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二学期編
予兆 →side T
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ビリビリきてるのは、悪意に満ちた感情と敵意。
こういう空気は大体肌で感じとれる。
バイクで帰れば良かったのだが、昨日、バイクを康史のマンションに置いてきてしまったのだ。
まあ、バイクに乗れる体調でもなかったしな。
とにかく、俺のHPがたんねえのに、悪いことには多分50人近くの人数に囲まれている。
「……ヤス、50人くらい?」
確認するように視線を飛ばす。
「そうだな。60近いかな。あらら、東高の制服だね」
康史は敵対している高校の名前をあげる。
「またか、いいかげんしつけえよな」
「それしかやることないんだろうけど」
康史の言葉に苦笑を浮かべながら、リーダーらしきやつがどいつかを量る。
確か、去年の冬くらいに襲ってきたヤツらだっけ。
夏祭りの時もだが、よく、絡んでくるから顔も覚えている。
名前は気にしたことねえけど。
「いつものトコのヤツらみたいだな」
「東高の小倉派だろ。まあ、襲ってくる東高はだいたいそこかな。司令塔は糸目のオールバックだからな。トールが先につぶしてよ。俺はボスのでけえ方をやるから、そっち片付けたら手ぇかしてよ」
康史は、ひらりと体を翻して体のデカいリーダー格には向かっていく。
こういうふうに数でこられちまうとな。
俺は康史の指差したオールバックに向かう。
東高はチンピラ予備軍と言われている、学力底辺のヤンキー高校である。
ちなみに、俺が進学校に入ったのは、康史と弟の努力と、俺の記憶力のたまもので、頭の出来はこいつらと変わらない。
「ウチのOBから、ハセガワ、オマエの抹殺命令がでたのよ。まあ、悪く思わないでね。キャハ」
軽い口調で糸目のオールバックは、俺は視線を向ける。
そんなに強くはないが、こいつは少しばかり頭がキレるタイプだ。
康史が俺に任せたってことは、コイツにはなんかあるんだろうな。
抹殺とかいっちゃってるあたり、かなり中二病入ってるのは確かなんだろうけど。
「ふ、俺をヤれんなら、遠慮はいらねーぜ」
俺はオールバックが、後ろの奴らに指示をだそうとする瞬間に、前へと体を押入れて、首の付け根を掴む。
「東高は大変だな。…………3年になってまで卒業した奴らにまで使われるとかな」
よいこらせと持ち上げると、その男を地面に顔から叩きつける。
「ライ!!!」
でかいのがなんか吠えているが、康史が翻弄するように蹴りを腹部に食らわせている。
まあ、康史の動きについていってはいないようだから、陥落するまでの時間はもうないだろう。
「誰に頼まれたンだ。ファイナルアンサー?」
人数は多くても俺にビビっているのか、助けにも入れないのか、あわてるばかりの周りを俺は見回した。
ふたりを捕らえたところで、周りの男達は、愕然としているのだ。
単なる、ダメな兵隊さんたちのあち集まりだ。
「言ったとこで........、アンタたちは知らないし、もうこのへんには、いねえんだよ。キャハ」
糸目のオールバック男は、意味ありげな口調で伝えてくる。
「うるせえ、答えろ」
どうでもいいこどだったが、変に黒幕をちらつかせられたら気になって仕方がない。
「キャハ、気になる?でもさあ、コッチは言われた通り動いてるだけなのよ。残念でしたー、キャハハ」
面倒くさい。
最後まで言わせずに、俺は男の頭をとりあえず脚で踏みつけた。
こういう空気は大体肌で感じとれる。
バイクで帰れば良かったのだが、昨日、バイクを康史のマンションに置いてきてしまったのだ。
まあ、バイクに乗れる体調でもなかったしな。
とにかく、俺のHPがたんねえのに、悪いことには多分50人近くの人数に囲まれている。
「……ヤス、50人くらい?」
確認するように視線を飛ばす。
「そうだな。60近いかな。あらら、東高の制服だね」
康史は敵対している高校の名前をあげる。
「またか、いいかげんしつけえよな」
「それしかやることないんだろうけど」
康史の言葉に苦笑を浮かべながら、リーダーらしきやつがどいつかを量る。
確か、去年の冬くらいに襲ってきたヤツらだっけ。
夏祭りの時もだが、よく、絡んでくるから顔も覚えている。
名前は気にしたことねえけど。
「いつものトコのヤツらみたいだな」
「東高の小倉派だろ。まあ、襲ってくる東高はだいたいそこかな。司令塔は糸目のオールバックだからな。トールが先につぶしてよ。俺はボスのでけえ方をやるから、そっち片付けたら手ぇかしてよ」
康史は、ひらりと体を翻して体のデカいリーダー格には向かっていく。
こういうふうに数でこられちまうとな。
俺は康史の指差したオールバックに向かう。
東高はチンピラ予備軍と言われている、学力底辺のヤンキー高校である。
ちなみに、俺が進学校に入ったのは、康史と弟の努力と、俺の記憶力のたまもので、頭の出来はこいつらと変わらない。
「ウチのOBから、ハセガワ、オマエの抹殺命令がでたのよ。まあ、悪く思わないでね。キャハ」
軽い口調で糸目のオールバックは、俺は視線を向ける。
そんなに強くはないが、こいつは少しばかり頭がキレるタイプだ。
康史が俺に任せたってことは、コイツにはなんかあるんだろうな。
抹殺とかいっちゃってるあたり、かなり中二病入ってるのは確かなんだろうけど。
「ふ、俺をヤれんなら、遠慮はいらねーぜ」
俺はオールバックが、後ろの奴らに指示をだそうとする瞬間に、前へと体を押入れて、首の付け根を掴む。
「東高は大変だな。…………3年になってまで卒業した奴らにまで使われるとかな」
よいこらせと持ち上げると、その男を地面に顔から叩きつける。
「ライ!!!」
でかいのがなんか吠えているが、康史が翻弄するように蹴りを腹部に食らわせている。
まあ、康史の動きについていってはいないようだから、陥落するまでの時間はもうないだろう。
「誰に頼まれたンだ。ファイナルアンサー?」
人数は多くても俺にビビっているのか、助けにも入れないのか、あわてるばかりの周りを俺は見回した。
ふたりを捕らえたところで、周りの男達は、愕然としているのだ。
単なる、ダメな兵隊さんたちのあち集まりだ。
「言ったとこで........、アンタたちは知らないし、もうこのへんには、いねえんだよ。キャハ」
糸目のオールバック男は、意味ありげな口調で伝えてくる。
「うるせえ、答えろ」
どうでもいいこどだったが、変に黒幕をちらつかせられたら気になって仕方がない。
「キャハ、気になる?でもさあ、コッチは言われた通り動いてるだけなのよ。残念でしたー、キャハハ」
面倒くさい。
最後まで言わせずに、俺は男の頭をとりあえず脚で踏みつけた。
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