1 / 22
第一話:偽りの微笑みと裏切りの序章
しおりを挟む
エルドラード王国の第一王女、フィリア・エルドラードは、その輝く金色の髪と、空の色を映したかのような青い瞳で、王都中の民から「暁光の姫君」と称えられていた。
今年で十九歳になるフィリアは、王族としての品格と聡明さを兼ね備え、乗馬や剣術にも長けた活発な性格の持ち主だった。
幼い頃から施された英才教育により、歴史、政治、魔法学に至るまで幅広い知識を有し、その見識の深さは時に大臣たちをも唸らせるほどだった。
彼女には、隣国の大国、アストリア王国の第一王子であるアルフレッドという婚約者がいた。
二人の婚約は、エルドラード王国とアストリア王国の長年にわたる友好関係をさらに強固なものにするための政略的な意味合いが強かったが、フィリア自身は、初めて顔を合わせたアルフレッド王子の優雅な物腰と知的な会話に、淡い期待を抱いていた。
しかし、婚約が調ってから数年、二人の関係はどこか表面的なものに留まっていた。
アルフレッド王子は、公の場ではフィリアをエスコートし、甘い言葉を囁くが、その瞳の奥には常に計算高い光が宿っており、フィリアは言いようのない違和感を覚えていた。
まるで、美しい装飾品でも愛でるかのような、感情の伴わない眼差し。
その違和感の正体は、やがてフィリアのすぐ傍で、最も残酷な形で明らかになるのだった。
フィリアには、三歳年下の妹、セレスティアがいた。
絹糸のように繊細な銀髪に、大きな紫色の瞳を持つセレスティアは、儚げで可憐な美貌の持ち主で、その病弱さを武器に、周囲の庇護欲を巧みに操る術に長けていた。
国王である父も、王妃である母も、このか弱い末娘を溺愛し、何でも言うことを聞いて甘やかしていた。
その一方で、活発で何でも自分でこなしてしまうフィリアに対しては、どこか突き放したような、あるいは「お前はしっかりしているから大丈夫だろう」という無関心に近い態度を取ることが多かった。
フィリアは、そんな両親の態度に寂しさを感じつつも、姉として、そして王国の第一王女としての責任感から、常に気丈に振る舞い続けていた。
しかし、そのセレスティアが、最近頻繁にアルフレッド王子に接近し、思わせぶりな態度を取っていることに、フィリアは気づいていた。
夜会では、アルフレッド王子の隣に巧みに入り込み、上目遣いで甘えた声を出す。
庭園で偶然を装って出会い、体調が悪いふりをして彼の腕に寄りかかる。
その度に、アルフレッド王子は、フィリアには決して見せないような、蕩けるように甘い表情でセレスティアを見つめていた。
(まさか……そんなはずはないわ……)
フィリアは胸に込み上げる不快な感情を打ち消そうとしたが、その疑念は日増しに大きくなっていく。
そして、運命の夜が訪れた。
その日は、エルドラード王国の建国記念を祝う、一年で最も盛大な夜会が王宮で開かれていた。
フィリアも、王家の威信を示すにふさわしい、豪奢な金の刺繍が施された青いドレスを身にまとい、婚約者であるアルフレッド王子の隣で、笑顔を振りまいていた。
しかし、その心は少しも晴れなかった。
夜会が中盤に差し掛かった頃、アルフレッド王子が「少し気分が悪いので、夜風に当たってくる」と言って席を立った。
フィリアが心配そうに見送ると、入れ替わるようにセレスティアが近寄り、「お姉様、アルフレッド様、少し顔色が優れないようでしたわ。わたくし、様子を見てまいります」と、健気な妹を演じながら、彼の後を追うようにテラスへと消えていった。
言いようのない胸騒ぎを覚えたフィリアは、しばらくして、自分も気分転換をすると侍女に告げ、そっとテラスへと向かった。
月明かりが照らすテラスの奥、薔薇のアーチに隠れるようにして、二つの人影が寄り添っていた。
それは、紛れもなくアルフレッド王子と、妹のセレスティアだった。
「……ああ、アルフレッド様……あなたの熱い唇……もっと……」
セレスティアの甘く蕩けるような声が、フィリアの耳に突き刺さる。
扉の隙間から見えた光景は、フィリアの思考を停止させた。
愛する婚約者だと信じていた男が、実の妹と肌を重ね、熱い口づけを交わしている。
セレスティアのドレスの肩紐はだらしなくずり落ち、白い肩があらわになっていた。
アルフレッドは、そのセレスティアの細い腰を力強く抱き寄せ、彼女の白い項(うなじ)に顔を埋めていた。
「セレスティア……ああ、セレスティア、愛している……フィリアにはもう何の感情もない。お前だけが、私の心を真に満たしてくれる。」
アルフレッドが囁く言葉は、鋭い氷の刃となってフィリアの心をズタズタに引き裂いた。
(何の感情も……ない……?では、これまでの日々は、全て偽りだったというの……?)
フィリアの美しい青い瞳から、ぽろぽろと大粒の涙がこぼれ落ちた。
もう、我慢の限界だった。
震える足で、二人の前に進み出る。
「……そこで、何を……なさっているのですか……っ!」
絞り出すような声で叫ぶと、睦み合っていた二人は、驚愕に目を見開いてフィリアを見た。
セレスティアは慌てて乱れた衣服を整え、アルフレッドの背中に隠れるように顔を伏せる。
しかし、アルフレッドの顔に浮かんだのは、後悔や罪悪感の色ではなく、むしろ忌々しいものを見るかのような、冷たい侮蔑の表情だった。
「……見てしまったのか。まあいい、ちょうどお前に話があると思っていたところだ。」
アルフレッドは少しも悪びれる様子なく、冷ややかに言い放った。
その声の冷たさに、フィリアの心は凍り付いた。
「話……ですって……?アルフレッド様、あなたは……セレスティアと……!」
「ああ、そうだ。セレスティアとは愛し合っている。お前のような、女だてらに剣術だの学問だのにうつつを抜かす、可愛げのない女にはもううんざりなんだよ。」
あまりの言葉に、フィリアは言葉を失った。
可愛げがない?
それは、あなたが以前、「聡明で自立した姫君こそ、我が妃にふさわしい」と褒めそやした姿ではなかったのか。
その時、アルフレッドの背後から、セレスティアが勝ち誇ったような笑みを浮かべて顔を覗かせた。
その紫色の瞳には、かつてフィリアに向けていた姉への甘えや尊敬の情など、もはや欠片も残ってはいなかった。
そこにあるのは、ただただ、フィリアを見下す冷たい優越感だけ。
「お姉様、お可哀想に。アルフレッド様は、もうずっと前から私のものだったのですよ?あなたは、ただの当て馬に過ぎなかったのですわ。お姉様がいなければ、私が正妃になれたものを。」
セレスティアの言葉が、最後の一撃となった。
信頼していたはずの肉親からの、残酷な裏切り。
フィリアの足元が、ガラガラと崩れ落ちていくような感覚に襲われた。
騒ぎを聞きつけてやってきた国王と王妃は、しかし、涙ながらに訴えるフィリアの言葉には耳を貸さず、むしろセレスティアの「お姉様に誤解されてしまったのです」という芝居がかった嘘を鵜呑みにした。
「フィリア!何という見苦しい言い掛かりだ!アルフレッド殿下とセレスティアに謝罪なさい!」
国王の怒声が飛ぶ。
王妃もまた、冷たい目でフィリアを見下ろし、「お前のような嫉妬深い娘に育てた覚えはありません。エルドラード王家の恥です」と言い放った。
(誰も……誰も私のことなど信じてくれないのね……)
フィリアは絶望した。
そして、その数日後。
フィリア・エルドラードには、あまりにも理不尽な王命が下された。
「第一王女フィリアは、婚約者であるアストリア王国アルフレッド王子に対し、不敬を働き、王家の体面を著しく汚した。よって、王女の身分を剥奪し、エルドラード王国から永久に追放するものとする。」
それは、事実上の死刑宣告にも等しかった。
王族としての全てを奪われ、わずかな手切れ金と着の身着のまま、フィリアはたった一人、国境の外へと放り出されたのだ。
降りしきる冷たい雨の中、フィリアは、かつて愛した故郷の城を振り返った。
(許さない……アルフレッドも……セレスティアも……そして、私を見捨てた父上と母上も……いつか必ず、この屈辱を晴らしてみせる……!)
絶望の淵で、しかしフィリアの青い瞳には、まだ消えない強い光が宿っていた。
持ち前の気丈さと、いつか必ず見返してやるという静かな怒りが、彼女をかろうじて支えていた。
今年で十九歳になるフィリアは、王族としての品格と聡明さを兼ね備え、乗馬や剣術にも長けた活発な性格の持ち主だった。
幼い頃から施された英才教育により、歴史、政治、魔法学に至るまで幅広い知識を有し、その見識の深さは時に大臣たちをも唸らせるほどだった。
彼女には、隣国の大国、アストリア王国の第一王子であるアルフレッドという婚約者がいた。
二人の婚約は、エルドラード王国とアストリア王国の長年にわたる友好関係をさらに強固なものにするための政略的な意味合いが強かったが、フィリア自身は、初めて顔を合わせたアルフレッド王子の優雅な物腰と知的な会話に、淡い期待を抱いていた。
しかし、婚約が調ってから数年、二人の関係はどこか表面的なものに留まっていた。
アルフレッド王子は、公の場ではフィリアをエスコートし、甘い言葉を囁くが、その瞳の奥には常に計算高い光が宿っており、フィリアは言いようのない違和感を覚えていた。
まるで、美しい装飾品でも愛でるかのような、感情の伴わない眼差し。
その違和感の正体は、やがてフィリアのすぐ傍で、最も残酷な形で明らかになるのだった。
フィリアには、三歳年下の妹、セレスティアがいた。
絹糸のように繊細な銀髪に、大きな紫色の瞳を持つセレスティアは、儚げで可憐な美貌の持ち主で、その病弱さを武器に、周囲の庇護欲を巧みに操る術に長けていた。
国王である父も、王妃である母も、このか弱い末娘を溺愛し、何でも言うことを聞いて甘やかしていた。
その一方で、活発で何でも自分でこなしてしまうフィリアに対しては、どこか突き放したような、あるいは「お前はしっかりしているから大丈夫だろう」という無関心に近い態度を取ることが多かった。
フィリアは、そんな両親の態度に寂しさを感じつつも、姉として、そして王国の第一王女としての責任感から、常に気丈に振る舞い続けていた。
しかし、そのセレスティアが、最近頻繁にアルフレッド王子に接近し、思わせぶりな態度を取っていることに、フィリアは気づいていた。
夜会では、アルフレッド王子の隣に巧みに入り込み、上目遣いで甘えた声を出す。
庭園で偶然を装って出会い、体調が悪いふりをして彼の腕に寄りかかる。
その度に、アルフレッド王子は、フィリアには決して見せないような、蕩けるように甘い表情でセレスティアを見つめていた。
(まさか……そんなはずはないわ……)
フィリアは胸に込み上げる不快な感情を打ち消そうとしたが、その疑念は日増しに大きくなっていく。
そして、運命の夜が訪れた。
その日は、エルドラード王国の建国記念を祝う、一年で最も盛大な夜会が王宮で開かれていた。
フィリアも、王家の威信を示すにふさわしい、豪奢な金の刺繍が施された青いドレスを身にまとい、婚約者であるアルフレッド王子の隣で、笑顔を振りまいていた。
しかし、その心は少しも晴れなかった。
夜会が中盤に差し掛かった頃、アルフレッド王子が「少し気分が悪いので、夜風に当たってくる」と言って席を立った。
フィリアが心配そうに見送ると、入れ替わるようにセレスティアが近寄り、「お姉様、アルフレッド様、少し顔色が優れないようでしたわ。わたくし、様子を見てまいります」と、健気な妹を演じながら、彼の後を追うようにテラスへと消えていった。
言いようのない胸騒ぎを覚えたフィリアは、しばらくして、自分も気分転換をすると侍女に告げ、そっとテラスへと向かった。
月明かりが照らすテラスの奥、薔薇のアーチに隠れるようにして、二つの人影が寄り添っていた。
それは、紛れもなくアルフレッド王子と、妹のセレスティアだった。
「……ああ、アルフレッド様……あなたの熱い唇……もっと……」
セレスティアの甘く蕩けるような声が、フィリアの耳に突き刺さる。
扉の隙間から見えた光景は、フィリアの思考を停止させた。
愛する婚約者だと信じていた男が、実の妹と肌を重ね、熱い口づけを交わしている。
セレスティアのドレスの肩紐はだらしなくずり落ち、白い肩があらわになっていた。
アルフレッドは、そのセレスティアの細い腰を力強く抱き寄せ、彼女の白い項(うなじ)に顔を埋めていた。
「セレスティア……ああ、セレスティア、愛している……フィリアにはもう何の感情もない。お前だけが、私の心を真に満たしてくれる。」
アルフレッドが囁く言葉は、鋭い氷の刃となってフィリアの心をズタズタに引き裂いた。
(何の感情も……ない……?では、これまでの日々は、全て偽りだったというの……?)
フィリアの美しい青い瞳から、ぽろぽろと大粒の涙がこぼれ落ちた。
もう、我慢の限界だった。
震える足で、二人の前に進み出る。
「……そこで、何を……なさっているのですか……っ!」
絞り出すような声で叫ぶと、睦み合っていた二人は、驚愕に目を見開いてフィリアを見た。
セレスティアは慌てて乱れた衣服を整え、アルフレッドの背中に隠れるように顔を伏せる。
しかし、アルフレッドの顔に浮かんだのは、後悔や罪悪感の色ではなく、むしろ忌々しいものを見るかのような、冷たい侮蔑の表情だった。
「……見てしまったのか。まあいい、ちょうどお前に話があると思っていたところだ。」
アルフレッドは少しも悪びれる様子なく、冷ややかに言い放った。
その声の冷たさに、フィリアの心は凍り付いた。
「話……ですって……?アルフレッド様、あなたは……セレスティアと……!」
「ああ、そうだ。セレスティアとは愛し合っている。お前のような、女だてらに剣術だの学問だのにうつつを抜かす、可愛げのない女にはもううんざりなんだよ。」
あまりの言葉に、フィリアは言葉を失った。
可愛げがない?
それは、あなたが以前、「聡明で自立した姫君こそ、我が妃にふさわしい」と褒めそやした姿ではなかったのか。
その時、アルフレッドの背後から、セレスティアが勝ち誇ったような笑みを浮かべて顔を覗かせた。
その紫色の瞳には、かつてフィリアに向けていた姉への甘えや尊敬の情など、もはや欠片も残ってはいなかった。
そこにあるのは、ただただ、フィリアを見下す冷たい優越感だけ。
「お姉様、お可哀想に。アルフレッド様は、もうずっと前から私のものだったのですよ?あなたは、ただの当て馬に過ぎなかったのですわ。お姉様がいなければ、私が正妃になれたものを。」
セレスティアの言葉が、最後の一撃となった。
信頼していたはずの肉親からの、残酷な裏切り。
フィリアの足元が、ガラガラと崩れ落ちていくような感覚に襲われた。
騒ぎを聞きつけてやってきた国王と王妃は、しかし、涙ながらに訴えるフィリアの言葉には耳を貸さず、むしろセレスティアの「お姉様に誤解されてしまったのです」という芝居がかった嘘を鵜呑みにした。
「フィリア!何という見苦しい言い掛かりだ!アルフレッド殿下とセレスティアに謝罪なさい!」
国王の怒声が飛ぶ。
王妃もまた、冷たい目でフィリアを見下ろし、「お前のような嫉妬深い娘に育てた覚えはありません。エルドラード王家の恥です」と言い放った。
(誰も……誰も私のことなど信じてくれないのね……)
フィリアは絶望した。
そして、その数日後。
フィリア・エルドラードには、あまりにも理不尽な王命が下された。
「第一王女フィリアは、婚約者であるアストリア王国アルフレッド王子に対し、不敬を働き、王家の体面を著しく汚した。よって、王女の身分を剥奪し、エルドラード王国から永久に追放するものとする。」
それは、事実上の死刑宣告にも等しかった。
王族としての全てを奪われ、わずかな手切れ金と着の身着のまま、フィリアはたった一人、国境の外へと放り出されたのだ。
降りしきる冷たい雨の中、フィリアは、かつて愛した故郷の城を振り返った。
(許さない……アルフレッドも……セレスティアも……そして、私を見捨てた父上と母上も……いつか必ず、この屈辱を晴らしてみせる……!)
絶望の淵で、しかしフィリアの青い瞳には、まだ消えない強い光が宿っていた。
持ち前の気丈さと、いつか必ず見返してやるという静かな怒りが、彼女をかろうじて支えていた。
190
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
チート持ちの貧乏令嬢、不幸の先に待っていたのはモフモフな幸せでした。 元婚約者家族が迫ってきますがお呼びではありません!【完結】
迷い人
恋愛
毒親の元に生まれたクリスティア・シルヴァンは、名ばかりの没落侯爵令嬢。 本来誕生と共に封じられる血統魔法『夢渡り』を貧乏だからと封じて貰えなかったお陰で、8歳の割に超生意気。
不気味な子、気味悪いと親はクリスティアをイジメるが……。
流石に食事すら忘れて夫婦イチャイチャしているのだから、イジメの理由なんて言い訳に過ぎないだろう。
ある日、クリスティアの親は気づいた。
コイツ、不気味だけど、利用できる!!
親を嫌うには十分な理由だと思う。
それでも利用され続けるクリスティアには秘密があり、大人達のワガママに我慢を続ける。
そして我慢した先に出会ったのは、モフモフした化け犬?
どんな苦労もこのモフモフと出会うためだったなら……感謝出来るかもしれない……そう思った矢先に、すり寄って来る元婚約者達だった。
『選ばれなかった令嬢は、世界の外で静かに微笑む』
ふわふわ
恋愛
婚約者エステランス・ショウシユウに一方的な婚約破棄を告げられ、
偽ヒロイン・エア・ソフィアの引き立て役として切り捨てられた令嬢
シャウ・エッセン。
「君はもう必要ない」
そう言われた瞬間、彼女は絶望しなかった。
――なぜなら、その言葉は“自由”の始まりだったから。
王宮の表舞台から退き、誰にも選ばれない立場を自ら選んだシャウ。
だが皮肉なことに、彼女が去った後の世界は、少しずつ歪みを正し始める。
奇跡に頼らず、誰かを神格化せず、
一人に負担を押し付けない仕組みへ――
それは、彼女がかつて静かに築き、手放した「考え方」そのものだった。
元婚約者はようやく理解し、
偽ヒロインは役割を降り、
世界は「彼女がいなくても回る場所」へと変わっていく。
復讐も断罪もない。
あるのは、物語の中心から降りるという、最も静かな“ざまぁ”。
これは、
選ばれなかった令嬢が、
誰の期待にも縛られず、
名もなき日々を生きることを選ぶ物語。
「地味な眼鏡女」と婚約破棄されましたが、この国は私の技術で保たれていたようです
水上
恋愛
【全11話完結】
「君は地味で華がない」と婚約破棄されたリル。
国を追放されるが、実は王国は全て彼女の技術で保たれていた!
「俺の世界を鮮やかにしてくれたのは君だ」
目つき最悪と恐れられた辺境伯(実はド近眼)に特製眼鏡を作ったら、隠れた美貌と過保護な愛が炸裂し始めて!?
そして、王都では灯台は消え、食料は腐り、王太子が不眠症で発狂する中、リルは北の辺境で次々と革命を起こしていた。
「君はカビ臭い」と婚約破棄されましたが、辺境伯様いわく、私の知識が辺境を救うのだそうです
水上
恋愛
【全11話完結】
「カビ臭い女だ」と婚約破棄されたレティシア。
だが王都は知らなかった。
彼女こそが国の産業を裏で支える重要人物だったことを!
そして、追放先の地で待っていたのは、周囲から恐れられる強面の辺境伯。
しかし彼は、レティシアの知識を称え、美味しい料理と共に不器用に溺愛してくれて……?
ペニシリンから絶品ワインまで。
菌の力で辺境を大改革!
一方、レティシアがいなくなったことで、王都では様々な問題が起き始め……。
【完結済】冷血公爵様の家で働くことになりまして~婚約破棄された侯爵令嬢ですが公爵様の侍女として働いています。なぜか溺愛され離してくれません~
北城らんまる
恋愛
**HOTランキング11位入り! ありがとうございます!**
「薄気味悪い魔女め。おまえの悪行をここにて読み上げ、断罪する」
侯爵令嬢であるレティシア・ランドハルスは、ある日、婚約者の男から魔女と断罪され、婚約破棄を言い渡される。父に勘当されたレティシアだったが、それは娘の幸せを考えて、あえてしたことだった。父の手紙に書かれていた住所に向かうと、そこはなんと冷血と知られるルヴォンヒルテ次期公爵のジルクスが一人で住んでいる別荘だった。
「あなたの侍女になります」
「本気か?」
匿ってもらうだけの女になりたくない。
レティシアはルヴォンヒルテ次期公爵の見習い侍女として、第二の人生を歩み始めた。
一方その頃、レティシアを魔女と断罪した元婚約者には、不穏な影が忍び寄っていた。
レティシアが作っていたお守りが、実は元婚約者の身を魔物から守っていたのだ。そんなことも知らない元婚約者には、どんどん不幸なことが起こり始め……。
※ざまぁ要素あり(主人公が何かをするわけではありません)
※設定はゆるふわ。
※3万文字で終わります
※全話投稿済です
婚約破棄されて去ったら、私がいなくても世界は回り始めました
鷹 綾
恋愛
「君との婚約は破棄する。聖女フロンこそが、真に王国を導く存在だ」
王太子アントナン・ドームにそう告げられ、
公爵令嬢エミー・マイセンは、王都を去った。
彼女が担ってきたのは、判断、調整、責任――
国が回るために必要なすべて。
だが、それは「有能」ではなく、「依存」だった。
隣国へ渡ったエミーは、
一人で背負わない仕組みを選び、
名前が残らない判断の在り方を築いていく。
一方、彼女を失った王都は混乱し、
やがて気づく――
必要だったのは彼女ではなく、
彼女が手放そうとしていた“仕組み”だったのだと。
偽聖女フロンの化けの皮が剥がれ、
王太子アントナンは、
「決めた後に立ち続ける重さ」と向き合い始める。
だが、もうエミーは戻らない。
これは、
捨てられた令嬢が復讐する物語ではない。
溺愛で救われる物語でもない。
「いなくても回る世界」を完成させた女性と、
彼女を必要としなくなった国の、
静かで誇り高い別れの物語。
英雄が消えても、世界は続いていく――
アルファポリス女子読者向け
〈静かな婚約破棄ざまぁ〉×〈大人の再生譚〉。
婚約破棄された令嬢は“図書館勤務”を満喫中
かしおり
恋愛
「君は退屈だ」と婚約を破棄された令嬢クラリス。社交界にも、実家にも居場所を失った彼女がたどり着いたのは、静かな田舎町アシュベリーの図書館でした。
本の声が聞こえるような不思議な感覚と、真面目で控えめな彼女の魅力は、少しずつ周囲の人々の心を癒していきます。
そんな中、図書館に通う謎めいた青年・リュカとの出会いが、クラリスの世界を大きく変えていく――
身分も立場も異なるふたりの静かで知的な恋は、やがて王都をも巻き込む運命へ。
癒しと知性が紡ぐ、身分差ロマンス。図書館の窓辺から始まる、幸せな未来の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる