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「静粛に! これより、アークライト王国特使、ニアン・ローズベルク嬢による『名誉回復および事実確認のための特別聴聞会』を執り行う!」
王城の大広間。
重々しい宣言と共に、数百人の貴族たちの視線が一斉に演壇へと集まった。
かつて私が「断罪」され、追放を言い渡された因縁の場所だ。
しかし、今日の配置は当時とは真逆だった。
演壇の中央に座っているのは、カイル殿下や国王ではなく、私とジェラルドだ。
そして、かつて私を断罪した側であるカイル殿下や側近たち、そして聖女リナが、被告人のように下段に立たされている。
「……気分はどう? カイル殿下」
私はマイク(魔道具)を手に取り、優雅に足を組んだ。
「かつて私が立っていた場所に立つ感想は。景色が違って見えるでしょう? そこは『見下される者』の指定席よ」
「くっ……! こんな茶番、認められるか!」
カイル殿下が抗議する。
「茶番? 心外ね。これは貴方たちが私に着せた汚名を、漂白剤で真っ白に洗い流すための神聖な儀式よ。洗濯は徹底的にやるのが私の主義なの」
私は扇子をバチリと鳴らした。
「さて、本題に入りましょう。数ヶ月前、私はこの場で『聖女リナへのいじめ』および『王家への不敬』という罪で断罪された。証拠は捏造された手紙と、リナさんの安っぽい証言だけだったわね」
「捏造ではない! リナは確かに傷ついていたんだ!」
「精神的な傷? それは私が美しすぎて直視できなかったことによる劣等感じゃないのかしら?」
私は手元の資料をパラリとめくった。
「まあいいわ。過去の泥仕合を蒸し返すのは趣味じゃないの。今日は、もっと客観的で、数字に基づいた『真実』を提示しに来たのよ」
私はジェラルドに目配せをした。
彼が立ち上がり、一枚の羊皮紙を掲げた。
「アークライト王国第二王子、ジェラルド・アークライトとして証言する」
凛とした声が会場に響く。
氷の騎士の威圧感に、ざわついていた貴族たちが静まり返る。
「ニアン・ローズベルク嬢が我が国に滞在した一ヶ月間。彼女がもたらした経済効果について報告しよう」
ジェラルドが数字を読み上げる。
「まず、彼女がプロデュースした香水『ニアン・ローズ』の売上。初動だけで金貨五万枚を記録。さらに、関連グッズである石鹸、化粧水、鏡の売上を含めると、我が国の月間GDPの約5パーセントを彼女一人が叩き出したことになる」
「ご、5パーセント……!?」
「たった一人で……?」
会場にどよめきが走る。
国家予算レベルの数字だ。
「さらに」
ジェラルドは続ける。
「彼女の指導により、我が国境警備隊および騎士団の士気は向上。身だしなみが整ったことで住民からの好感度も上がり、治安維持率が過去最高を記録した。彼女は単なる令嬢ではない。歩く経済効果であり、生ける治安維持装置だ」
ジェラルドは私を見て、ニッコリと微笑んだ。
「このような有能な人材が、聖女ごときをいじめるために貴重な時間を割くはずがない。彼女にとって時間は金であり、美だ。他人を貶める暇があれば、鏡を見るか、金を稼ぐ方を選ぶ。それが彼女の『合理性』だ」
「その通りよ」
私は胸を張って引き継いだ。
「聞いての通りよ、皆様。私がリナさんをいじめる? 非効率極まりないわ。そんな生産性のないことをするくらいなら、爪の甘皮(あまかわ)処理をしていた方がマシよ」
私はカイル殿下を見下ろした。
「殿下。貴方は『ニアンは嫉妬深い』と言ったけれど、それは大きな間違いよ。私が嫉妬する対象は、昨日の私より美しい今日の私だけ。リナさんのような地味な方に嫉妬する要素が、元素レベルで見当たらないの」
「ぐっ……ぐぬぬ……」
カイル殿下は言葉も出ない。
圧倒的な「実績」と「ナルシズム」の前では、いじめの動機そのものが消滅してしまうのだ。
そこで、ずっと黙っていたリナが叫んだ。
「嘘よ! そんなの屁理屈よ!」
リナが涙目で食い下がる。
今日の彼女は、昨日の草むしりで荒れた手のまま、地味なドレスを着せられている。
「実績があったからって、性格が悪いのは変わらないじゃない! あんたは私に『目障り』って言ったわ! 『消えろ』って言ったわ! それは事実でしょう!?」
「ええ、言ったわね」
私はあっさりと認めた。
会場が再びざわつく。
「ほら見たことか! やっぱり認めた!」
カイル殿下が勢いづく。
しかし、私は冷ややかな視線で彼らを射抜いた。
「言葉の一部だけを切り取らないでくださる? 文脈が大事だと言ったでしょう」
「文脈……?」
「私が『目障り』と言ったのは、貴女が廊下の真ん中で立ち止まって、私の歩く動線を塞いでいたからよ。王城の廊下は公道よ? 交通の妨げになる障害物を『目障り』と表現して何が悪いの?」
「そ、それは……」
「『消えろ』と言ったのは、貴女が私のドレスにコーヒーをこぼしそうになった時ね。私のドレスは国宝級の価値があるの。汚されるリスクを回避するために、緊急避難的に退去を命じただけ。危機管理の一環よ」
私は扇子を閉じて、トントンと机を叩いた。
「それを『いじめ』と変換するなんて、被害妄想も甚だしいわ。私が貴女に対して行ったのは『指導』と『自己防衛』のみ。感謝されこそすれ、断罪される覚えはないわ」
「そんな……無茶苦茶だわ……!」
リナが崩れ落ちる。
彼女の武器である「感情論」は、私の「超・自分本位な論理」の前では無力だった。
周囲の貴族たちも、次第に空気を読み始めていた。
「……言われてみれば、ニアン様の言うことも一理あるな」
「隣国であれだけの成果を上げているなら、性格が多少キツくても有能な方がいいのでは……」
「我々は、とんでもない金の卵を捨ててしまったんじゃ……」
後悔の色が、会場全体に広がり始める。
「逃がした魚は大きかった」と、彼らの顔に書いてある。
そこで、宰相(この国の)がおずおずと手を挙げた。
「あの、ニアン様……。誤解が解けた今、改めて我が国へ戻っていただくことは……」
「お断りよ」
私は即答した。
「えっ」
「聞こえなくて? NOと言ったの。今更媚びを売っても遅いわ。私はこの国を見限ったの」
私は立ち上がり、会場を見渡した。
「この国は狭すぎるわ。私の美しさを収める器としては不十分なの。それに、一度ケチがついたブランド(国)に所属するのは、私の経歴に傷がつくわ」
「そ、そこをなんとか……! 給金は弾みます! 公爵位も復活させますから!」
「お金なら自分で稼げるわ。地位も、私が座った場所が玉座になるから必要ない」
私はジェラルドの手を取った。
「それに、私にはもう新しい拠点(アークライト王国)があるの。あちらの方が水も合うし、何より私の価値を正しく理解してくれるパートナーがいる。不良物件に戻る理由はゼロよ」
ジェラルドが誇らしげに胸を張る。
「聞いたな、諸君。彼女は我が国の至宝だ。返還請求は却下する」
会場中から、落胆のため息が漏れた。
カイル殿下は魂が抜けたように座り込んでいる。
リナは床に伏して泣いている。
完全勝利だ。
「さて、これで私の名誉は完全に回復されたわね。異論のある方は?」
シーン……。
誰も声を上げない。
上げられるはずがない。
「よろしい。では、これにて閉廷!」
私が高らかに宣言すると同時に、楽団(持参した)がファンファーレを鳴らした。
荘厳な音楽が、敗者たちのすすり泣きをかき消していく。
「行くわよ、ジェラルド。ここの空気は吸いすぎるとネガティブが感染るわ。早く外の新鮮な空気を吸いに行きましょう」
「ああ。エスコートしよう、勝利の女神よ」
私たちは腕を組み、堂々と赤絨毯の上を歩き出した。
左右に並ぶ貴族たちが、波が引くように道を開け、深々と頭を下げる。
それはまるで、女王の戴冠式のようだった。
大広間の扉の前で、私は一度だけ振り返った。
そこには、小さく見えるカイル殿下とリナの姿があった。
「さようなら、カイル殿下。リナさん。貴方たちのおかげで、私は自分がどれほど価値のある人間か再確認できたわ。その点だけは感謝してあげる」
私は最高の笑顔でウインクを投げた。
「せいぜい、泥にまみれてお幸せに。私の輝きは、もう貴方たちの届かない場所にあるのだから!」
扉が開く。
溢れんばかりの陽光が差し込む。
私は迷うことなく、光の中へと踏み出した。
後ろで閉ざされる扉の音が、私の過去との決別を告げる号砲のように聞こえた。
「……ふふっ」
廊下に出た瞬間、私は思わず笑みを漏らした。
「最高だわ。断罪イベントって、断罪する側に回るとこんなに楽しいものだったのね」
「性格が悪いな、お前は」
ジェラルドが呆れつつも、愛おしそうに私を見る。
「だが、確かにスカッとした。あいつらの悔しそうな顔、肖像画に残しておきたかったくらいだ」
「でしょう? さあ、これで心置きなく帰れるわ。隣国(あなた)の元へ」
私の冤罪は晴れた。
悪役令嬢の汚名は、黄金の成功譚(サクセスストーリー)へと上書きされた。
あとは、この最高のパートナーと共に、さらなる高みを目指すだけ。
ナルシスト悪役令嬢、ニアン・ローズベルク。
彼女の辞書に「敗北」の文字が書き込まれることは、未来永劫ないだろう。
王城の大広間。
重々しい宣言と共に、数百人の貴族たちの視線が一斉に演壇へと集まった。
かつて私が「断罪」され、追放を言い渡された因縁の場所だ。
しかし、今日の配置は当時とは真逆だった。
演壇の中央に座っているのは、カイル殿下や国王ではなく、私とジェラルドだ。
そして、かつて私を断罪した側であるカイル殿下や側近たち、そして聖女リナが、被告人のように下段に立たされている。
「……気分はどう? カイル殿下」
私はマイク(魔道具)を手に取り、優雅に足を組んだ。
「かつて私が立っていた場所に立つ感想は。景色が違って見えるでしょう? そこは『見下される者』の指定席よ」
「くっ……! こんな茶番、認められるか!」
カイル殿下が抗議する。
「茶番? 心外ね。これは貴方たちが私に着せた汚名を、漂白剤で真っ白に洗い流すための神聖な儀式よ。洗濯は徹底的にやるのが私の主義なの」
私は扇子をバチリと鳴らした。
「さて、本題に入りましょう。数ヶ月前、私はこの場で『聖女リナへのいじめ』および『王家への不敬』という罪で断罪された。証拠は捏造された手紙と、リナさんの安っぽい証言だけだったわね」
「捏造ではない! リナは確かに傷ついていたんだ!」
「精神的な傷? それは私が美しすぎて直視できなかったことによる劣等感じゃないのかしら?」
私は手元の資料をパラリとめくった。
「まあいいわ。過去の泥仕合を蒸し返すのは趣味じゃないの。今日は、もっと客観的で、数字に基づいた『真実』を提示しに来たのよ」
私はジェラルドに目配せをした。
彼が立ち上がり、一枚の羊皮紙を掲げた。
「アークライト王国第二王子、ジェラルド・アークライトとして証言する」
凛とした声が会場に響く。
氷の騎士の威圧感に、ざわついていた貴族たちが静まり返る。
「ニアン・ローズベルク嬢が我が国に滞在した一ヶ月間。彼女がもたらした経済効果について報告しよう」
ジェラルドが数字を読み上げる。
「まず、彼女がプロデュースした香水『ニアン・ローズ』の売上。初動だけで金貨五万枚を記録。さらに、関連グッズである石鹸、化粧水、鏡の売上を含めると、我が国の月間GDPの約5パーセントを彼女一人が叩き出したことになる」
「ご、5パーセント……!?」
「たった一人で……?」
会場にどよめきが走る。
国家予算レベルの数字だ。
「さらに」
ジェラルドは続ける。
「彼女の指導により、我が国境警備隊および騎士団の士気は向上。身だしなみが整ったことで住民からの好感度も上がり、治安維持率が過去最高を記録した。彼女は単なる令嬢ではない。歩く経済効果であり、生ける治安維持装置だ」
ジェラルドは私を見て、ニッコリと微笑んだ。
「このような有能な人材が、聖女ごときをいじめるために貴重な時間を割くはずがない。彼女にとって時間は金であり、美だ。他人を貶める暇があれば、鏡を見るか、金を稼ぐ方を選ぶ。それが彼女の『合理性』だ」
「その通りよ」
私は胸を張って引き継いだ。
「聞いての通りよ、皆様。私がリナさんをいじめる? 非効率極まりないわ。そんな生産性のないことをするくらいなら、爪の甘皮(あまかわ)処理をしていた方がマシよ」
私はカイル殿下を見下ろした。
「殿下。貴方は『ニアンは嫉妬深い』と言ったけれど、それは大きな間違いよ。私が嫉妬する対象は、昨日の私より美しい今日の私だけ。リナさんのような地味な方に嫉妬する要素が、元素レベルで見当たらないの」
「ぐっ……ぐぬぬ……」
カイル殿下は言葉も出ない。
圧倒的な「実績」と「ナルシズム」の前では、いじめの動機そのものが消滅してしまうのだ。
そこで、ずっと黙っていたリナが叫んだ。
「嘘よ! そんなの屁理屈よ!」
リナが涙目で食い下がる。
今日の彼女は、昨日の草むしりで荒れた手のまま、地味なドレスを着せられている。
「実績があったからって、性格が悪いのは変わらないじゃない! あんたは私に『目障り』って言ったわ! 『消えろ』って言ったわ! それは事実でしょう!?」
「ええ、言ったわね」
私はあっさりと認めた。
会場が再びざわつく。
「ほら見たことか! やっぱり認めた!」
カイル殿下が勢いづく。
しかし、私は冷ややかな視線で彼らを射抜いた。
「言葉の一部だけを切り取らないでくださる? 文脈が大事だと言ったでしょう」
「文脈……?」
「私が『目障り』と言ったのは、貴女が廊下の真ん中で立ち止まって、私の歩く動線を塞いでいたからよ。王城の廊下は公道よ? 交通の妨げになる障害物を『目障り』と表現して何が悪いの?」
「そ、それは……」
「『消えろ』と言ったのは、貴女が私のドレスにコーヒーをこぼしそうになった時ね。私のドレスは国宝級の価値があるの。汚されるリスクを回避するために、緊急避難的に退去を命じただけ。危機管理の一環よ」
私は扇子を閉じて、トントンと机を叩いた。
「それを『いじめ』と変換するなんて、被害妄想も甚だしいわ。私が貴女に対して行ったのは『指導』と『自己防衛』のみ。感謝されこそすれ、断罪される覚えはないわ」
「そんな……無茶苦茶だわ……!」
リナが崩れ落ちる。
彼女の武器である「感情論」は、私の「超・自分本位な論理」の前では無力だった。
周囲の貴族たちも、次第に空気を読み始めていた。
「……言われてみれば、ニアン様の言うことも一理あるな」
「隣国であれだけの成果を上げているなら、性格が多少キツくても有能な方がいいのでは……」
「我々は、とんでもない金の卵を捨ててしまったんじゃ……」
後悔の色が、会場全体に広がり始める。
「逃がした魚は大きかった」と、彼らの顔に書いてある。
そこで、宰相(この国の)がおずおずと手を挙げた。
「あの、ニアン様……。誤解が解けた今、改めて我が国へ戻っていただくことは……」
「お断りよ」
私は即答した。
「えっ」
「聞こえなくて? NOと言ったの。今更媚びを売っても遅いわ。私はこの国を見限ったの」
私は立ち上がり、会場を見渡した。
「この国は狭すぎるわ。私の美しさを収める器としては不十分なの。それに、一度ケチがついたブランド(国)に所属するのは、私の経歴に傷がつくわ」
「そ、そこをなんとか……! 給金は弾みます! 公爵位も復活させますから!」
「お金なら自分で稼げるわ。地位も、私が座った場所が玉座になるから必要ない」
私はジェラルドの手を取った。
「それに、私にはもう新しい拠点(アークライト王国)があるの。あちらの方が水も合うし、何より私の価値を正しく理解してくれるパートナーがいる。不良物件に戻る理由はゼロよ」
ジェラルドが誇らしげに胸を張る。
「聞いたな、諸君。彼女は我が国の至宝だ。返還請求は却下する」
会場中から、落胆のため息が漏れた。
カイル殿下は魂が抜けたように座り込んでいる。
リナは床に伏して泣いている。
完全勝利だ。
「さて、これで私の名誉は完全に回復されたわね。異論のある方は?」
シーン……。
誰も声を上げない。
上げられるはずがない。
「よろしい。では、これにて閉廷!」
私が高らかに宣言すると同時に、楽団(持参した)がファンファーレを鳴らした。
荘厳な音楽が、敗者たちのすすり泣きをかき消していく。
「行くわよ、ジェラルド。ここの空気は吸いすぎるとネガティブが感染るわ。早く外の新鮮な空気を吸いに行きましょう」
「ああ。エスコートしよう、勝利の女神よ」
私たちは腕を組み、堂々と赤絨毯の上を歩き出した。
左右に並ぶ貴族たちが、波が引くように道を開け、深々と頭を下げる。
それはまるで、女王の戴冠式のようだった。
大広間の扉の前で、私は一度だけ振り返った。
そこには、小さく見えるカイル殿下とリナの姿があった。
「さようなら、カイル殿下。リナさん。貴方たちのおかげで、私は自分がどれほど価値のある人間か再確認できたわ。その点だけは感謝してあげる」
私は最高の笑顔でウインクを投げた。
「せいぜい、泥にまみれてお幸せに。私の輝きは、もう貴方たちの届かない場所にあるのだから!」
扉が開く。
溢れんばかりの陽光が差し込む。
私は迷うことなく、光の中へと踏み出した。
後ろで閉ざされる扉の音が、私の過去との決別を告げる号砲のように聞こえた。
「……ふふっ」
廊下に出た瞬間、私は思わず笑みを漏らした。
「最高だわ。断罪イベントって、断罪する側に回るとこんなに楽しいものだったのね」
「性格が悪いな、お前は」
ジェラルドが呆れつつも、愛おしそうに私を見る。
「だが、確かにスカッとした。あいつらの悔しそうな顔、肖像画に残しておきたかったくらいだ」
「でしょう? さあ、これで心置きなく帰れるわ。隣国(あなた)の元へ」
私の冤罪は晴れた。
悪役令嬢の汚名は、黄金の成功譚(サクセスストーリー)へと上書きされた。
あとは、この最高のパートナーと共に、さらなる高みを目指すだけ。
ナルシスト悪役令嬢、ニアン・ローズベルク。
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