俺たちの××

怜悧(サトシ)

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社会人編 season2

※第11話→sideT

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脱いだ服をベッドの下にまとめて置くと、全裸のままベッドに寝かせた康史の上へと馬乗りになる。
俺だって康史が大事で、いつだってすげえ欲しくて仕方がないというのをもっと分かってほしいという欲求。
ガキひとりを育てたいと思うくらいで、康史がヤキモチとかはやく必要はねえんだと分かってほしい。

別に嫉妬されるのは愛情の深さだし悪くはないが、あんな顔をしてほしくない。つまんねえ嫉妬なんかなくなるくらい、俺のキモチを信頼してほしい。

まあ、単純に身体くらいしか、証明できるものはねえけど。

「いいよ……トール。俺はわかってんだよ。オマエが俺を思って色々してくれてんのも、俺のために一望を育てたいのも。全部、俺はわかってんだ。だから、こんなことはしなくていいんだ」
必死な表情は、俺を拒絶するが力は弱い。
俺は言葉を無視して、康史の体を抱き寄せて唇をチュッと吸い上げ、ゆるゆると舌先で唇をなぞる。

「…………ああ、ヤスが分かってんのは俺も分かってるって…………。今はよ、俺がしてえんだよ……」
舌先を差込み、柔らかい歯茎を舐めあげて唾液を注ぐ。
緩く絡みつく康史の舌は俺の動きをとめて、舌の裏を擽るように舐める。
それだけで堪らず俺の身体は痺れて、肉茎からはたらたらとカウパーが溢れ出す。
指で掬って絡めてゆっくり脚を開いて自分でアナルに指を差し込んでグチグチと解す。
康史が、今回一ヶ月日本に帰ってなかったので、久々すぎて少し指が入りにくい。ローションとか出すのもかったるいくらい、俺は早く繋がりたいと焦っている。
唇が離れ、康史を見下ろして、
「ッ……オマエがいない間、俺だって…………すげえ、ツライんだよ。お互いさま、だよな」
康史に問いかけながら、身体を反転させて反応を示している、康史の下肢の膨らみを撫でながら、歯でジッパーを引き下ろす。
顔を突っ込んで下着の隙間からのぞくペニスを唇でくわえて、引っ張り出す。
「……ッはあ…………なんだよ、煽りすぎだし…………エロすぎだろ」
康史は、俺の尻たぶを揉みながら、指の動きを助けて穴を広げるようにして尻の間の肉を開く。

「ン……ふ……ッ…………っ、かえっ、てすぐしたかった…………」 

余裕なく口をもごもごさせながら、俺は言葉を返して、ひくつく中を康史に見せつけるように、指を抜き差しする。

一緒にいねえのが長いと、俺だっておかしくなるんだから。

オマエが必要だと。
それを、切実に分かってほしかった。
喉の奥まで形のいい康史の長めのペニスを咥えこむと、舌を絡ませながらのディープ・スロートを何度も繰り返し、先端からのわずかににじむ体液を舌を絡めながら啜る。
脚を拡げて鑑賞させるように、二本の指を動かしながら腰を揺らす。

飢えて仕方がないのは康史より俺のが勝っていて、自分でもひでえなと思うくらいの貪欲な身体になっちまってる。
康史が俺をそうしたのだというが、俺だって康史じゃなきゃそんなふうにはさせねえ。
だから、それは俺が望んだことだ。

分かってんだというけど、全然いつまで経っても分かってねえよ。と、思う。

「トール、……っはッまって、出るって…………ッく」

どくりとペニスが震えて、咥内へと吐き出される精液を、わざとらしく喉をゴクリと鳴らして飲み込む。

「…………ッ、もう、知らないからな。そんなに煽ったら、明日はどこも行けなくなるぞ」
脅すような口調でいいながら、俺の身体を反転させて、唇からペニスを引き抜く。
「ッ、ちょ、ヤス。待て……今日は俺が…………」
「こんなふうに煽られて、俺が黙ってされるがままになってると思うの?」
断定系に問いかけながら、俺の身体を抱き起こしてペニスについたピアスをクリクリと刺激する。
「トールはそのまま指マン続けててよ。脚を俺の肩に載せて」
対面の体勢で、脚を拡げて康史の肩に載せて指で中を弄りまわす。
どうしても目があってしまい何かいたたまれずに視線を落とすと、自分が指で中を抜き差しするのと、ペニスから汁を零して康史の手を濡らすのを見てしまい、鼻から熱い吐息が漏れる。

「ん、ンッう、……うっ、ふ、ああッ、あ、…………あ、あ」

「ヤラシイね。1人の日はこうやって指をいれて遊んでいるの?」

背中をゆっくり撫でながら、優しい声で問いかけてくる。
何だか責められている感覚に全身が震えながらも、グチグチと指を動かして頷く。

隠し事はすべて暴かれていくように。

「…………ッふ…………ンッが、がまん……できね……ときは……ゆび……入れて…………っかきまわす……っ」

ぐちゃぐちゃとペニスから垂れてくる熱い粘液が指に絡まりイヤラシイ音が響き始める。
「やらしいね、中がら丸見えだよ。そんなに俺に、ヤラシイとこ見てほしかった?」
開いた唇を舐められ問いかけられると、ぞくりと腰がざわついたように震えて玉袋がせり上がる。
何もかも剥がされてしまう。
いつも、そうだ。
「………ヤスに…み、みて……っ、ほしくて…………おかしく、なる…………とこ、みて、ほしい……っ」
腰をあげて揺さぶりながら、俺は指を3本に増やして中を深くえぐるように捏ね始める。

すべてをさらけだされてしまったように、俺は快感に従順になって、康史の顔を求めるように見上げた。

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