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二学期編
異常事態 →side S
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相変わらずの自分らペースの康史の電話に若干切れつつも、コンビニの袋を抱えて合鍵で康史の部屋にはいる。
寝室のベッドにはぐったりとした様子の東流が死んだように寝ていて、まったく俺の気配に気がついていない。
慌てて康史は予備校にいったのか、珍しく部屋は片付いていない。
部活もないし、推薦も決まったので受験もなくなったので、どうせ暇だからいいんだけどな。
机の上に律儀に置いてある映画のチケットは洋画のラブロマンスものである。
この題材じゃ、東流とはいかねえもんな。
俺は財布に収めて、当分起きる様子もない東流をほっといて、部屋のソファーに座りゲームを始める。
暫くたってベッドの上でもぞもぞと動く物体の気配に目をやると、ぼんやりとした表情で上半身だけ起き上がり周りを見回している東流にぶちあたる。
どこか気だるい表情だが、なんとなくエロい表情をしている。
「あー、東流、起きた?」
ゲームをとめて脇に置くと近づいて、おにぎりを目の前に差し出す。
こいつらは大食漢だから、山ほど買ってきたものの、なんだか具合悪そうだな。
「………おお………セージ。来てたのか、ヤスはヨビコー?」
「おう、康史は予備校いくからって。メシもってきたよ」
だいたい俺を呼ぶときは、基本的に使いっぱである。
「おう。ありがと。つか……おれ…ヤバイ……」
東流はいつになく、不安そうな表情で俺を見上げる。
ちょ、どうした。
やべえって何だ?
「大丈夫か?」
思わず顔を覗きこみ、額に手をあてる。熱はないみたいだ。
「いや、あのよ、朝勃ちがすげえことになってる、見てみ?」
いやいやいや、いや、そんもん見ねーよ!!
布団をはいで見せようとしてくる東流の肩を押さえつけ、ふるふると首を激しく横に振る。
「ハァ?!つか、見せなくていいから。なんで俺に見せようとするんだ」
ダチの朝ダチ見てもしょうがねえだろ。
ちょっとうまいこと言った、俺。
マジこいつの配線だけは本当に理解できない。
「いやなんとなく、俺のすげえなあって思って…………うーん。発情期か、俺」
ぼやあっと呟いている表情も、浅黒い膚も少し色づいていて発情期って言葉はお似合いだった。
一瞬俺は目を瞠り、毛布の隙間から見える腹筋の痣に視線をとめて、俺は息を呑んだ。
「つか、何その痣。紫じゃん。……康史か?!」
アイツ、DVしてるのか?
SMじゃあきたらずに、DV男なのか。
怖すぎる。
まあ多少の暴力じゃ、東流なら、なんでもねえんだろうけど、それはマジでまずいでしょ。
うろたえた表情を浮かべる俺に、東流は首を振った。
「いや、昨日ヤクザさんに絡まれた」
「ちょっと、何、その怖いワード」
DVよりも更に恐ろしいワードを耳にして俺は背筋を凍らせた。
「大丈夫、腕折ってやったから」
「ちょっとちょっと、東流!それ、全然まったくもってダイジョブじゃねえから。それ更にもっとヤバイよ」
そんなのしたら、組の威信をかけて報復とかされちまうだろ。
「そうだよねえ。俺も流石にヤバイかもなって、いまちょっと思いはじめた感じだ。昨日は、ヤラれたすぐ後で、そのままセックスに流れ込んじゃったし、なんも考えれなかったしなあ」
あまりそうは思ってないような口調なので、やっぱりズレてるかなとも思う。
「なあ…………セージ、なあなあ、俺発情期おさまんねえ」
眉を寄せて掌をさまよわす様子に俺、は思わずその腕を握って動きをとめる。
そして、子供にするように諭す。
「トイレ行って抜いて来い。俺に見せるな」
ここでオナられたら困る。
きっととめないと始めちまうだろ。
こいつはそういうとこが、本当にアレすぎる。
「えええ、腰が痛ェ………」
「いいから、早くいってこい」
ぶうたれながらベッドから降りて前かがみになってトイレに向かう後姿を見送った。
寝室のベッドにはぐったりとした様子の東流が死んだように寝ていて、まったく俺の気配に気がついていない。
慌てて康史は予備校にいったのか、珍しく部屋は片付いていない。
部活もないし、推薦も決まったので受験もなくなったので、どうせ暇だからいいんだけどな。
机の上に律儀に置いてある映画のチケットは洋画のラブロマンスものである。
この題材じゃ、東流とはいかねえもんな。
俺は財布に収めて、当分起きる様子もない東流をほっといて、部屋のソファーに座りゲームを始める。
暫くたってベッドの上でもぞもぞと動く物体の気配に目をやると、ぼんやりとした表情で上半身だけ起き上がり周りを見回している東流にぶちあたる。
どこか気だるい表情だが、なんとなくエロい表情をしている。
「あー、東流、起きた?」
ゲームをとめて脇に置くと近づいて、おにぎりを目の前に差し出す。
こいつらは大食漢だから、山ほど買ってきたものの、なんだか具合悪そうだな。
「………おお………セージ。来てたのか、ヤスはヨビコー?」
「おう、康史は予備校いくからって。メシもってきたよ」
だいたい俺を呼ぶときは、基本的に使いっぱである。
「おう。ありがと。つか……おれ…ヤバイ……」
東流はいつになく、不安そうな表情で俺を見上げる。
ちょ、どうした。
やべえって何だ?
「大丈夫か?」
思わず顔を覗きこみ、額に手をあてる。熱はないみたいだ。
「いや、あのよ、朝勃ちがすげえことになってる、見てみ?」
いやいやいや、いや、そんもん見ねーよ!!
布団をはいで見せようとしてくる東流の肩を押さえつけ、ふるふると首を激しく横に振る。
「ハァ?!つか、見せなくていいから。なんで俺に見せようとするんだ」
ダチの朝ダチ見てもしょうがねえだろ。
ちょっとうまいこと言った、俺。
マジこいつの配線だけは本当に理解できない。
「いやなんとなく、俺のすげえなあって思って…………うーん。発情期か、俺」
ぼやあっと呟いている表情も、浅黒い膚も少し色づいていて発情期って言葉はお似合いだった。
一瞬俺は目を瞠り、毛布の隙間から見える腹筋の痣に視線をとめて、俺は息を呑んだ。
「つか、何その痣。紫じゃん。……康史か?!」
アイツ、DVしてるのか?
SMじゃあきたらずに、DV男なのか。
怖すぎる。
まあ多少の暴力じゃ、東流なら、なんでもねえんだろうけど、それはマジでまずいでしょ。
うろたえた表情を浮かべる俺に、東流は首を振った。
「いや、昨日ヤクザさんに絡まれた」
「ちょっと、何、その怖いワード」
DVよりも更に恐ろしいワードを耳にして俺は背筋を凍らせた。
「大丈夫、腕折ってやったから」
「ちょっとちょっと、東流!それ、全然まったくもってダイジョブじゃねえから。それ更にもっとヤバイよ」
そんなのしたら、組の威信をかけて報復とかされちまうだろ。
「そうだよねえ。俺も流石にヤバイかもなって、いまちょっと思いはじめた感じだ。昨日は、ヤラれたすぐ後で、そのままセックスに流れ込んじゃったし、なんも考えれなかったしなあ」
あまりそうは思ってないような口調なので、やっぱりズレてるかなとも思う。
「なあ…………セージ、なあなあ、俺発情期おさまんねえ」
眉を寄せて掌をさまよわす様子に俺、は思わずその腕を握って動きをとめる。
そして、子供にするように諭す。
「トイレ行って抜いて来い。俺に見せるな」
ここでオナられたら困る。
きっととめないと始めちまうだろ。
こいつはそういうとこが、本当にアレすぎる。
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