっと、シーツを外されたケイスは、

「はい、あの、ありがとうございます、師匠」

「師匠はいいから、さて、時間はありそうね、カトカとサビナも弄ってやりますか」

と階段へ向かう、

「わー、わー、嬉しいなー」

ケイスは鏡に顔を擦り付ける程近付いて、髪と眉それと全体の様子を観察する、

「すごいでしょ、ユーリ先生、びっくりだわ」

いつもの席に着いたエレインがケイスに話しかけた、その向かいにはオリビアが座っている、

「そうですね、びっくりですって、えっ、エレインさんすごいキレー」

ケイスが振り向くと、そこにはいつもとはまるで雰囲気の違うエレインがお淑やかに座っていた、

「エレインさん、お人形さんみたいですー」

「ケイスさん、それは言い過ぎよ」

と謙遜してみせるが、満更悪い気はしないらしい、押さえられない笑みが口元に見える、

「そうですよ、ケイスさん、お嬢様の本当の美しさが表に出ただけです」

オリビアが静かに窘めるが、

「わ、オリビアさんも、なんですか、かっこいいですよ、キリッとしてます、髪も艶やかです」

オリビアはその一言で赤面しそっと視線を逸らす、

「ふふ、オリビアが赤くなってるー、めずらしー」

エレインがニヤニヤとからかうと、

「お嬢様、言葉使いにはお気をつけ下さい」

赤面したまま背筋を正すオリビア、

「あー、でも、そっかー、それで、ジャネットさんも生まれ変わったのねー」

「そうですね、あの芋臭いジャネットさんがあんなに可愛くなるんですもの、私達が美しくなっても何も不思議はありませんわね」

「お嬢様、言い過ぎです」

「んー、何か言ったー?お、ケイスってば可愛くなった―」

厨房から顔だけ出したジャネットがケイスに笑みを見せた、

「えへへ」

と何故かケイスが誤魔化し笑いを浮かべる、

「髪洗ってきな、切った髪が結構ついてるからさ、あ、私洗ってあげるよ」

「わ、ありがとうございます、今行きますね」

とケイスは腰を上げるのであった。



その日の夕食は皆行儀の良い食べ方になっていた、普段の賑やかで騒がしい雰囲気は皆無となり、静かな中でも微笑み合いつつニコヤカに時が過ぎて行く、その空気感を作り出しているのはその場にいるほぼ全員の容姿が一段階上がった為と、それにより姿勢が良くなり他人の目を気にするように意識が変わった為であろう、ユーリ曰く、

「見られている事を意識すると、さらに良い女になるわよ」

だそうで、ユーリは冗談交じりで語ったつもりであったが、彼女を師匠と呼び始めた面々はその言葉を心に深く刻み込んだ、そして、そんな面々の中でも特に目を引く二人はやはり輝きが違っていた、エレインとカトカである、エレインは正に文字通りの令嬢らしい美しさと上品さを身に纏い、優雅な佇まいがそれをさらに引き立てていた、ケイスのお人形みたいとの比喩はまさにその通りなのである、対してカトカはその造形美が目を引いた、長い髪で顔を隠すような髪型であった彼女は、ユーリの助言により両耳を出して前髪を分け後頭部で軽く纏めている、本日のユーリの調髪の中で最も短時間で仕上げられたその髪型は、カトカの魅力を大きく引き出す事に成功しており、自然に醸し出される煌めきが太陽のように周囲を照らしているとさえ感じられた、

「みんな、キレーになったねー」

ミナがニコニコと見廻している、ミナもまたユーリの手により髪を両サイドで結んでおり、スリッパの端切れの山から作られた鮮やかなリボンが黒色の髪に映えている、

「ミナも可愛いわよー、でも痛くない?」

「うん大丈夫、えへへ、可愛い?」

「そうね、いつも可愛いけど、今日は格別ね」

「うふふ」

と照れ笑いとなって俯いたミナ、

「まったく、色気づきおってからに」

とレインが目を細めるが、その本人もユーリの助言により長い髪を結いあげていた、

「なーに?レインも可愛くなったわよ、スッキリしてお洒落になったわ」

「ふぬ、当然じゃ、元が良いのじゃ、何をしても似合うのじゃ」

レインは素直には喜べないらしい、しかし、ユーリが鏡の前に座ったレインを褒めそやしながら髪を結いあげている間、その顔は気恥ずかしさと照れ笑いで終始微苦笑であった事は微笑ましい事実なのである、

「素直に楽しみなさいよ、身綺麗にするのは女性の義務であり、楽しみなんだから」

「そうかの、なら良いわ」

ソフィアの言にレインは素直に引き下がったが、その口元には隠しきれない笑みが見て取れた、

「師匠、真面目な話なんですが、この技術を活かす事は考えてらっしゃらないのですか」

エレインがユーリの背に問うた、

「なによ、堅苦しいわね」

ユーリが苦笑いで振り返る、

「すいません、しかし、これほどの調髪と的確な助言はそうそう出来るものではないと思います、学園の一学科として採用されるべき技と知識であると愚行致しますが」

エレインの意見に皆はウンウンと頷いている、

「だから、堅苦しいっての」

とユーリは笑い、

「いえ、真面目に考えても良いかと思いますよ、所長の、いえ師匠の技は発展継続するべきです」

サビナは真剣な目でユーリを見る、

「あなたまでなによ、まったく、世界が狭いわよ、ソフィアあの話ししてあげてよ」

とユーリはめんどくさそうにソフィアに水を向けた、

「どの話し?」

とソフィアは受ける、

「ほら、私が田舎に行った時にやってくれたじゃない、あの気持ち良くてツルツルになる」

「あー、あれー、そのうち、実践しようと思ってはいるのよ、それまでは秘密にしたかったんだけど」

「え、そうなの」

「そうよ、ほら、大量にお湯を使うから、それと材料がねー、浄化槽とお風呂が出来てからかなーって、思ってたのよ」

「そうか、そうね、あれは・・・ふふ、じゃ、そういう事で」

と二人は微笑み合うが、

「ちょっと待って下さい、二人だけで納得しないで下さいよ」

「そうですよ、気になるじゃないですか」

「全くです、せめてさわりだけでも教えてください」

「ツルツルって何ですか?」

生徒達は疑問と非難の声を上げ、

「まだ、何かあるんですか?」

「やばい、所長とソフィアさんが組んだら何をしでかすか・・・想像できないわ」

カトカとサビナは若干引き気味である、

「ふふ、そうね、あれよ、浄化槽が出来て、お風呂が出来てからのお楽しみかしら?でも、お風呂だって美容には良いものなのよ、ま、暫く先になると思うから、そうね、明日からは毎朝洗顔して、ガラス鏡の前で髪を整えなさい、自分の顔をじっくりと見るだけでも意識は変わるしね、皆まだ若いんだからそれだけで十分に綺麗になるわよ」

ソフィアはそう言って切り上げようとするが、

「そうでしょうけど、そのツルツルの方が気になります」

「そうですよ、せめて、どういうものかだけでも」

生徒達は食い下がり、

「あー、浄化槽、真面目にやろうか?サビナさん」

「そうね、手を抜いてはいけない感じね、優先順位を上げましょうか、カトカさん」

研究所組は考えを改めるのであった。
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