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「……平和だわ」
公爵家の庭園。
私は車椅子(念のための安静用)に座り、秋晴れの空を見上げていました。
舞踏会でのドラゴン討伐から三日。
あの日、私の叫び声と物理攻撃によって救われた王都は、復興ムードに包まれています。
そして私、シュガー・メルティは、なぜか『救国の英雄』として祭り上げられていました。
「納得いかない……」
私はボソリと呟きました。
テーブルの上には、山のような見舞いの品と手紙。
差出人は、私がかつて恐れさせていた貴族令嬢たちや、あの日助けた人々からです。
『シュガー様の勇気に感動しました!』
『今まで誤解していてごめんなさい!』
『今度、私の恋愛相談にも乗ってください!』
(違うのよ……。私はただ、推しカプの邪魔をするトカゲを排除しただけなのよ……)
私の悪役令嬢としてのキャリアは、完全に粉砕されました。
これではもう、悪事なんて働けません。
道端でゴミを拾っただけでも「さすがシュガー様! 美化活動まで!」と称賛されかねない空気です。
「ため息をつくと幸せが逃げるぞ」
背後から、リンゴの皮を剥きながらキース様が現れました。
彼はこの三日間、私の護衛(という名の監視兼世話係)として、公爵家に居座っています。
「逃げればいいんです。こんな『聖女』なんて重たい称号、さっさと誰かに押し付けたいですわ」
「贅沢な悩みだな。……ほら、あーん」
キース様が剥いたウサギ型リンゴを差し出してきます。
「自分で食べられます!」
「手が筋肉痛だろ。鉄扇の振りすぎだ」
「ぐぬぬ……」
悔しいですが事実です。
私は渋々口を開けました。
「……ん。甘い」
「だろ? 俺が選んだ最高級品だからな」
キース様が満足げに笑った、その時です。
「シュガー!!」
庭園の入り口から、元気な声が響きました。
アレクセイ殿下と、マリアさんです。
二人はお忍びの服装ですが、隠しきれないラブラブオーラを放っています。
「殿下、マリアさん。……わざわざお見舞いですか?」
「ああ。君の顔を見ないと落ち着かなくてね」
殿下は私の向かいの席に座りました。
マリアさんも隣に座り、私の手をギュッと握ります。
「お加減はいかがですか、シュガー様? お怪我は痛みませんか?」
「ええ、まあ。心の傷(恥ずかし死にそう)以外は回復していますわ」
「よかった……!」
マリアさんは安堵の涙を浮かべました。
そして、殿下と顔を見合わせ、居住まいを正しました。
「シュガー。今日は君に、改めて礼を言いに来たんだ」
殿下の表情が真剣になります。
「あの日、君が命がけで戦ってくれたおかげで、僕たちは今こうして生きていられる。……そして、父上からも正式に、マリアとの婚約の許可が下りた」
「おおっ!」
私は身を乗り出しました。
「本当ですか!? ついに公式発表!?」
「ああ。来月、改めて婚約式を行う予定だ」
「やりましたわね! おめでとうございます!」
私は拍手をしました。
長かった。
本当に長かった。
婚約破棄から始まり、ストーカー活動、山賊退治、そしてドラゴン討伐を経て、ようやく私の推しカプがゴールインしたのです!
「これも全て、君のおかげだ」
殿下は深く頭を下げました。
「君がこれまで僕たちにしてくれたこと……今なら、その全ての意味が分かるよ」
「え?」
「マリアへの嫌がらせも、僕への冷たい態度も、そしてあの『宝石泥棒』の演技も……。すべては、僕たちの絆を深めるための試練だったんだね」
「あ、いや、その……」
否定しようと口を開きかけましたが、マリアさんがキラキラした目で続けます。
「分かります! シュガー様は、私たちが困難に直面した時、どう乗り越えるかを見守ってくださっていたんですよね?」
彼女は一冊のノートを取り出しました。
「これ……舞踏会場の瓦礫の下から見つけました」
「ッ!?」
私は悲鳴を上げそうになりました。
そのノートは、私の『推し活計画書・極秘』!!
今後のイベント予定や、二人にやってほしいシチュエーション(壁ドン、看病、嫉妬etc)がびっしりと書かれた、門外不出の黒歴史ノートです!
「み、見ないで! 燃やして! 今すぐ灰にして!」
「読みました」
マリアさんはニッコリ笑いました。
「ここには、私たちがどうすれば幸せになれるか、緻密な計算が書かれていました」
「は?」
マリアさんはノートを開きました。
「例えばここ。『8月15日、夏祭り。浴衣デートでの接触回数を増やすため、人混みへ誘導する』……これは、私たちがはぐれないように手を繋ぐきっかけを作ってくださったんですね!」
「えーと……(まあ、結果的にはそうだけど)」
「次はこちら。『嫉妬イベント発生希望。ライバル令嬢の介入により、殿下の独占欲を刺激する』……これは、マンネリ化を防ぐための愛のスパイス! 心理学に基づいた高度な作戦ですね!」
「……(うん、まあ、そうとも言える)」
「そして極め付けはここ! 『最終回:結婚式での誓いのキスは角度30度、長さ5秒以上を推奨』……!」
マリアさんは顔を真っ赤にしました。
「結婚式の演出まで……こんなに細かく考えてくださっていたなんて! シュガー様は、私たちのプロデューサーであり、母のような存在です!」
「…………」
私は天井(青空)を仰ぎました。
解釈の違いって恐ろしい。
私の個人的な「萌えの欲望」が、全て「二人への献身的なサポート」として処理されています。
「シュガー」
殿下もノートを覗き込み、少し顔を引きつらせながらも頷きました。
「正直、『殿下の鎖骨観察記録』とか『汗の輝きについて』というページには戦慄したが……。これも君なりの愛情表現なんだと理解したよ」
「理解しないでください! それはただの変態です!」
「謙遜するな。……君は、自分を悪く見せることで、僕たちを守ろうとしていた。その優しさに、僕は甘えてばかりだった」
殿下は私の手を(キース様の手を押しのけて)握りました。
「ありがとう、シュガー。君は僕にとって、最高の元婚約者であり……一番の理解者だ」
「……うぅ」
完全に外堀が埋まりました。
もう何を言っても「照れ隠し」としか受け取ってもらえないでしょう。
私は諦めました。
この誤解を解くことは、ドラゴンの討伐よりも難しいミッションです。
「……分かりましたわ。負けました」
私はガックリと肩を落としました。
「ええ、そうです。全てはあなたたちのためでした。(棒読み)」
「やっぱり!」
マリアさんが抱きついてきました。
殿下も満足げに頷いています。
「……くっ、くくっ」
横でキース様が腹を抱えて笑っています。
彼はこのノートの中身(欲望の塊であること)を知っている唯一の人間です。
「笑うな共犯者! あなたもグルだと思われてるんですからね!」
「いいじゃないか。聖女様のプロデューサー。……お似合いだぞ」
キース様は涙を拭いながら言いました。
「殿下。これでシュガーの嫌疑は完全に晴れましたね?」
「ああ、もちろんだ。むしろ、国を挙げて表彰したいくらいだ」
「表彰は辞退させます。こいつが死ぬほど恥ずかしがるので」
「そうか。……なら、別の形で報いたいな」
殿下は少し考え込み、そしてパッと顔を輝かせました。
「そうだ。シュガー、君に新しい役職を与えよう」
「役職?」
嫌な予感がします。
ろくなことにならない予感がビンビンします。
「君のその類稀なる『カップル観察眼』と『プロデュース能力』……これを国のために活かしてほしい」
殿下は宣言しました。
「王宮公認『恋愛指南役(ラブ・アドバイザー)』兼『王室行事演出家』……どうかな?」
「い・り・ま・せ・ん!!」
私は即答しました。
「なんで私が他人の恋愛の世話をしなきゃいけないんですか! 私は私の推し(あなたたち)だけを見ていたいんです!」
「そこをなんとか! マリアとの結婚式の演出も、君に任せたいんだ!」
「……ッ!」
結婚式の演出。
その言葉に、私のオタク魂がピクリと反応しました。
結婚式。
それは推し活の集大成。
衣装、音楽、誓いの言葉、そしてキスのタイミング……。
それら全てを、私の理想通りにコントロールできる権利?
「……予算は?」
「無制限だ」
「……カメラの持ち込みは?」
「特等席を用意する」
「……やります」
私は即落ちしました。
プライド? そんなものは犬に食わせました。
推しの結婚式をプロデュースできるなら、悪魔に魂だって売ります。
「交渉成立だな」
キース様がニヤリと笑いました。
「よかったですね、シュガー様! 一緒に最高の結婚式にしましょう!」
マリアさんが無邪気に喜びます。
こうして。
全ての誤解は解けるどころか、より強固な「美しい誤解」として固まり、私は王宮公認の『愛のキューピッド』として就職することになってしまいました。
悪役令嬢としてのバッドエンドは回避しましたが、これからは「激務の演出家」という別の地獄(天国?)が待っていそうです。
……まあ、それも悪くないかもしれません。
目の前で幸せそうに笑う二人を見ていると、そう思えてくるから不思議です。
「さて、忙しくなるぞシュガー。まずは式の衣装合わせからだ」
キース様が私の車椅子を押してくれます。
「分かってますわよ。……あなたも手伝ってくださいね、アシスタントさん?」
「はいはい。仰せのままに、ディレクター」
秋風が吹く庭園。
私たちの新しい関係と、新しい日々が、ここから始まろうとしていました。
公爵家の庭園。
私は車椅子(念のための安静用)に座り、秋晴れの空を見上げていました。
舞踏会でのドラゴン討伐から三日。
あの日、私の叫び声と物理攻撃によって救われた王都は、復興ムードに包まれています。
そして私、シュガー・メルティは、なぜか『救国の英雄』として祭り上げられていました。
「納得いかない……」
私はボソリと呟きました。
テーブルの上には、山のような見舞いの品と手紙。
差出人は、私がかつて恐れさせていた貴族令嬢たちや、あの日助けた人々からです。
『シュガー様の勇気に感動しました!』
『今まで誤解していてごめんなさい!』
『今度、私の恋愛相談にも乗ってください!』
(違うのよ……。私はただ、推しカプの邪魔をするトカゲを排除しただけなのよ……)
私の悪役令嬢としてのキャリアは、完全に粉砕されました。
これではもう、悪事なんて働けません。
道端でゴミを拾っただけでも「さすがシュガー様! 美化活動まで!」と称賛されかねない空気です。
「ため息をつくと幸せが逃げるぞ」
背後から、リンゴの皮を剥きながらキース様が現れました。
彼はこの三日間、私の護衛(という名の監視兼世話係)として、公爵家に居座っています。
「逃げればいいんです。こんな『聖女』なんて重たい称号、さっさと誰かに押し付けたいですわ」
「贅沢な悩みだな。……ほら、あーん」
キース様が剥いたウサギ型リンゴを差し出してきます。
「自分で食べられます!」
「手が筋肉痛だろ。鉄扇の振りすぎだ」
「ぐぬぬ……」
悔しいですが事実です。
私は渋々口を開けました。
「……ん。甘い」
「だろ? 俺が選んだ最高級品だからな」
キース様が満足げに笑った、その時です。
「シュガー!!」
庭園の入り口から、元気な声が響きました。
アレクセイ殿下と、マリアさんです。
二人はお忍びの服装ですが、隠しきれないラブラブオーラを放っています。
「殿下、マリアさん。……わざわざお見舞いですか?」
「ああ。君の顔を見ないと落ち着かなくてね」
殿下は私の向かいの席に座りました。
マリアさんも隣に座り、私の手をギュッと握ります。
「お加減はいかがですか、シュガー様? お怪我は痛みませんか?」
「ええ、まあ。心の傷(恥ずかし死にそう)以外は回復していますわ」
「よかった……!」
マリアさんは安堵の涙を浮かべました。
そして、殿下と顔を見合わせ、居住まいを正しました。
「シュガー。今日は君に、改めて礼を言いに来たんだ」
殿下の表情が真剣になります。
「あの日、君が命がけで戦ってくれたおかげで、僕たちは今こうして生きていられる。……そして、父上からも正式に、マリアとの婚約の許可が下りた」
「おおっ!」
私は身を乗り出しました。
「本当ですか!? ついに公式発表!?」
「ああ。来月、改めて婚約式を行う予定だ」
「やりましたわね! おめでとうございます!」
私は拍手をしました。
長かった。
本当に長かった。
婚約破棄から始まり、ストーカー活動、山賊退治、そしてドラゴン討伐を経て、ようやく私の推しカプがゴールインしたのです!
「これも全て、君のおかげだ」
殿下は深く頭を下げました。
「君がこれまで僕たちにしてくれたこと……今なら、その全ての意味が分かるよ」
「え?」
「マリアへの嫌がらせも、僕への冷たい態度も、そしてあの『宝石泥棒』の演技も……。すべては、僕たちの絆を深めるための試練だったんだね」
「あ、いや、その……」
否定しようと口を開きかけましたが、マリアさんがキラキラした目で続けます。
「分かります! シュガー様は、私たちが困難に直面した時、どう乗り越えるかを見守ってくださっていたんですよね?」
彼女は一冊のノートを取り出しました。
「これ……舞踏会場の瓦礫の下から見つけました」
「ッ!?」
私は悲鳴を上げそうになりました。
そのノートは、私の『推し活計画書・極秘』!!
今後のイベント予定や、二人にやってほしいシチュエーション(壁ドン、看病、嫉妬etc)がびっしりと書かれた、門外不出の黒歴史ノートです!
「み、見ないで! 燃やして! 今すぐ灰にして!」
「読みました」
マリアさんはニッコリ笑いました。
「ここには、私たちがどうすれば幸せになれるか、緻密な計算が書かれていました」
「は?」
マリアさんはノートを開きました。
「例えばここ。『8月15日、夏祭り。浴衣デートでの接触回数を増やすため、人混みへ誘導する』……これは、私たちがはぐれないように手を繋ぐきっかけを作ってくださったんですね!」
「えーと……(まあ、結果的にはそうだけど)」
「次はこちら。『嫉妬イベント発生希望。ライバル令嬢の介入により、殿下の独占欲を刺激する』……これは、マンネリ化を防ぐための愛のスパイス! 心理学に基づいた高度な作戦ですね!」
「……(うん、まあ、そうとも言える)」
「そして極め付けはここ! 『最終回:結婚式での誓いのキスは角度30度、長さ5秒以上を推奨』……!」
マリアさんは顔を真っ赤にしました。
「結婚式の演出まで……こんなに細かく考えてくださっていたなんて! シュガー様は、私たちのプロデューサーであり、母のような存在です!」
「…………」
私は天井(青空)を仰ぎました。
解釈の違いって恐ろしい。
私の個人的な「萌えの欲望」が、全て「二人への献身的なサポート」として処理されています。
「シュガー」
殿下もノートを覗き込み、少し顔を引きつらせながらも頷きました。
「正直、『殿下の鎖骨観察記録』とか『汗の輝きについて』というページには戦慄したが……。これも君なりの愛情表現なんだと理解したよ」
「理解しないでください! それはただの変態です!」
「謙遜するな。……君は、自分を悪く見せることで、僕たちを守ろうとしていた。その優しさに、僕は甘えてばかりだった」
殿下は私の手を(キース様の手を押しのけて)握りました。
「ありがとう、シュガー。君は僕にとって、最高の元婚約者であり……一番の理解者だ」
「……うぅ」
完全に外堀が埋まりました。
もう何を言っても「照れ隠し」としか受け取ってもらえないでしょう。
私は諦めました。
この誤解を解くことは、ドラゴンの討伐よりも難しいミッションです。
「……分かりましたわ。負けました」
私はガックリと肩を落としました。
「ええ、そうです。全てはあなたたちのためでした。(棒読み)」
「やっぱり!」
マリアさんが抱きついてきました。
殿下も満足げに頷いています。
「……くっ、くくっ」
横でキース様が腹を抱えて笑っています。
彼はこのノートの中身(欲望の塊であること)を知っている唯一の人間です。
「笑うな共犯者! あなたもグルだと思われてるんですからね!」
「いいじゃないか。聖女様のプロデューサー。……お似合いだぞ」
キース様は涙を拭いながら言いました。
「殿下。これでシュガーの嫌疑は完全に晴れましたね?」
「ああ、もちろんだ。むしろ、国を挙げて表彰したいくらいだ」
「表彰は辞退させます。こいつが死ぬほど恥ずかしがるので」
「そうか。……なら、別の形で報いたいな」
殿下は少し考え込み、そしてパッと顔を輝かせました。
「そうだ。シュガー、君に新しい役職を与えよう」
「役職?」
嫌な予感がします。
ろくなことにならない予感がビンビンします。
「君のその類稀なる『カップル観察眼』と『プロデュース能力』……これを国のために活かしてほしい」
殿下は宣言しました。
「王宮公認『恋愛指南役(ラブ・アドバイザー)』兼『王室行事演出家』……どうかな?」
「い・り・ま・せ・ん!!」
私は即答しました。
「なんで私が他人の恋愛の世話をしなきゃいけないんですか! 私は私の推し(あなたたち)だけを見ていたいんです!」
「そこをなんとか! マリアとの結婚式の演出も、君に任せたいんだ!」
「……ッ!」
結婚式の演出。
その言葉に、私のオタク魂がピクリと反応しました。
結婚式。
それは推し活の集大成。
衣装、音楽、誓いの言葉、そしてキスのタイミング……。
それら全てを、私の理想通りにコントロールできる権利?
「……予算は?」
「無制限だ」
「……カメラの持ち込みは?」
「特等席を用意する」
「……やります」
私は即落ちしました。
プライド? そんなものは犬に食わせました。
推しの結婚式をプロデュースできるなら、悪魔に魂だって売ります。
「交渉成立だな」
キース様がニヤリと笑いました。
「よかったですね、シュガー様! 一緒に最高の結婚式にしましょう!」
マリアさんが無邪気に喜びます。
こうして。
全ての誤解は解けるどころか、より強固な「美しい誤解」として固まり、私は王宮公認の『愛のキューピッド』として就職することになってしまいました。
悪役令嬢としてのバッドエンドは回避しましたが、これからは「激務の演出家」という別の地獄(天国?)が待っていそうです。
……まあ、それも悪くないかもしれません。
目の前で幸せそうに笑う二人を見ていると、そう思えてくるから不思議です。
「さて、忙しくなるぞシュガー。まずは式の衣装合わせからだ」
キース様が私の車椅子を押してくれます。
「分かってますわよ。……あなたも手伝ってくださいね、アシスタントさん?」
「はいはい。仰せのままに、ディレクター」
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私たちの新しい関係と、新しい日々が、ここから始まろうとしていました。
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