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「……また止まったわ」
私は不機嫌を隠そうともせず、扇子を閉じた。
馬車が停止したのは、これで二度目だ。
一度目は美意識の欠如した盗賊たち。
そして二度目は、国境を守る警備隊だ。
「セバスチャン、どうなっているの? 私の美容睡眠の時間が削られていくわ。肌荒れの原因を作った罪で、この国を訴えるわよ」
「お嬢様、国境検問です。入国許可証がないため、揉めているようでして」
「許可証? 私の顔がパスポートよ。見せれば通るはずだわ」
私は窓を勢いよく開けた。
夜気と共に、剣呑な空気が流れ込んでくる。
馬車の周囲には、松明を持った鎧姿の兵士たちが十数人、警戒した様子で取り囲んでいた。
「おい、中の者! 降りろと言っているんだ! こんな夜更けに派手な馬車で……怪しすぎるぞ!」
兵士の一人が怒鳴る。
「あら、怪しいだなんて心外ね」
私は窓から顔を出し、月の光を浴びるように角度を調整した。
「『眩しすぎる』の間違いじゃなくて? 私の輝きが強すぎて、あなたの目がくらんでいるのね。サングラスを貸してあげましょうか?」
「は……? な、なんだこの女は……」
兵士たちがざわつく。
当然の反応だ。
こんな辺境の地で、世界レベルの美女(私)に遭遇したのだから。
「私はニアン・ローズベルク。これからこの国に『美の革命』をもたらしに来た親善大使のようなものよ。さあ、ゲートを開けなさい。レッドカーペットはいらないわ、今回はお忍びだから」
「わけのわからんことを! 連行しろ! スパイかもしれん!」
兵士たちが槍を構えて近づいてくる。
野暮な人たちだ。
せっかくの出会いを、暴力で台無しにするなんて。
「やれやれ……。セバスチャン、また石鹸を配る準備をしてちょうだい。この国の人たちは、皆心が荒んでいるみたいね」
私がため息をついた、その時だった。
「――騒がしいな。何事だ」
凛とした、しかし絶対零度のように冷ややかな声が響いた。
空気が一瞬で凍りつく。
兵士たちが慌てて姿勢を正し、道を空けた。
「ジェ、ジェラルド殿下!」
「夜間の巡回、ご苦労様です!」
現れたのは、一頭の黒馬に跨った青年だった。
月光を弾く銀色の髪。
氷河のように冷たい蒼穹の瞳。
整いすぎた顔立ちには一切の感情がなく、ただ圧倒的な威圧感だけを漂わせている。
隣国の第二王子、ジェラルド・アークライト。
戦場では無慈悲な策士として恐れられ、社交界では決して笑顔を見せないことから『氷の騎士』とあだ名される人物だ。
(あら……)
私は少しだけ目を見開いた。
なかなかの素材だ。
私の隣に並んでも、背景として霞んでしまわない程度の顔面偏差値を持っている。
「報告します! 不審な馬車が強行突破しようとしておりまして……乗っているのは、訳のわからないことを口走る女です!」
兵士の報告に、ジェラルド殿下が私の方へ視線を向けた。
その瞳と目が合う。
普通の令嬢なら、その冷たさに縮み上がり、視線を逸らしてしまうだろう。
けれど、私はニアン・ローズベルク。
鏡以外のものに屈服したことなどない。
「ごきげんよう、氷の騎士様」
私は馬車の窓枠に肘をつき、小首を傾げて微笑んだ。
「夜風に吹かれる貴方も素敵ね。でも、少し眉間に皺が寄りすぎよ。それじゃあイケメンが台無しだわ。ボトックス注射をお勧めするわよ」
周囲の空気が、ピキリと凍った気がした。
兵士たちが「ひっ」と息を呑む。
あの氷の騎士に向かって、顔のシワを指摘する人間など、この世に私くらいだろう。
ジェラルド殿下は無表情のまま、馬を私の近くまで進めた。
「……お前が、ニアン・ローズベルクか」
「あら、もう私の名前が知れ渡っているの? 光の速さで広まる私の名声が怖いわ」
「先ほど、森の入り口で奇妙な盗賊団を捕縛した」
彼は低い声で言った。
「彼らは戦意を喪失しており、なぜか全員、強烈な花の香りを漂わせていた。『すげぇ美人に肌を罵られた』『石鹸を売りつけられた』と譫言(うわごと)のように繰り返していたぞ」
「売りつけてはいないわ。差し上げたのよ」
私は心外だとばかりに抗議した。
「彼らの肌があまりにも乾燥していて、粉を吹いていたからよ。視覚的な公害を防ぐために、私が慈悲を施したの。感謝状をいただきたいくらいだわ」
「……盗賊に、慈悲だと?」
「ええ。美しくなる権利は万人に平等にあるもの。たとえ犯罪者でも、肌ケアを怠る権利はないわ」
ジェラルド殿下は沈黙した。
その瞳が、探るように私を射抜く。
まるで値踏みをするような視線だが、私は動じない。
むしろ、もっと見なさいとばかりに胸を張った。
「それで? 私をどうするつもり? 牢屋に入れるのなら、特等室を用意してちょうだい。南向きで、大きな窓と全身鏡がある部屋以外は拒否するわ」
「…………」
殿下は口元に手を当て、肩を震わせた。
怒っているのかしら?
それとも、私の美しさに感動して泣いているの?
「……くっ、ふふっ」
漏れたのは、笑い声だった。
それも、忍び笑いではない。
堰を切ったような、奔放な笑い声だ。
「あははははは! 面白い! なんだお前は!」
ジェラルド殿下が腹を抱えて笑っている。
兵士たちが「殿下が笑った……!?」と幽霊でも見たような顔で驚愕していた。
『氷の騎士』の氷が、あっけなく砕け散った瞬間だ。
「あら、そんなに喜んでいただけるなんて。私のトークスキルも国宝級ね」
「ああ、最高だ。盗賊に石鹸を配り、俺に美容の説教をする女など、初めて見た」
彼は涙を拭いながら、楽しげな瞳で私を見下ろした。
先ほどまでの冷徹な雰囲気は消え、少年のように無邪気な表情をしている。
こちらの顔の方が、数倍マシね。
「気に入った」
彼は短く告げた。
「おい、ゲートを開けろ。この客人は俺が預かる」
「えっ、で、ですが殿下! 身元も不明な者を城に入れるなど……!」
「身元なら分かっている。隣国を騒がせている公爵令嬢だろう? こんな傑作を野放しにしておくのは惜しい」
ジェラルド殿下は私に向かって手を差し出した。
「ニアン・ローズベルク。俺の屋敷へ招待しよう。牢屋よりは快適なベッドと、そこそこの鏡は用意できる」
私はその手をじっと見つめた。
武骨だが、形の良い手だ。
エスコートの手つきとしては合格点。
「そこそこ、では困るわ。最高級の鏡を用意なさい」
「善処しよう」
「それに、私の専属シェフと美容師も雇ってもらうわよ。食事とヘアセットは命に関わるの」
「ははっ、注文の多い客だな。いいだろう、全部叶えてやる」
彼は楽しそうに笑い、部下たちに指示を出した。
「先導しろ! 俺の屋敷へ向かうぞ!」
こうして、私は難なく国境を越えることになった。
兵士たちは狐につままれたような顔で道を開ける。
私の馬車は、一国の王子の先導付きで、堂々と隣国へ入国を果たしたのだ。
「ねえセバスチャン」
馬車が動き出し、私は小窓から執事に話しかけた。
「あの方、私のことが好きみたいね」
「……は?」
セバスチャンが素っ頓狂な声を出す。
「だって見たでしょう? あの笑顔。完全に私に惚れている顔よ。一目惚れってやつね。罪な女だわ、私って」
「お嬢様。あれはおそらく、珍獣を見る目かと……」
「珍獣? パンダのこと? 確かにパンダも可愛いけれど、私ほどではないわ」
「……いいえ、もう結構です」
セバスチャンは会話を放棄した。
私はクッションに深く沈み込み、口元を緩めた。
「まあいいわ。住居とパトロンを確保できたのは計算通りよ。これで心置きなく、この国での布教活動(自分磨き)に専念できるわね」
ジェラルド・アークライト。
『氷の騎士』なんて大層な二つ名を持っているけれど、私にかかればチョロいものよ。
私のファンクラブ会員番号1番に任命してあげてもいいわね。
窓の外では、ジェラルド殿下がまだ時折思い出し笑いをしているのが見えた。
私の華麗なる隣国生活は、どうやら波乱ではなく、爆笑と共に幕を開けたようである。
私は不機嫌を隠そうともせず、扇子を閉じた。
馬車が停止したのは、これで二度目だ。
一度目は美意識の欠如した盗賊たち。
そして二度目は、国境を守る警備隊だ。
「セバスチャン、どうなっているの? 私の美容睡眠の時間が削られていくわ。肌荒れの原因を作った罪で、この国を訴えるわよ」
「お嬢様、国境検問です。入国許可証がないため、揉めているようでして」
「許可証? 私の顔がパスポートよ。見せれば通るはずだわ」
私は窓を勢いよく開けた。
夜気と共に、剣呑な空気が流れ込んでくる。
馬車の周囲には、松明を持った鎧姿の兵士たちが十数人、警戒した様子で取り囲んでいた。
「おい、中の者! 降りろと言っているんだ! こんな夜更けに派手な馬車で……怪しすぎるぞ!」
兵士の一人が怒鳴る。
「あら、怪しいだなんて心外ね」
私は窓から顔を出し、月の光を浴びるように角度を調整した。
「『眩しすぎる』の間違いじゃなくて? 私の輝きが強すぎて、あなたの目がくらんでいるのね。サングラスを貸してあげましょうか?」
「は……? な、なんだこの女は……」
兵士たちがざわつく。
当然の反応だ。
こんな辺境の地で、世界レベルの美女(私)に遭遇したのだから。
「私はニアン・ローズベルク。これからこの国に『美の革命』をもたらしに来た親善大使のようなものよ。さあ、ゲートを開けなさい。レッドカーペットはいらないわ、今回はお忍びだから」
「わけのわからんことを! 連行しろ! スパイかもしれん!」
兵士たちが槍を構えて近づいてくる。
野暮な人たちだ。
せっかくの出会いを、暴力で台無しにするなんて。
「やれやれ……。セバスチャン、また石鹸を配る準備をしてちょうだい。この国の人たちは、皆心が荒んでいるみたいね」
私がため息をついた、その時だった。
「――騒がしいな。何事だ」
凛とした、しかし絶対零度のように冷ややかな声が響いた。
空気が一瞬で凍りつく。
兵士たちが慌てて姿勢を正し、道を空けた。
「ジェ、ジェラルド殿下!」
「夜間の巡回、ご苦労様です!」
現れたのは、一頭の黒馬に跨った青年だった。
月光を弾く銀色の髪。
氷河のように冷たい蒼穹の瞳。
整いすぎた顔立ちには一切の感情がなく、ただ圧倒的な威圧感だけを漂わせている。
隣国の第二王子、ジェラルド・アークライト。
戦場では無慈悲な策士として恐れられ、社交界では決して笑顔を見せないことから『氷の騎士』とあだ名される人物だ。
(あら……)
私は少しだけ目を見開いた。
なかなかの素材だ。
私の隣に並んでも、背景として霞んでしまわない程度の顔面偏差値を持っている。
「報告します! 不審な馬車が強行突破しようとしておりまして……乗っているのは、訳のわからないことを口走る女です!」
兵士の報告に、ジェラルド殿下が私の方へ視線を向けた。
その瞳と目が合う。
普通の令嬢なら、その冷たさに縮み上がり、視線を逸らしてしまうだろう。
けれど、私はニアン・ローズベルク。
鏡以外のものに屈服したことなどない。
「ごきげんよう、氷の騎士様」
私は馬車の窓枠に肘をつき、小首を傾げて微笑んだ。
「夜風に吹かれる貴方も素敵ね。でも、少し眉間に皺が寄りすぎよ。それじゃあイケメンが台無しだわ。ボトックス注射をお勧めするわよ」
周囲の空気が、ピキリと凍った気がした。
兵士たちが「ひっ」と息を呑む。
あの氷の騎士に向かって、顔のシワを指摘する人間など、この世に私くらいだろう。
ジェラルド殿下は無表情のまま、馬を私の近くまで進めた。
「……お前が、ニアン・ローズベルクか」
「あら、もう私の名前が知れ渡っているの? 光の速さで広まる私の名声が怖いわ」
「先ほど、森の入り口で奇妙な盗賊団を捕縛した」
彼は低い声で言った。
「彼らは戦意を喪失しており、なぜか全員、強烈な花の香りを漂わせていた。『すげぇ美人に肌を罵られた』『石鹸を売りつけられた』と譫言(うわごと)のように繰り返していたぞ」
「売りつけてはいないわ。差し上げたのよ」
私は心外だとばかりに抗議した。
「彼らの肌があまりにも乾燥していて、粉を吹いていたからよ。視覚的な公害を防ぐために、私が慈悲を施したの。感謝状をいただきたいくらいだわ」
「……盗賊に、慈悲だと?」
「ええ。美しくなる権利は万人に平等にあるもの。たとえ犯罪者でも、肌ケアを怠る権利はないわ」
ジェラルド殿下は沈黙した。
その瞳が、探るように私を射抜く。
まるで値踏みをするような視線だが、私は動じない。
むしろ、もっと見なさいとばかりに胸を張った。
「それで? 私をどうするつもり? 牢屋に入れるのなら、特等室を用意してちょうだい。南向きで、大きな窓と全身鏡がある部屋以外は拒否するわ」
「…………」
殿下は口元に手を当て、肩を震わせた。
怒っているのかしら?
それとも、私の美しさに感動して泣いているの?
「……くっ、ふふっ」
漏れたのは、笑い声だった。
それも、忍び笑いではない。
堰を切ったような、奔放な笑い声だ。
「あははははは! 面白い! なんだお前は!」
ジェラルド殿下が腹を抱えて笑っている。
兵士たちが「殿下が笑った……!?」と幽霊でも見たような顔で驚愕していた。
『氷の騎士』の氷が、あっけなく砕け散った瞬間だ。
「あら、そんなに喜んでいただけるなんて。私のトークスキルも国宝級ね」
「ああ、最高だ。盗賊に石鹸を配り、俺に美容の説教をする女など、初めて見た」
彼は涙を拭いながら、楽しげな瞳で私を見下ろした。
先ほどまでの冷徹な雰囲気は消え、少年のように無邪気な表情をしている。
こちらの顔の方が、数倍マシね。
「気に入った」
彼は短く告げた。
「おい、ゲートを開けろ。この客人は俺が預かる」
「えっ、で、ですが殿下! 身元も不明な者を城に入れるなど……!」
「身元なら分かっている。隣国を騒がせている公爵令嬢だろう? こんな傑作を野放しにしておくのは惜しい」
ジェラルド殿下は私に向かって手を差し出した。
「ニアン・ローズベルク。俺の屋敷へ招待しよう。牢屋よりは快適なベッドと、そこそこの鏡は用意できる」
私はその手をじっと見つめた。
武骨だが、形の良い手だ。
エスコートの手つきとしては合格点。
「そこそこ、では困るわ。最高級の鏡を用意なさい」
「善処しよう」
「それに、私の専属シェフと美容師も雇ってもらうわよ。食事とヘアセットは命に関わるの」
「ははっ、注文の多い客だな。いいだろう、全部叶えてやる」
彼は楽しそうに笑い、部下たちに指示を出した。
「先導しろ! 俺の屋敷へ向かうぞ!」
こうして、私は難なく国境を越えることになった。
兵士たちは狐につままれたような顔で道を開ける。
私の馬車は、一国の王子の先導付きで、堂々と隣国へ入国を果たしたのだ。
「ねえセバスチャン」
馬車が動き出し、私は小窓から執事に話しかけた。
「あの方、私のことが好きみたいね」
「……は?」
セバスチャンが素っ頓狂な声を出す。
「だって見たでしょう? あの笑顔。完全に私に惚れている顔よ。一目惚れってやつね。罪な女だわ、私って」
「お嬢様。あれはおそらく、珍獣を見る目かと……」
「珍獣? パンダのこと? 確かにパンダも可愛いけれど、私ほどではないわ」
「……いいえ、もう結構です」
セバスチャンは会話を放棄した。
私はクッションに深く沈み込み、口元を緩めた。
「まあいいわ。住居とパトロンを確保できたのは計算通りよ。これで心置きなく、この国での布教活動(自分磨き)に専念できるわね」
ジェラルド・アークライト。
『氷の騎士』なんて大層な二つ名を持っているけれど、私にかかればチョロいものよ。
私のファンクラブ会員番号1番に任命してあげてもいいわね。
窓の外では、ジェラルド殿下がまだ時折思い出し笑いをしているのが見えた。
私の華麗なる隣国生活は、どうやら波乱ではなく、爆笑と共に幕を開けたようである。
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