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急ノ章 終末論
終焉審判・終末論─エンドロール・エスカトロジー─ 1
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真っ暗闇の中、皆無の意識は目を覚ます。目の前に広がっている星々に圧倒される。
「ここは……」
皆無の意識に気が付いたドッペルゲンガーは皆無の意識と自分の意識を半分にして今何が起こっているのかを見せる。
「目覚めたようだね。皆無。」
「お前、何をしている。これはなんだ。」
「何って、終焉神になるにあたって君が必要だったから万能の花で一体化したんだよ。」
「……」
「おや、驚きで声が出ないかな。」
「いや、丁度いいかも知れないな……」
「何を言っているんだ?」
「いや、なんでもない。それで?ココは宇宙の端っこか何かか?」
「そうともココは世界を超えて、宇宙の端さ。今はエネルギーを溜めているんだ。あと少しで溜まり終わる。」
「そうか……」
先ほどから慌てず騒がず落ち着いた様子、いや、どこか諦めているような様子の皆無にドッペルゲンガーは思っていたリアクションと違うため少し不貞腐れる。
「まぁいいや。龍兎もここまでは追っては来れないはずだからね。」
「いや、アイツは神の言うことはやり遂げる男だ。必ずここに来るだろうな。」
「……なるほど、”信頼”とかいうやつね。」
「いや、幾千年、幾万年も一緒にいれば分かる。アイツは必ず来る。信頼と言うよりはまた別のものだな。」
ドッペルゲンガーはそのまま胸の中心から雨粒にも等しい光の一滴を取り出す。
「そうこうしているうちにできたよ。あとはこの一滴をここに落とせば世界は宇宙ごと壊れておしまいさ。」
「いや、それはもう少し先になりそうだぞ。」
ドッペルゲンガーは皆無が感じた感覚の一端を受けて振り向く。そこには、龍兎がいた。ただ、先ほどよりも身なりが整っておりどこか雰囲気も違う。
「おやぁ?あと少しかかると思っていたんだけどな~惜しいな。」
ドッペルゲンガーのわざとらしい態度に皆無も龍兎も呆れる。
「うるせぇよ……で、その一滴を壊せば世界は守られるってわけな。」
「そうさ……最後だからね。君を打ち負かして目の前で笑顔で世界を消すんだ……叩きのめしてあげるよ。」
「言ってろ。お前はどのみち、神には成れない。」
龍兎は刀を一本創造して構えた。
─────────────
龍兎が宇宙の端に行く前────
「行っちまったか…。さて、どうするかな。」
黒い渦は最初よりも大きくなっており、空全体が黒く渦巻いている。まさに混沌とした様子にどうするかを悩む。頭を悩ませていると周りから歪みがあふれかえる。鬼、悪魔、怪異、殺人鬼、etc……そのすべてが歪みではない龍兎へ標準を合わせて襲いかかってくる。
「思考の邪魔だ。」
龍兎はそんな様子に焦ることもせずに破壊の能力ですべて破壊する。しかし、歪みは次から次へと湧いて出てくる。それをすべて無表情に無常に処理していく。
「……なんか、こうやって戦ってると昔を思い出すな。」
気を抜いた瞬間、右わき腹へ鋭い痛みが走る。名も知れない殺人鬼か、何かは知らないが男がこちらへ視線を向けて口角を上げながらナイフを突き立てている。龍兎はナイフごと腕を掴み破壊の能力を使用して破壊するが、そこへの過集中のせいでドミノ倒しの如く龍兎は次々に攻撃を受けてしまう。
「まずった……」
神話級から世間話の範囲の歪みの攻撃をすべてをその身に受ける。森を焼き尽くすような雷、槍の雨に、思いもよらぬ不幸……すべてこの世の歪みである。龍兎は倒れこみ、混沌のうめき声や狂嗤を美しい音楽に変換してそれらが終わるのを待った。
「もう、いいか。このまま終われば、会えるはずだから……」
数分か数時間か時間の概念さえも分からなくなってきた頃、狂騒曲は突然終わりを告げる。歪みが一斉に消え去ったのだ。何事かとボロボロの身体を起こして殺気の方向を見る。そこには…
そこには、歪みとしての布田 龍兎……神殺しのミナがいた。
「面白いもんだな…お前、ドッペルゲンガーか?」
「どうだろうな。お前をコピーして自分が何者かも分からなくなったドッペルゲンガーか、時空の歪みで出た過去のお前か。どっちかだろうな。」
「いや、後者だな。ドッペルゲンガーはそこまで詭弁じゃない。」
二人の布田龍兎は武器も構えずに距離を詰めて単純に能力の力の押し合いを始める。創造の能力で適当に巨大な建物を出して落とし合う。どちらも避けて、どちらも同じような動きで次の攻撃をする。維持の能力で互いの動きを止めようと身体を触ろうと近接戦闘を仕掛けるが、お互いにうまく躱す。破壊の能力で周囲の空間ごと歪みを破壊する。時間操作の能力でも同じような戦法を使って最後にお互い分離の能力を使って身体を分離させようとするが、それも互角で終わる。
「で、結局、お前はなんで、戦闘を仕掛けてきた。」
「聞く必要あるか?ないだろ?俺はお前の過ちのせいで生まれた産物でもあるんだからよ。いや、俺だけじゃない……」
つぶやくと五人の龍兎が現れる。
「なるほど。世界分離の時にできた俺ってことか。」
「お前のせいで俺は歪みとして処理された。」
「お前のせいで俺は搾りカスと蔑まれた。」
「お前のせいで俺は人格を失った。」
そして、六人の歪みの龍兎は神使の龍兎へ近づく。恨み言を幾割に殺気が全く感じられない龍兎たちに神使の龍兎は手を出す。
「なんだかんだ言って、世界がなくなるのは怖いのな。」
「いや、違う。」
「俺は、あの子に会うためにやっている。」
「自分自身の咎を終わらせて、あの子に会うためにやっている。」
「分かってるだろ。お前も俺自身だから。」
「俺は、死ぬために神使になったんだろ?」
「神のいうことの前にあの子だ。」
六人の龍兎は手を差し出し手を握るように催促する。神使の龍兎は手を握り替えて六人の龍兎を取り込む。
「これで、世界を分離した時と同じような規模の力が出せるはずだ。」
「歪みのくせに…」
龍兎はそのまま分離の能力を使い、この世の理と自分の体、精神を分離する。
「これで、準備はととのった。行くぞ」
この世の理と分離した龍兎の体はそのまま念じるままに空を飛び、宇宙を超えて、そして、わずか数分でドッペルゲンガーのもとへたどり着く。
─────────────
そして、現在。剣を構えた龍兎はそのままドッペルゲンガーへ斬りかかる。ドッペルゲンガーは世界を終わらせるための一滴を手に持ったまま龍兎の攻撃を避けて蹴り返そうと足を出したが、皆無に止められる。そのまま斬撃をよけると背後の空間が歪んで一刀両断される。
「なんだ、その剣は、エクスカリバーか?それともデュランダルか?」
「そんななまっちょろいもんじゃねぇよ。」
「それじゃその剣はなんだ!」
龍兎は剣を落下させて空間に突き立てる。
「斬剣だ。壊れちまうが、切ろうと思えばなんでも切れる剣だ。」
「バカげている。そんな剣はどんな神話にも歴史にもない。」
「何言ってんだ。これが本来の俺の能力だ。俺は神話も歴史もあんま知らないからな。剣って言ったらこれだ。」
「本来の力?お前まさか、剣に……」
「お察しがいいことで……そう、この剣には分離と破壊の能力を付与している。切れば、空間が分離され破壊され死ぬ。ま、当たらなけりゃ問題ないだろ?」
ドッペルゲンガーは破壊の一滴を解除して両手をフリーの状態にする。
「一滴はまた作ればいい……まずは君を殺してからにするよ。絶望した顔を見れないのはもったいないけど…仕方ない。」
「本気で来るかよ。ドッペルゲンガー」
「ボクは終焉の神だ!二度と減らず口を叩けないように口と口を縫い合わせた状態で殺してやる。」
龍兎は再び斬撃を飛ばしてくる。終焉神は無効化でその斬撃を防ごうとしたが、皆無が再び体を躱させる。
「なんださっきから。邪魔をするな。」
『やめておけ、あいつの本来の力は俺の能力を貫通する。』
「何言ってるんだ。神であるボクが負けるはずないだろう?それに君の能力は無条件で能力を無効化するもののはずだ」
『はぁ、試してみるといい。アイツは言ってたからな。本来の力だと。』
再び飛んできた斬撃を無効化の能力で止めようと手をかざしたが、龍兎の飛ばした斬撃は終焉神の手へ食い込み、切れ込みが入り、細胞が切断される。
「は?」
「お前、神に成ったのに、自分の苦手な相手ぐらいは知っておこうぜ。」
「なんで……」
龍兎は終焉神の目と鼻の先へ切っ先を向けた。
終焉審判・終末論─エンドロール・エスカトロジー─ 1
「ここは……」
皆無の意識に気が付いたドッペルゲンガーは皆無の意識と自分の意識を半分にして今何が起こっているのかを見せる。
「目覚めたようだね。皆無。」
「お前、何をしている。これはなんだ。」
「何って、終焉神になるにあたって君が必要だったから万能の花で一体化したんだよ。」
「……」
「おや、驚きで声が出ないかな。」
「いや、丁度いいかも知れないな……」
「何を言っているんだ?」
「いや、なんでもない。それで?ココは宇宙の端っこか何かか?」
「そうともココは世界を超えて、宇宙の端さ。今はエネルギーを溜めているんだ。あと少しで溜まり終わる。」
「そうか……」
先ほどから慌てず騒がず落ち着いた様子、いや、どこか諦めているような様子の皆無にドッペルゲンガーは思っていたリアクションと違うため少し不貞腐れる。
「まぁいいや。龍兎もここまでは追っては来れないはずだからね。」
「いや、アイツは神の言うことはやり遂げる男だ。必ずここに来るだろうな。」
「……なるほど、”信頼”とかいうやつね。」
「いや、幾千年、幾万年も一緒にいれば分かる。アイツは必ず来る。信頼と言うよりはまた別のものだな。」
ドッペルゲンガーはそのまま胸の中心から雨粒にも等しい光の一滴を取り出す。
「そうこうしているうちにできたよ。あとはこの一滴をここに落とせば世界は宇宙ごと壊れておしまいさ。」
「いや、それはもう少し先になりそうだぞ。」
ドッペルゲンガーは皆無が感じた感覚の一端を受けて振り向く。そこには、龍兎がいた。ただ、先ほどよりも身なりが整っておりどこか雰囲気も違う。
「おやぁ?あと少しかかると思っていたんだけどな~惜しいな。」
ドッペルゲンガーのわざとらしい態度に皆無も龍兎も呆れる。
「うるせぇよ……で、その一滴を壊せば世界は守られるってわけな。」
「そうさ……最後だからね。君を打ち負かして目の前で笑顔で世界を消すんだ……叩きのめしてあげるよ。」
「言ってろ。お前はどのみち、神には成れない。」
龍兎は刀を一本創造して構えた。
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龍兎が宇宙の端に行く前────
「行っちまったか…。さて、どうするかな。」
黒い渦は最初よりも大きくなっており、空全体が黒く渦巻いている。まさに混沌とした様子にどうするかを悩む。頭を悩ませていると周りから歪みがあふれかえる。鬼、悪魔、怪異、殺人鬼、etc……そのすべてが歪みではない龍兎へ標準を合わせて襲いかかってくる。
「思考の邪魔だ。」
龍兎はそんな様子に焦ることもせずに破壊の能力ですべて破壊する。しかし、歪みは次から次へと湧いて出てくる。それをすべて無表情に無常に処理していく。
「……なんか、こうやって戦ってると昔を思い出すな。」
気を抜いた瞬間、右わき腹へ鋭い痛みが走る。名も知れない殺人鬼か、何かは知らないが男がこちらへ視線を向けて口角を上げながらナイフを突き立てている。龍兎はナイフごと腕を掴み破壊の能力を使用して破壊するが、そこへの過集中のせいでドミノ倒しの如く龍兎は次々に攻撃を受けてしまう。
「まずった……」
神話級から世間話の範囲の歪みの攻撃をすべてをその身に受ける。森を焼き尽くすような雷、槍の雨に、思いもよらぬ不幸……すべてこの世の歪みである。龍兎は倒れこみ、混沌のうめき声や狂嗤を美しい音楽に変換してそれらが終わるのを待った。
「もう、いいか。このまま終われば、会えるはずだから……」
数分か数時間か時間の概念さえも分からなくなってきた頃、狂騒曲は突然終わりを告げる。歪みが一斉に消え去ったのだ。何事かとボロボロの身体を起こして殺気の方向を見る。そこには…
そこには、歪みとしての布田 龍兎……神殺しのミナがいた。
「面白いもんだな…お前、ドッペルゲンガーか?」
「どうだろうな。お前をコピーして自分が何者かも分からなくなったドッペルゲンガーか、時空の歪みで出た過去のお前か。どっちかだろうな。」
「いや、後者だな。ドッペルゲンガーはそこまで詭弁じゃない。」
二人の布田龍兎は武器も構えずに距離を詰めて単純に能力の力の押し合いを始める。創造の能力で適当に巨大な建物を出して落とし合う。どちらも避けて、どちらも同じような動きで次の攻撃をする。維持の能力で互いの動きを止めようと身体を触ろうと近接戦闘を仕掛けるが、お互いにうまく躱す。破壊の能力で周囲の空間ごと歪みを破壊する。時間操作の能力でも同じような戦法を使って最後にお互い分離の能力を使って身体を分離させようとするが、それも互角で終わる。
「で、結局、お前はなんで、戦闘を仕掛けてきた。」
「聞く必要あるか?ないだろ?俺はお前の過ちのせいで生まれた産物でもあるんだからよ。いや、俺だけじゃない……」
つぶやくと五人の龍兎が現れる。
「なるほど。世界分離の時にできた俺ってことか。」
「お前のせいで俺は歪みとして処理された。」
「お前のせいで俺は搾りカスと蔑まれた。」
「お前のせいで俺は人格を失った。」
そして、六人の歪みの龍兎は神使の龍兎へ近づく。恨み言を幾割に殺気が全く感じられない龍兎たちに神使の龍兎は手を出す。
「なんだかんだ言って、世界がなくなるのは怖いのな。」
「いや、違う。」
「俺は、あの子に会うためにやっている。」
「自分自身の咎を終わらせて、あの子に会うためにやっている。」
「分かってるだろ。お前も俺自身だから。」
「俺は、死ぬために神使になったんだろ?」
「神のいうことの前にあの子だ。」
六人の龍兎は手を差し出し手を握るように催促する。神使の龍兎は手を握り替えて六人の龍兎を取り込む。
「これで、世界を分離した時と同じような規模の力が出せるはずだ。」
「歪みのくせに…」
龍兎はそのまま分離の能力を使い、この世の理と自分の体、精神を分離する。
「これで、準備はととのった。行くぞ」
この世の理と分離した龍兎の体はそのまま念じるままに空を飛び、宇宙を超えて、そして、わずか数分でドッペルゲンガーのもとへたどり着く。
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そして、現在。剣を構えた龍兎はそのままドッペルゲンガーへ斬りかかる。ドッペルゲンガーは世界を終わらせるための一滴を手に持ったまま龍兎の攻撃を避けて蹴り返そうと足を出したが、皆無に止められる。そのまま斬撃をよけると背後の空間が歪んで一刀両断される。
「なんだ、その剣は、エクスカリバーか?それともデュランダルか?」
「そんななまっちょろいもんじゃねぇよ。」
「それじゃその剣はなんだ!」
龍兎は剣を落下させて空間に突き立てる。
「斬剣だ。壊れちまうが、切ろうと思えばなんでも切れる剣だ。」
「バカげている。そんな剣はどんな神話にも歴史にもない。」
「何言ってんだ。これが本来の俺の能力だ。俺は神話も歴史もあんま知らないからな。剣って言ったらこれだ。」
「本来の力?お前まさか、剣に……」
「お察しがいいことで……そう、この剣には分離と破壊の能力を付与している。切れば、空間が分離され破壊され死ぬ。ま、当たらなけりゃ問題ないだろ?」
ドッペルゲンガーは破壊の一滴を解除して両手をフリーの状態にする。
「一滴はまた作ればいい……まずは君を殺してからにするよ。絶望した顔を見れないのはもったいないけど…仕方ない。」
「本気で来るかよ。ドッペルゲンガー」
「ボクは終焉の神だ!二度と減らず口を叩けないように口と口を縫い合わせた状態で殺してやる。」
龍兎は再び斬撃を飛ばしてくる。終焉神は無効化でその斬撃を防ごうとしたが、皆無が再び体を躱させる。
「なんださっきから。邪魔をするな。」
『やめておけ、あいつの本来の力は俺の能力を貫通する。』
「何言ってるんだ。神であるボクが負けるはずないだろう?それに君の能力は無条件で能力を無効化するもののはずだ」
『はぁ、試してみるといい。アイツは言ってたからな。本来の力だと。』
再び飛んできた斬撃を無効化の能力で止めようと手をかざしたが、龍兎の飛ばした斬撃は終焉神の手へ食い込み、切れ込みが入り、細胞が切断される。
「は?」
「お前、神に成ったのに、自分の苦手な相手ぐらいは知っておこうぜ。」
「なんで……」
龍兎は終焉神の目と鼻の先へ切っ先を向けた。
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