セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

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本編

75話 茶店にて その51

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「戻ったよー」

タロウが階段から恐る恐ると食堂に入ると、

「あらお帰り」

「なんだー、もう帰ったのー」

「早くないですか?」

「ですねー、タロウさんは真面目だなー」

「ですねー」

ソフィアとユーリ、研究所組の三人にテラとエルマがテーブルを囲んでおり、ミナは寝台の上で毛布を被って丸まっていた、その隣りにももう一つ毛布の小山が出来ている、タロウはん?と首を傾げ、アッとすぐに気付いた、食堂内が見事に酒臭い、さらにはテーブルには湯呑とつまみと思しき小皿が並んでおり、よく見ればピーナッツやら小さく刻まれた干し肉のようで、

「あー・・・そっか、こっちも飲み会?」

「そうよー、女だけの飲み会ねー」

ソフィアがニヤリと微笑み、

「楽しかったのになー」

ブーとタロウを睨むユーリ、

「もう、またそんな事言ってー」

テラが目を細めてユーリを睨み、

「何度でも言うわよー、気兼ねなく飲めるのは幸せってものなのよー」

上機嫌に微笑み杯を呷るユーリである、

「あー、悪いね、邪魔して」

タロウはそういう事ならさっさと逃げようかと厨房へ向かうも、

「待ちなさい、で、学園長とそのなんとかって人」

「司法長官ですよ」

「確か子爵様ですよ」

サビナとゾーイが即座につっこみ、ユーリはムッと二人を睨みつけ、

「誰でもいいわよ、で、何の話しだったのよ」

サッとタロウを睨み上げる、

「何の話しって、大したもんじゃないよ」

「いいえ、絶対大したもんでしょ」

「決めつけるなよ」

「決めつけるわよ」

「あのなー・・・」

ユーリはすっかり酔っぱらっているようで、他の面々もニヤニヤとタロウを見上げている、

「まぁ・・・ほら、別になんだ、司法長官様がね、フィロメナさんの店の常連さんだったらしくてさ、最近行ってなかったから丁度良いから一緒にって、感じだったんだよ」

「へー・・・そのなんとか長官ってあれでしょ、なんか堅物で有名なんでしょ」

「らしいけど、いくら堅物って言ってもさ、そりゃ趣味もあれば楽しみもあるだろ」

「趣味ねー」

「楽しみねー」

ユーリとゾーイが呆れたようにタロウを見つめる、どうやらゾーイは司法長官を知っているらしい、まぁ、ロキュスの助手のような仕事をしていれば王家にも出入りしており、王城で会った事もあるのであろう、もしくは噂でも耳に入れていたか、いずれにしろ司法長官も噂になりやすい人物で顔も広ければ名も売れているという事であった、

「そうですね、あの先生は切り替えがハッキリしている方ですから」

エルマが懐かしそうに微笑む、

「そうなの?」

「ですよ、家庭教師をしていた頃も・・・あっ、あれです陛下と一緒にあっちこっちと飲みに行ってたとかいないとか」

ウフフと微笑するエルマ、陛下ねーとユーリが呟き、その言い方はどうだろうとテラが睨む、

「うちの師匠もそんな感じでした、陛下が好きなんですよ、お酒もですけど、遊女屋さんとか、うん、そんな感じだったと思います」

大きく頷くゾーイである、ゾーイもまた顔を真っ赤に染めている、どうやら酒が表に出るタイプらしい、これはこれで可愛らしいなとタロウは思いつつ、

「あっ、エルマさん大丈夫?体調とか?」

と一応気を遣ってみた、ソフィアもレインも側にいたであろうからその点は何も心配していなかったが、話題を変えるには丁度良いと考えての一言である、

「はい、快調です、お酒もすごい美味しいです」

明るく笑って杯を呷るエルマである、一杯だけと思っていたが結局クイクイと楽しんでしまっている、懸念していた体調も問題無いように思う、問題があるとすれば久しぶりの酒とあって少しのまれているようで、自制が必要だと理性が主張している事であろうか、しかし冷静にそう思えるのであればまだ大丈夫だとエルマは判断している、故にこの一杯で終わりにしようと考えるも、結局そう考えつつ五杯は飲んでいた、酒の魔力とは恐ろしいなと思いつつ、楽しいものだから止められなかったりもする、

「ありゃ、ならいいけど・・・」

タロウがソフィアを伺うと、ソフィアはニコリと微笑む、どうやら心配ないとの答えであろう、タロウはそう解釈し、

「ん、ならいいけどね、じゃ、俺は・・・」

と厨房へ向かうも、

「待ちなさい、座りなさい」

ユーリの落ち着いた厳しい声がその背を襲う、エッと振り返るタロウ、

「なによ、あんたも少しは酔った顔して帰ってきなさいよ、夫婦二人でまるで酔った風じゃないのよね」

ユーリがギラリとソフィアを横目で睨み、ソフィアはなによと睨み返す、

「俺は充分酔ってるよ」

「嘘おっしゃい、ほれ、私の酒が飲めないって言うのかしら?」

ガッと空いた杯を手にして酒を注ぐユーリ、見れば酒樽が一つ床に転がっており、どうやらそちらは空であるらしい、また随分とおっさんみたいな事を言い出してとタロウは顔を顰め、

「・・・だってさ、女の世界に邪魔しちゃ悪いじゃん?」

「今更何よ、ほれ、座れ、飲め」

ダンッと杯を叩き付けるユーリ、もうと微笑む女性達である、タロウはまぁいいかと空いた席に腰を下ろした、タロウの体内時計だとまだ20時か21時かの夜はこれからの時間帯で、宵の口としては若干過ぎた程度である、しかし王国民はもう寝る時間であり、実際生徒達の姿が無い所を見るに皆自室に戻ったのであろう、ここにいるのは大人達ばかりで、さらには今朝の様子を考えるにエルマを中心にして楽しんでいる筈で、しかしどう見てもユーリが中心となっているあたり、まぁ、こうなるだろうなとタロウは状況を察してしまう、

「はいはい頂くよ」

タロウも酒は嫌いでは無い、杯に手を伸ばしクッと喉に流し込む、王国のワインは酒というよりもぶどうジュースに近い、甘ったるくて酸味が強く、アルコースは薄かった、それでもやはり酒は酒である、しっかり酔えるし慣れれば旨い、逆にこの飲み易さが悪酔いの原因だよなとタロウは思う、

「うむ、それでいいわ」

ニヤリと微笑むユーリ、この酔っぱらいはとタロウは目を細める、そして再び女性達は楽しそうに話し始めたようで、カトカがテラを捕まえ湯たんぽがどうのこうのと言い出し、ゾーイは枕が無かったと不満そうであった、どうやら店の品揃えに話題が移ったようで、そう言えば確かに枕が無かったなと微笑むタロウ、しかし若干棚には空きがあった為そこに並べるのかな等と思っていると、

「あっ、そうだ、タロウさん」

エルマがふと顔を上げた、ん?と視線だけを向けるタロウ、

「エルフってホントにいるんですか?」

純粋な疑問であった、他の面々もオッとエルマを見つめてからタロウへ視線を向け、ソフィアはめんどくさそうに口元を歪めている、

「んー、いるよー」

適当に答えるタロウである、この質問は幾度目かであった、そりゃ気になるだろうなと思う、タロウからすれば河童が実在するとか天狗がいるとかそういうレベルなんだろうなとフト思い立ち、だとすれば気にならない訳もない、実際タロウもそれらが実在するとなれば是非見てみたいし会ってみたいと思うはずで、

「そう言われてもねー・・・」

ブスーっとユーリがタロウを睨み、カトカやゾーイもどうしたもんだかと首を傾げた、タロウは勿論ソフィアの話しを聞く限りその存在は疑いようがないのであるが、その二人共が関わるなと明言している、そう言いつつも事あるごとに口にし、特に美容に関しても医療に関しても彼らの技術を好き放題扱っているように見える、気にならないほうがおかしいというものであった、

「だって、日傘もだし、エルマさんの治療もだって、エルフさんの技術だよ、俺が発見した訳でも開発した訳でもないし」

「そうでしょうけど・・・」

エルマはムーと眉を顰める、その気持ちは良く分かると大きく頷く研究所の三人とテラ、ソフィアもまぁねーと遠い目をして暖炉を見つめてしまう、

「まぁ、ほら、世の中は広くて不可思議な事ばかりだよ、第一君らは帝国の人さえ見た事無いだろ?」

ニヤリと微笑むタロウ、そう言われればそうかもなと思う女性達、どうやらこの街や王国を狙って軍を動かしているとは聞いているが、今現在、その帝国に所属するであろう者を目にする事は無かった、

「帝国の人はね、俺らとそう変わらないからね、言葉が通じない程度の違いしかない、って事はだ、言葉が分かれば普通の人だし、そりゃ少々常識は違うだろうけど、まぁ、それほどズレた価値観ではないからね・・・それよりも」

タロウはサッサと話題を変えようと思う、どうせ皆酔っぱらっているのだ、一晩で忘れるような話題であればより明るく楽しい方が良いであろうと思うも、

「他にはないの?エルフの面白い技術・・・」

ユーリが口を挟み引き継いだようである、エルフの存在そのものをどうのこうの言ってもタロウとソフィアは有耶無耶にするだけであろう、となれば別の視点で情報を引き出すのが得策でる、酔い乍らもしっかりと頭は回転しているらしい、

「面白い?」

「うん、ヒガサも面白かったけど、あれはなかなかに興味深いわね、で、他には?」

「他にって・・・なにかあったかな?」

ワインを舐めつつソフィアに確認するタロウ、ソフィアはこっちに話しを振るなとばかりに目を細めて杯を口に運ぶ、

「なによ、あるんでしょ?」

ニヤリと二人を交互に見つめるユーリ、カトカやサビナ、テラもエルマもどうやら他にもあるらしいと静かに先を待つ、

「・・・まぁ、あるけど・・・」

ソフィアがポツリと呟いた、

「でしょうね、で、どんなの?」

「どんなのって言われても・・・どうかしら?」

「どうかしらって言われても・・・どうよ?」

ソフィアとタロウが何やら目配せしあい、モウと苦笑しワインを傾ける一同、ここで変にせっついても無駄である事はユーリは勿論テラやサビナも理解している、ここは待ちの一手であった、

「・・・あれは?ほら、あんたが試してすんげー気持ちいいって言ってた・・・」

「あー、あれは再現できるか・・・」

「何よそれ?」

やっと出て来たと微笑むユーリ、ニヤリとほくそ笑む研究所の三人である、

「んー・・・まぁ、難しくないんだが、後始末が大変でなー」

「ねー、綺麗な川か滝か、風呂場でやるにはちょっとねー・・・出来なくは無いけど・・・まぁ、出来るか・・・」

「そうなんだよなー、サイッコーに気持ち良いんだけどねー」

「そうみたいねー」

「お前もやればよかったんだよ」

「嫌よ」

「見た目ほど悪くないぞ」

「あれで見た目通り酷かったらやる価値ないわよ、第一・・・あんたもだって死にかけてなかった?」

「そう見えたのか?」

タロウの静かな問いに、小さく頷くソフィア、何だそれはと目を輝かせる大人達、

「まぁ・・・想像するにそうかもなー・・・」

タロウはすぐに納得したらしい、

「・・・それ、前に言ってたやつ?」

ユーリがジロリとソフィアを睨む、

「・・・言ったかしら?」

「違うの?」

「私としては、お肌の手入れだけで十分と思うけどねー・・・まぁ、興味があればやってみれば?実際難しくないし」

「だから、なんなのよ」

さらに目を細めるユーリ、ソフィアはもうと顔を顰めてタロウを伺う、

「・・・まぁ、難しくは無いんだけどね・・・ユーリ、よく考えてみろ、ソフィアがこんだけ嫌がるんだぞ、俺としては月に一度はやってもいいかと思うし、エルフさん達もそのくらいの頻度で楽しんでいるんだが・・・うん、そういう事だ」

どうやらタロウも乗り気では無いらしい、ムッとユーリが小首を傾げ、

「ですからー、何なんですかそれー」

カトカが居ても立っても居られず口を挟む、

「あー・・・えっとな」

タロウは仕方が無いと詳細を語り出す、エルフが秘薬とする液体があるらしく、それ自体の製法はタロウもしっかりと聞き取っており、再現は難しくないのだとか、しかし問題はその効能である、湯呑に一杯程度を一気に飲むらしいのだが、その途端体中からあらゆる液体と固体が強制的に排出され、その間は身動きも出来ない程の快感で、やがてその排出が一段落すると得も言われぬ解放感と共に身体全体が軽くなり生まれ変わったような感覚となるらしい、

「それは・・・」

「固体って・・・」

「うん、固体・・・飲みながら話す内容じゃないけどね、そういう事」

「・・・なるほど・・・」

「液体ってあれですか、血とかですか?」

「うんにゃ、汗とか涙とか鼻水とか・・・あと、下も?あと、母乳」

「母乳って・・・」

エッと目を見開く女性達、

「うん、母乳、男も出るんだぞ、母乳」

さらにエッと驚く女性達である、タロウは精液もと言いかけて黙り込む、酔っているとはいえ女性達相手に話す事では無かった、まぁ、相手がクロノス達であれば平気で口にしていたであろうけれども、

「まぁ、ごく少量だけどな、俺も実際出たし、エルフさんもビックリしてた」

アッハッハと笑うタロウ、ムッと顔を顰めるしかない女性達である、

「まぁ、そんな感じでね、何て言うか・・・うん、身体の中のね、余剰な水分とか、腸の中の溜まったものとか、そういうのを全部かな、強制的に排出する薬でね、なもんで・・・想像してみ、どういう状態になるか・・・」

ニヤリと顔を歪めるタロウ、ソフィアはまったくと目を細め、女性達はウッと言葉を詰まらせる、

「まぁ、エルフさんもね、子供には使わないし、大人でも月に一度以上やるなって感じなんだけど、これがまた気持ちいいんだよ、うん、何度も言うけど生まれ変わった気分?頭も身体もスッキリしてね、で、爽快・・・って感じ、若返った感じでね、その後に飲む水の美味い事といったら・・・あっ、注意点としてはその日は食事をしない事かな、胃の中に何か残ってたらそれも出て来るって言ってたなー・・・」

「・・・それ、毒薬じゃないの?」

ユーリが聞かなきゃよかったと眉を顰める、

「そだね、毒薬に近いだろうね、でも、まぁ、良く効く薬って毒と変わらんし」

「そういうもんなの?」

「そういうもんだよ、どう?試してみる?美容にも良いし、健康にも良いぞ、用意しようと思えば簡単・・・でもないか、少しばかりあれだな、調達と仕込みに手間がかかるけど、作れなくはない」

「止めとく」

ユーリがあっさりと答え、それがいいわよとソフィアは苦笑する、ですねと頷く他一同、

「ありゃ、折角お風呂もあるんだし、後始末が大変だけど、あれだぞ、病み付きになるぞ」

ニヤーと意地の悪い笑みを浮かべるタロウ、

「フン、言ってなさい、酒がまずくなるわ、これはここまで、あっ、で、あんた、あれで何やるのよ」

ユーリが食堂の壁際に並んだ二つのガラス容器に視線を向けた、納品したと報告されていたショーケースである、

「あっ、ここに置いてたの?」

と嬉しそうに席を立つタロウであった。
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