霧のはし 虹のたもとで

萩尾雅縁

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188 虹のたもとに3

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みんなの感想(2件)

竹比古
2021.02.11 竹比古

 ここで終わるのか! と、やっとお会いできたサラマンダーに叫び、そのまま『夏の……』に直行。
 続編があることは知っていたので、慌てませんとも(笑)。

 男だから、女だから、というのではなく、アルビ―だから愛せたコウ。そんな二人の想いがつづられて行く恋愛モノかと思いきや、途中からオカルトめいた儀式の話に――。いえ、これも聞いていましたとも。
 ふと、『ツ〇ンピークス(古い!)』を思い出し(世界一美しい〇ーラ・パーマーの死体のミステリーに終始するのかと思えば、途中からオカルトめいた展開になって、グダグダの台無しになった厭な記憶が蘇ったり……)、そして『海辺のカ〇カ』の猫と話せるナ〇タさんの謎に悶々としながら終わった「はぁ?」な記憶……(結局ナ〇タさんは何者だったんだ?)。
 まだ途中だった頃に聞いてしまった後半の情報に、これは一体どういう方向に進むのだろう……と恐る恐る踏み込みましたが、中々明確な輪郭を見せないままに、3カ月に一度のボランティアの真実。過去の儀式を掘り起こして見えた父親の姿――これなしにアルビーの心は救えない。
 二人とも救えたら……辛いなァ。

 ケルト神話や民間伝承の類に興味がない人には解りづらい部分があったかも知れないですが、何やら四大精霊の絡んだコウの過去に通じる流れは、お伽話のようなファンタジーではないらしい。現実に、現実ではない世界との繋がりを持つコウの秘密は続編で語られるのか、番外で語られているのか。間違いなく楽しみにしています。
 そして、アルビーはドイツに――いや、まだ行かない?
 とにかく、もどかしい。痒いところにまだ手が届かない!
 でも、作者様はストレートな言葉では、コウの秘密を語ってくれないんだろうなぁ……(ケチ)←無視してください。
 語られる日を楽しみにしています!
 それでは!

萩尾雅縁
2021.02.11 萩尾雅縁

 最後まで(でも最後じゃない!)、お読み下さりありがとうございます!

 これ本当に、まさかこんな話になるとは思っていなかったので…。作者、ほのぼの日常系が書きたかったのに、勝手に冒頭で一目惚れするし、サラマンダーは出てくるはずじゃなかったのに、コウは恋に溺れきれないし…。構成で考えると、酷すぎる代物になってしまいました。

 ですがこうして感想を教えていただくことで、説明足りないことやどんな箇所が気にかかるかを気づかせていただけるので、できるだけ謎ももやもやも残さず、霧を払えるように、と思っています。
 すみません。「夏の…」で終わりではないのです。四大精霊の物語、四部作の予定です。ですので、ここが判らないという箇所はがんがん教えていただけたら、と。痒いところに手が届くように!

『ツ〇ンピークス』も『海辺のカ〇カ』も題名だけしか知らないので、この機会に触れてみようかな。グダグダにならないように…。コウはいったい何者なのか、を第三部の要にすればいいのかな。そして明快な方向性と輪郭。自分のなかでぼやけてしまっていた輪郭を取り戻せそうです。

 ありがとうございます! 
 すべてを語ることができるように(おそらくストレートではないですが)、一から頑張ります!

解除
竹比古
2021.02.07 竹比古


 >>105 旅23 洞窟まで

 ああ、好きだな、これ……としばらく読んで、「あれ、あっちを先に読んだ方が良かったのか?」と思いながらも、コウの日本人らしい好ましい性格に安らぎ、アルビーに翻弄される心に「そうだよな、まさか思わないよな」と頷き、「いや、それは違うんじゃないかな」とツッコみ――結局読み進めてしまいました(笑)。
 コウの反応が一々初々しくて、謎の部分が多かったアルビ―が段々愛らしく、いじらしくなって、そんな二人をよく見ている紅一点がいて、よく出来ているなぁと(なんだか偉そうな言い方でスミマセン。でも本当に心からそう思って)、英国での日常が目の前に描き出されるのが楽しくて、興味深くて。
 長編好きな人間としては、ある程度一気に読み進めたい、ということで、ゆっくり読書の出来る今日は久々に幸せな一日でした(感想に自分のことを書いてどうする!)。
 とにかく、コウの心の移り変わり、というか、徐々に明確になって行く気持ちを追うのが今後も楽しみです。
 以下、少しでもお役に立てたら。

 字下げ(取り敢えず目立つ冒頭の分のみ)「24お弁当」「29誕生日」
 冒頭の文章が……消失?「31火傷」(何が書いてあったんだろう…?)
 誤字脱字「34パブ1」妖精の書を古書を→妖精の書の古書を
     「60夜食」大目→多め

萩尾雅縁
2021.02.09 萩尾雅縁

 これを読んでいただけるなんて! 感無量です! このシリーズ、一番好きなのです。同じ英国舞台の話でも胡桃とはかなりテイストが違うので、なかなか読んでください!と言い辛くて。そして、日常系で始まり、行き着くのは非日常…、といろいろ力不足を感じられる作品でもあるのです。
 
 コウの心に沿って読んでいただけて、「好きだな」と言っていただけて本当に嬉しい。そしてそれが幸せな読書の時間になることができたなら、作者にとってこれ以上の幸せはありません。どうかラストまで興味を持続して読んでいただけますように。


「あっち」――。「山奥の神社に…」でしょうか? 時系列では先になるのですが、本編「霧のはし…」のネタバレになるので、読まれない方がいいかな。

 
 誤字報告、いつもありがとうございます! まさかの消失まで! さすがに顔面蒼白で、即、直しました。本当に助かりました。重ねてお礼申し上げます。

解除
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