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死逝
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「電車とか閉鎖空間が怖いんです。動悸が激しくなって身体が震えて、立っているのもつらくて倒れたこともあります。だけど手を握って貰えると少し楽なんです。変なお願いしてごめんなさい」
そんな理由だったのか……。
積極的な女の子だと思った自分をぶん殴りたい。
「そんな身体で東京駅までは大丈夫だったのか?」
「はい、東京駅までは母親の車で送ってもらいましたから」
「そうなんだ、って車は大丈夫なのか?」
「車は自分でドアを開けることが出来るから少しマシなんです」
「なるほど……、って、母親になんて言って来たんだ? もしかして俺のこと話してる?」
「はい、心配してましたけど、私が泣いて頼んだら許してくれました」
「いや、そんな簡単に許しちゃだめだろ!」
「両親は私が泣いて頼んだらなんだって許してくれます」
「それ嘘泣きじゃないだろうな?」
「あ、バレました? テヘッ」
ペロッと舌を出す彼女はやっぱり可愛い。
そんな彼女の手を少し強めに握りしめた。
ゆりかもめは十七分ほどでお台場海浜公園駅に到着した。
観光ガイドブックを片手にお勧めのデートスポットを回ることにした。
まず最初に行ったのは東京ジョイポリス。そこは都内屈指の屋内型アミューズメントパークらしく沢山のアトラクションが体験できるのだが、有花がどれも尻込みした。彼女は見た目以上に臆病なのかもしれない。
次にむかったのがダイバーシティ東京プラザ。ぶらぶらとゆっくりした足取りでウィンドウショッピングを楽しんでいると、彼女の足がピアス専門店で止まった。その眼が見詰めているのは小さな猫のピアス。すごく欲しそうだ……。一哉がプレゼントしようかと言ったら彼女は大喜びした。その店で穴もあけて貰い彼女の耳に猫がぶら下がった。
次は電気屋に行った。そこでデジタルフォトフレームをあれこれ見比べている。結局選んだのは木目調の洒落た感じの品だった。センスがいいなと思った。シックな彼女にも似合っている。誰かへのお土産かと尋ねると、後で二人の写真を撮ってそれを映すのだと顔を綻ばせた……。
写真を撮るのは必須事項のようだ……。
一通りダイバーシティを見て回ったあと小洒落たイタリアンでランチにしたのだが、彼女は思った以上に小食だった。彼女が注文したのはサラダのみ。まぁ見た目は華奢でとても大食いには見えないが、それでも少なすぎる気がする。
そのあとは大江戸温泉物語まで足を延ばし足湯に浸かって少しのんびりした。有花は少し疲れたのか遠い目をしていた。
休憩のあとは体験型テーマパークMEGA WEBを見て、最後にパレットタウンの大観覧車に乗ることになった。
観覧車なんてそれこそ閉鎖空間だから大丈夫かと思ったが、有花がどうしても乗りたい、頂上で写真を撮りたいんです。と駄々をこねて聞かなかった。
大観覧車の乗り場に行くと入り口が二つに別れていた。
一つはカラーゴンドラ入り口、もう一つはシースルーゴンドラ入り口。
大観覧車は64台のゴンドラのうち4台だけシースルーゴンドラと呼ばれる全面透明のゴンドラが混ざっているらしい。それはさすがにスリルがありすぎると二人の意見が一致して普通のカラーゴンドラの入り口に並んだ。
「大丈夫? 一周十六分もあるらしいよ?」
「はい、手を離さないで下さいね」
「高いとこは平気?」
「たぶん平気だと思います」
「たぶんって、曖昧だなぁ」
「大丈夫ですよ。もし怖かったら抱き付いてもいいですか?」
「それは構わないけど、ほんとに平気?」
「しっかりハグしてくださいね」
「ハグくらい喜んでするけど、倒れるなよ?」
「大丈夫ですよ」
二人が乗り込んだ赤いゴンドラは静かに高度を上げていった。
大観覧車からは東京の街並みが遠くに見下ろせた。
東京タワーにスカイツリー、レインボーブリッジなどが一望できた。
すぐ近くにはテニスコートが沢山並んでいる。一哉があそこはなに? と聞くと有明テニスの森公園だと教えてくれた。だから、実はテニスが好きで、今でもたまにやっていると教えた。彼女は一度してみたかったと薄い笑みを浮かべた。
南側を見れば東京ゲートブリッジが左手に見えて、その向こうに東京湾が広がっていた。西の空がそろそろ夕暮れ色に染まり始めていた。
夕焼けの紅い光が有花を照らし、彼女の栗色の髪がキラキラと透けて見えた。
「シイク」
「なに、カヤ」
「有花……」
「一哉さん……?」
有花の大きな目が一哉を見上げてくる。
その可愛らしい顔を見ていると、衝動を抑えられなかった。
「目を閉じて……」
………………。
彼女は黙って目を閉じた。
……………………。
それはほんの数秒間だった。
観覧車はちょうど頂点にさしかかっていた。
夕暮れに頬を染めた有花が、大きな目で上目遣いに一哉を見詰めた。
「頭を、撫でてください!」
彼女が拗ねたように言った。
一哉は黙って小さな頭を優しく撫でた。
「ハグしてください!」
一哉は優しく包み込むように有花の華奢な身体を抱きしめた。
数秒ほどそうしていただろうか、突然何を思ったのか有花は一哉の身体のあちこちを触りだした。突いたり撫でたり摘まんだり。
意味がわからないが、とにかくくすぐったい。
一哉は狭い観覧車の中で暴れることも出来ずに、身悶えながら必死で堪えた
そのあと彼女が写真を撮りたいとスマホを一哉に向けてきた。
写真は嫌いだと言ったが「許しません」と言われた。
何枚か写真を撮られたあと、次は「二人で自撮りしましょう」と言った。
座席に並んで座り肩を寄せ合い、夕日や東京の街並みを背景にして写した。
「初めてだったんです」
「え……?」
「さっきの……です」
初めて? 今時の若い女の子が十九歳でファースト……?
それはちょっと悪いことをしてしまったかも知れないという罪悪感が生まれた。
「だから、仕返しです」
そんなことで許されるなら何度でもしてやるぞ、と思ったが、その言葉は飲み込んだ。
その代わり、
「俺と付き合ってほしい。シイクとカヤじゃなく、有花と一哉としてリアルで恋人として付き合ってくれないかな」
有花が小さな口唇を引き結んだ。
後先が逆だろと思うが、一哉にとっては交際を申し込む方がハードルが高かった。
有花の目が左右に揺れた。小さな頭を僅かに落としたと思ったら、くいッと首を持ち上げ一哉を見据えた。
「嬉しいです。ありがとうございます」
やった! と一哉は小さくガッツポーズをした。
嬉しさのあまり有花の身体を抱き寄せていた。
少しのあいだ有花の温もりを感じていた。
「だけど……ごめんなさい」
は? 今なんと言った? ごめんなさい? なんで? どういうこと? OKじゃなかったのか?
一哉は混乱していた。
「シイクの名前の由来、言ってませんでしたよね」
名前の由来? なんで今そんな話?
話を逸らそうとしている? 話題を変えたいのか?
「シイクは死逝くなんです」
「は?」
「死と逝くと書いてシイクなんです」
「どういうこと?」
「だから、私はもうすぐ死ぬんです」
「えっ? なんの冗談……?」
有花の口調から感情の色が消えて眼の焦点が虚ろになった。
棒読みの様な言葉が小さな口からこぼれ始める。
「病院に入院していて余命は一ヶ月です。いつ死んでもおかしくない状態です。だから今日は無理言って外出許可証を貰いました。だけどそれも終わりです。もう二度と許可は出せないと約束させられましたので」
「うそだ、ろ……?」
うそだと思いつつ今日一日の有花の行動を思い返す。
彼女はずっと足取りが重そうだった。思った以上に小食で時折焦点の定まらない遠い目をしていた。それくらいは誰にでもあるだろうと思うが、重い病気を患っていると言われれば、なるほどと頷けなくもない。
有花は背負っていたリュックのポケットから、赤いストラップに吊るされた赤いカードみたいなものを取り出した。それは赤地に白色で十字とハートが描かれていて、一哉もなんどか見たことがあるヘルプマークだ。
詳しくは知らないが優先座席に優先的に座る人が持つもの。そして、たぶん、健常者が持つものじゃない。
有花は続けてリュックの中身を座席の上に広げた。
ジップロックに小分けにされた大量の錠剤と、ケースに入った注射器のセット、それとなにやら怪しげな検査機器?
「これは携帯用の人工呼吸器です。呼吸不全になった時に使います」
一哉は物々しいそれらのシロモノから目が離せなかった。何かの冗談だと思いたいのに、それらのモノが彼女の死を肯定しているように思えた。それらのモノはおそらく普通の人は持ち歩かない。
「だから、恋人になってもらっても、もう会うことも出来ないんです」
有花の口調が色を取り戻した。
両の瞳から大粒の涙を流し刻々と語りだした。
「……ごめんなさい、こんなつもりじゃなかったんです。ゲームで初めて楽しくお喋りできて、優しくしてくれて、とっても嬉しくて、仲良く出来たらいいなと思って、そしたらどんどん気持ちが膨らんで、いつの間にかカヤに惹かれる自分がいて、死ぬ前に一度だけでいいから会いたくなっちゃって……、カヤは大人だから、優しい人だから、私に付き合ってくれてるんだってわかってた。でも、まさかカヤまで私のこと想ってくれてるなんて思わなくて、いっぱい甘えて、いっぱいわがまま言って、ほんとにごめんなさい」
その後のことはあまり覚えていない。
東京駅まで彼女を送り、迎えに来ていた母親に彼女を引き渡した。
そんな理由だったのか……。
積極的な女の子だと思った自分をぶん殴りたい。
「そんな身体で東京駅までは大丈夫だったのか?」
「はい、東京駅までは母親の車で送ってもらいましたから」
「そうなんだ、って車は大丈夫なのか?」
「車は自分でドアを開けることが出来るから少しマシなんです」
「なるほど……、って、母親になんて言って来たんだ? もしかして俺のこと話してる?」
「はい、心配してましたけど、私が泣いて頼んだら許してくれました」
「いや、そんな簡単に許しちゃだめだろ!」
「両親は私が泣いて頼んだらなんだって許してくれます」
「それ嘘泣きじゃないだろうな?」
「あ、バレました? テヘッ」
ペロッと舌を出す彼女はやっぱり可愛い。
そんな彼女の手を少し強めに握りしめた。
ゆりかもめは十七分ほどでお台場海浜公園駅に到着した。
観光ガイドブックを片手にお勧めのデートスポットを回ることにした。
まず最初に行ったのは東京ジョイポリス。そこは都内屈指の屋内型アミューズメントパークらしく沢山のアトラクションが体験できるのだが、有花がどれも尻込みした。彼女は見た目以上に臆病なのかもしれない。
次にむかったのがダイバーシティ東京プラザ。ぶらぶらとゆっくりした足取りでウィンドウショッピングを楽しんでいると、彼女の足がピアス専門店で止まった。その眼が見詰めているのは小さな猫のピアス。すごく欲しそうだ……。一哉がプレゼントしようかと言ったら彼女は大喜びした。その店で穴もあけて貰い彼女の耳に猫がぶら下がった。
次は電気屋に行った。そこでデジタルフォトフレームをあれこれ見比べている。結局選んだのは木目調の洒落た感じの品だった。センスがいいなと思った。シックな彼女にも似合っている。誰かへのお土産かと尋ねると、後で二人の写真を撮ってそれを映すのだと顔を綻ばせた……。
写真を撮るのは必須事項のようだ……。
一通りダイバーシティを見て回ったあと小洒落たイタリアンでランチにしたのだが、彼女は思った以上に小食だった。彼女が注文したのはサラダのみ。まぁ見た目は華奢でとても大食いには見えないが、それでも少なすぎる気がする。
そのあとは大江戸温泉物語まで足を延ばし足湯に浸かって少しのんびりした。有花は少し疲れたのか遠い目をしていた。
休憩のあとは体験型テーマパークMEGA WEBを見て、最後にパレットタウンの大観覧車に乗ることになった。
観覧車なんてそれこそ閉鎖空間だから大丈夫かと思ったが、有花がどうしても乗りたい、頂上で写真を撮りたいんです。と駄々をこねて聞かなかった。
大観覧車の乗り場に行くと入り口が二つに別れていた。
一つはカラーゴンドラ入り口、もう一つはシースルーゴンドラ入り口。
大観覧車は64台のゴンドラのうち4台だけシースルーゴンドラと呼ばれる全面透明のゴンドラが混ざっているらしい。それはさすがにスリルがありすぎると二人の意見が一致して普通のカラーゴンドラの入り口に並んだ。
「大丈夫? 一周十六分もあるらしいよ?」
「はい、手を離さないで下さいね」
「高いとこは平気?」
「たぶん平気だと思います」
「たぶんって、曖昧だなぁ」
「大丈夫ですよ。もし怖かったら抱き付いてもいいですか?」
「それは構わないけど、ほんとに平気?」
「しっかりハグしてくださいね」
「ハグくらい喜んでするけど、倒れるなよ?」
「大丈夫ですよ」
二人が乗り込んだ赤いゴンドラは静かに高度を上げていった。
大観覧車からは東京の街並みが遠くに見下ろせた。
東京タワーにスカイツリー、レインボーブリッジなどが一望できた。
すぐ近くにはテニスコートが沢山並んでいる。一哉があそこはなに? と聞くと有明テニスの森公園だと教えてくれた。だから、実はテニスが好きで、今でもたまにやっていると教えた。彼女は一度してみたかったと薄い笑みを浮かべた。
南側を見れば東京ゲートブリッジが左手に見えて、その向こうに東京湾が広がっていた。西の空がそろそろ夕暮れ色に染まり始めていた。
夕焼けの紅い光が有花を照らし、彼女の栗色の髪がキラキラと透けて見えた。
「シイク」
「なに、カヤ」
「有花……」
「一哉さん……?」
有花の大きな目が一哉を見上げてくる。
その可愛らしい顔を見ていると、衝動を抑えられなかった。
「目を閉じて……」
………………。
彼女は黙って目を閉じた。
……………………。
それはほんの数秒間だった。
観覧車はちょうど頂点にさしかかっていた。
夕暮れに頬を染めた有花が、大きな目で上目遣いに一哉を見詰めた。
「頭を、撫でてください!」
彼女が拗ねたように言った。
一哉は黙って小さな頭を優しく撫でた。
「ハグしてください!」
一哉は優しく包み込むように有花の華奢な身体を抱きしめた。
数秒ほどそうしていただろうか、突然何を思ったのか有花は一哉の身体のあちこちを触りだした。突いたり撫でたり摘まんだり。
意味がわからないが、とにかくくすぐったい。
一哉は狭い観覧車の中で暴れることも出来ずに、身悶えながら必死で堪えた
そのあと彼女が写真を撮りたいとスマホを一哉に向けてきた。
写真は嫌いだと言ったが「許しません」と言われた。
何枚か写真を撮られたあと、次は「二人で自撮りしましょう」と言った。
座席に並んで座り肩を寄せ合い、夕日や東京の街並みを背景にして写した。
「初めてだったんです」
「え……?」
「さっきの……です」
初めて? 今時の若い女の子が十九歳でファースト……?
それはちょっと悪いことをしてしまったかも知れないという罪悪感が生まれた。
「だから、仕返しです」
そんなことで許されるなら何度でもしてやるぞ、と思ったが、その言葉は飲み込んだ。
その代わり、
「俺と付き合ってほしい。シイクとカヤじゃなく、有花と一哉としてリアルで恋人として付き合ってくれないかな」
有花が小さな口唇を引き結んだ。
後先が逆だろと思うが、一哉にとっては交際を申し込む方がハードルが高かった。
有花の目が左右に揺れた。小さな頭を僅かに落としたと思ったら、くいッと首を持ち上げ一哉を見据えた。
「嬉しいです。ありがとうございます」
やった! と一哉は小さくガッツポーズをした。
嬉しさのあまり有花の身体を抱き寄せていた。
少しのあいだ有花の温もりを感じていた。
「だけど……ごめんなさい」
は? 今なんと言った? ごめんなさい? なんで? どういうこと? OKじゃなかったのか?
一哉は混乱していた。
「シイクの名前の由来、言ってませんでしたよね」
名前の由来? なんで今そんな話?
話を逸らそうとしている? 話題を変えたいのか?
「シイクは死逝くなんです」
「は?」
「死と逝くと書いてシイクなんです」
「どういうこと?」
「だから、私はもうすぐ死ぬんです」
「えっ? なんの冗談……?」
有花の口調から感情の色が消えて眼の焦点が虚ろになった。
棒読みの様な言葉が小さな口からこぼれ始める。
「病院に入院していて余命は一ヶ月です。いつ死んでもおかしくない状態です。だから今日は無理言って外出許可証を貰いました。だけどそれも終わりです。もう二度と許可は出せないと約束させられましたので」
「うそだ、ろ……?」
うそだと思いつつ今日一日の有花の行動を思い返す。
彼女はずっと足取りが重そうだった。思った以上に小食で時折焦点の定まらない遠い目をしていた。それくらいは誰にでもあるだろうと思うが、重い病気を患っていると言われれば、なるほどと頷けなくもない。
有花は背負っていたリュックのポケットから、赤いストラップに吊るされた赤いカードみたいなものを取り出した。それは赤地に白色で十字とハートが描かれていて、一哉もなんどか見たことがあるヘルプマークだ。
詳しくは知らないが優先座席に優先的に座る人が持つもの。そして、たぶん、健常者が持つものじゃない。
有花は続けてリュックの中身を座席の上に広げた。
ジップロックに小分けにされた大量の錠剤と、ケースに入った注射器のセット、それとなにやら怪しげな検査機器?
「これは携帯用の人工呼吸器です。呼吸不全になった時に使います」
一哉は物々しいそれらのシロモノから目が離せなかった。何かの冗談だと思いたいのに、それらのモノが彼女の死を肯定しているように思えた。それらのモノはおそらく普通の人は持ち歩かない。
「だから、恋人になってもらっても、もう会うことも出来ないんです」
有花の口調が色を取り戻した。
両の瞳から大粒の涙を流し刻々と語りだした。
「……ごめんなさい、こんなつもりじゃなかったんです。ゲームで初めて楽しくお喋りできて、優しくしてくれて、とっても嬉しくて、仲良く出来たらいいなと思って、そしたらどんどん気持ちが膨らんで、いつの間にかカヤに惹かれる自分がいて、死ぬ前に一度だけでいいから会いたくなっちゃって……、カヤは大人だから、優しい人だから、私に付き合ってくれてるんだってわかってた。でも、まさかカヤまで私のこと想ってくれてるなんて思わなくて、いっぱい甘えて、いっぱいわがまま言って、ほんとにごめんなさい」
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