【短編】xoxo

cyan

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8.バエルへの気持ち

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「ミケ、私も受け止めてくれるか?」
「うん。」

バエルが抱いてくれるの?いつも見てるだけなのに?初めてかな?

「私の可愛いミケ。」

バエルは僕を抱き起こすと、砕けた腰に治癒の魔法をかけてくれて、ギュッと抱きしめてくれた。
いつものように髪を撫でてくれる手が温かくて優しい。

バエルは抱きしめたまま僕の中にゆっくり入ってきた。

「んん、、はぁ、、、バエル、、、嬉しい、、」
「ん?ミケは私に抱いてもらいたかったのか?」

「うん、、バエル、好き、、、ぁ、、、ぁああ、、、」

自分の口から出た言葉に自分でもビックリした。え?僕バエルのこと好きなの?
バエルに抱いてもらいたかったの?えー?

「あぁ、可愛いミケ。私が中にいるのが分かるか?」
「うん。嬉しい、、、バエル、、、好きぃ、、」

他の悪魔と違って、バエルはゆっくり動いてくれる。腰を叩きつける感じじゃなくて、気持ちいいところをゆっくり行ったり来たりしてる。
こんなのは人間に抱かれてる時にも無かった。

「バエル、、気持ちいい、、、あぁ、、はぁ、、ぁ、、」
「ミケ、私もミケが好きだぞ。お前には特別に私の愛をくれてやる。」

愛してくれるの?バエルは僕のこと愛してくれるの?
そう思ったら、バエルの唇が僕の唇に重なった。キス・・・?僕、キスされたの?
僕の夢が叶った瞬間だった。ポロポロとこぼれる涙が止められずに、バエルにギュッと抱きついた。

「ぁ、、、バエル、好き、好きだよ、好きなの、、、好き、、、」
「ミケ、いい子だ。」

「あの~俺お邪魔っぽいから帰るね~」
「ベルゼバブ、まだいたのか?帰っていいぞ。」
「へ~い、またミケ貸してね~、じゃあね~」

ベルゼバブはシュッて消えたから、きっと帰ったんだと思う。
僕はバエルに抱かれてずっとフワフワしてた。

「バエル、、もっとして、、、もっとして、、もっと愛して、、、あぁ、、あ、、」

僕はまた途中で気絶してしまったのかもしれない。
せっかくバエルに抱いてもらえたのに起きていられなくて残念。
でもバエルは僕のことをギュッと抱きしめて寝てる。それだけで嬉しい。

「バエル・・・僕のこと愛してくれるって本当?」

「んー?ミケ、起きてたのか?」
「ごめんなさい。起こしてしまいましたか?」
「構わない。」

バエルは優しく微笑んでくれた。悪魔でも微笑んだりするんだ。

「私の可愛いミケ、キスをしよう。」
「いいの?嬉しい。」

昨日バエルとキスをしたのは夢かと思ってた。
バエルは僕の頬に触れると、触れるだけのキスを何度もしてくれて、だんだん唇を喰んだり舐めたりして、僕の唇で遊びだした。
薄くて長い舌が僕の口の中をそっと撫でて、擽ったくて気持ちいい。

「ぁ、、はぁ、、、んん、、」

「ミケ、気持ちいいのか?」
「うん。バエルのキス気持ちいい。バエル、ありがとう。僕の夢叶ったから。ありがとう。」
「夢?」
「うん。キスとハグ。どっちも1人じゃできないから。夢は叶わないまま死んじゃうのかと思ってて、全部バエルが叶えてくれた。」
「そうか。じゃあこれからは毎日しような。」
「うん。」

「他の者にも言っておこう。」
「ダメ。誰でもいいわけじゃないの。僕はバエルだけがいい。」
「そうなのか。分かった。じゃあこれから毎日キスとハグは私とだけするか?」
「うん。」

これからはバエルとだけ。そう思って嬉しいなって思ってた。でも違った・・・翌日から確かにバエルはキスもハグもしてくれたけど、他の悪魔に犯される日常は変わらなかった。

「やぁ、、、あっ、、あっ、だめぇ、、やぁぁ、、はげしい、、だめ、、、ぁぁあああ、、、、」
「ミケは本当に可愛いな。」

バエルは僕が犯されてるのをじっと見て嬉しそうに微笑んだ。僕が手を掴むと、ちゃんと握り返してくれるけど、違うの。そうじゃないの。僕はバエルだけに愛されたいのに・・・。

その答えはマステマって悪魔の言葉が教えてくれた。

「バエルは相変わらず変態を貫いているのか?」
「マステマ、私は変態ではない。高貴な趣味と言え。」
「どう考えても変態だと思うけど?お気に入りが犯されるところを見るのが好きなんてさ。」
「ミケは特別だ。私もちゃんと抱いたしな。」
「あ、そうなの?珍しいね。」
「お前らには見せないような可愛い姿を見た。私とミケだけの特別だ。」
「へー、でもそれだけじゃ満足できないんだな。やっぱり変態じゃないか。」
「そうではない。見るのが楽しいのもあるが、私1人ではこんなにたくさん可愛がってやることができないから仕方ないんだ。」
「なるほどな。まぁ俺はミケを借りられていい思いしているからいいんだけど。それもあと少しかもしれんな。」

バエル、僕はバエルだけでいいよ。こんなに犯され続けるの苦しいんだよ。その思いはまた快感の波に攫われて、僕の意識と共に消えていった。


「バエル、好き。僕はバエルに抱かれたい。」
「そうか。じゃあ抱いてやろう。」
「うん。嬉しい。」

バエルはたくさんキスをして、優しく触れて、ゆっくり動いてくれる。

「バエル、、好きぃ、気持ちいい、、もっとして、、バエルが好きなの、バエルがいいの、、」
「私の可愛いミケ。たくさん抱きしめてキスをしてあげよう。」

 
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