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「……違うわ」
王城の一室、通称『衣装の間』。
そこには、国中から集められた選りすぐりの針子(はりこ)たちと、最高級の生地(きじ)の山、そして青ざめた顔のデザイナーたちがひしめき合っていた。
私は目の前に提示されたシルクの布地を、指先でつまんでポイと床に捨てた。
「この白は違うのよ。私が求めているのは『純白』じゃないの。『私の肌を一番美しく見せる、光を含んだ究極の白』なのよ。分かっている?」
「し、しかしニアン様……。これは東方の国から取り寄せた、幻の『月光シルク』でして、これ以上の白は存在しません!」
デザイナーの男が、額に脂汗を浮かべながら訴える。
「存在しないなら作りなさい」
私は即答した。
「カイコに真珠の粉末でも食べさせて、発光する糸を吐かせるとかできないの? 職人ならそれくらいの気概を見せなさいよ」
「ムチャクチャです……!」
デザイナーが膝から崩れ落ちる。
これで三人目だ。
「……ニアン。少しは手加減してやれ」
部屋の隅で書類仕事をしていたジェラルドが、苦笑しながら声をかけてくる。
彼は最近、私の「結婚準備対策本部長」という謎の役職を自ら名乗っている。
「手加減? 一生に一度の晴れ舞台よ? 妥協なんてしたら、末代までの恥だわ」
私は扇子で布の山を指した。
「いいこと、ジェラルド。結婚式というのは、新婦の美しさを世界に知らしめるためのプレゼンテーションなの。主役の衣装がショボかったら、誰も感動しないわ」
「分かった、分かった。おい、魔法研究所に連絡を入れろ。『発光する糸』の開発を急がせろ。予算は俺のポケットマネーから出す」
「は、はいッ! 直ちに!」
控えていた従者が駆け出して行く。
「ふぅ……。ドレスだけでこの騒ぎか」
ジェラルドがこめかみを押さえる。
「次は会場選びだ。大聖堂を押さえてあるが、不満があるそうだな?」
「ええ。狭すぎるわ」
私は即座に却下した。
「収容人数がたったの二千人でしょう? 私のファンクラブ会員だけで五万人はいるのよ。残りの四万八千人はどうするの? 屋根の上で見ろって言うの?」
「安全上の問題でそれは無理だ」
「なら、会場を変えるしかないわね。そう、たとえば……王都の広場を全て連結させて、空中に浮遊ステージを作るとか」
「物理法則を無視するな」
ジェラルドはため息をつき、一枚の図面を広げた。
「だが、お前の言うことも一理ある。そこで、パレード形式を提案する。挙式は大聖堂で行い、その様子を魔法映像で王都中の空に投影する。そして式の後、王都を一周するパレードを行う。これなら全員がお前を見られる」
「……空に投影?」
私は想像してみた。
王都の青空に、巨大な私が映し出され、愛を誓う姿が大写しになる。
民衆は空を見上げ、私の美しさに涙する……。
「悪くないわね! 採用よ! ただし、カメラのアングルにはこだわりたいわ。下からの煽(あお)りは二重顎に見えるから禁止。常に斜め上45度からの映像を死守して」
「カメラマンに命じておく」
ドレスと会場が決まり(決まってないけど)、次は招待状だ。
「リストを作ってきたわ」
私は分厚い羊皮紙の束をドサリと机に置いた。
「……なんだこの量は。辞書か?」
「招待客リストよ。国内の貴族全員、各国の王族、そして私がお世話になった宝石商、ドレス職人、あと街のパン屋のおばちゃんも入れたわ」
「パン屋……?」
「私の顔を見て『今日も可愛いねぇ』とサービスしてくれた恩人よ。最前列に席を用意して」
「席次の調整で儀典長が胃に穴を開けそうだな」
ジェラルドはリストをパラパラとめくり、ある一点で指を止めた。
「……おい。この『太陽』というのは何だ?」
「天体の太陽よ」
「招待してどうする」
「来てくれないと困るわ。当日の天気が曇りだったら、私のドレスの輝きが半減してしまうもの。『当日は必ず快晴にしなさい。さもなくば欠席裁判にかける』と書いて送って」
「太陽神に喧嘩を売るな」
ジェラルドは頭を抱えたが、その口元は笑っていた。
「まあいい。気象魔導士部隊を配備して、当日は雲一つない青空を維持させる。それで文句はないな?」
「ええ。人力で天候を操作するなんて、王族らしい横暴で素敵よ」
準備は着々と(?)進んでいく。
料理の試食会では、シェフたちが次々と倒れていった。
「スープの透明度が足りないわ。私の瞳と同じくらい澄んでいないと失格よ」
「メインの肉料理、これ本当に最高級? ナイフを入れた時の弾力が、私の肌の弾力に負けているわ」
「ウェディングケーキは高さ10メートルにして。私が頂点から民衆を見下ろしながら入刀するの」
「10メートルだと梯子(はしご)が必要になるぞ」
「私が飛べばいいのかしら?」
「やめろ。花嫁が空を飛ぶな」
そんな無茶苦茶な日々が続いたある日。
財務大臣が、真っ青な顔でジェラルドの執務室に駆け込んできた。
「で、殿下! もう限界です! 予算が……予算が爆発しました!」
「落ち着け。どのくらいオーバーした?」
「国家予算の3年分です!!」
大臣が悲鳴を上げる。
原因はもちろん、私のこだわりの数々だ。
特注のドレス、街中の装飾、全国民への引き出物(ニアン印の紅白饅頭)。
チリも積もれば山となるが、最初から山のような出費を重ねれば、それは大陸になる。
「……ニアン」
ジェラルドが私を見た。
「聞いたか? さすがに3年分はマズイ。少し削れないか?」
「削る? 美しさを?」
私は心外だとばかりに眉をひそめた。
「予算がないなら稼げばいいじゃない。私の結婚式よ? 放映権を各国の新聞社に売るとか、当日の写真集を予約販売するとか、いくらでもマネタイズの方法はあるわ」
「……お前、本当に元悪役令嬢か? 敏腕プロデューサーの間違いじゃないのか?」
「両方よ。早速、号外を出しなさい。『ニアン様のウェディングドレス姿、独占スクープ!』ってね。前金で予算の半分は回収できるはずよ」
私の提案により、国営の「ニアン結婚式プロジェクト」が発足した。
記念硬貨の発行、公式グッズの販売、観光ツアーの誘致。
私のナルシズムが、経済を回す原動力へと変わっていく。
結果として、予算不足どころか、結婚式特需(とくじゅ)で国庫が潤うという異常事態が発生した。
「……恐ろしい女だ」
財務大臣が、今度は嬉し涙を流しながら私の手を握りしめた。
「ニアン様! 一生ついていきます! 次はどんなビジネスを!?」
「ビジネスじゃないわ。私はただ、自分が最高に輝く舞台を整えたかっただけよ。お金なんて、後から勝手についてくるオマケみたいなものだわ」
私は新しく仕上がったドレス(発光シルク製)を身に纏い、鏡の前でポーズを決めた。
「どう、ジェラルド? 眩しいでしょう?」
試着室のカーテンを開けると、そこにはサングラスをかけたジェラルドが立っていた。
「……ああ。直視したら網膜が焼かれそうだ」
「ふふっ、準備万端ね」
彼は立ち上がり、サングラスを少しずらして私を見た。
その瞳が、優しく細められる。
「綺麗だ。……世界中の誰よりも」
「当たり前よ。貴方が選んだ女だもの」
私は彼に近づき、そっと頬にキスをした。
「ありがとう、ジェラルド。私のワガママに付き合ってくれて」
「ワガママも、これだけの規模になれば立派な国家事業だよ。退屈しなくていい」
彼は私の腰を抱き寄せた。
「式まであと一週間。準備はほぼ整った。あとは……お前が当日、教会で『誓います』と言うのを忘れないことだけだな」
「失礼ね。セリフくらい完璧に覚えているわ。鏡の前で百回練習したんだから」
「『私は美しい』と間違えて言いそうだから心配なんだ」
「……否定はしないわ」
私たちは笑い合った。
結婚準備という名の戦争。
それは、周囲を巻き込み、国を揺るがし、そして結果的にみんなを笑顔にする、最高のお祭り騒ぎだった。
「さあ、ラストスパートよ! 当日の天気を晴れにするために、てるてる坊主を一万個作るわよ!」
「それはメイドにやらせろ……」
私の幸せへのカウントダウンは、騒がしくも華やかに進んでいく。
完璧な花嫁になるために、私は一秒たりとも手は抜かない。
だって、世界一美しい私には、世界一のハッピーエンドがお似合いなのだから。
王城の一室、通称『衣装の間』。
そこには、国中から集められた選りすぐりの針子(はりこ)たちと、最高級の生地(きじ)の山、そして青ざめた顔のデザイナーたちがひしめき合っていた。
私は目の前に提示されたシルクの布地を、指先でつまんでポイと床に捨てた。
「この白は違うのよ。私が求めているのは『純白』じゃないの。『私の肌を一番美しく見せる、光を含んだ究極の白』なのよ。分かっている?」
「し、しかしニアン様……。これは東方の国から取り寄せた、幻の『月光シルク』でして、これ以上の白は存在しません!」
デザイナーの男が、額に脂汗を浮かべながら訴える。
「存在しないなら作りなさい」
私は即答した。
「カイコに真珠の粉末でも食べさせて、発光する糸を吐かせるとかできないの? 職人ならそれくらいの気概を見せなさいよ」
「ムチャクチャです……!」
デザイナーが膝から崩れ落ちる。
これで三人目だ。
「……ニアン。少しは手加減してやれ」
部屋の隅で書類仕事をしていたジェラルドが、苦笑しながら声をかけてくる。
彼は最近、私の「結婚準備対策本部長」という謎の役職を自ら名乗っている。
「手加減? 一生に一度の晴れ舞台よ? 妥協なんてしたら、末代までの恥だわ」
私は扇子で布の山を指した。
「いいこと、ジェラルド。結婚式というのは、新婦の美しさを世界に知らしめるためのプレゼンテーションなの。主役の衣装がショボかったら、誰も感動しないわ」
「分かった、分かった。おい、魔法研究所に連絡を入れろ。『発光する糸』の開発を急がせろ。予算は俺のポケットマネーから出す」
「は、はいッ! 直ちに!」
控えていた従者が駆け出して行く。
「ふぅ……。ドレスだけでこの騒ぎか」
ジェラルドがこめかみを押さえる。
「次は会場選びだ。大聖堂を押さえてあるが、不満があるそうだな?」
「ええ。狭すぎるわ」
私は即座に却下した。
「収容人数がたったの二千人でしょう? 私のファンクラブ会員だけで五万人はいるのよ。残りの四万八千人はどうするの? 屋根の上で見ろって言うの?」
「安全上の問題でそれは無理だ」
「なら、会場を変えるしかないわね。そう、たとえば……王都の広場を全て連結させて、空中に浮遊ステージを作るとか」
「物理法則を無視するな」
ジェラルドはため息をつき、一枚の図面を広げた。
「だが、お前の言うことも一理ある。そこで、パレード形式を提案する。挙式は大聖堂で行い、その様子を魔法映像で王都中の空に投影する。そして式の後、王都を一周するパレードを行う。これなら全員がお前を見られる」
「……空に投影?」
私は想像してみた。
王都の青空に、巨大な私が映し出され、愛を誓う姿が大写しになる。
民衆は空を見上げ、私の美しさに涙する……。
「悪くないわね! 採用よ! ただし、カメラのアングルにはこだわりたいわ。下からの煽(あお)りは二重顎に見えるから禁止。常に斜め上45度からの映像を死守して」
「カメラマンに命じておく」
ドレスと会場が決まり(決まってないけど)、次は招待状だ。
「リストを作ってきたわ」
私は分厚い羊皮紙の束をドサリと机に置いた。
「……なんだこの量は。辞書か?」
「招待客リストよ。国内の貴族全員、各国の王族、そして私がお世話になった宝石商、ドレス職人、あと街のパン屋のおばちゃんも入れたわ」
「パン屋……?」
「私の顔を見て『今日も可愛いねぇ』とサービスしてくれた恩人よ。最前列に席を用意して」
「席次の調整で儀典長が胃に穴を開けそうだな」
ジェラルドはリストをパラパラとめくり、ある一点で指を止めた。
「……おい。この『太陽』というのは何だ?」
「天体の太陽よ」
「招待してどうする」
「来てくれないと困るわ。当日の天気が曇りだったら、私のドレスの輝きが半減してしまうもの。『当日は必ず快晴にしなさい。さもなくば欠席裁判にかける』と書いて送って」
「太陽神に喧嘩を売るな」
ジェラルドは頭を抱えたが、その口元は笑っていた。
「まあいい。気象魔導士部隊を配備して、当日は雲一つない青空を維持させる。それで文句はないな?」
「ええ。人力で天候を操作するなんて、王族らしい横暴で素敵よ」
準備は着々と(?)進んでいく。
料理の試食会では、シェフたちが次々と倒れていった。
「スープの透明度が足りないわ。私の瞳と同じくらい澄んでいないと失格よ」
「メインの肉料理、これ本当に最高級? ナイフを入れた時の弾力が、私の肌の弾力に負けているわ」
「ウェディングケーキは高さ10メートルにして。私が頂点から民衆を見下ろしながら入刀するの」
「10メートルだと梯子(はしご)が必要になるぞ」
「私が飛べばいいのかしら?」
「やめろ。花嫁が空を飛ぶな」
そんな無茶苦茶な日々が続いたある日。
財務大臣が、真っ青な顔でジェラルドの執務室に駆け込んできた。
「で、殿下! もう限界です! 予算が……予算が爆発しました!」
「落ち着け。どのくらいオーバーした?」
「国家予算の3年分です!!」
大臣が悲鳴を上げる。
原因はもちろん、私のこだわりの数々だ。
特注のドレス、街中の装飾、全国民への引き出物(ニアン印の紅白饅頭)。
チリも積もれば山となるが、最初から山のような出費を重ねれば、それは大陸になる。
「……ニアン」
ジェラルドが私を見た。
「聞いたか? さすがに3年分はマズイ。少し削れないか?」
「削る? 美しさを?」
私は心外だとばかりに眉をひそめた。
「予算がないなら稼げばいいじゃない。私の結婚式よ? 放映権を各国の新聞社に売るとか、当日の写真集を予約販売するとか、いくらでもマネタイズの方法はあるわ」
「……お前、本当に元悪役令嬢か? 敏腕プロデューサーの間違いじゃないのか?」
「両方よ。早速、号外を出しなさい。『ニアン様のウェディングドレス姿、独占スクープ!』ってね。前金で予算の半分は回収できるはずよ」
私の提案により、国営の「ニアン結婚式プロジェクト」が発足した。
記念硬貨の発行、公式グッズの販売、観光ツアーの誘致。
私のナルシズムが、経済を回す原動力へと変わっていく。
結果として、予算不足どころか、結婚式特需(とくじゅ)で国庫が潤うという異常事態が発生した。
「……恐ろしい女だ」
財務大臣が、今度は嬉し涙を流しながら私の手を握りしめた。
「ニアン様! 一生ついていきます! 次はどんなビジネスを!?」
「ビジネスじゃないわ。私はただ、自分が最高に輝く舞台を整えたかっただけよ。お金なんて、後から勝手についてくるオマケみたいなものだわ」
私は新しく仕上がったドレス(発光シルク製)を身に纏い、鏡の前でポーズを決めた。
「どう、ジェラルド? 眩しいでしょう?」
試着室のカーテンを開けると、そこにはサングラスをかけたジェラルドが立っていた。
「……ああ。直視したら網膜が焼かれそうだ」
「ふふっ、準備万端ね」
彼は立ち上がり、サングラスを少しずらして私を見た。
その瞳が、優しく細められる。
「綺麗だ。……世界中の誰よりも」
「当たり前よ。貴方が選んだ女だもの」
私は彼に近づき、そっと頬にキスをした。
「ありがとう、ジェラルド。私のワガママに付き合ってくれて」
「ワガママも、これだけの規模になれば立派な国家事業だよ。退屈しなくていい」
彼は私の腰を抱き寄せた。
「式まであと一週間。準備はほぼ整った。あとは……お前が当日、教会で『誓います』と言うのを忘れないことだけだな」
「失礼ね。セリフくらい完璧に覚えているわ。鏡の前で百回練習したんだから」
「『私は美しい』と間違えて言いそうだから心配なんだ」
「……否定はしないわ」
私たちは笑い合った。
結婚準備という名の戦争。
それは、周囲を巻き込み、国を揺るがし、そして結果的にみんなを笑顔にする、最高のお祭り騒ぎだった。
「さあ、ラストスパートよ! 当日の天気を晴れにするために、てるてる坊主を一万個作るわよ!」
「それはメイドにやらせろ……」
私の幸せへのカウントダウンは、騒がしくも華やかに進んでいく。
完璧な花嫁になるために、私は一秒たりとも手は抜かない。
だって、世界一美しい私には、世界一のハッピーエンドがお似合いなのだから。
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