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本編
50話 光柱は陽光よりも眩しくて その17
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やがて、修練場の4人が時折背後を見上げながら国王の元へと戻って来た、国王は困った顔で4人を迎えると、
「イフナース、変わりはないか」
とその体調を気遣い、
「はい、まったく・・・いや、しかし、これは一体・・・」
イフナースは光柱を見上げて戸惑うばかりのようで、これはまぁ当然の反応だなとユーリは思いつつ、
「えーと、まずは、解説致しますか・・・ソフィア説明した?」
一応とソフィアを伺うがソフィアは黙して首を振る、
「そっか、まず前提条件としまして・・・」
ユーリは改めてイフナースに伝えた事と結界が正常に作動している事を簡単に説明し、
「以上の事を踏まえまして、殿下の魔力に関しては私が意見申し上げた通り、比較的に異常と言える程の潜在能力がある事が立証されたかと思います」
そう締め括って一同を見渡した、国王は静かに、
「イフナース、お前はどうなのだ?」
我が息子に問いかける、ユーリの理路整然とした解説のお陰で国王以下傍観者達は落ち着きを取り戻し、イフナースもまた腕を組んで光柱を見上げ自身の魔力について実感している様子で、
「はい、ユーリ先生の言葉通りです、私は・・・そうですね、ここ数年は一度も使用していなかった魔法を・・・昔、戯れでよく使っていた光の灯りを、当時と同じ感覚で使用しました・・・」
訥々と答えるイフナースに、ユーリとソフィアは、
「えっ?」
「うそっ?」
甲高い声を上げて驚く、
「なんじゃ?」
「どうした?」
国王とクロノスが同時に二人を睨みつけるが、
「あちゃー、そっかー、まずいかな?」
「大丈夫・・・じゃない?たぶん・・・」
「えー、でもさー」
「いや、確かにそうだよね・・・うん、何か変だなって思ったんだけど・・・さ・・・」
「だよね、5段目が動いて6段目が動かない理由が無いもんね」
「うん、そっか・・・」
「こりゃまいったね・・・」
「どうする?」
「このままでも良いとは思うけど・・・」
ユーリとソフィアは一同を完全に置いてけぼりにして、何やら焦って早口である、これはまた何かやらかしたなとクロノスはおろかその場にいる全員が感づき、クロノスは大きく咳払いをすると、
「どういう事だ?」
改めて二人を見下ろした、
「あー・・・」
ソフィアがユーリを見つめ、
「えっと・・・」
ユーリはソフィアを見つめ返し、
「ここは私よね・・・」
とユーリが観念したようにうーんと言葉を探して、
「はい、えーと・・・申し上げますと、先程までと結論は変わりません」
と一同に聞こえるように声を出す、そうなのかと首を捻る者も居たが、皆黙して続きを待った、
「ですが、はい、結界を作る際の基本となる方向性に少々間違い・・・というか齟齬・・・というか勘違い、確認不足、もしくは連絡不足がありまして・・・」
ユーリの持つ語彙の中から近いものを並べたてるが、ようは俗にいうコミュニケーション不足という事である、
「今回構築した結界は光の攻撃系統の魔法に特化した作りになっております、故に、殿下が使用された灯りの魔法には完全に対応できていないと考えられます・・・というか対応できてないです」
と二人が焦った原因を口にする、
「そうなのか?」
クロノスが眉間に深い皺を刻む、
「はい、完全にこちら側の過誤であります、申し訳ありません」
ユーリはやや大袈裟に頭を下げ、ソフィアも慌ててそれに倣った、
「そうか、で、どうなる?」
「はい、先程も申し上げましたが殿下の魔力に関してはその通り、疑う余地も無く尋常でない事は御理解頂いたと思いますが、問題は・・・」
ユーリは光柱を見上げ、
「そうですね、この結界・・・もしかしたら・・・いえ、確実に、暫くはこのままです・・・ね」
ソフィアも光柱を見上げてユーリの語を継いだ、
「なに?」
一同の視線が一斉に光柱に向かう、ソフィアの言葉は正しい様子で、回転する闇色の結界はその勢いが衰えず、高く吹きあがる光もまた煌びやかな美しさを保っていた、先の試用の時は茶を飲む間も無く消え去っていたが、今回のそれはユーリの解説の後でもまるで衰えているようには見えない、
「本当か?」
クロノスが再度確認する、
「はい、うーん、ザッと考えまして・・・はい、灯りの魔法は攻撃魔法とは違いましてその場に止まる性質があります、先のお三方の攻撃魔法であれば対象に向けて動いて終わりなのです、ですので上方に向けてしまえば被害は無いです、そしてそのように結界を構築しているのですが、灯りの魔法には明確な指向性がありません、つまり・・・この状態は一つ目の結界の基部において灯りの魔法が存在する限り続くかと思います」
「そうか、そういう事か」
ロキュスがなるほどと頷き、
「ある意味興味深い現象ですな・・・」
学園長も光柱を見上げて納得している、
「それはまた・・・結界を止める事は出来るのか?」
国王が問うと、
「可能ですが、そうしますと、殿下の灯りの魔法が・・・そうですね、正に爆発するかと思います」
「なに?」
「はい、下手するとモニケンダムが吹き飛ぶほどの魔力です」
ソフィアとユーリの返答に国王は頬を引き攣らせ、これは埒が明かんとロキュスに視線で真偽を問いかける、
「・・・お二人の言葉通りかと・・・諸々の状況を考えますと・・・今、結界内にある灯りの魔法は先の攻撃魔法の数倍・・・いや、比較するのも難しい程の魔力であると考えられます・・・」
ロキュスは悩みながら言葉を選んで答える、
「そう・・・なのか・・・」
国王は絶句し、イフナースは茫然として、
「しかし、昔使っていた簡単な魔法だぞ?子供にも出来るだろう」
冷や汗を浮かべて慌てるが、
「そうですね、ですから最初から申し上げております通りの結果なのです」
ユーリが冷静に答え、
「そうだな・・・うん、お前さんこれで俺と面と向かって喧嘩できるぞ」
クロノスが明るく笑うがつられて笑う者は居なかった、この場においてクロノス一派の真の実力を知る者はクロノス一派以外にはいない、リンドやアフラ、ロキュスといった戦場で轡を並べた者達も、クロノス達の力は見ていてもそれはタロウの特訓の後の力である、ほぼ完璧に制御された状態でのそれであり、クロノス達も本気でその能力を使い切ったのは魔王との最終決戦以外には無い、それもまた周辺の被害を考慮し制御にかけられた労力の方が大きかったのであるが、
「しかしだな・・・いや・・・うん」
イフナースは何とか引き攣った笑いをクロノスに返しつつ、
「すると・・・あれか、俺は灯りの魔法程度で街を吹き飛ばせるのか?」
「そうだな」
「いや、灯りだぞ・・・子供でも使えるんだぞ」
イフナースの中ではその程度の認識なのであろう、同じ文言を繰り返すが、
「はい、ですので、魔法の使用は一切なさらぬ様にとお話ししたのです」
ユーリが冷静に口を挟み、
「そうだぞ、これで良く分かっただろう?」
クロノスの得意そうな笑みに、イフナースは黙り込むしかなく、そこへ、
「失礼します」
女性の甲高い声が一同の背後から響き、近衛の数人が慌てて警護に走るが、
「わっ、何だこれ、コワー」
さらに続いて甲高い声が響いた、何事かと一斉に背後を振り返ると、そこには近衛に止められた女性事務員の姿があり、これはと事務長が走り寄る、
「どうした?」
落ち着いた事務長の様子に、近衛の姿にも驚いて固まっていた事務員は、
「・・・あっ、はい、あの・・・衛兵の方が来てます、その・・・何をやっているのかと」
慌てているのであろう敬語もなにも無く答える事務員に、
「衛兵?」
事務長が問い返すと、
「はい、街中で騒ぎになっているらしいです、学園が何度も光って・・・」
そこで一同はあっと大声を上げ、
「そりゃそうなるよね・・・」
「うん、やり過ぎたかしら?」
ユーリとソフィアは顔を見合わせ、
「陛下、ここは一先ずお帰り下さい、始末は儂と事務長でつけます」
学園長がサッと国王に近付き進言する、
「うむ、そうだな、よし、我々は一旦北ヘルデルに戻る、リンド、学園長を補佐してやれ、学園長、事務長、後は頼む、イフナース、クロノス、一緒に来い、ソフィアさん、ユーリ先生も頼む」
国王は次々と指示を出し、皆頭を垂れて了承を示したが、ソフィアはえー私もーとあからさまに不快な顔となり、ユーリも私はこっちの方が良いと思うけどなと顔を顰めた。
「イフナース、変わりはないか」
とその体調を気遣い、
「はい、まったく・・・いや、しかし、これは一体・・・」
イフナースは光柱を見上げて戸惑うばかりのようで、これはまぁ当然の反応だなとユーリは思いつつ、
「えーと、まずは、解説致しますか・・・ソフィア説明した?」
一応とソフィアを伺うがソフィアは黙して首を振る、
「そっか、まず前提条件としまして・・・」
ユーリは改めてイフナースに伝えた事と結界が正常に作動している事を簡単に説明し、
「以上の事を踏まえまして、殿下の魔力に関しては私が意見申し上げた通り、比較的に異常と言える程の潜在能力がある事が立証されたかと思います」
そう締め括って一同を見渡した、国王は静かに、
「イフナース、お前はどうなのだ?」
我が息子に問いかける、ユーリの理路整然とした解説のお陰で国王以下傍観者達は落ち着きを取り戻し、イフナースもまた腕を組んで光柱を見上げ自身の魔力について実感している様子で、
「はい、ユーリ先生の言葉通りです、私は・・・そうですね、ここ数年は一度も使用していなかった魔法を・・・昔、戯れでよく使っていた光の灯りを、当時と同じ感覚で使用しました・・・」
訥々と答えるイフナースに、ユーリとソフィアは、
「えっ?」
「うそっ?」
甲高い声を上げて驚く、
「なんじゃ?」
「どうした?」
国王とクロノスが同時に二人を睨みつけるが、
「あちゃー、そっかー、まずいかな?」
「大丈夫・・・じゃない?たぶん・・・」
「えー、でもさー」
「いや、確かにそうだよね・・・うん、何か変だなって思ったんだけど・・・さ・・・」
「だよね、5段目が動いて6段目が動かない理由が無いもんね」
「うん、そっか・・・」
「こりゃまいったね・・・」
「どうする?」
「このままでも良いとは思うけど・・・」
ユーリとソフィアは一同を完全に置いてけぼりにして、何やら焦って早口である、これはまた何かやらかしたなとクロノスはおろかその場にいる全員が感づき、クロノスは大きく咳払いをすると、
「どういう事だ?」
改めて二人を見下ろした、
「あー・・・」
ソフィアがユーリを見つめ、
「えっと・・・」
ユーリはソフィアを見つめ返し、
「ここは私よね・・・」
とユーリが観念したようにうーんと言葉を探して、
「はい、えーと・・・申し上げますと、先程までと結論は変わりません」
と一同に聞こえるように声を出す、そうなのかと首を捻る者も居たが、皆黙して続きを待った、
「ですが、はい、結界を作る際の基本となる方向性に少々間違い・・・というか齟齬・・・というか勘違い、確認不足、もしくは連絡不足がありまして・・・」
ユーリの持つ語彙の中から近いものを並べたてるが、ようは俗にいうコミュニケーション不足という事である、
「今回構築した結界は光の攻撃系統の魔法に特化した作りになっております、故に、殿下が使用された灯りの魔法には完全に対応できていないと考えられます・・・というか対応できてないです」
と二人が焦った原因を口にする、
「そうなのか?」
クロノスが眉間に深い皺を刻む、
「はい、完全にこちら側の過誤であります、申し訳ありません」
ユーリはやや大袈裟に頭を下げ、ソフィアも慌ててそれに倣った、
「そうか、で、どうなる?」
「はい、先程も申し上げましたが殿下の魔力に関してはその通り、疑う余地も無く尋常でない事は御理解頂いたと思いますが、問題は・・・」
ユーリは光柱を見上げ、
「そうですね、この結界・・・もしかしたら・・・いえ、確実に、暫くはこのままです・・・ね」
ソフィアも光柱を見上げてユーリの語を継いだ、
「なに?」
一同の視線が一斉に光柱に向かう、ソフィアの言葉は正しい様子で、回転する闇色の結界はその勢いが衰えず、高く吹きあがる光もまた煌びやかな美しさを保っていた、先の試用の時は茶を飲む間も無く消え去っていたが、今回のそれはユーリの解説の後でもまるで衰えているようには見えない、
「本当か?」
クロノスが再度確認する、
「はい、うーん、ザッと考えまして・・・はい、灯りの魔法は攻撃魔法とは違いましてその場に止まる性質があります、先のお三方の攻撃魔法であれば対象に向けて動いて終わりなのです、ですので上方に向けてしまえば被害は無いです、そしてそのように結界を構築しているのですが、灯りの魔法には明確な指向性がありません、つまり・・・この状態は一つ目の結界の基部において灯りの魔法が存在する限り続くかと思います」
「そうか、そういう事か」
ロキュスがなるほどと頷き、
「ある意味興味深い現象ですな・・・」
学園長も光柱を見上げて納得している、
「それはまた・・・結界を止める事は出来るのか?」
国王が問うと、
「可能ですが、そうしますと、殿下の灯りの魔法が・・・そうですね、正に爆発するかと思います」
「なに?」
「はい、下手するとモニケンダムが吹き飛ぶほどの魔力です」
ソフィアとユーリの返答に国王は頬を引き攣らせ、これは埒が明かんとロキュスに視線で真偽を問いかける、
「・・・お二人の言葉通りかと・・・諸々の状況を考えますと・・・今、結界内にある灯りの魔法は先の攻撃魔法の数倍・・・いや、比較するのも難しい程の魔力であると考えられます・・・」
ロキュスは悩みながら言葉を選んで答える、
「そう・・・なのか・・・」
国王は絶句し、イフナースは茫然として、
「しかし、昔使っていた簡単な魔法だぞ?子供にも出来るだろう」
冷や汗を浮かべて慌てるが、
「そうですね、ですから最初から申し上げております通りの結果なのです」
ユーリが冷静に答え、
「そうだな・・・うん、お前さんこれで俺と面と向かって喧嘩できるぞ」
クロノスが明るく笑うがつられて笑う者は居なかった、この場においてクロノス一派の真の実力を知る者はクロノス一派以外にはいない、リンドやアフラ、ロキュスといった戦場で轡を並べた者達も、クロノス達の力は見ていてもそれはタロウの特訓の後の力である、ほぼ完璧に制御された状態でのそれであり、クロノス達も本気でその能力を使い切ったのは魔王との最終決戦以外には無い、それもまた周辺の被害を考慮し制御にかけられた労力の方が大きかったのであるが、
「しかしだな・・・いや・・・うん」
イフナースは何とか引き攣った笑いをクロノスに返しつつ、
「すると・・・あれか、俺は灯りの魔法程度で街を吹き飛ばせるのか?」
「そうだな」
「いや、灯りだぞ・・・子供でも使えるんだぞ」
イフナースの中ではその程度の認識なのであろう、同じ文言を繰り返すが、
「はい、ですので、魔法の使用は一切なさらぬ様にとお話ししたのです」
ユーリが冷静に口を挟み、
「そうだぞ、これで良く分かっただろう?」
クロノスの得意そうな笑みに、イフナースは黙り込むしかなく、そこへ、
「失礼します」
女性の甲高い声が一同の背後から響き、近衛の数人が慌てて警護に走るが、
「わっ、何だこれ、コワー」
さらに続いて甲高い声が響いた、何事かと一斉に背後を振り返ると、そこには近衛に止められた女性事務員の姿があり、これはと事務長が走り寄る、
「どうした?」
落ち着いた事務長の様子に、近衛の姿にも驚いて固まっていた事務員は、
「・・・あっ、はい、あの・・・衛兵の方が来てます、その・・・何をやっているのかと」
慌てているのであろう敬語もなにも無く答える事務員に、
「衛兵?」
事務長が問い返すと、
「はい、街中で騒ぎになっているらしいです、学園が何度も光って・・・」
そこで一同はあっと大声を上げ、
「そりゃそうなるよね・・・」
「うん、やり過ぎたかしら?」
ユーリとソフィアは顔を見合わせ、
「陛下、ここは一先ずお帰り下さい、始末は儂と事務長でつけます」
学園長がサッと国王に近付き進言する、
「うむ、そうだな、よし、我々は一旦北ヘルデルに戻る、リンド、学園長を補佐してやれ、学園長、事務長、後は頼む、イフナース、クロノス、一緒に来い、ソフィアさん、ユーリ先生も頼む」
国王は次々と指示を出し、皆頭を垂れて了承を示したが、ソフィアはえー私もーとあからさまに不快な顔となり、ユーリも私はこっちの方が良いと思うけどなと顔を顰めた。
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※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
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