【完結】家も家族もなくし婚約者にも捨てられた僕だけど、隣国の宰相を助けたら囲われて大切にされています。

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44.レスターの告白(メレディス視点)

 

 かなり遅くなったな。
 レスターはもう寝ているだろうか。
 起こしたくはないが、一目でいいから見たいな。寝顔だけでもいい。
 襲ったりなんかしないから。たぶん。
 大丈夫だよな?
 そんな小さな不安と共に帰宅すると、レスターは起きて待っていてくれた。

 私に話したいことがあると、何だか不安な様子だった。
 そんなレスターを安心させるために、私は膝の上にレスターを向き合って乗せると、抱きしめてキスをした。

「はぁー落ち着く」

 レスターを安心させるはずが、私の方が癒されてしまった。

 レスターは、俯き加減で話し始めた。
「この前宿でーー」と口にされた時には私の背中に冷たいものが走って、まさか嫌われたのかと思って慌てて謝った。
 しかし、レスターの話を最後まで聞いてみると、魔法陣が間違っていたのだとか。
 性欲を強化する内容が入っていたとか。

「ははは、そうだったのか」

 なんだ。そうだったのか。よかった。
 私はホッとした。どれほどの効果があったのかは分からないが、屋敷のベッドに貼られたものも、宿で使った強化版ほどではないがそのような効果があったらしい。
 よかった。本当によかった。
 これほど性欲が強いと、いつかレスターに嫌われるのではないかと不安だったんだ。

 そして、回復の魔法陣は正しい内容に書き換えて貼り直したのだとか。
 ん? では「もっときて」などと煽りまくったレスターも魔法陣のせいだったのか?

「じゃあ、あんなに乱れてしまったのは本当のレスターではなかったのか?」
「……分かりません」
「確かめたいな」
「え?」
「レスターを抱きたい。今すぐに」
「はい。怒って、ないんですか?」
「怒る理由がない」

 怒られると思ったから不安そうにしていたのか。
 そんなことで私が怒るわけないのにな。
 レスターは本当に真っ直ぐで可愛い。


 そんなことを思っていると、ソファーで膝の上に乗せていたレスターが服を脱いでいった。
 少し恥じらいながら脱ぐ姿が、私の欲情を煽っていることにレスターは気付いていないんだろうか?

 こんなところでいいのか? と聞くと、抱いてほしくて私の帰りを待っていたと、我慢していたが我慢できなくなってしまったのだと頬を染めながら言った。
 レスターには敵わないな。

 扇情的なレスターに我慢できなくなった私は、レスターの胸の突起をチュウッと吸ってみると、背を仰け反らせて甘い声で啼く。あぁ、本当に可愛すぎるのも考えものだ。


「僕も、メレディス様のこと気持ちよくしたい」
「ん? いいけど、何をしてくれるんだい?」
「ここ、舐めていい?」
「いいよ」

 私を気持ちよくしたいと言うから、何をするのかと思ったら、私の中心で硬くなったものを指差した。

 私の膝の上から降りてしまったのは残念だが、レスターが舐めてくれるととても気持ちよかった。
 私は快感に身を委ねながら、レスターの髪をずっと撫でていた。チラチラと上目遣いで私を見るものだから、三割り増しで気持ちよくて、レスターの口に出してしまった。

 すぐに吐き出すように言ったが、飲んでしまったのだと。私の真似をしたのか? そんなことしなくていいのに。
 でもとても嬉しかった。


 愛しさが増した私は再びレスターを膝の上に乗せ抱きしめてキスをした。
 こうして抱きしめた時のレスターのスベスベな背中の感触が好きだ。永遠に撫でていられると思うくらい気持ちいい。

 なるほど、一度出すと即時回復とはいかないのは、魔法陣が作用していたんだということが分かった。
 魔法陣とはこんなにも効果があるものなんだな。



 しかし、レスターを抱きしめキスを繰り返していると、また私の中心は起き上がってきた。
 魔法陣は確かに効果があったが、無くても私の欲望は早くも復活したようだ。
 レスターとの間に挟まれているんだから、当然レスターもそれに気付いた。


「メレディス様、僕の中にきて」
「いいよ」

 レスターは腰を浮かすと、私のものを掴んで位置を確認しながら、ズププッと腰を沈めた。

「んん……んふぅ……はぁ……」

 抱いてほしくて待っていたとは言ったが、まさか自分で解してオイルまで入れて準備をしているなど思うはずもない。

「レスター、もしかして準備して待っていたのか?」
「はい。ダメ、でしたか?」
「ダメじゃないよ。そんなに私が欲しかったのか?」
「はい。……ぁ……はぁ、ぅ……」

 私が動かないでいると、レスターは自ら拙い動きながら、ゆっくりと動き始めた。

「こんなところで私のものを咥え込んで、レスターは淫らだな」
「淫らな僕は嫌ですか?」
「いいや、最高だよ」

 レスターはいつも私の期待を超えてくる。
 だから私はどんどんレスターに溺れて、離れられなくなってしまうんだ。
 私ばかり翻弄されて悔しいな。

 レスターの腰を掴むと、一気に私のペースに持ち込んで、レスターの愛しい部分を扱きながらレスターを乱した。


「優しいのと激しいの、どっちがいい?」

 調子に乗った私は、レスターの耳元でそんな風に囁くと、レスターはビクッと震えて、私に抱きついてきた。


「激しいの、して?」

 負けた。完全に負けた。降参だよ。
 もうレスターに勝負を挑むなんて無謀なことはしない。
 そんな風に耳元で囁かれたら、もうそれだけでイきそうになった。

 私はレスターをソファーに寝かせると、その細い腰を掴んでレスターの望む快楽を与え続けた。

「あっ、あっ、あっ、きもちいぃ……めれ、りす、さま……すきぃ……すきぃ……ぁああ……」
「私もレスターが好きだよ。大好きだよ」


 回復の魔法陣も無いのに、激しく抱いたせいで、何度目かの射精後にレスターは気を失ってしまった。
 これは、やりすぎたな。
 準備して待っているなど、愛しすぎて、しかも耳元で「激しいのして?」なんて、私が我慢できなくなる姿を楽しんでいるのかと思うほどだ。
 レスターにどれだけ煽られても我を失わないよう、もっと精神を鍛えなければ……


 私は浄化をかけてレスターと自分を綺麗にすると、何度目かの反省しながらレスターを抱き抱えてベッドに向かった。

「レスター、愛してるよ。
 レスターのことが好きすぎて、またやりすぎてしまった。ごめん」

 私はレスターを抱きしめて寝た。


 魔法陣の作用もないのに、気絶するまで抱くとか、どんな顔でレスターに会えばいいのか分からず、また私はレスターが起きる前に部屋を出て仕事に向かった。
 どうせまだやることはどれだけでもあるんだ。


「ゼスト、レスターはゆっくり休ませてやってくれ」
「……畏まりました。旦那様、ほどほどになさいませんと嫌われますよ」
「分かっている。私も反省している。何よりも大切に思っているのは本当なんだ」
「使用人たちも皆レスター様を大切に思っております。彼の笑顔を曇らせるようなことはあってはなりませんよ」
「あぁ。肝に銘じておく」

 レスターは人気者だな。
 私だってレスターの笑顔を曇らすようなことをするつもりなど無い。

 母国では慣れないことを1人で頑張ってきたんだから、ゆっくり休ませて、そしてまた一緒に仕事をしたい。
 結婚が先か、仕事復帰が先か迷うな。
 美しいレスターを着飾りたい気持ちがあるし、婚約披露だけ先にして、ゆっくり結婚まで進めればいいか。
 屋敷でレスターが待っているのだと思うと、仕事はいつも以上に捗った。

 
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