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「……見えなくなったわね」
馬車の窓から身を乗り出し、私は後方に広がる景色を見つめた。
夕暮れに染まる街道の先、小さく霞んでいく王城の尖塔。
私が生まれ育ち、そして今日、永遠に別れを告げた故郷の姿だ。
「名残惜しいか?」
向かいの席で、ジェラルドが静かに尋ねてくる。
その声には、少しだけ心配そうな色が混じっていた。
無理もないわ。
いくら私が鋼のメンタルを持つナルシストだと言っても、故郷を捨てるというのは、普通の人間なら涙の一つも流す場面だもの。
しかし。
「名残惜しい? 違うわ、ジェラルド」
私は窓を閉め、座席に深く座り直した。
「『不憫(ふびん)』に思っているのよ」
「不憫?」
「ええ。あの国の大地が、かわいそうで仕方がないの。だって、明日からはもう、私の美しいヒールで踏んでもらえないのよ? 私の輝きを間近で浴びることもできない。ただの土塊(つちくれ)に戻ってしまうなんて、あまりにも残酷な運命じゃない?」
私は本気で同情し、ハンカチで目元を押さえるフリをした。
「あの大地も、私の足跡を記憶できたことを誇りに思って、これからの余生を過ごしてほしいわ」
「……相変わらずの解釈だな」
ジェラルドは呆れたように笑い、グラスにワインを注いだ。
「てっきり、少しは感傷に浸っているのかと思ったよ。幼い頃の思い出とか、家族のこととか」
「思い出?」
私はグラスを受け取り、少し考えるポーズをとった。
「そうね……。庭園の池に映る自分の顔を見て、初めて『世界一可愛い』と自覚した4歳の春とか、ダンスのレッスン中に鏡に見惚れてステップを間違えた10歳の夏とか……うん、どれも私が美しかった記憶しかないわ」
「家族については?」
「お父様とお母様? 彼らは私が追放されるとき、保身のために私を勘当したわ。でも、恨んではいないの」
私はワインを一口飲んだ。
「彼らは凡人だった。それだけのことよ。凡人が天才(私)を理解できずに手放してしまうのは、歴史上よくある悲劇だわ。ゴッホだって生前は評価されなかったと言うし、私も同じカテゴリーに属する芸術品なのね」
「親に見捨てられてその感想か。お前のメンタルは、もはやオリハルコン級だな」
「褒め言葉として受け取っておくわ。傷つくことなんて、私の美学に反するの。傷は美しくないもの」
私は再び窓の外を見た。
国境の関所が見えてきた。
ここを越えれば、名実ともに私は「アークライト王国の住人」となる。
「さようなら、私の狭すぎた鳥籠(とりかご)」
私は心の中で、かつての祖国に別れの言葉を贈った。
「貴方たちは私を『悪役令嬢』と呼んだけれど、それは配役ミスよ。私はいつだって『主役』だった。ただ、貴方たちの目が節穴すぎて、スポットライトの位置を見誤っていただけ」
これからは違う。
私の価値を正しく理解し、最大の照明を当ててくれる場所へ行くのだ。
「ジェラルド」
「なんだ」
「私、決めたわ。アークライト王国での新しい肩書き」
「ほう? 『経済の女神』以外にか?」
「ええ。私は『美の宣教師』になるわ」
私は宣言した。
「今回の里帰りで分かったの。世界はまだ、美しさに飢えているわ。リナさんのような勘違い女や、カイル殿下のような疲れた男が蔓延(はびこ)っている。彼らを救えるのは、私の圧倒的な『自分肯定力』だけよ」
「……スケールがでかいな」
「手始めに、貴方の国の王都に巨大な『ニアン像』を建てましょう。純金製で、目にはサファイアを埋め込むの。国民は毎朝その像に向かって『私は美しい』と唱える義務を負う。どう? 自殺率がゼロになると思うわ」
「予算委員会が発狂しそうだが、検討に値する提案だ」
ジェラルドは真面目な顔で頷いた。
彼も随分と毒されてきたわね。
教育の成果が出ていて嬉しいわ。
馬車がガタリと揺れ、関所を通過した。
兵士たちの元気な挨拶が聞こえる。
アークライト王国の領土に入ったのだ。
空気すらも、こちらの方が澄んでいて美味しく感じる。
「ただいま、私の新しいステージ」
私は扇子を開き、高らかに笑った。
「さあ、これからは第二章の始まりよ! 田舎娘のサクセスストーリーは終わり。ここからは『傾国の美女・世界征服編』の幕開けだわ!」
「頼もしい限りだ。……だが、その前に」
ジェラルドがグラスを置き、私の手を取った。
その表情が、急に真剣なものに変わる。
夕陽が差し込む車内で、彼のアイスブルーの瞳が熱を帯びて輝いていた。
「世界征服もいいが、まずは俺の隣を征服してくれないか?」
「……はい?」
「国境を越えた。これでカイルたちの干渉も、過去のしがらみも全て切れた。今のお前は、どこの国のしきたりにも縛られない、ただのニアンだ」
彼は私の指に、そっと口づけを落とした。
「俺は、お前を『客』として招いたわけじゃない。一生、俺の人生を彩る『華』として、ここにいてほしいんだ」
「……あら」
私は少しだけ目を丸くした。
これは、いわゆるプロポーズの前振りというやつかしら?
以前の「パートナー」発言よりも、さらに踏み込んだ、決定的な言葉。
普通の令嬢なら、ここで顔を赤らめて俯く場面だ。
心臓が高鳴り、言葉が出なくなるのが定石だ。
けれど、私はニアン・ローズベルク。
ときめきすらも、自己愛の燃料に変える女。
「ジェラルド。貴方、また私の会員ランクを上げようとしているの?」
「ああ、そうだ。今回は『プラチナ会員』……いや、『永久名誉会長』の座を狙っている」
「強欲ね」
私はクスリと笑った。
「でも、悪くない野心だわ。私の隣という特等席は、世界で一番競争率が高い場所よ。それを独占しようとするなら、それ相応の覚悟を見せてもらうわ」
「覚悟ならできている。お前のワガママも、浪費も、ナルシズムも、全て丸ごと愛してやる」
彼は力強く言った。
「俺はお前がいなければ、もう退屈で死んでしまう体になってしまったんだ。責任を取ってくれ」
「人聞きが悪いわね。まるで私が依存性のある劇薬みたいじゃない」
「その通りだ。お前は俺にとっての劇薬であり、特効薬だ」
ジェラルドは私の手を強く握りしめた。
その熱が、手袋越しに伝わってくる。
心地よい熱だ。
過去の男(カイル)には感じなかった、揺るぎない信頼と、少しの呆れを含んだ深い愛情。
私は彼の手を握り返し、にっこりと微笑んだ。
「いいわ、ジェラルド。貴方のその熱意、検討リストの最上位に入れておいてあげる。でも、正式な回答はまだよ」
「焦らすな。いつくれるんだ?」
「そうね……。この馬車が屋敷に着くまでの間に、私をあと百回褒めちぎることができたら、考えてあげなくもないわ」
「百回か。……『髪が美しい』『目が綺麗だ』『声が心地よい』『指先が芸術的だ』……」
ジェラルドは即座にカウントを始めた。
真面目か。
「ふふっ、その調子よ! もっと感情を込めて! 語彙(ごい)力が足りないわ!」
私は彼にダメ出しをしながら、窓の外に流れる景色を眺めた。
新しい国、新しい道、そして隣には新しいパートナー。
全てが輝いて見える。
過去のすべてに、さようなら。
未練も後悔も、国境の向こう側に捨ててきた。
今の私の心にあるのは、明日着るドレスのことと、今夜のディナーのメニュー、そして……隣で必死に私を褒めている、この愛すべき男のことだけだ。
「……『その強気な性格が好きだ』。これで五十二回目か?」
「五十三回目よ。カウントもできないの?」
「厳しいな」
笑い声が馬車の中に響く。
私たちの旅は、まだ終わらない。
むしろ、ここからが本番だ。
世界一美しい私と、世界一私を愛でる騎士の、愉快で騒がしい人生は、まだ始まったばかりなのだから。
「さあ、急いでジェラルド! 屋敷に着くまでにあと四十七回! 私の美点を列挙なさい!」
「喉が枯れそうだ……」
幸せな悲鳴をBGMに、馬車は夕闇の中をひた走る。
ナルシスト悪役令嬢の決別は、涙ではなく、高らかな笑い声と共に完了したのだった。
馬車の窓から身を乗り出し、私は後方に広がる景色を見つめた。
夕暮れに染まる街道の先、小さく霞んでいく王城の尖塔。
私が生まれ育ち、そして今日、永遠に別れを告げた故郷の姿だ。
「名残惜しいか?」
向かいの席で、ジェラルドが静かに尋ねてくる。
その声には、少しだけ心配そうな色が混じっていた。
無理もないわ。
いくら私が鋼のメンタルを持つナルシストだと言っても、故郷を捨てるというのは、普通の人間なら涙の一つも流す場面だもの。
しかし。
「名残惜しい? 違うわ、ジェラルド」
私は窓を閉め、座席に深く座り直した。
「『不憫(ふびん)』に思っているのよ」
「不憫?」
「ええ。あの国の大地が、かわいそうで仕方がないの。だって、明日からはもう、私の美しいヒールで踏んでもらえないのよ? 私の輝きを間近で浴びることもできない。ただの土塊(つちくれ)に戻ってしまうなんて、あまりにも残酷な運命じゃない?」
私は本気で同情し、ハンカチで目元を押さえるフリをした。
「あの大地も、私の足跡を記憶できたことを誇りに思って、これからの余生を過ごしてほしいわ」
「……相変わらずの解釈だな」
ジェラルドは呆れたように笑い、グラスにワインを注いだ。
「てっきり、少しは感傷に浸っているのかと思ったよ。幼い頃の思い出とか、家族のこととか」
「思い出?」
私はグラスを受け取り、少し考えるポーズをとった。
「そうね……。庭園の池に映る自分の顔を見て、初めて『世界一可愛い』と自覚した4歳の春とか、ダンスのレッスン中に鏡に見惚れてステップを間違えた10歳の夏とか……うん、どれも私が美しかった記憶しかないわ」
「家族については?」
「お父様とお母様? 彼らは私が追放されるとき、保身のために私を勘当したわ。でも、恨んではいないの」
私はワインを一口飲んだ。
「彼らは凡人だった。それだけのことよ。凡人が天才(私)を理解できずに手放してしまうのは、歴史上よくある悲劇だわ。ゴッホだって生前は評価されなかったと言うし、私も同じカテゴリーに属する芸術品なのね」
「親に見捨てられてその感想か。お前のメンタルは、もはやオリハルコン級だな」
「褒め言葉として受け取っておくわ。傷つくことなんて、私の美学に反するの。傷は美しくないもの」
私は再び窓の外を見た。
国境の関所が見えてきた。
ここを越えれば、名実ともに私は「アークライト王国の住人」となる。
「さようなら、私の狭すぎた鳥籠(とりかご)」
私は心の中で、かつての祖国に別れの言葉を贈った。
「貴方たちは私を『悪役令嬢』と呼んだけれど、それは配役ミスよ。私はいつだって『主役』だった。ただ、貴方たちの目が節穴すぎて、スポットライトの位置を見誤っていただけ」
これからは違う。
私の価値を正しく理解し、最大の照明を当ててくれる場所へ行くのだ。
「ジェラルド」
「なんだ」
「私、決めたわ。アークライト王国での新しい肩書き」
「ほう? 『経済の女神』以外にか?」
「ええ。私は『美の宣教師』になるわ」
私は宣言した。
「今回の里帰りで分かったの。世界はまだ、美しさに飢えているわ。リナさんのような勘違い女や、カイル殿下のような疲れた男が蔓延(はびこ)っている。彼らを救えるのは、私の圧倒的な『自分肯定力』だけよ」
「……スケールがでかいな」
「手始めに、貴方の国の王都に巨大な『ニアン像』を建てましょう。純金製で、目にはサファイアを埋め込むの。国民は毎朝その像に向かって『私は美しい』と唱える義務を負う。どう? 自殺率がゼロになると思うわ」
「予算委員会が発狂しそうだが、検討に値する提案だ」
ジェラルドは真面目な顔で頷いた。
彼も随分と毒されてきたわね。
教育の成果が出ていて嬉しいわ。
馬車がガタリと揺れ、関所を通過した。
兵士たちの元気な挨拶が聞こえる。
アークライト王国の領土に入ったのだ。
空気すらも、こちらの方が澄んでいて美味しく感じる。
「ただいま、私の新しいステージ」
私は扇子を開き、高らかに笑った。
「さあ、これからは第二章の始まりよ! 田舎娘のサクセスストーリーは終わり。ここからは『傾国の美女・世界征服編』の幕開けだわ!」
「頼もしい限りだ。……だが、その前に」
ジェラルドがグラスを置き、私の手を取った。
その表情が、急に真剣なものに変わる。
夕陽が差し込む車内で、彼のアイスブルーの瞳が熱を帯びて輝いていた。
「世界征服もいいが、まずは俺の隣を征服してくれないか?」
「……はい?」
「国境を越えた。これでカイルたちの干渉も、過去のしがらみも全て切れた。今のお前は、どこの国のしきたりにも縛られない、ただのニアンだ」
彼は私の指に、そっと口づけを落とした。
「俺は、お前を『客』として招いたわけじゃない。一生、俺の人生を彩る『華』として、ここにいてほしいんだ」
「……あら」
私は少しだけ目を丸くした。
これは、いわゆるプロポーズの前振りというやつかしら?
以前の「パートナー」発言よりも、さらに踏み込んだ、決定的な言葉。
普通の令嬢なら、ここで顔を赤らめて俯く場面だ。
心臓が高鳴り、言葉が出なくなるのが定石だ。
けれど、私はニアン・ローズベルク。
ときめきすらも、自己愛の燃料に変える女。
「ジェラルド。貴方、また私の会員ランクを上げようとしているの?」
「ああ、そうだ。今回は『プラチナ会員』……いや、『永久名誉会長』の座を狙っている」
「強欲ね」
私はクスリと笑った。
「でも、悪くない野心だわ。私の隣という特等席は、世界で一番競争率が高い場所よ。それを独占しようとするなら、それ相応の覚悟を見せてもらうわ」
「覚悟ならできている。お前のワガママも、浪費も、ナルシズムも、全て丸ごと愛してやる」
彼は力強く言った。
「俺はお前がいなければ、もう退屈で死んでしまう体になってしまったんだ。責任を取ってくれ」
「人聞きが悪いわね。まるで私が依存性のある劇薬みたいじゃない」
「その通りだ。お前は俺にとっての劇薬であり、特効薬だ」
ジェラルドは私の手を強く握りしめた。
その熱が、手袋越しに伝わってくる。
心地よい熱だ。
過去の男(カイル)には感じなかった、揺るぎない信頼と、少しの呆れを含んだ深い愛情。
私は彼の手を握り返し、にっこりと微笑んだ。
「いいわ、ジェラルド。貴方のその熱意、検討リストの最上位に入れておいてあげる。でも、正式な回答はまだよ」
「焦らすな。いつくれるんだ?」
「そうね……。この馬車が屋敷に着くまでの間に、私をあと百回褒めちぎることができたら、考えてあげなくもないわ」
「百回か。……『髪が美しい』『目が綺麗だ』『声が心地よい』『指先が芸術的だ』……」
ジェラルドは即座にカウントを始めた。
真面目か。
「ふふっ、その調子よ! もっと感情を込めて! 語彙(ごい)力が足りないわ!」
私は彼にダメ出しをしながら、窓の外に流れる景色を眺めた。
新しい国、新しい道、そして隣には新しいパートナー。
全てが輝いて見える。
過去のすべてに、さようなら。
未練も後悔も、国境の向こう側に捨ててきた。
今の私の心にあるのは、明日着るドレスのことと、今夜のディナーのメニュー、そして……隣で必死に私を褒めている、この愛すべき男のことだけだ。
「……『その強気な性格が好きだ』。これで五十二回目か?」
「五十三回目よ。カウントもできないの?」
「厳しいな」
笑い声が馬車の中に響く。
私たちの旅は、まだ終わらない。
むしろ、ここからが本番だ。
世界一美しい私と、世界一私を愛でる騎士の、愉快で騒がしい人生は、まだ始まったばかりなのだから。
「さあ、急いでジェラルド! 屋敷に着くまでにあと四十七回! 私の美点を列挙なさい!」
「喉が枯れそうだ……」
幸せな悲鳴をBGMに、馬車は夕闇の中をひた走る。
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