セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

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26話 優しい小父さん達と精霊の木 その7

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翌日、いつものようにソフィアが掃除を始め、最近では常となったミナとレインの読書時間になるとテラがふらりと食堂へ降りてきた、

「おはようございます」

朝の爽やかな挨拶を交わす、テラはだいぶ肩の力が抜けてきたようでその表情は先日よりも明るく軽い、

「朝から?大変ね」

ソフィアの社交辞令的な笑顔と挨拶に、

「そうですね、今日、ガラス鏡のギルド打合せがあるんですよ」

「あ、そっか、ならテラさんがいないとだわね」

「いえいえ、エレイン会長だけでも十分かもしれません、しっかりとした考えをお持ちの方なので、大概の人であれば納得するしかないと思いますよ」

ニコニコとテラは答える、

「そうなの?ちょっと前まではお嬢様らしいお嬢様だったけど、あっという間に一端の経営者になったのかしら?ま、考えることは出来る人だったから、才能有ったのかもね」

「ソフィアさんから見るとそう感じるのですか?」

「そりゃそうよ、私がここに来た時の惨状を見せてあげたいわ、まるでごみ溜めだったのよ、この寮って、それで生徒達は当然のように平気な顔してるんですもの、もうミナもレインも泣きそうになるほどよ、全員の尻を叩いてゴミ処理したのも懐かしいわね」

自身の名前が出た為か読書中の二人が顔を上げ、ソフィアとテラの視線がこちらを向いてない事を確認すると再び書へと視線を落とす、

「へー、そんな事もあったんですか」

「そうなのよ、それからね・・・」

ソフィアは楽しそうに屋台の時の話しとその後のエレインの件等、上品な部類と呼べる内容の井戸端会議となった、

「なるほど、確かにお話しを伺う限りでは今の生徒さん達とはまるで違うようですね」

「そうね、ま、エレインさんが中心にいるのは間違いないし、やるとなったらやる人だったって感じなのかしら?彼女にとっても良い方向に動いている事は確実だしね、テラさんも手伝ってあげてね」

「勿論です、私はほら高給を頂く予定なので、給料分はしっかりと」

なるほどと二人は笑いあい、ではとテラは一礼して事務所へ向かった。



その後、日常業務を熟して買い物は何かあったかなとソフィアが倉庫へ向かうと、食堂からソフィアを呼ぶ声がする、レインがヒョイと倉庫に顔を出し、

「学園長様が来とるぞー」

それだけ行ってレインは消えた、

「あら、もう?」

ソフィアは早速かーと独り言を呟きながら食堂に入ると、事務長とダナそれにユーリが屯しており、当の学園長はミナの隣りに座って、

「うむ、でな、この茸がまた美味いんじゃ、生で食したよりも一味違うんじゃよ」

「えー、なんでー」

「うむ、儂の考える所ではの、乾燥させる事で熟成が進むのではないかと考えているんじゃな」

「ジュクセイ?」

「そうじゃ、えっとな、ワインを飲んだことはあるか?」

「ないよ」

ミナは当然のように答える、

「む、そうか、そうじゃの、ではな、ワインというのは葡萄の汁だけを集めて発酵させて作る酒なのじゃがな」

「うん、知ってる、えっと、ユーリが好きなの、後、クロノスも好きなんだって、あ、レインも好きじゃーって言ってたよ、ね」

純粋な瞳でレインを見るが、レインは困った顔で口を尖らせる、ソフィアはそれ以上に困った顔でレインの反応を探りつつ、他の大人の様子を探るが、事務長とダナは楽しそうに二人の遣り取りを見ており、ユーリは苦笑いでそっぽを向いていた、

「む、子供はあまり嗜んで良いものではないぞ」

学園長がレインに優しく微笑み、

「でだ、その発酵というのに時間がかかるのじゃな、で、様々な条件があるのだが長い時間発酵させればさせるほど良い味と風味になるのじゃ、ま、これも難しくての葡萄の質と樽の質、それと周辺環境が起因していると儂は考えておるんじゃが、時間をかければ良いというものでも無くての・・・っと、話しがズレとるの、つまり、そうやってある環境下に置くことで本質が変化するのじゃな、茸の場合は干す事によってワインと同じような変化が起こっているのではないかと儂は考えておるのじゃよ」

「へー、なら、出来たら食べてみるね、ね、ソフィー、出来たら食べるんだよね」

ミナがソフィアを見上げる、

「勿論よ、あとどれくらいかしら?まだ干したばかりだからもう少し先ね」

「ほう、なんじゃ、茸を干したのか?」

「うん、あのね、裏山でレインとミナで採ってきたの、で、この御本にね、干したら美味しくなるって書いてあったの、で、やってみたのよ、お庭に吊るしてあるの」

ミナの得意気な笑顔に、

「ミナさん、幼いのに大したもんじゃ、この歳で実践派であるとはの、いや、恐れ入った、なら、じゃ、儂はスープがお薦めじゃぞ、それとあれだ煮物にしても美味いのじゃ」

学園長はいよいよ楽しくなってきたらしい、ミナの頭を優しく撫でながら、興奮気味に目を大きく見開いた、

「そうなの?ソフィー、スープと煮物だって、楽しみー」

ミナはソフィアを見上げてすぐに書へ視線を戻すと、

「あ、でねでね、この御本面白いんだよ、あのね、あのね、ショクチュウショクブツがね気になるの」

「ほう、それはまた良い視点じゃの」

「えっとね、ここ、ここ」

興奮気味に乱暴な手付きでページを捲ると食虫植物のページを差して、

「えっとね、ここ、ここがね閉じるんだって、でもね、でもね、葉っぱが動くの?見た事無いの、どうなってるの?」

「ほうほう、そうじゃの、見た事ないだろのう、ふむ、動く葉っぱを見てみたいかの?」

「うん、ホントに動くの?動物みたいに?」

「おう、動くぞ、動物よりも昆虫みたいな感じだの、うむ、よし、ソフィアさん、今から学園に来ないか?このカズラと、オジギソウがあるからの、見せたいんじゃがどうじゃ?」

学園長は楽しそうにソフィアに問う、

「へー、面白そうですね、はい、喜んで」

「うむ、では、行こうかの」

と学園長が腰を上げると同時に、

「学園長、まずは精霊の木ですよ、その後でお願いします」

事務長が静かに窘めた、

「おう、おう、そうじゃった、うむ、ミナさん、すまんの、裏山に行ってからで良いか?」

「えー、いいけどー、動く葉っぱ見たいなー」

「大丈夫じゃ、動く葉っぱは動くが逃げたりはせんよ」

学園長は楽し気に笑い、

「うむ、で、ソフィアさん、精霊の木の事なのだがな」

とミナの頭に手を置いてソフィアへ向き直る、

「はいはい、早速向かわれますか?」

「うむ、突然で申し訳ないの、精霊の木と聞かされては居ても立っても居られなくてな、一応学園所有の土地だからの、ほれ、おまけも着いて来ているが拝見して良いかな」

おまけと言われ事務長とダナが渋い顔となり、ユーリは当然のように他人顔である、

「勿論ですよ、では、すぐに?」

「うむ、お願いしよう」

学園長の一言で大人達はソフィアに従い勝手口から裏山へ向かった、当然のようにミナとレインも付き従う、

「スリッパは良い品ですな、寮内も明るく感じましたぞ」

「あら、ありがとうございます」

「それにこのつっかけですか、これも素晴らしい、いや、ソフィアさんの発案と伺いましたがどちらでこのような物を?」

道すがら事務長がソフィアを質問攻めにし、

「うむ、その点では儂も悩んだのじゃ、何しろ試料が少なくての」

「むう、しかし、せめて動物と昆虫は分けるべきじゃ、それと鳥類もじゃ、魚類と魔物類は別なのじゃろ」

「それなのじゃよ、魚類と言ってもなにも水に住む生物が全て魚類ではないからの、獣としか思えないものもおるし、鯨や海蛇やら海獣やらはどうしたものかと悩んでおっての、さらにヒトデやらクラゲやら、あれは魚と呼ぶには難しかろう、さらに魔物類となるとまるで雲を掴むようなものじゃ、何度も調査も解剖もしたのだが、何とも共通する特徴が無い、いや、あるにはあるのじゃがこちらも試料が少なくてのう」

「当然じゃの、そうなると分類から始める必要があるという事じゃな」

「ふむ、しかし、博物学としての観点から・・・いやこの場合はまず博物学とはな・・・」

学園長はレイン相手に自身の定義した博物学に関する講義を始めた、

「なるほど、そうなると学園長の考えとしては、ただ収集し分類しただけでは足りないということじゃな」

「うむ、そう考えておる、その物の活用やこちらの社会の中にある思想的な位置づけも対象が我々に与えた恩恵と考えているのじゃ、地方によっては神様のように大事にされておるのに、他の地方では蛇蝎の如く嫌われておる、狼とかがそうじゃな、そういった歴史的、文化的、思想的側面を網羅してこその博物学と、そうしたいと考えておるのじゃ」

「しかし、そうなるとあれじゃな、それは哲学とも神学とも違った文化学とでも言えるものか、それを内包するとなると、あまりに広大になるのではないかな」

「ほっほっ、そうじゃ、そうなのじゃよ」

レインの指摘に学園長は心の底から楽しそうに笑顔になった、

「ミナさんも大したものじゃと思ったが、レインさん、あなたも凄いの、どうじゃ、儂の弟子にならんか」

「考えておいてやってもよいぞ」

尊大なレインの答えに学園長はさらに機嫌の良い笑い声を上げる、

「あー、私、分かったわ」

「はい、私も」

一行の最後尾を歩くユーリとダナは囁き合う、

「学園長の機嫌が悪い時はミナとレインを連れていきましょう」

「そうですね、こんな機嫌の良い学園長は久しぶりに見ます」

うんうんと二人は頷きあうのであった。
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