master

怜悧(サトシ)

文字の大きさ
9 / 27

9

しおりを挟む
体が熱くて仕方ない。 
ケイル達に、長時間かなり注いでもらったのにもかかわらず……だ。 
体液だけじゃ、やっぱりキツイのかもしれない。
ちょっと取引内容の目算誤ったかなァ。 
舌打ちしたい心地を抑えて、ガイザックはハイムに体を押し付けたまま、呼吸を浅く何度も繰り返す。 

主人から注がれず体液をもらえない状態で、一ヶ月で堪えきれなくなり、二ヶ月目で完全に自意識を無くしたのだろう、記憶すら飛んでいるので憶測でしかない。 
「人数多くても大丈夫か?もし、無理そうだったら、俺に言って」 
ハイムの手がゆっくりとガイザックの着ているチュニックをはだき、するりと引きおろすと全裸に剥く。 

「大丈夫だよ。おにいさんイイ男だね」 
周囲の男たちがガイザックが全裸になるのを見計らってか、取り囲むように集まってきて遠慮のない手つきでまさぐり始めた。 
たった、それだけの事で飢えた体は熱く滾り、晒されたペニスから透明な液体がトロトロと零れ始めた。 
「ハイム、なんだこいつすげえ淫乱。触っただけで、こんな濡れ濡れ」 
興奮した男が指でペニスを摘んでぬるぬると扱き、脚を開かせると指を遠慮なくアナルへと差し込んでくる。 
「……ン…ッァ、、、ぁ……イイ」 
自らねだるように足を開き、指を銜え込みつつ胎内を蠢かせ、ガイザックは体を何度も跳ねさせる。 
胎内の深い場所を荒々しいく抉って欲しい。 
飢えて満たされることも無いのに、体は欲しくて仕方が無い。 
男の指が増えて、腸洞を開かれて覗かれる。
何人もの男の手が肌を這い回り、唇には汚れたペニスが押し当てられる。 
こんなこたあ……慣れた事だ………。 
咥内へとペニスを銜えて、唇をすぼめるようにして扱きあげれば、男の呻くような声が響いた。 
ガイザックはずぶずぶと胎内へと押し入る肉塊に、身を反らせて受け入れ、真っ白になっていく感覚に身を反らし与えられる快感に酔う。 
「すげえ、やべぇくらいキモチィーぜ。たまんねえ」 
腰を振る男の動きは早くなり、それに流されたようにもう一人の男が自分のペニスもガイザックに押し当ててくる。 
「二本………いけそうだよな」 
「バッツ、オマエ無茶好きだなァ。中すげえどろどろだから、大丈夫じゃねえ?もうぐらぐら腰振って、すげえ淫乱」 
男が胎内を荒々しく突き上げれば、ガイザックのペニスの先端からびゅくっと精液が飛び出し腹を濡らす。 
「うわ、ところてんかよ!悦すぎて出しちゃったとか?」 
「…ァ、、くッァ、、ぁッひッ…………ッくィ」 
貶められる言葉も快感が打ち消し、大きく拡がったアナルに二本目のペニスがずずずっと音を響かせて胎内を擦り、ガイザックは目を見開いて精液がだらだらと溢れだす。 
淫らな肉塊のように腰を揺さぶりながら、二本のペニスが交互に犯す感覚に全身を痙攣させ続けた。 
このまま……ずっと…ッ…中に突っ込んでほしい。
咥内の硬いペニスからどくりと粘液が溢れて、喉を鳴らして飲み込む。 
「やべ…俺…出るぜ」 
胎内に熱い奔流が走り、ガイザックは快感に身をのけぞらせて精液を何度か放つ。 
その時だ、突如としてあがる、喧騒と怒号に部屋の空気が変わった。
人の体に激しく打ち付ける乾いた肉の音。 

急に止まるバッツの動きと、慌てて引き抜かれるペニスにガイザックは目を開き周囲を見回し、男たちが何人かバラックの床に倒れてるのを目にした。 

近くにある人影に息を呑み、はあとため息をつくと、不機嫌そうにガイザックは目の前の男に眉根を寄せた。
「……ケイル?…………オマエ、何してんの」 
血を流して呻く男たちは、ケイルの部下のはずだった。 
尚も、半分意識の飛んだに殴りかかろうとするケイルに、ガイザックは苛立ったように思わず立ち上がり、腕をあげるとケイルをバラックの壁へ殴り飛ばす。 
一瞬にして、部屋の空気が凍りついた。 
一味の首領が簡単に殴られ、軽くすっとばされたのである。 
「おい……。ケイル、せっかくイイトコだったのに、人のお楽しみを邪魔するのは、野暮ってもんだぜェ」 
全裸で精液を纏わせたままで、ガイザックはケイルの前まで歩み寄り屈みこんで、まるで、頭を子供にするように撫でた。 
「貴方が……無理やり輪姦されているのかと」 
ケイルは殴られた痛みに呻き、転がっている男たちを眺めて言い訳のように言葉を繰り返す。 
ガイザックは一瞬呆れたような表情を浮かべると、ケイルの顔を眺めて殴った腹部を撫でてやる。 
「助けてくれようとしたんだな。いい子だ。でも、いらないな。オレは男が欲しくて仕方ねえ体だからよ、オヤツいただいてたンだよ。オレの意思だ。嫌なことされたら、なまっちゃいるが全員叩きのめすくらいはできるぜ。それとも、ケイル、オマエはこのガイザック・スネイクを見くびってンじゃねェのか?」 
バラックの男たち全員が、彼の言葉を聞いて息を飲んだ。 
ケイルに殴り倒された頭を抱えて、ハイムはガイザックを眺める。
美しい男だが軟弱ではない、触れて分かったが綺麗に筋肉がついていた。
バラックを出る前のルイツの言葉を思い出した。 
アイツがいってた”度胸があれば”ってこういうことか。 
「ゴメンナサイ。野暮なことをしました」 
頭を下げる首領を初めてみたとばかりに、男たちはざわめいた。 
「気にするな。じゃあ、みんな続きしようか?」 
ガイザックは呆然としている、ぼろぼろのバッツの腕を引くが、バッツは凄い勢いで首を横に振ってガチガチと歯を鳴らしてガイザックを恐怖の表情で見返す。
「あらあら、嫌われちゃった?中途半端なんだけどなァ」 
ガイザックは苦笑を浮かべて、バッツから手を離すとチュニックを羽織ってケイルを見下ろす。 
「邪魔してすみませんでした」
「まー、気にするな。怒ってねえから。あー、ついつい殴ってごめんなァ」 
可愛がっている子供にするように、ケイルの頭を撫でると優しそうな笑顔を見せ、ガイザックはそのままバラックを後にした。 

「俺が……王を殺していれば……貴方にこんな思いをさせないのに」 
低い呪うような言葉を吐き出し、ケイルは拳を握り締めた。 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

先輩、可愛がってください

ゆもたに
BL
棒アイスを頬張ってる先輩を見て、「あー……ち◯ぽぶち込みてぇ」とつい言ってしまった天然な後輩の話

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

処理中です...