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入学式③
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「はい、それでは好きな席に着いて下さい。全員が着席次第説明し始めます、なるべく早く決めてくださいね。」
案内に従って通されたクラスに着き周りを見渡す。
さっきはよく分からなかったが大体1クラス30人ほどいるようだ。
クラスの席は階段状になっており、長机と椅子が置かれている。
机1つにつき3人座れる配置になっており、席指定は特にないようだった。
座席指定が無いとわかるといなや私は一目散に真ん中らへんの列の端っこを確保した。
前過ぎてやる気があるように見られてもやだしかといって後ろ過ぎてやる気がないように見られるのも嫌だ。
座席の位置取りは大事なのである。
(はっ!?しまった、つい癖で真っ先に選んでしまった!!)
他の人達はどうするのかしらとチラチラ様子を見ていると、レオンハルトはどうやら前の方に座るらしい。
そのまわりには彼とお近付きになりたい人達が様子を伺っており、ここでも席取り合戦が始まろうとしている気配が伝わってきた。
実際、もう団子状態になりつつある。それを何とかしようとレオンハルトは声をかけてなだめている状態だ。
(第2王子も大変だなぁ…)
かくいう私の周りはというと、レオンハルト程では無いがこちらをチラチラ見ながら席に座ろうとしている人影が何人か見える。
私とお近付きになりたい方々であろう。
まあここで私も素敵な笑顔を振りまきながら「お隣どうぞ」ぐらいは言えたら良かったのだが…
(何せ表情筋がなぁぁぁ)
そう、トレーニングを始めたとはいえ私の表情筋はまだ父譲りのカチコチ状態である。
自分では笑顔を作っているつもりなのだが周りからは不気味な笑顔に見えるらしく、侍女のニーナからはご友人にされるのはやめておいたほうがよろしいかと…、と止められてしまった。
そんなわけで王子のように気さくに声をかけられない私はただただ席に座って他の人から声をかけられるのをひたすら待っていた。
要するに、友達を作るとあんなに意気込んでいながら、ビビって何も出来なかったのである。
その結果…
「クレア様はクラウス様とはどうやってお知り合いに?」
「クレア様、お好きな紅茶はございますか?もしよろしければ我が家からいい茶葉が…」
「クレア様の魔法は氷属性とお聞きしましたわ、クレア様のイメージとぴったりでとても…」
「クレア様本日この後のご予定は…」
「クレア様!!」
仏頂面の私に構わず話しかけられるメンタル強者の集まりになっていた。
(なんでこうなるの!!!!)
彼女達の問いかけに「ええ…」「はぁ…」「そうね…」ぐらいしか答えられていない。
なのにも関わらずめげずに声をかけ続けてくるのは何としても私とお近付きになっておきたいという必死さが伺える。ちなみに中身の人間は元々コミュ障なので辛すぎる。
原因は恐らくレオンハルトには婚約者がいること、しかもその相手がウルティア・ヴァレンタインなのが理由だろう。
婚約者がいる手前露骨に好意を示す訳にも行かないし、相手がヴァレンタイン公爵家の娘となると公爵家に喧嘩を売ることになる。
他にアイドル的存在となりそうな男子も今の所はうちのクラスにはパッと見たところいないし、そうなると公爵家の私の取り巻きになっておいた方が得と判断するご令嬢は多いだろう。
レオンハルトの方を見るとやはり最初に話しかけていた女子達は王子と挨拶や会話やらで顔見知り程度になりたい集団だったようで現在彼の周りは最終的に男子で固められている。
女子は私の方に固まりすぎているのである。
(それにしても…それにしても私の周り癖が強そうな人しかいない気が…仲間を作りたいとは思ってたけどもうちょい大人しめの子とキャッキャウフフの予定だったんですけど!?)
私の(乙女ゲームの)経験則から言わせてもらうと、この手の子達は後々派閥争いガチ勢となり敵とみなすと嫌味や喧嘩を売りまくるのだ。
そして私はこのままだと猛獣を飼い慣らす女王みたいになってしまう。
(そんなの主人公と対立待ったナシ!!!)
この先の展開が読めてしまいどう挽回するかと頭を悩ませる。ああ、なんとなくお腹も痛くなってきた…。
大事な学園生活初日は不安を残すスタートダッシュになってしまったのであった。
案内に従って通されたクラスに着き周りを見渡す。
さっきはよく分からなかったが大体1クラス30人ほどいるようだ。
クラスの席は階段状になっており、長机と椅子が置かれている。
机1つにつき3人座れる配置になっており、席指定は特にないようだった。
座席指定が無いとわかるといなや私は一目散に真ん中らへんの列の端っこを確保した。
前過ぎてやる気があるように見られてもやだしかといって後ろ過ぎてやる気がないように見られるのも嫌だ。
座席の位置取りは大事なのである。
(はっ!?しまった、つい癖で真っ先に選んでしまった!!)
他の人達はどうするのかしらとチラチラ様子を見ていると、レオンハルトはどうやら前の方に座るらしい。
そのまわりには彼とお近付きになりたい人達が様子を伺っており、ここでも席取り合戦が始まろうとしている気配が伝わってきた。
実際、もう団子状態になりつつある。それを何とかしようとレオンハルトは声をかけてなだめている状態だ。
(第2王子も大変だなぁ…)
かくいう私の周りはというと、レオンハルト程では無いがこちらをチラチラ見ながら席に座ろうとしている人影が何人か見える。
私とお近付きになりたい方々であろう。
まあここで私も素敵な笑顔を振りまきながら「お隣どうぞ」ぐらいは言えたら良かったのだが…
(何せ表情筋がなぁぁぁ)
そう、トレーニングを始めたとはいえ私の表情筋はまだ父譲りのカチコチ状態である。
自分では笑顔を作っているつもりなのだが周りからは不気味な笑顔に見えるらしく、侍女のニーナからはご友人にされるのはやめておいたほうがよろしいかと…、と止められてしまった。
そんなわけで王子のように気さくに声をかけられない私はただただ席に座って他の人から声をかけられるのをひたすら待っていた。
要するに、友達を作るとあんなに意気込んでいながら、ビビって何も出来なかったのである。
その結果…
「クレア様はクラウス様とはどうやってお知り合いに?」
「クレア様、お好きな紅茶はございますか?もしよろしければ我が家からいい茶葉が…」
「クレア様の魔法は氷属性とお聞きしましたわ、クレア様のイメージとぴったりでとても…」
「クレア様本日この後のご予定は…」
「クレア様!!」
仏頂面の私に構わず話しかけられるメンタル強者の集まりになっていた。
(なんでこうなるの!!!!)
彼女達の問いかけに「ええ…」「はぁ…」「そうね…」ぐらいしか答えられていない。
なのにも関わらずめげずに声をかけ続けてくるのは何としても私とお近付きになっておきたいという必死さが伺える。ちなみに中身の人間は元々コミュ障なので辛すぎる。
原因は恐らくレオンハルトには婚約者がいること、しかもその相手がウルティア・ヴァレンタインなのが理由だろう。
婚約者がいる手前露骨に好意を示す訳にも行かないし、相手がヴァレンタイン公爵家の娘となると公爵家に喧嘩を売ることになる。
他にアイドル的存在となりそうな男子も今の所はうちのクラスにはパッと見たところいないし、そうなると公爵家の私の取り巻きになっておいた方が得と判断するご令嬢は多いだろう。
レオンハルトの方を見るとやはり最初に話しかけていた女子達は王子と挨拶や会話やらで顔見知り程度になりたい集団だったようで現在彼の周りは最終的に男子で固められている。
女子は私の方に固まりすぎているのである。
(それにしても…それにしても私の周り癖が強そうな人しかいない気が…仲間を作りたいとは思ってたけどもうちょい大人しめの子とキャッキャウフフの予定だったんですけど!?)
私の(乙女ゲームの)経験則から言わせてもらうと、この手の子達は後々派閥争いガチ勢となり敵とみなすと嫌味や喧嘩を売りまくるのだ。
そして私はこのままだと猛獣を飼い慣らす女王みたいになってしまう。
(そんなの主人公と対立待ったナシ!!!)
この先の展開が読めてしまいどう挽回するかと頭を悩ませる。ああ、なんとなくお腹も痛くなってきた…。
大事な学園生活初日は不安を残すスタートダッシュになってしまったのであった。
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