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ベルンシュタイン公爵邸。
通称「魔王城」の正門をくぐる時、わたくしの心拍数は有酸素運動並みに跳ね上がっておりました。
(……生きて帰れるかしら)
昨日の今日で呼び出し。
しかも「動きやすい服で来い」という謎の指定。
もしや、公爵家の裏庭で穴掘りの刑に処されるのでは?
それとも、猛獣の餌やり体験(物理)でしょうか?
わたくしは覚悟を決め、ガタガタと震える膝を叱咤しながら、案内された温室の扉を開けました。
「失礼いたしま……」
言いかけた言葉は、ピンク色の突風によって遮られました。
「カテリーナ様ーーーーっ!!」
「ぐえっ!?」
強烈なタックル。
わたくしの肺から再び空気が漏れます。
視界いっぱいに広がったのは、満面の笑みを浮かべたイザベラ様でした。
「イ、イザベラ様? なぜここに?」
「ここはわたくしの実家ですもの! それより聞いてくださいまし! 先ほどのランチデート、大成功でしたのよ!」
イザベラ様はわたくしの手をブンブンと縦に振りました。
握力がゴリラ並みです。
「落ち着いてください。腕が脱臼します」
「あら、ごめんなさい! でも興奮が冷めやらなくて!」
イザベラ様は頬を紅潮させ、うっとりと天井(ガラス張り)を見上げました。
「あの後、殿下と街のカフェテラスへ行きましたの。そこでわたくし、あなたの教え通り『壁』になりましたの!」
「……ほう。具体的には?」
「殿下が『僕の髪が風になびく角度は計算されているんだ』と仰ったので、間髪入れずに『さすがですわ!』と答えました」
「うむ(どうでもいい計算ですね)」
「次に『この紅茶の渋みは、僕の人生の苦悩に似ている』と仰ったので、『初めて知りました!』と目を輝かせました」
「うむうむ(ただの抽出時間ミスでしょう)」
「そして最後に、『君は何も言わなくても僕の心を理解してくれるね』と仰ったので、『凄いですわ!』と拍手しました」
「完璧です。AIも驚きの自動応答ぶりですわ」
イザベラ様は「キャーッ!」と嬉しそうに身をよじりました。
「そうしましたら! なんと殿下が! 『君は最高の理解者だ』と言って、その場でプレゼントを買ってくださったのです!」
イザベラ様が誇らしげに掲げたのは、小指の先ほどもある巨大な宝石がついた指輪でした。
センスが良いか悪いかは別として、高価であることは間違いありません。
「見てください、この輝き! 殿下がわたくしのために選んでくださった、愛の証ですわ!」
「おめでとうございます。その指輪があれば、護身用のメリケンサック代わりにもなりそうですわね」
「まあ、カテリーナったら! 面白い冗談を!」
イザベラ様がケラケラと笑います。
以前なら「無礼な!」と激昂していたでしょうに、今やわたくしの言うことなら何でも好意的に解釈するフィルターがかかっているようです。
「本当に感謝していますわ、カテリーナ様。あなたはわたくしの恩人……いいえ、『心の友』ですわ!」
「……友?」
不吉な単語が聞こえました。
「ええ! 今までわたくし、あなたのことを誤解していました。地味で陰気でつまらない女だと思っていましたけれど……」
「(否定できないのが辛いところです)」
「本当は、誰よりも深く人の心を見抜き、適切な助言をくれる賢者だったのですね!」
イザベラ様がキラキラした瞳でわたくしを見つめます。
まるで、捨て犬を拾った飼い主を見るような、全幅の信頼を寄せた目です。
(……まずい)
わたくしは冷や汗をかきました。
わたくしの計画は、こうです。
1.王太子をイザベラ様に押し付ける。
2.嫌われない程度に距離を置く。
3.フェードアウトして田舎に引きこもる。
しかし、今の状況は――。
「これから、恋愛のことは全てカテリーナ様に相談しますわ! 毎日手紙を書きますね! 週末はお泊まり会もしなくちゃ!」
「えっ、毎日? お泊まり?」
「ええ! パジャマパーティーというのをやってみたかったのです! 恋バナをして、枕投げをして……ああ、夢が広がりますわ!」
全力で拒否したい。
パジャマは寝るための服であって、パーティーをするための服ではありません。
それに、毎日手紙なんて、筆不精のわたくしには拷問です。
「あ、あの、イザベラ様? わたくし、筆無精でして……」
「大丈夫ですわ! 返事は『読みました』の一言で構いませんから!」
「(ハードルが低い! なんてチョロいの!?)」
「それに、お茶会のお菓子はわたくしが最高級のものを用意させます! シェフも呼びますわ!」
「……っ!」
食い意地という名の急所を、的確に突かれました。
「最高級の……お菓子……」
「はい! 王都で人気の『天使のミルフィーユ』も、予約なしで食べ放題ですわよ!」
わたくしの意志が、音を立てて崩れ去りました。
「……喜んでお供いたします、親友(とも)よ」
「やったぁ! 嬉しいですわ、カテリーナ様!」
イザベラ様が再びわたくしに抱きつきました。
甘い香水の匂いと、少し苦しい締め付け。
でもまあ、美味しいお菓子が食べられるなら、悪くないかもしれません。
(……あれ? もしかしてわたくしも、チョロい?)
そんな自己嫌悪に陥りかけた、その時です。
パチ、パチ、パチ。
温室の奥から、ゆっくりとした拍手の音が聞こえてきました。
「……見事な手綱さばきだ。感動すら覚えるな」
背筋が凍るようなバリトンボイス。
イザベラ様が「あっ、お兄様!」と声を上げ、パッとわたくしから離れました。
緑の木々の間から姿を現したのは、黒いシャツにスラックスという、ラフな格好のアレクセイ様でした。
公爵の正装ではない、プライベートな姿。
それが逆に、大人の色気を醸し出していて、直視できません。
「お兄様! 聞いてらしたの? カテリーナ様は凄いですのよ!」
「ああ、聞いていたとも。まさか、あの気難しいお前が、ここまで懐くとはな」
アレクセイ様は楽しげに口角を上げ、わたくしを見据えました。
その目は、「よくやった」と褒めているようであり、「逃がさない」と脅しているようでもありました。
「『性能の良い壁』になれ、だったか? 的確すぎて笑いが止まらなかったぞ」
「……お聞き苦しいところをお見せしました」
「いや、素晴らしい講義だった。……さて、イザベラ」
「はい、お兄様!」
「カテリーナは俺の客だ。これから『大人の話』がある。お前は部屋に戻って、王太子への礼状でも書いていろ」
「むぅ、わかりましたわ。……カテリーナ様、また後で!」
イザベラ様は名残惜しそうに手を振りながら、温室を出て行きました。
嵐が去り、再び静寂が訪れます。
しかし、今の静寂は、先ほどまでとは比べ物にならないほど緊張感に満ちていました。
アレクセイ様が、ゆっくりと近づいてきます。
「さて、カテリーナ」
「は、はい」
「妹の調教は合格だ。褒美をやろう」
「褒美……ですか?」
「ああ。俺自ら、茶を淹れてやる」
「……え?」
公爵様が?
お茶を?
毒とか入っていませんよね?
わたくしが固まっていると、アレクセイ様は白いガーデンテーブルの椅子を引き、ニッコリと微笑みました。
「座れ。……さあ、飼育の時間の始まりだ」
その笑顔は、どんな悪役よりも美しく、そして凶悪でした。
通称「魔王城」の正門をくぐる時、わたくしの心拍数は有酸素運動並みに跳ね上がっておりました。
(……生きて帰れるかしら)
昨日の今日で呼び出し。
しかも「動きやすい服で来い」という謎の指定。
もしや、公爵家の裏庭で穴掘りの刑に処されるのでは?
それとも、猛獣の餌やり体験(物理)でしょうか?
わたくしは覚悟を決め、ガタガタと震える膝を叱咤しながら、案内された温室の扉を開けました。
「失礼いたしま……」
言いかけた言葉は、ピンク色の突風によって遮られました。
「カテリーナ様ーーーーっ!!」
「ぐえっ!?」
強烈なタックル。
わたくしの肺から再び空気が漏れます。
視界いっぱいに広がったのは、満面の笑みを浮かべたイザベラ様でした。
「イ、イザベラ様? なぜここに?」
「ここはわたくしの実家ですもの! それより聞いてくださいまし! 先ほどのランチデート、大成功でしたのよ!」
イザベラ様はわたくしの手をブンブンと縦に振りました。
握力がゴリラ並みです。
「落ち着いてください。腕が脱臼します」
「あら、ごめんなさい! でも興奮が冷めやらなくて!」
イザベラ様は頬を紅潮させ、うっとりと天井(ガラス張り)を見上げました。
「あの後、殿下と街のカフェテラスへ行きましたの。そこでわたくし、あなたの教え通り『壁』になりましたの!」
「……ほう。具体的には?」
「殿下が『僕の髪が風になびく角度は計算されているんだ』と仰ったので、間髪入れずに『さすがですわ!』と答えました」
「うむ(どうでもいい計算ですね)」
「次に『この紅茶の渋みは、僕の人生の苦悩に似ている』と仰ったので、『初めて知りました!』と目を輝かせました」
「うむうむ(ただの抽出時間ミスでしょう)」
「そして最後に、『君は何も言わなくても僕の心を理解してくれるね』と仰ったので、『凄いですわ!』と拍手しました」
「完璧です。AIも驚きの自動応答ぶりですわ」
イザベラ様は「キャーッ!」と嬉しそうに身をよじりました。
「そうしましたら! なんと殿下が! 『君は最高の理解者だ』と言って、その場でプレゼントを買ってくださったのです!」
イザベラ様が誇らしげに掲げたのは、小指の先ほどもある巨大な宝石がついた指輪でした。
センスが良いか悪いかは別として、高価であることは間違いありません。
「見てください、この輝き! 殿下がわたくしのために選んでくださった、愛の証ですわ!」
「おめでとうございます。その指輪があれば、護身用のメリケンサック代わりにもなりそうですわね」
「まあ、カテリーナったら! 面白い冗談を!」
イザベラ様がケラケラと笑います。
以前なら「無礼な!」と激昂していたでしょうに、今やわたくしの言うことなら何でも好意的に解釈するフィルターがかかっているようです。
「本当に感謝していますわ、カテリーナ様。あなたはわたくしの恩人……いいえ、『心の友』ですわ!」
「……友?」
不吉な単語が聞こえました。
「ええ! 今までわたくし、あなたのことを誤解していました。地味で陰気でつまらない女だと思っていましたけれど……」
「(否定できないのが辛いところです)」
「本当は、誰よりも深く人の心を見抜き、適切な助言をくれる賢者だったのですね!」
イザベラ様がキラキラした瞳でわたくしを見つめます。
まるで、捨て犬を拾った飼い主を見るような、全幅の信頼を寄せた目です。
(……まずい)
わたくしは冷や汗をかきました。
わたくしの計画は、こうです。
1.王太子をイザベラ様に押し付ける。
2.嫌われない程度に距離を置く。
3.フェードアウトして田舎に引きこもる。
しかし、今の状況は――。
「これから、恋愛のことは全てカテリーナ様に相談しますわ! 毎日手紙を書きますね! 週末はお泊まり会もしなくちゃ!」
「えっ、毎日? お泊まり?」
「ええ! パジャマパーティーというのをやってみたかったのです! 恋バナをして、枕投げをして……ああ、夢が広がりますわ!」
全力で拒否したい。
パジャマは寝るための服であって、パーティーをするための服ではありません。
それに、毎日手紙なんて、筆不精のわたくしには拷問です。
「あ、あの、イザベラ様? わたくし、筆無精でして……」
「大丈夫ですわ! 返事は『読みました』の一言で構いませんから!」
「(ハードルが低い! なんてチョロいの!?)」
「それに、お茶会のお菓子はわたくしが最高級のものを用意させます! シェフも呼びますわ!」
「……っ!」
食い意地という名の急所を、的確に突かれました。
「最高級の……お菓子……」
「はい! 王都で人気の『天使のミルフィーユ』も、予約なしで食べ放題ですわよ!」
わたくしの意志が、音を立てて崩れ去りました。
「……喜んでお供いたします、親友(とも)よ」
「やったぁ! 嬉しいですわ、カテリーナ様!」
イザベラ様が再びわたくしに抱きつきました。
甘い香水の匂いと、少し苦しい締め付け。
でもまあ、美味しいお菓子が食べられるなら、悪くないかもしれません。
(……あれ? もしかしてわたくしも、チョロい?)
そんな自己嫌悪に陥りかけた、その時です。
パチ、パチ、パチ。
温室の奥から、ゆっくりとした拍手の音が聞こえてきました。
「……見事な手綱さばきだ。感動すら覚えるな」
背筋が凍るようなバリトンボイス。
イザベラ様が「あっ、お兄様!」と声を上げ、パッとわたくしから離れました。
緑の木々の間から姿を現したのは、黒いシャツにスラックスという、ラフな格好のアレクセイ様でした。
公爵の正装ではない、プライベートな姿。
それが逆に、大人の色気を醸し出していて、直視できません。
「お兄様! 聞いてらしたの? カテリーナ様は凄いですのよ!」
「ああ、聞いていたとも。まさか、あの気難しいお前が、ここまで懐くとはな」
アレクセイ様は楽しげに口角を上げ、わたくしを見据えました。
その目は、「よくやった」と褒めているようであり、「逃がさない」と脅しているようでもありました。
「『性能の良い壁』になれ、だったか? 的確すぎて笑いが止まらなかったぞ」
「……お聞き苦しいところをお見せしました」
「いや、素晴らしい講義だった。……さて、イザベラ」
「はい、お兄様!」
「カテリーナは俺の客だ。これから『大人の話』がある。お前は部屋に戻って、王太子への礼状でも書いていろ」
「むぅ、わかりましたわ。……カテリーナ様、また後で!」
イザベラ様は名残惜しそうに手を振りながら、温室を出て行きました。
嵐が去り、再び静寂が訪れます。
しかし、今の静寂は、先ほどまでとは比べ物にならないほど緊張感に満ちていました。
アレクセイ様が、ゆっくりと近づいてきます。
「さて、カテリーナ」
「は、はい」
「妹の調教は合格だ。褒美をやろう」
「褒美……ですか?」
「ああ。俺自ら、茶を淹れてやる」
「……え?」
公爵様が?
お茶を?
毒とか入っていませんよね?
わたくしが固まっていると、アレクセイ様は白いガーデンテーブルの椅子を引き、ニッコリと微笑みました。
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