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49 ー最奥に沈むー
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依子のアパートに着いて、オートロックを開け、表玄関をくぐる。
3階の依子の部屋へ早足で駆け上がる。
依子が部屋の鍵を開けて、2人で中に入る。
部屋の照明をつけようと壁のスイッチを探す依子の手を、譲治がつかみ、そのまま壁に押し付けた。
背後から依子に腕を巻きつけ、うなじに顔を埋める。
依子の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
「会いたかった。会いたかったんです。
死にそうなほどこの時間が待ち遠しかった。」
「わたしもよ。会いたかった。
でも、LINEしたら、今すぐ来て、って言ってしまいそうでそれもできなかった。」
「してくれればいいのに。」
譲治は不満げな声だ。
「そんなことしたら、もう部屋から出られなくなる...」
「僕は、そうしたかった。
あなたを僕の腕の中に閉じ込めて、ずっと、繋がったまま。」
譲治くん、と切なげに依子はささやき、お腹に巻きつけられた譲治の手に、自分の手を重ねる。
依子は譲治の左手を取って、人差し指を口に含んだ。
依子の唇の熱さと潤みを感じた瞬間、耐えられなくなって、依子の腰を掴んで自分の方を向かせる。
同時に激しく口付けした。
依子も腕を譲治の首に巻きつけ、2人、隙間もなく抱きしめ合う。
性急に自分を求める依子の熱情を感じて、譲治はますます昂った。
早速、依子を求めようとしている譲治を、依子は静止する。
「ま、待って待って。ね、一日中働いた後だから。お風呂行かせて。」
「嫌だ。」
子供のような譲治に、ぐにゃりと決心が揺らぐのを感じつつも、こればかりは流されまい、と依子は毅然と拒否した。
その代わり、一緒にお風呂に入ることを承知させられた。
ーーー
「ねえ、いくらなんでも狭過ぎない?」
必死の思いで、2人とも情欲を押し留め、まず順番に体を洗ってから、今はお風呂にお湯を溜めて、2人で浸かっているところである。
バスソルトの、ラベンダーの良い香りでいっぱいだ。
譲治が体を伸ばして浸かっている上に、依子がぴったりと重なって座って、というか背中を任せて浸かっている。
譲治の足は端から出ているし、日本の風呂と違って洗い場がないので、バスタブから出ればすぐ洗面台だ。
「ぼくはめちゃくちゃ心地よいです。体全体で依子さんの肌を感じられてる。」
「譲治くんがいいなら、いいけど。」
依子はふーっと息を吐いて、譲治の上でリラックスする。
お湯がぬるくなってきたので、栓を抜いて、お湯を落とし、今度はお互いの髪を洗い合う。
シャワーの下で、目を瞑って泡を落とす譲治を見て、ふと依子は思いついた。
お湯のあたる位置から少しずれて、譲治の胸に両手を置いて、見上げる。
「なんですか?」
譲治が髪をかきあげて水分を落とす。
「ねえ、私がいいって言うまで、じっとしててね。お願い。」
ニコリとして依子は、譲治の喉の窪みから、順にキスを落としていく。
たまに舐めながらどんどん下に降りていく。
胸の筋肉に軽く齧りつき、小さな胸の突起を吸う。
キスを続ける間も、両手は周りを彷徨い、優しく撫でたり、たまにカリっと爪を立てたりする。
「ふっ...」
譲治が息を詰める。
割れたお腹の筋肉から、おへそ、鼠蹊部で脈打つ血管の盛り上がり。
譲治の分身は既に、腹につくほどに立ち上がって限界まで硬くなっている。
依子はその愛しい分身を左手で優しく包み、右手は足を撫でさすっている。
そして、竿の真ん中あたりに優しく口付けた。
「う...」
譲治は耐えられず、またうめき声を漏らす。
依子は、握った手に少しずつ力を入れて、撫で上げながら、全体に優しくキスをし、舐める。
そして、最後に丸く膨らみ切った先端を口に含んだ。
「はっ...う...」
譲治はもはや声が漏れるのを止められない。
依子はできる限り、喉の最奥まで飲み込み、唇でしごきながら先端まで戻って、吸い上げる。
譲治は、そんな依子の姿を、絶対に見逃しはしまい、と目に焼きつけながら、見ていた。
自分のものを蕩けそうな顔で、頬張り吸い上げる依子は、なにか、この世のものではない魔性のモノのようで、信じられない思いだった。
あまりに気持ちよく、目の前が白くなりそうだが、必死で見る。
依子の頭を優しく両手で包み込み、自分のものを吸う唇を指で辿る。
「依子さん、依子さ、もう、だめだ、離して。」
「い、や。」
ずっと口で譲治を犯しながら、切れ切れに答える。
「口の中じゃいやだ。あなたの中に出したい。」
依子は渋々と譲治を離して、ぺろりと唇を舐める。
のぞいた赤い舌が、いやらしすぎて、その光景だけで爆発しそうだった。
体を起こした依子は、譲治の息切れして激しく動く胸に頬を当て、寄りかかってささやく。
「でも中に出しちゃったら、できちゃうかも。私の年齢じゃ、ものすごくハイリスクなのはわかるよね?」
「僕は、どんなことが起こっても、あなたのそばを離れない。
あなたと一緒に起こることに立ち向かいます。軽く考えてるわけじゃない。真剣なんです。だから。ダメですか? どうしても?」
依子は、流されたかった。自分の奥の方で、そのままの譲治を感じ、欲しかった。
「いいの?すごく苦労するかもしれない。後悔するかも。」
涙が出てきた。
「前にも言った。
あなたとする苦労は、僕に取っては幸せの形以外の何物でもない。」
依子の涙を、シャワーと一緒に吸いながら譲治は言う。
「私、やっぱりダメな人間なのかしら。いい歳して。こんな大事なこと。」
依子は苦しそうに言う。
「でも、やっぱりあなたが欲しい、私の一番奥に、譲治くんが欲しいわ...」
それを聞いて、もう譲治は待てなかった。
ずぶ濡れのまま、バスタオルを引っ掴んで、バスタブから出て、乱暴に依子と自分を拭く。
依子を横抱きにして、急いで寝室に直行して、ベッドに2人で倒れ込む。
焦るようにして、依子の片足を持ち上げ、中心部を舐め上げる。
痛くしては大変だと思って確認したのだが、そこはもう、慣らす必要がないほど、ぐずぐずに溶けきって解けていた。
僕のために。赤く熟れきっている。
そして、体を起こし、依子の目を見つめて短く言った。
「挿れます」
なんの隔てもない、昂り切った自身を、一気に突き刺す。
依子は譲治の目を見ながら、口を開けて大きく息を飲んで、からだを震わせた。
この前、うっかりそのまま挿れてしまった時とはちがう。
今日は、一番奥で受け止めるために譲治を迎えたのだと思うと、それだけで、依子はもう達してしまいそうな、肌が粟立つ感覚だった。
譲治は熱く、硬く、おおきかった。
それを見た譲治は激しく動き出した。
「あんっ、ああっ、ああっ...」
依子は譲治の激しい動きに、押し出されるような声を上げ続けている。
譲治は、どんな小さな表情も逃すまいと、依子の顔を両手で支えて見つめる。
まだだ。まだ足りない。もっと、この人を高みへ。
そして、開きっぱなしの紅くほどけた唇を塞いだ。
口腔内の粘膜をくまなく味わうように、自分のそれを擦り付け味わう。
上唇と下唇を順番に引っ張る。そしてまたぴたりと唇を合わせて、舌を絡ませ合う。
歯を食いしばって、一度腰をひいてから、性急に依子の顎から下へと唇で辿っていく。
「んう...」
譲治が体内から出ていったのを、切なげな声で抗議する。
譲治は、順番に依子の体を辿りながら囁く。
「少し待っていて...あなたをもっと、もっと喜ばせたい」
そしてまた、前回よりさらに念入りに、依子の肌を吸い、齧り、跡をつけていった。
依子の豊かな乳房には特に念入りに舌で愛撫する。
脇に溢れている膨らみを辿り、そこを手で大きく掴み揉みしだきながら、中央の輪の淵をぐるりと舐める。
それから硬く窄まった蕾を吸い上げ軽く歯を当てた。
我ながらねちっこいと思うほど執拗に、左右何度も往復しながらいたぶった。
依子はそれだけで、腿を擦り合わせ、腰を波うたせ、ひどく切なそうな啜り泣きの声をあげている。
依子の声がひときわ高くなったところで、名残惜しげに乳房から離れ、下に降りていく。
依子の肋骨を唇で辿って、おへそを通り、鼠蹊部に。
足を開こうとすると依子が恥ずかしがって嫌がるので、閉じたままにさせておく。
手で叢をかきあげ、指で優しく狭いその箇所をそっと開き花芯を見つける。指で広げたまま花芽に口付ける。
びくり、と依子が腰を躍らせた。
依子は自分の指を咥えて必死で声を押し殺している。
譲治は舌で、唇で、依子のデリケートなその小さな部分を舐め、吸い、さする。
そうしているうちに、依子はたまらなくなって、空いている手で譲治の頭を撫で、くしゃくしゃと不規則に髪の毛をかき混ぜる。
お風呂の後にそのままだったので、まだ濡れたままだ。
依子の優しく頭皮を撫でる指の感触に陶然となりながらも、依子を愛撫する唇は止めなかった。
依子は声も止められず、泣くように訴え始める。
「ああっ、あっ、ああ...んっ、ねえ、譲治くん、私、あんっ...」
譲治は依子が、自分の唇で、指で、愛撫で体を震わせて達するのが見たかった。
譲治はやっと依子の足を開く。
もう抵抗力を失った足は素直に譲治の手のなすがままだ。
依子の中心部は、内股からお尻の方まですっかり濡れて、愛しい洞は紅く溶け崩れてひくひくと震え譲治を誘っている。
たまらず、人差し指と中指を揃えて、優しく探りながら挿れる。
「あああっ...あっ、ああっ...」
はあっ、はあっ、と息を切らしながら依子は声をあげる。
譲治は依子の甘い声に酔いながら、指で依子の内部を丹念に味わう。
入り口のキツい所を往復し、少し指を曲げて入ってすぐの天井を撫でさする。
依子の内部は抵抗が全くないほどに蜜が溢れているが、肉壁はざらざらと凹凸が豊かで、締め付けが強烈だ。
それが、譲治の昂りをどんなに切なく愛撫するか思い出す。
自分を焦らして甘美な拷問を味わう。
そして、これから自分を注ぎこもうとしている、一番奥を指でも感じたくて、奥へ奥へと進める。
譲治の手は骨ばって大きく、指は長い方だ。
そんなことになんの感慨も持ったことがなかったが、今は与えられた幸運に感謝する。
手のひらに突き当たってそれ以上奥に指を送れなくなるまで、伸ばして奥を探った。
中指の爪とほんの突端に、こり、とした小さな円盤状の感触があった。爪を当てないように、そっとそっと優しく小さく撫でさする。
中央部には1ミリほどの穴があるはずだ。
そこに自分の昂りを充てて、自分から出た白い情欲で汚し、さらに奥に送りこむ。そんなことを想像して、譲治の心拍数はさらに上がった。
譲治が異様な熱心さで依子の内部を探索している間、依子は喘ぎっぱなしだ。
彼の指は長い。その長さを存分に活用していて、普通なら届かない最深部を蹂躙している。
譲治の指がそっと依子の子宮口を探し当てた時、依子はぞくっと腰のあたりに鳥肌が立つような、未知の快感が上ってくるのを感じた。
私、どうなってしまうんだろう。
そして、譲治が指で奥を探りながら、さらに唇で依子の花芽を舐め吸い上げた。
「あああっ、ああっ、あん、あんっ、いやっ、じ、譲治くん、私、もうだめ、だめなの...」
依子が腰を波うたせ上り詰めようとしている。
譲治の指も強烈に締め付けられ、内壁が激しく蠕動している。
譲治はすぐに指を抜いて、入れ替わりに、ずぐっと音がする激しさで依子を貫いた。
「ああああっっ!!」
依子は叫んで達する。
依子は譲治の首にかじりつき、回した腕は、譲治の肩を強く抱きしめる。
信じられないような快感を、爪を立てて逃がそうとする。
両足は譲治の腰に巻きつき、もっともっと奥へというふうに腰を押し付けた。耐えられない、というふうに譲治の肩に歯を立てた。
譲治は例によって挿れただけで、達しそうになったが、口の中を強く噛み、必死で耐える。
依子が立てた爪と、肩口の歯がくれた、チリッとした痛みはそのまま激しい快感に変換され、さらに歯を食いしばって耐える。
挿れただけで達してしまった依子の膣壁は、激しく蠢き奥へ奥へと譲治を吸い込もうとしている。
ぎゅるぎゅると搾り上げるような動きと、締め付けで、食いちぎられるんじゃないか、と思うくらいだが、粘液の海にいるような溢れる蜜のおかげで、それはひどく甘い苦痛になっている。
余すことなく、その甘い苦痛を味わおう、とさらに必死で耐えていると、口の中に血の味がした。
噛みすぎて切れてしまったかもしれない。
少しして、全身ぴんと張り詰めた依子から少し力が抜け、首に回されていた腕が、パタリとベッドに落ちた。
依子が与える甘い苦痛に、汗をぼたぼたと垂らしながら耐えていた譲治は、それを見て、そろそろだ、と思った。
依子の両足を肩に担いで、深く折り曲げる。できるだけ、奥深くを強く穿つことができるように、片膝を立てて真上にポジションを取る。
「依子さん、依子さん。僕を見て...」
ぐったりとしていた依子が、まだはあはあ息を切らせながら顔を向けて譲治を見た。
目が合うと、譲治はバン、と音がするほどの勢いで腰を落とした。
突然の猛攻の再開に依子はたまらず、叫ぶように喘ぐ。
「あああっっ!」
ばんっ、ばん、ばんっ...体同士、肉同士がぶつかりあう音が、夜の部屋に響く。
「ふっ、ぐっ、う..」
譲治も声が出てしまう。
何十回かの打ち込みの後、譲治は少し動きを緩めて、依子の両足を肩から解放する。
力の入っている依子の身体を撫でさすって、少しでも弛緩させる。
自分も両脚を伸ばして、できるだけ下半身を深く落として依子の腹にぺたりと平たくつけるように擦り付ける。
上半身は、依子の体脇で肘をついて支える。そうして、腰の動きだけで、ゆるりと回しながらねじ込むように、さらに深く入る。
依子はまた、さっき感じたように、今まで感じたことのない深い奥の位置に譲治の硬く熱い切先を感じて、ぞくり、とした。
自分の顔の上の、譲治の目を見て、吸い込まれるように感じた。
下半身は譲治の体重で押し潰されているので、狭い膣内をぎちぎちに満たしている譲治の肉棒の硬さ熱さ大きさ形をまざまざと感じた。
「ああ...すごい...譲治くん..こんなことって...」
「感じる? 僕が、今、依子さんの一番奥にいるのを」
「わかるわ...譲治くんがいる。ねえ、おっきいの...深くて...」
そして、譲治はずぐり、ずぐり、と最奥を穿つ。
さきほど指で感じた依子の子宮口に突き当たったのを感じた。
そこをさらに強くごちゅごちゅと責め立てる。
「あんっ、あんっ、あん...譲治くん...ねえっ、ふかい...深すぎて...こわい...」
「大丈夫、ただ、僕が、誰も知らないあなたの、一番奥を犯してるだけ...」
怖いような声で切れ切れに譲治がささやく。
「あん、あん、譲治くん、ねえ、ねえっ、おかしくなる...
壊して、私を、めちゃくちゃにして...」
そう叫ぶように依子は言った。
依子の中はますます熱くずぶずぶに濡れ激しく蠢いて、譲治が切先を打ち付けていた子宮口もぎゅうっと吸い付いてくるような感触がした。
譲治はもう我慢できなかった。
依子の上半身を抱きしめて、硬い自分自身を依子の子宮口に打ち付けながら思いの丈を込めて言う。
「依子さん、依子さん...好きだ...愛しています。あなたを愛してる。」
譲治の苦しそうな告白に、依子は快感と喜びで涙がぼろぼろ溢れる。
「わたしも...好きよ...譲治くんが好き...」
そして譲治の首に腕を回して、頭を抱きしめる。
そして揺れながら、喘ぎながら、譲治の耳に囁いた。
「愛しているわ...」
それを聞いて譲治は爆発した。
最後に譲治は、自分の腰の奥から白い大量の粘液がとめどなく流れ、依子の奥にぶちまけられるのを感じながら、2人の世界は一緒に真っ白になって、静寂に沈んでいった。
3階の依子の部屋へ早足で駆け上がる。
依子が部屋の鍵を開けて、2人で中に入る。
部屋の照明をつけようと壁のスイッチを探す依子の手を、譲治がつかみ、そのまま壁に押し付けた。
背後から依子に腕を巻きつけ、うなじに顔を埋める。
依子の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
「会いたかった。会いたかったんです。
死にそうなほどこの時間が待ち遠しかった。」
「わたしもよ。会いたかった。
でも、LINEしたら、今すぐ来て、って言ってしまいそうでそれもできなかった。」
「してくれればいいのに。」
譲治は不満げな声だ。
「そんなことしたら、もう部屋から出られなくなる...」
「僕は、そうしたかった。
あなたを僕の腕の中に閉じ込めて、ずっと、繋がったまま。」
譲治くん、と切なげに依子はささやき、お腹に巻きつけられた譲治の手に、自分の手を重ねる。
依子は譲治の左手を取って、人差し指を口に含んだ。
依子の唇の熱さと潤みを感じた瞬間、耐えられなくなって、依子の腰を掴んで自分の方を向かせる。
同時に激しく口付けした。
依子も腕を譲治の首に巻きつけ、2人、隙間もなく抱きしめ合う。
性急に自分を求める依子の熱情を感じて、譲治はますます昂った。
早速、依子を求めようとしている譲治を、依子は静止する。
「ま、待って待って。ね、一日中働いた後だから。お風呂行かせて。」
「嫌だ。」
子供のような譲治に、ぐにゃりと決心が揺らぐのを感じつつも、こればかりは流されまい、と依子は毅然と拒否した。
その代わり、一緒にお風呂に入ることを承知させられた。
ーーー
「ねえ、いくらなんでも狭過ぎない?」
必死の思いで、2人とも情欲を押し留め、まず順番に体を洗ってから、今はお風呂にお湯を溜めて、2人で浸かっているところである。
バスソルトの、ラベンダーの良い香りでいっぱいだ。
譲治が体を伸ばして浸かっている上に、依子がぴったりと重なって座って、というか背中を任せて浸かっている。
譲治の足は端から出ているし、日本の風呂と違って洗い場がないので、バスタブから出ればすぐ洗面台だ。
「ぼくはめちゃくちゃ心地よいです。体全体で依子さんの肌を感じられてる。」
「譲治くんがいいなら、いいけど。」
依子はふーっと息を吐いて、譲治の上でリラックスする。
お湯がぬるくなってきたので、栓を抜いて、お湯を落とし、今度はお互いの髪を洗い合う。
シャワーの下で、目を瞑って泡を落とす譲治を見て、ふと依子は思いついた。
お湯のあたる位置から少しずれて、譲治の胸に両手を置いて、見上げる。
「なんですか?」
譲治が髪をかきあげて水分を落とす。
「ねえ、私がいいって言うまで、じっとしててね。お願い。」
ニコリとして依子は、譲治の喉の窪みから、順にキスを落としていく。
たまに舐めながらどんどん下に降りていく。
胸の筋肉に軽く齧りつき、小さな胸の突起を吸う。
キスを続ける間も、両手は周りを彷徨い、優しく撫でたり、たまにカリっと爪を立てたりする。
「ふっ...」
譲治が息を詰める。
割れたお腹の筋肉から、おへそ、鼠蹊部で脈打つ血管の盛り上がり。
譲治の分身は既に、腹につくほどに立ち上がって限界まで硬くなっている。
依子はその愛しい分身を左手で優しく包み、右手は足を撫でさすっている。
そして、竿の真ん中あたりに優しく口付けた。
「う...」
譲治は耐えられず、またうめき声を漏らす。
依子は、握った手に少しずつ力を入れて、撫で上げながら、全体に優しくキスをし、舐める。
そして、最後に丸く膨らみ切った先端を口に含んだ。
「はっ...う...」
譲治はもはや声が漏れるのを止められない。
依子はできる限り、喉の最奥まで飲み込み、唇でしごきながら先端まで戻って、吸い上げる。
譲治は、そんな依子の姿を、絶対に見逃しはしまい、と目に焼きつけながら、見ていた。
自分のものを蕩けそうな顔で、頬張り吸い上げる依子は、なにか、この世のものではない魔性のモノのようで、信じられない思いだった。
あまりに気持ちよく、目の前が白くなりそうだが、必死で見る。
依子の頭を優しく両手で包み込み、自分のものを吸う唇を指で辿る。
「依子さん、依子さ、もう、だめだ、離して。」
「い、や。」
ずっと口で譲治を犯しながら、切れ切れに答える。
「口の中じゃいやだ。あなたの中に出したい。」
依子は渋々と譲治を離して、ぺろりと唇を舐める。
のぞいた赤い舌が、いやらしすぎて、その光景だけで爆発しそうだった。
体を起こした依子は、譲治の息切れして激しく動く胸に頬を当て、寄りかかってささやく。
「でも中に出しちゃったら、できちゃうかも。私の年齢じゃ、ものすごくハイリスクなのはわかるよね?」
「僕は、どんなことが起こっても、あなたのそばを離れない。
あなたと一緒に起こることに立ち向かいます。軽く考えてるわけじゃない。真剣なんです。だから。ダメですか? どうしても?」
依子は、流されたかった。自分の奥の方で、そのままの譲治を感じ、欲しかった。
「いいの?すごく苦労するかもしれない。後悔するかも。」
涙が出てきた。
「前にも言った。
あなたとする苦労は、僕に取っては幸せの形以外の何物でもない。」
依子の涙を、シャワーと一緒に吸いながら譲治は言う。
「私、やっぱりダメな人間なのかしら。いい歳して。こんな大事なこと。」
依子は苦しそうに言う。
「でも、やっぱりあなたが欲しい、私の一番奥に、譲治くんが欲しいわ...」
それを聞いて、もう譲治は待てなかった。
ずぶ濡れのまま、バスタオルを引っ掴んで、バスタブから出て、乱暴に依子と自分を拭く。
依子を横抱きにして、急いで寝室に直行して、ベッドに2人で倒れ込む。
焦るようにして、依子の片足を持ち上げ、中心部を舐め上げる。
痛くしては大変だと思って確認したのだが、そこはもう、慣らす必要がないほど、ぐずぐずに溶けきって解けていた。
僕のために。赤く熟れきっている。
そして、体を起こし、依子の目を見つめて短く言った。
「挿れます」
なんの隔てもない、昂り切った自身を、一気に突き刺す。
依子は譲治の目を見ながら、口を開けて大きく息を飲んで、からだを震わせた。
この前、うっかりそのまま挿れてしまった時とはちがう。
今日は、一番奥で受け止めるために譲治を迎えたのだと思うと、それだけで、依子はもう達してしまいそうな、肌が粟立つ感覚だった。
譲治は熱く、硬く、おおきかった。
それを見た譲治は激しく動き出した。
「あんっ、ああっ、ああっ...」
依子は譲治の激しい動きに、押し出されるような声を上げ続けている。
譲治は、どんな小さな表情も逃すまいと、依子の顔を両手で支えて見つめる。
まだだ。まだ足りない。もっと、この人を高みへ。
そして、開きっぱなしの紅くほどけた唇を塞いだ。
口腔内の粘膜をくまなく味わうように、自分のそれを擦り付け味わう。
上唇と下唇を順番に引っ張る。そしてまたぴたりと唇を合わせて、舌を絡ませ合う。
歯を食いしばって、一度腰をひいてから、性急に依子の顎から下へと唇で辿っていく。
「んう...」
譲治が体内から出ていったのを、切なげな声で抗議する。
譲治は、順番に依子の体を辿りながら囁く。
「少し待っていて...あなたをもっと、もっと喜ばせたい」
そしてまた、前回よりさらに念入りに、依子の肌を吸い、齧り、跡をつけていった。
依子の豊かな乳房には特に念入りに舌で愛撫する。
脇に溢れている膨らみを辿り、そこを手で大きく掴み揉みしだきながら、中央の輪の淵をぐるりと舐める。
それから硬く窄まった蕾を吸い上げ軽く歯を当てた。
我ながらねちっこいと思うほど執拗に、左右何度も往復しながらいたぶった。
依子はそれだけで、腿を擦り合わせ、腰を波うたせ、ひどく切なそうな啜り泣きの声をあげている。
依子の声がひときわ高くなったところで、名残惜しげに乳房から離れ、下に降りていく。
依子の肋骨を唇で辿って、おへそを通り、鼠蹊部に。
足を開こうとすると依子が恥ずかしがって嫌がるので、閉じたままにさせておく。
手で叢をかきあげ、指で優しく狭いその箇所をそっと開き花芯を見つける。指で広げたまま花芽に口付ける。
びくり、と依子が腰を躍らせた。
依子は自分の指を咥えて必死で声を押し殺している。
譲治は舌で、唇で、依子のデリケートなその小さな部分を舐め、吸い、さする。
そうしているうちに、依子はたまらなくなって、空いている手で譲治の頭を撫で、くしゃくしゃと不規則に髪の毛をかき混ぜる。
お風呂の後にそのままだったので、まだ濡れたままだ。
依子の優しく頭皮を撫でる指の感触に陶然となりながらも、依子を愛撫する唇は止めなかった。
依子は声も止められず、泣くように訴え始める。
「ああっ、あっ、ああ...んっ、ねえ、譲治くん、私、あんっ...」
譲治は依子が、自分の唇で、指で、愛撫で体を震わせて達するのが見たかった。
譲治はやっと依子の足を開く。
もう抵抗力を失った足は素直に譲治の手のなすがままだ。
依子の中心部は、内股からお尻の方まですっかり濡れて、愛しい洞は紅く溶け崩れてひくひくと震え譲治を誘っている。
たまらず、人差し指と中指を揃えて、優しく探りながら挿れる。
「あああっ...あっ、ああっ...」
はあっ、はあっ、と息を切らしながら依子は声をあげる。
譲治は依子の甘い声に酔いながら、指で依子の内部を丹念に味わう。
入り口のキツい所を往復し、少し指を曲げて入ってすぐの天井を撫でさする。
依子の内部は抵抗が全くないほどに蜜が溢れているが、肉壁はざらざらと凹凸が豊かで、締め付けが強烈だ。
それが、譲治の昂りをどんなに切なく愛撫するか思い出す。
自分を焦らして甘美な拷問を味わう。
そして、これから自分を注ぎこもうとしている、一番奥を指でも感じたくて、奥へ奥へと進める。
譲治の手は骨ばって大きく、指は長い方だ。
そんなことになんの感慨も持ったことがなかったが、今は与えられた幸運に感謝する。
手のひらに突き当たってそれ以上奥に指を送れなくなるまで、伸ばして奥を探った。
中指の爪とほんの突端に、こり、とした小さな円盤状の感触があった。爪を当てないように、そっとそっと優しく小さく撫でさする。
中央部には1ミリほどの穴があるはずだ。
そこに自分の昂りを充てて、自分から出た白い情欲で汚し、さらに奥に送りこむ。そんなことを想像して、譲治の心拍数はさらに上がった。
譲治が異様な熱心さで依子の内部を探索している間、依子は喘ぎっぱなしだ。
彼の指は長い。その長さを存分に活用していて、普通なら届かない最深部を蹂躙している。
譲治の指がそっと依子の子宮口を探し当てた時、依子はぞくっと腰のあたりに鳥肌が立つような、未知の快感が上ってくるのを感じた。
私、どうなってしまうんだろう。
そして、譲治が指で奥を探りながら、さらに唇で依子の花芽を舐め吸い上げた。
「あああっ、ああっ、あん、あんっ、いやっ、じ、譲治くん、私、もうだめ、だめなの...」
依子が腰を波うたせ上り詰めようとしている。
譲治の指も強烈に締め付けられ、内壁が激しく蠕動している。
譲治はすぐに指を抜いて、入れ替わりに、ずぐっと音がする激しさで依子を貫いた。
「ああああっっ!!」
依子は叫んで達する。
依子は譲治の首にかじりつき、回した腕は、譲治の肩を強く抱きしめる。
信じられないような快感を、爪を立てて逃がそうとする。
両足は譲治の腰に巻きつき、もっともっと奥へというふうに腰を押し付けた。耐えられない、というふうに譲治の肩に歯を立てた。
譲治は例によって挿れただけで、達しそうになったが、口の中を強く噛み、必死で耐える。
依子が立てた爪と、肩口の歯がくれた、チリッとした痛みはそのまま激しい快感に変換され、さらに歯を食いしばって耐える。
挿れただけで達してしまった依子の膣壁は、激しく蠢き奥へ奥へと譲治を吸い込もうとしている。
ぎゅるぎゅると搾り上げるような動きと、締め付けで、食いちぎられるんじゃないか、と思うくらいだが、粘液の海にいるような溢れる蜜のおかげで、それはひどく甘い苦痛になっている。
余すことなく、その甘い苦痛を味わおう、とさらに必死で耐えていると、口の中に血の味がした。
噛みすぎて切れてしまったかもしれない。
少しして、全身ぴんと張り詰めた依子から少し力が抜け、首に回されていた腕が、パタリとベッドに落ちた。
依子が与える甘い苦痛に、汗をぼたぼたと垂らしながら耐えていた譲治は、それを見て、そろそろだ、と思った。
依子の両足を肩に担いで、深く折り曲げる。できるだけ、奥深くを強く穿つことができるように、片膝を立てて真上にポジションを取る。
「依子さん、依子さん。僕を見て...」
ぐったりとしていた依子が、まだはあはあ息を切らせながら顔を向けて譲治を見た。
目が合うと、譲治はバン、と音がするほどの勢いで腰を落とした。
突然の猛攻の再開に依子はたまらず、叫ぶように喘ぐ。
「あああっっ!」
ばんっ、ばん、ばんっ...体同士、肉同士がぶつかりあう音が、夜の部屋に響く。
「ふっ、ぐっ、う..」
譲治も声が出てしまう。
何十回かの打ち込みの後、譲治は少し動きを緩めて、依子の両足を肩から解放する。
力の入っている依子の身体を撫でさすって、少しでも弛緩させる。
自分も両脚を伸ばして、できるだけ下半身を深く落として依子の腹にぺたりと平たくつけるように擦り付ける。
上半身は、依子の体脇で肘をついて支える。そうして、腰の動きだけで、ゆるりと回しながらねじ込むように、さらに深く入る。
依子はまた、さっき感じたように、今まで感じたことのない深い奥の位置に譲治の硬く熱い切先を感じて、ぞくり、とした。
自分の顔の上の、譲治の目を見て、吸い込まれるように感じた。
下半身は譲治の体重で押し潰されているので、狭い膣内をぎちぎちに満たしている譲治の肉棒の硬さ熱さ大きさ形をまざまざと感じた。
「ああ...すごい...譲治くん..こんなことって...」
「感じる? 僕が、今、依子さんの一番奥にいるのを」
「わかるわ...譲治くんがいる。ねえ、おっきいの...深くて...」
そして、譲治はずぐり、ずぐり、と最奥を穿つ。
さきほど指で感じた依子の子宮口に突き当たったのを感じた。
そこをさらに強くごちゅごちゅと責め立てる。
「あんっ、あんっ、あん...譲治くん...ねえっ、ふかい...深すぎて...こわい...」
「大丈夫、ただ、僕が、誰も知らないあなたの、一番奥を犯してるだけ...」
怖いような声で切れ切れに譲治がささやく。
「あん、あん、譲治くん、ねえ、ねえっ、おかしくなる...
壊して、私を、めちゃくちゃにして...」
そう叫ぶように依子は言った。
依子の中はますます熱くずぶずぶに濡れ激しく蠢いて、譲治が切先を打ち付けていた子宮口もぎゅうっと吸い付いてくるような感触がした。
譲治はもう我慢できなかった。
依子の上半身を抱きしめて、硬い自分自身を依子の子宮口に打ち付けながら思いの丈を込めて言う。
「依子さん、依子さん...好きだ...愛しています。あなたを愛してる。」
譲治の苦しそうな告白に、依子は快感と喜びで涙がぼろぼろ溢れる。
「わたしも...好きよ...譲治くんが好き...」
そして譲治の首に腕を回して、頭を抱きしめる。
そして揺れながら、喘ぎながら、譲治の耳に囁いた。
「愛しているわ...」
それを聞いて譲治は爆発した。
最後に譲治は、自分の腰の奥から白い大量の粘液がとめどなく流れ、依子の奥にぶちまけられるのを感じながら、2人の世界は一緒に真っ白になって、静寂に沈んでいった。
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