姉の友達

クレイン

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姉の友達と

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 2人で僕の部屋に来た。今は並んでベッドに座り手を繋いでいる。
「凛ってどれくらいお風呂入ってるの?」
「いつもは短くても50分くらい入ってます。」
「じゃあ余裕持ってあと20分くらいかな。ふふ、充分な時間だね。」
「……分かりません。」
 多分そういうことをするんだと思うが、かかる時間なんて分からない。
「ふふ、弟くんのはもうカチカチだし、私もさっきのマッサージで少し濡れちゃったからすぐだよ。」
「えっ?」
 彼女は僕の背中を右手で撫でてくる。ドキドキするのに落ち着く。
「弟くんのマッサージが思ったよりちょっとね。なんか気持ちよくなっちゃって。」
 恥ずかしそうに言う彼女はすごくかわいい。
「柏木さん。」
「うん。」
 僕たちはどちらからともなくと抱きしめ合った。彼女の胸から速い鼓動が聞こえる。このあとさっきの続きをするんだ。でも僕には心配事がある。
 
「柏木さん、あの、」
「なに?もうしたくなった?」
 彼女が背中を撫でながら問いかけてくれる。けど僕は不安感が大きくなっていく。それに伴って硬さを保っていた陰茎が少し萎む。
「あの、僕ゴム持ってないんです。」
 僕はエッチの経験がないのでコンドームを持ち歩いたりしていないし、買ったものを部屋に置いてもいない。日常の中で本番に発展することなんて無いと思っていたから。今日こんなことになると知っていたら絶対に買っていたのに。
「………」
 彼女は僕を抱きしめたまま何も言わない。
「あの今から急いで買ってくるの――」
「ふふふ」
 僕が言いかけると彼女の腕の力が強くなる。
「かわいいね。弟くん。」
 耳元で囁かれて体が震える。彼女は僕の背中を撫で回し続ける。僕は戸惑って何も言えない。
「私、生理痛キツくてピル飲んでるから大丈夫だよ。」
「ピル。……避妊薬ですか?」
 名称だけは保健体育の時間に聞いたことがある。
「うん。生理痛を抑えるためにも使うんだよ。それ飲んでるからゴムなしで、生でしよう。」
 彼女の言葉を聞いて僕の陰茎は完全に勃起していた。

 彼女は僕を引っ張ってベッドに寝転ぶ。彼女に覆い被さる状態で抱きつく。胸に顔を埋めて背中とベッドの間に手を入れ込んで抱きしめる。勃起した陰茎がズボンとパンツの下から彼女のアソコを押している。疑似セックスをしているような感覚になり腰が勝手に動く。おっぱい柔らかい、いい匂い、挿れたい、セックスしたい。彼女を感じるために体全体を動かして擦り付ける。
 背中を軽く2回叩かれた。僕は動きを止めて顔を上げる彼女が少し呆れ顔になっている。
「弟くん興奮し過ぎ。ちょっと落ち着いて。そんなに腰振ったら出ちゃうよ。」
 
 彼女は僕の腰に手を回して体を回転させる。僕に彼女の影ができる。さっきまで触っていた髪の毛が顔に落ちてくる。背中に彼女が残した温かさを感じる。そして前から彼女自身の体温を感じる。今僕は彼女の温かさに挟まれている。
 彼女の顔が段々と僕の顔に近付いてくる。途中で目を瞑ったので僕も目を瞑った。唇に柔らかい感触。お互いに僅かに顔を動かしながら唇を押し付けあう。サラサラとした髪が頬を撫でてくすぐったい。しばらくそのままお互いの柔らかさを感じてから唇を離した。
 目を開けると彼女と目が合う。唇を離しても顔は鼻が当たるほどの近さ。互いの息があたりまた口を塞ぎたくなる。
「キスははじめて?」
「…はい。はじめてです。」
「そう、ごめんね奪っちゃって。」
「いえ、嬉しいです。柏木さんとキスできて。」
 笑い合ってから軽くキスをする。彼女は僕の股の間に座って陰茎を撫でる。「ああっ」自分の部屋ということもあって我慢せずに声を上げる。「ふふ」と笑ってから彼女は僕のズボンとパンツを脱がせてくる。僕が上体を起こすと目の前の陰茎はバキバキだった。
「もう準備万端だね。」
 彼女は笑うが僕は恥ずかしくなってしまう。
 
「じゃあ私の準備しないとね。」
 彼女は膝立ちになって自身のショートパンツを脱ぐ。現れたパンツは青くてテカテカとしている。真ん中の下あたりに小さい滲みがある。
「すごくきれいです。」
「そう?ありがとう。お気に入りなんだ。サテン生地でね、すごいサラサラしてるの。触ってみて。」
 僕は彼女に言われるままに右手で彼女のパンツに触れる。言った通りサラサラとしていて触り心地がいい。いいのだが、それよりもパンツの下が気になってしまう。僕はパンツを触りながらチラチラと顔を見てしまう。「ふふ」彼女が両手をパンツに添えたので僕も手を離した。
「脱ぐね。」
「はい。」
 両手とパンツが下げられて彼女のアソコが見える。毛が控えめに生えているが、割れ目がしっかりと見える。
「きれいです。すごく。」
 僕は目を見開いてアソコを凝視する。
「ありがとう。じゃあ弟くんがトイレで見せてくれたから、私もするね。」
 彼女は割れ目に指を当てて動かしはじめる。目の前で行われる淫らな行為に目が離せない。指が動いている内に割れ目の湿り気が増してくる。彼女の息が荒くなって、段々とクチュクチュという音が大きくなってくる。割れ目から溢れた愛液が系を引いてシーツに落ちる。
「もう私も準備万端だ。」
 彼女は指についた愛液を僕の陰茎に擦り付ける。
「あっ!」
 冷たさと気持ちよさを感じて声が出る。
 その後も数回愛液を塗られて陰茎は彼女の愛液と僕の我慢汁でデロデロになった。

 彼女が足を開いて僕に跨る。ゆっくりと腰を落として、陰茎を右手で掴む。位置を調整して割れ目と陰茎が触れた。お互いに震えて見つめ合う。
「じゃあ挿れるね。」
「はい。」
「…………んっ」
「ああ」
 亀頭が割れ目を押し拡げて膣に入っていく。未知の感覚が体を駆け回る。そのまま彼女は腰を落としていき陰茎が全て膣内に収まった。
 温かさと狭さと気持ちよさを感じる。気を抜くとすぐ射精してしまいそうだ。尻の穴に力を入れて必死に我慢する。
「全部……入ったね。」
「はい。…もう出ちゃいそうです。」
「ふふ、いつ出してもいいよ。初めてなんだし。」
「いえ、我慢のします。」
「そう?ふふ」
 彼女は僕の胸に両手を突いて、腰をグリグリと回す。膣からの締め付けが波のようになって襲ってくる。
「ゆっくり動くね。」
「……あっ、はい。」
 返事するのに息も絶え絶えになってしまった。
「あっ」と声を出してから彼女の腰が上がっていく。膣が絞りとるように陰茎に絡みついてくる。「あ、ああっ!」声が抑えられない。
 亀頭まで引き抜かれ、また腰が下ろされて根本まで挿入る。僕は快感に耐えるために目を閉じてシーツを握りしめていた。
「絢くんかわいい。」
 声が聞こえたと思ったら、胸の上に置かれた彼女の両手が僕の乳首を刺激してきた。
「え?あああ!」
 それと同時に彼女は腰を上げる。僕は耐え切れずに彼女の膣内に射精した。
「あっ、ああ、ああ、真奈さん。」
 陰茎が脈動してそのたびに精液がドクドクと出て行く。
「ああっ出てるの分かる。」
 彼女は腰を落として僕を抱きしめてくる。彼女の柔らかさを感じながら射精の余韻に浸った。

 冷静になると申し訳なくなってきた。
「すみません。柏木さん。」
「ん?何が?ていうかさっきは真奈さんって呼んでたのに。」
 彼女は抱きしめたまま明るい声で応えてくれる。
「あの柏木さんを気持ちよくできなくて、ごめんなさい。」
「気にしないでよ、絢くん初めてだよ?そこまで考える必要無いって。」
「でも、」
 僕はどうしようもない感情を押さえ付けるように彼女の胸に顔を埋めた。
「じゃあ絢くんの指でいかせてよ、ね?」
 彼女は体を起こすと膣から陰茎を抜いた。僕の精液が割れ目から垂れている。少し興奮してしまう。彼女はティッシュで割れ目を拭いてからベッドの横に立った。
 
「絢くん手貸して。」
 彼女に手を引かれて割れ目に導かれる。
「指動かして。表面をなぞるみたいに。」
「はい。」
 指で割れ目をなぞるように動かす。上下に擦るようにするとまだ濡れていることが分かる。
「そうそんな感じ。次は指入れて、一本だけね。」
「はい。」
 言われるがまま中指を膣に侵入させる。彼女の膣内はヌルヌルしていて少し締め付けてくる。
「あっ、そのまま指を曲げるように動かして。上を触るみたいに。」
「はっ!はい。」
 喘ぎ声のような声が聞こえて少し興奮してしまう。指を曲げて膣壁の上側を擦るように動かす。溢れてきた愛液が僕の手を伝って床に糸を引く。
「そう。そんな感じ。いいよ、気持ちいい。そのまま動き速くしていって。」
「…はい。」
 快感を感じている彼女の顔を見ながら僕は指を動かし続ける。動きに合わせて彼女の息も早くなっていく。
「少し強めに擦って。」
「っはい!」
「ああっ!いくっ!」
 温かい液体が少しぴゅっと噴き出て僕の手の平にかかる。彼女は膝を少し曲げて腰を突き出し、ガニ股の姿勢で荒くなった息を整えている。僕の陰茎は再び硬さを増していた。
 
「絢くん、ありがとう。気持ちよかったよ。」
 落ち着いた彼女が僕のおでこにチュッとキスをしてきた。気持ちよさより心地よさを感じる。
「はい。柏木さんも僕の指でいってくれてありがとうございます。」
「ふふ、なにそれ変なの。」
 彼女は笑ってからパンツを手に取ると僕の陰茎を見る。
「また硬くなっちゃったんだ。」
「はい。すみません。」
「あと少しで凛ちゃんお風呂出ちゃうだろうしなぁ。」
「そうですね。」
 彼女は時計を見ながら思案顔。少し間があってから、思いついたように手に持ったパンツを僕の手に落とした。
「えっ?パンツ…」
「うん。それ貸してあげる。あとは自分で発散してね。」
「あ……はい。使わせてもらいます。」
「うん。ふふふ」
 彼女は最後に笑ってからショートパンツだけ履いて僕に背を向けて部屋を出る。振り返って「またね。」と言ってからドアを閉めた。

 夜遅くまで彼女のパンツを使ってオナニーしたので、僕が起きたのは昼前だった。彼女はもう姉と出かけたようだ。

 また会えるといいな。
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