44 / 62
44.レスターの告白(メレディス視点)
かなり遅くなったな。
レスターはもう寝ているだろうか。
起こしたくはないが、一目でいいから見たいな。寝顔だけでもいい。
襲ったりなんかしないから。たぶん。
大丈夫だよな?
そんな小さな不安と共に帰宅すると、レスターは起きて待っていてくれた。
私に話したいことがあると、何だか不安な様子だった。
そんなレスターを安心させるために、私は膝の上にレスターを向き合って乗せると、抱きしめてキスをした。
「はぁー落ち着く」
レスターを安心させるはずが、私の方が癒されてしまった。
レスターは、俯き加減で話し始めた。
「この前宿でーー」と口にされた時には私の背中に冷たいものが走って、まさか嫌われたのかと思って慌てて謝った。
しかし、レスターの話を最後まで聞いてみると、魔法陣が間違っていたのだとか。
性欲を強化する内容が入っていたとか。
「ははは、そうだったのか」
なんだ。そうだったのか。よかった。
私はホッとした。どれほどの効果があったのかは分からないが、屋敷のベッドに貼られたものも、宿で使った強化版ほどではないがそのような効果があったらしい。
よかった。本当によかった。
これほど性欲が強いと、いつかレスターに嫌われるのではないかと不安だったんだ。
そして、回復の魔法陣は正しい内容に書き換えて貼り直したのだとか。
ん? では「もっときて」などと煽りまくったレスターも魔法陣のせいだったのか?
「じゃあ、あんなに乱れてしまったのは本当のレスターではなかったのか?」
「……分かりません」
「確かめたいな」
「え?」
「レスターを抱きたい。今すぐに」
「はい。怒って、ないんですか?」
「怒る理由がない」
怒られると思ったから不安そうにしていたのか。
そんなことで私が怒るわけないのにな。
レスターは本当に真っ直ぐで可愛い。
そんなことを思っていると、ソファーで膝の上に乗せていたレスターが服を脱いでいった。
少し恥じらいながら脱ぐ姿が、私の欲情を煽っていることにレスターは気付いていないんだろうか?
こんなところでいいのか? と聞くと、抱いてほしくて私の帰りを待っていたと、我慢していたが我慢できなくなってしまったのだと頬を染めながら言った。
レスターには敵わないな。
扇情的なレスターに我慢できなくなった私は、レスターの胸の突起をチュウッと吸ってみると、背を仰け反らせて甘い声で啼く。あぁ、本当に可愛すぎるのも考えものだ。
「僕も、メレディス様のこと気持ちよくしたい」
「ん? いいけど、何をしてくれるんだい?」
「ここ、舐めていい?」
「いいよ」
私を気持ちよくしたいと言うから、何をするのかと思ったら、私の中心で硬くなったものを指差した。
私の膝の上から降りてしまったのは残念だが、レスターが舐めてくれるととても気持ちよかった。
私は快感に身を委ねながら、レスターの髪をずっと撫でていた。チラチラと上目遣いで私を見るものだから、三割り増しで気持ちよくて、レスターの口に出してしまった。
すぐに吐き出すように言ったが、飲んでしまったのだと。私の真似をしたのか? そんなことしなくていいのに。
でもとても嬉しかった。
愛しさが増した私は再びレスターを膝の上に乗せ抱きしめてキスをした。
こうして抱きしめた時のレスターのスベスベな背中の感触が好きだ。永遠に撫でていられると思うくらい気持ちいい。
なるほど、一度出すと即時回復とはいかないのは、魔法陣が作用していたんだということが分かった。
魔法陣とはこんなにも効果があるものなんだな。
しかし、レスターを抱きしめキスを繰り返していると、また私の中心は起き上がってきた。
魔法陣は確かに効果があったが、無くても私の欲望は早くも復活したようだ。
レスターとの間に挟まれているんだから、当然レスターもそれに気付いた。
「メレディス様、僕の中にきて」
「いいよ」
レスターは腰を浮かすと、私のものを掴んで位置を確認しながら、ズププッと腰を沈めた。
「んん……んふぅ……はぁ……」
抱いてほしくて待っていたとは言ったが、まさか自分で解してオイルまで入れて準備をしているなど思うはずもない。
「レスター、もしかして準備して待っていたのか?」
「はい。ダメ、でしたか?」
「ダメじゃないよ。そんなに私が欲しかったのか?」
「はい。……ぁ……はぁ、ぅ……」
私が動かないでいると、レスターは自ら拙い動きながら、ゆっくりと動き始めた。
「こんなところで私のものを咥え込んで、レスターは淫らだな」
「淫らな僕は嫌ですか?」
「いいや、最高だよ」
レスターはいつも私の期待を超えてくる。
だから私はどんどんレスターに溺れて、離れられなくなってしまうんだ。
私ばかり翻弄されて悔しいな。
レスターの腰を掴むと、一気に私のペースに持ち込んで、レスターの愛しい部分を扱きながらレスターを乱した。
「優しいのと激しいの、どっちがいい?」
調子に乗った私は、レスターの耳元でそんな風に囁くと、レスターはビクッと震えて、私に抱きついてきた。
「激しいの、して?」
負けた。完全に負けた。降参だよ。
もうレスターに勝負を挑むなんて無謀なことはしない。
そんな風に耳元で囁かれたら、もうそれだけでイきそうになった。
私はレスターをソファーに寝かせると、その細い腰を掴んでレスターの望む快楽を与え続けた。
「あっ、あっ、あっ、きもちいぃ……めれ、りす、さま……すきぃ……すきぃ……ぁああ……」
「私もレスターが好きだよ。大好きだよ」
回復の魔法陣も無いのに、激しく抱いたせいで、何度目かの射精後にレスターは気を失ってしまった。
これは、やりすぎたな。
準備して待っているなど、愛しすぎて、しかも耳元で「激しいのして?」なんて、私が我慢できなくなる姿を楽しんでいるのかと思うほどだ。
レスターにどれだけ煽られても我を失わないよう、もっと精神を鍛えなければ……
私は浄化をかけてレスターと自分を綺麗にすると、何度目かの反省しながらレスターを抱き抱えてベッドに向かった。
「レスター、愛してるよ。
レスターのことが好きすぎて、またやりすぎてしまった。ごめん」
私はレスターを抱きしめて寝た。
魔法陣の作用もないのに、気絶するまで抱くとか、どんな顔でレスターに会えばいいのか分からず、また私はレスターが起きる前に部屋を出て仕事に向かった。
どうせまだやることはどれだけでもあるんだ。
「ゼスト、レスターはゆっくり休ませてやってくれ」
「……畏まりました。旦那様、ほどほどになさいませんと嫌われますよ」
「分かっている。私も反省している。何よりも大切に思っているのは本当なんだ」
「使用人たちも皆レスター様を大切に思っております。彼の笑顔を曇らせるようなことはあってはなりませんよ」
「あぁ。肝に銘じておく」
レスターは人気者だな。
私だってレスターの笑顔を曇らすようなことをするつもりなど無い。
母国では慣れないことを1人で頑張ってきたんだから、ゆっくり休ませて、そしてまた一緒に仕事をしたい。
結婚が先か、仕事復帰が先か迷うな。
美しいレスターを着飾りたい気持ちがあるし、婚約披露だけ先にして、ゆっくり結婚まで進めればいいか。
屋敷でレスターが待っているのだと思うと、仕事はいつも以上に捗った。
あなたにおすすめの小説
長年仮番として務めてきましたが、王子は正式な番を娶るそうです
けふ
BL
王都を守る巨大結界は、王族の魔力によって維持されている。
第二王子アデルの傍らには、常に一人の騎士がいた。
近衛騎士レオン。
彼は長年、王子の「仮番」として特別な任務を担っている。
しかし王子は、他国の王女との正式な番契約が決まってしまった。
仮番の役目は、そこで終わるはずだった。
だが結界塔で行われる儀式の中で、
二人の関係は次第に変わり始める。
王族と騎士。
主と臣下。
越えてはならない境界を前にしても、
王子は騎士の手を取る。
「共に立て」
※オメガバースではありません
※ふんわり読んでください
※なんでも許せる方向け
※イラストはChatGPTさん
政略結婚のはずが恋して拗れて離縁を申し出る話
藍
BL
聞いたことのない侯爵家から釣書が届いた。僕のことを求めてくれるなら政略結婚でもいいかな。そう考えた伯爵家四男のフィリベルトは『お受けします』と父へ答える。
ところがなかなか侯爵閣下とお会いすることができない。婚姻式の準備は着々と進み、数カ月後ようやく対面してみれば金髪碧眼の美丈夫。徐々に二人の距離は近づいて…いたはずなのに。『え、僕ってばやっぱり政略結婚の代用品!?』政略結婚でもいいと思っていたがいつの間にか恋してしまいやっぱり無理だから離縁しよ!とするフィリベルトの話。
令嬢に転生したと思ったけどちょっと違った
しそみょうが
BL
前世男子大学生だったが今世では公爵令嬢に転生したアシュリー8歳は、王城の廊下で4歳年下の第2王子イーライに一目惚れされて婚約者になる。なんやかんやで両想いだった2人だが、イーライの留学中にアシュリーに成長期が訪れ立派な青年に成長してしまう。アシュリーが転生したのは女性ではなくカントボーイだったのだ。泣く泣く婚約者を辞するアシュリーは名前を変えて王城の近衛騎士となる。婚約者にフラれて隣国でグレたと噂の殿下が5年ぶりに帰国してーー?
という、婚約者大好き年下王子☓元令嬢のカントボーイ騎士のお話です。前半3話目までは子ども時代で、成長した後半にR18がちょこっとあります♡
短編コメディです
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
平民男子と騎士団長の行く末
きわ
BL
平民のエリオットは貴族で騎士団長でもあるジェラルドと体だけの関係を持っていた。
ある日ジェラルドの見合い話を聞き、彼のためにも離れたほうがいいと決意する。
好きだという気持ちを隠したまま。
過去の出来事から貴族などの権力者が実は嫌いなエリオットと、エリオットのことが好きすぎて表からでは分からないように手を回す隠れ執着ジェラルドのお話です。
第十一回BL大賞参加作品です。
置き去りにされたら、真実の愛が待っていました
夜乃すてら
BL
トリーシャ・ラスヘルグは大の魔法使い嫌いである。
というのも、元婚約者の蛮行で、転移門から寒地スノーホワイトへ置き去りにされて死にかけたせいだった。
王城の司書としてひっそり暮らしているトリーシャは、ヴィタリ・ノイマンという青年と知り合いになる。心穏やかな付き合いに、次第に友人として親しくできることを喜び始める。
一方、ヴィタリ・ノイマンは焦っていた。
新任の魔法師団団長として王城に異動し、図書室でトリーシャと出会って、一目ぼれをしたのだ。問題は赴任したてで制服を着ておらず、〈枝〉も持っていなかったせいで、トリーシャがヴィタリを政務官と勘違いしたことだ。
まさかトリーシャが大の魔法使い嫌いだとは知らず、ばれてはならないと偽る覚悟を決める。
そして関係を重ねていたのに、元婚約者が現れて……?
若手の大魔法使い×トラウマ持ちの魔法使い嫌いの恋愛の行方は?
傷跡傭兵の強制結婚-実子かどうかはどうでもいいので義理の息子を溺愛します-
同軸
BL
前の世界で凄惨な死を迎えた傭兵であった自分、シラー・イーグルズアイは神の使徒として異世界に転移してしまう。
現地の法令の元、有力貴族であるロアイト公爵との結婚を強引にも取り付けられ急な結婚生活が始まるが、傷んだ食事を出されたり冷遇されたりと歓迎されていない様子。でも誰も殺そうとしてこないし良いか。
義理の息子が成人するまではしっかり面倒をみてその後に家を出ようと画策するが、ロアイト公爵の様子がどうにもおかしくなってきて……?
妹の代わりにシロクマ獣人と真っ白婚!?
虎ノ威きよひ
BL
結婚相手が想像以上にシロクマでした!!
小国の王子ルカは、妹の代わりに政略結婚することになってしまった。
結婚の相手は、軍事大国の皇子のクマ獣人!
どんな相手だろうと必ず良い関係を築き、諸外国に狙われやすい祖国を守ってもらう。
強い決意を胸に国を渡ったルカだったが、城の前にデンッと居たのは巨大なシロクマだった。
シロクマ獣人とは聞いていたが、初対面で獣化してるなんてことがあるのか!
さすがに怯んでしまったルカに対してシロクマは紳士的な態度で、
「結婚相手のグンナルだ」
と名乗る。
人の姿でいることが少ないグンナルに混乱するルカだったが、どうやらグンナルにも事情があるようで……。
諸事情で頻繁にシロクマになってしまう寡黙な美形攻め×天真爛漫でとにかく明るい受け
2人がドタバタしながら、白い結婚から抜け出す物語
※人の姿になったりシロクマ姿になったりする、変身タイプの獣人です。
※Rシーンの攻めは人間です。
※挿入無し→⭐︎ 挿入有り→★
※初日4話更新、以降は2話更新