朝焼けは雨

怜悧(サトシ)

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※第24話→sideH

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な、何…………打ちやがった…………。
注射針を引き抜かれると、頭が重たくなってきてドドドドッと心臓がバクバクと音をたて始める。
キメセクとかふざけんじゃねぇとか考えるが、思考がバラバラと頭の中の熱に溶かされる。
「契約しないのかい?」
「人身売買の価格程は負債がないみたいでね。久住の佐倉さんが後ろ盾らしいからね。手が出せなくって」
俺の脚を掴み、後ろで水上がなにやら話しながら脚を開く。
「綺麗な色だね」
「元々色白タイプみたいなんだよね。後ろは僕の専用だからね」
水上は笑いながら仲間に言うと、俺のアナルにスポイトを差し込み液体を注ぎこむ。
「ハルカ、良い子に僕のお客様をおもてなしできたら、ご褒美をあげるからね」
耳元で水上は誘うように囁きかけて、首輪を引いてスーツの男の前まで歩く。
じんじんと身体をひきずって四つん這いで歩く度に、熱が身体中を蝕んで犯されたいとしか考えられなくなってくる。
ポタ、ポタ、ポタ
溢れて止まらないカウパー液が床にタレ落ちていく。
拘束するのは首輪だけなのに、俺はここから逃れられない。
「ハルカ、おちんちんして」
水上は満悦の表情を浮かべて俺に命じて、俺は腰を起こして膝だちになる。
「だめだよ、腕はこうでしょ」
水上は俺の下がった腕をあげさせて、目の前の男のスラックスのジッパーを下げて俺の口元に押し当てる。
ちらと水上を見ると、嬉しそうに俺の表情を眺めて軽く脚を開かせる。
「はやく、くわえてご奉仕しなさい。奉仕している間は、お尻も気持ちよくさせてあげるよ」
擦り付けられたシリコンのバイブに刺激がほしくてたまらなくなっている俺は目の前のペニスを唇に挟んでしゃぶりついた。

喉の奥までぐぽぐぽとペニスをさしこまれ、餌付きながら身体を痙攣させる。
アナルの浅い所にうめられた、バイブの動きに腰をもじつかせ、熱がつらくて背中を弓なりにして揺さぶる。
「なかなか、しゃぶるのは上手なワンコですね。水上さん。今日は人間相手だけですか」
男は俺の頭を押さえて、ドクッドクッと生ぬるい粘液を吐き出す。
「壊したくないのでね。まだ、借り物なんで」
「残念ですな。この間のワンコとゴリラとの交尾は興奮しましたよ」
「あのあと精神が壊れてしまってね。つまらなくなったので客に売りました」
喉を鳴らして精液を飲み込みながら、不穏な会話に身が震える。
たぶん、それは俺の末路だろう。
飽きれば捨てられる。
わかっていることだし、そんなのはもう俺には関係ない。
ずるりと唇からペニスを引き抜かれて、尻のバイブも一緒にぬかれる。

「……ッあ、いや……あ、ぬかな……で」

尻が熱くてじんじんと疼いて仕方なくて、腰をゆらゆらと揺らす。
「かわいそうに。ちゃんとしゃぶってくれたから、これをあげよう」
男は少し哀れむ様な嘘くさい顔をして、俺のアナルに手元のグラスから氷を取り出して入れる。

「ッく、ああっ、つめ…………っああ……」

アルコールに濡れた氷が中で溶けて、余計に熱くてたまらなくなる。
腰を突き上げても、許可なくイクこともできずに、何度も腰をくねらせる。

「へえ、おもしろいね」
「ッあ、あああ、いきた……ッ、いかせて……くらはいっ、ごひゅじんはま……っ」
必死で水上の足元にすがると、ふわっと微笑まれる。
「まだ、お客様のご相手が残っているでしょう?ハルカ」
優しい口調で諭されて、他の男の腰へと顔を押し付けられ、俺は必死になって股間をまさぐりペニスを咥えて頭を上下させる。
「氷がすきなのかな」
他の男たちが、背後に回って氷が溶けて水を漏らす穴を指で拡げて、くぷくぷと更に氷を埋め込んでいく。
熱い胎内が冷やされ、アルコールがぐるぐるとまわってくる。
よだれが溢れてたまらず、唾液まみれにしたペニスをしゃぶる。
下腹部が冷たくなっていきぐるぐるきゅーぐるーと音がなる。
ズルッとペニスが引き抜かれ、顔にビシャビシャと精子を掛けられる。
「や、あああ、ああ、はら……あ、いたひ……っ、もれちゃ……っ、もれちゃ……やだ、もれちゃ……っ」
「しょうがないこ。まだ躾が足りなくてね。ハルカはワンコなのだからおもらししても恥ずかしくないんだよ」
くすりと笑いながら、水上は俺の尻の下にバケツを置いて軽く尻たぶを叩く。
ッ……もうだめだ。
「……ッあ、や……やだっ……あああ、ああああああ」
ぐるぐるとする視界と、腹の痛みは限界で俺は観衆に見られながら、肛門を決壊させてバケツの中へとビシャビシャと腹の中身をぶちまけた。
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