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第二章
番外編 はじめてのしゅっちょう⑥
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必死の主張の甲斐あって、恋人を諦めさせることに難なく成功したエルザが恩師に自慢の部下達の紹介している最中、オーウェンの背後に影が降りた。
「その……悪かったな。俺の態度はだいぶ気を悪くさせただろう」
背後に立ったのはエルザの父親だった。
頭を掻いて、ばつの悪そうな顔を下げてくる。慌ててオーウェンは首を振った。
「とんでもございません。ご挨拶が遅れたことは事実ですから。その……今はお嬢様と同じ部屋で寝起きしておるというのに挨拶もなしで、こちらこそ気を悪くされているだろうと思っていました」
「いやまぁそれは確かに引っ掛かったが……まぁ気にせんでいい」
厳しく怖い方と聞いていたが、いざ話してみれば、浮かべる表情からは気の優しい熊のような印象を受けた。
「その……別にな。ルウやゼンを婿にって考えてたわけじゃねえからな」
相当先程の態度が堪えたのだろうエルザの父親が弁解する。
「あの二人くらいしか、近くに寄せた男がいなかっただけで……って、別に付き合ってたってわけじゃあねえと思うぞ。いや仮にそうだとしても今はオーウェン殿だけだ。あれはそんな器用なことが出来る娘じゃ──」
「承知しています。キングやクイーンからも直接伺っていますし、エルザは誠実な方ですから、そんな心配は一度もしたことがありません」
そうか、と安堵したように父親は顔を綻ばせた。
「……あれは、女房によく似ていてな」
似ているとは少々のんびりしたところか、それとも見た目か。オーウェンは地雷を踏まないよう慎重に言葉の続きを待った。
「エルザは、この町で一番の別嬪だと、俺は思っとる」
「それは違います」
オーウェンの唐突な否定に、父親は目を瞬かせた。しかし仕方ない。オーウェンはエルザをこの町一番とは思っていないのだから。
「五つの国全ての女性と比較しても、エルザは最も可愛らしく美しい女性です」
ポカンと大きな口を開けたまま固まる父親に、オーウェンは自信満々な笑みを返す。これに関しては、オーウェンは誰にも負けないと自負していた。エルザ馬鹿であることだけは。
大きな掌が差し出された。無言で手を合わせると、力強く握り込まれる。
「あんたとはいい酒が呑めそうだな。……義息子よ」
「いずれ御相伴に預からせてください。お義父さん!」
ララがここにいればさぞ白けた目を見せてくれたことだろうが、生憎ここでツッコミを入れてくれる者は彼らの近くにはいなかった。
馬車の乗り場まで見送りに来てくれたエルザの両親に「また近いうちにご挨拶にあがります」とオーウェンは頭を下げた。
初対面の挨拶がなんともおざなりなものになってしまったから改めて、という意味だが、この場合の挨拶とは文字通りのもののつもりはオーウェンにはない。
父親もそれは理解しているようで、頷きつつニヤリと笑った。
「いつでも来い。ガキを拵えたって知らせでもいいぞ」
「さすがにそれは……」
あまりにも落差のある歓迎ムードにはオーウェンも苦笑いを浮かべたものの、それでも父親から認めてもらえたことは純粋に喜ばしいことだった。だがエルザの父親はその上を行った。
「構わん。エルザの娘なら、きっと可愛い」
「無論です」
これに関しては力が篭るオーウェンだった。
「……なんの話をしてるのよ……」
隣で父親と恋人の恥ずかしい会話を聞き赤面するエルザの声には抗議する調子があるが、残念ながら効果は薄い。
「あなたの娘はきっと可愛いと言ってるんです」
「改めて言わなくていいわよ!」
平然と言われてとうとう怒ったエルザだが、真っ赤な顔のまま唇を尖らせ「そ、それに……」と溢した。
「……こっ、子供は、私一人で産めるわけじゃ、ないわ……」
言い逃げて、さっさと馬車に乗り込んだ。
オーウェンはあまりの感動に打ち震え、父親へキラキラとした目を向けた。
「ご覧になられましたか、お義父さん! あれが五国一可愛い私の恋人です!」
「ああ。五国一可愛い俺の娘だ」
「そこ! うるさいわよ!!」
馬車の中から篭った怒鳴り声が聞こえてきた。
騒ぐ三人にエルザの母親はおっとりと頰に手を当てて微笑んでいる。
その隣では部下二人が呆れたように半眼していた。
息子が生まれることは考えないのかなぁと二人は同時に考えて、この件には関わらないでおこうと静かに馬車に乗り込んだ。
父親と硬く握手を交わしたオーウェンも乗り込んで、ようやく一同はスペードの城への帰路へと着いたのだった。
無事に両親との挨拶も済み、さぞや二人のバカップルぶりにも拍車がかかったことだろうと思えば──そう簡単にいくはずがなかった。
「…………今日のオヤツは抜きにします。いいですね」
「適度に休憩しないとモチベーションの低下に繋がるってデータもあるわよ……?」
「下がるモチベーションがあんたにあるか! とっくにド底辺だろうが!」
今日は一体何が、とザックがグレンに目で問いかけると、同僚の唇は『いねむり』と動いた。
適度な休憩はすでに取っているわけだ。
額に青筋の浮かぶオーウェンはバンッと平手で書類の束を叩いた。
「俺は今から町へと出向きますが、戻るまでにこれだけは終わらせておくように。……寝たらその分、夜は寝かさないからな……」
「二人のいる前でなんてこと言うのよ!」
「文字通り寝ずに仕事をさせるって意味だ!!」
叱られてしょんぼりするエルザに背を向けて、オーウェンは憤然とグレンとザックの前に歩み寄った。
「あれだけは必ず今日終わらせる必要がある。……頼んだぞ」
鬼気迫る勢いの上官に、二人は震える声を揃えて「かしこまりました」と頭を下げた。
バタンと大きな音を立てて扉が閉まり、同じくバタンと音を立ててエルザの体が机に沈んだ。
「正気か、この人!?」
ザックの声には恐怖がにじみ出ている。
二人は急ぎ足で上官に駆け寄った。
「起きろよ! また怒られるぞ!」
「う~、寝てないわよぉ……休憩休憩……むにゃ」
「それ、寝てる人の言うことじゃないですかぁ!」
遠慮のないザックがエルザの体をガクガクと揺らす。
しかしエルザは「昨日は特に多かったから寝不足なのよ~」と気怠そうに呟いた。
「う~ん……だめ。限界。目が開かない……」
まずい。いつもならそろそろ目を開けるのに、今日は特にひどい。
グレンが大きくため息をついて、頭を差し出した。
「……ほら、仕事するなら頭撫でてていいから」
その瞬間にはパチリと大きな空色の瞳が姿を現したのだから、なんとも現金な上官だ。
「ザックも?」
すぐさま飛び退ったが、グレンが「……俺だけだよ」と助け舟を出した。こんなことで、そこまでの犠牲が払えるか。
わずかに頬を膨らませつつも、エルザは左手を伸ばしてグレンの頭に乗せる。そうしてやっと右手が動き始めた。── ニヤけながら。
「んふふ。サラサラで気持ちいいわぁ」
撫でられるグレンは、苦笑の中にエルザへの慈しみとも取れる笑みを浮かべている。
心穏やかでないのはザックだ。
ザックはグレンの秘めた想いを聞いてはいないものの、察してはいる。だからこそ、この子供扱いはあまりにも気の毒だ。いやこれは、両者合意の上での行為だったか?
「……グレン、それでいいのか……?」
「エルザ様の仕事が進むならいいよ。俺の分取って」
動けないグレンの代わりにザックが椅子と書類を運ぶ。
苦笑を浮かべたまま書類に目を通し始めた同僚に、ザックは動揺を隠せなかった。
なんとか、やめさせてやったほうがいいのだろうか。いやこれはグレンも合意なのだからそっとしておくべきか。
書類を捌きつつ悩むザックの耳に、くぅと小さな音が届いた。
「…………お腹がすいたわ……」
「三歳児でもそこまで本能のままに生きてませんよ……」
しょんぼりする上官の手がまた止まってしまった。
呆れるザックの前でグレンが「仕方ないなぁ」と立ち上がり、足を続き扉の先にあるキッチンへと向ける。
思わずザックはエルザの見張りを放棄して、その背を追いかけた。
エルザの執務室のキッチンは、狭いながらもオーブンのついた本格的な作りになっている。歴代の10に料理好きな人がいたのだろう。エルザもよく利用している。
グレンは慣れた様子で戸棚へと手を伸ばした。粉と砂糖、卵を取り出し、バターの包みを開ける。
料理をしないザックにもさすがにわかる。
グレンはお菓子を作るつもりだ。
「……オーウェン様はオヤツは抜きだっておっしゃってたけど……」
「お腹をすかせたままよりも効率が上がるなら食べさせたほうがいいだろ。それに多分だけど……オーウェン様には、俺ならダメだって言っても食べさせるだろうってバレてると思うんだよな」
グレンは慣れた手つきで作業を始めた。その表情は穏やかだ。
「バレてるって……どこまで?」
頭の中で考えたことが、そのまま口から飛び出した。
カチャカチャと音を立てて卵を混ぜるグレンが目を瞬かせる。
ああ、と目を逸らされた。
「その……悪かったな。俺の態度はだいぶ気を悪くさせただろう」
背後に立ったのはエルザの父親だった。
頭を掻いて、ばつの悪そうな顔を下げてくる。慌ててオーウェンは首を振った。
「とんでもございません。ご挨拶が遅れたことは事実ですから。その……今はお嬢様と同じ部屋で寝起きしておるというのに挨拶もなしで、こちらこそ気を悪くされているだろうと思っていました」
「いやまぁそれは確かに引っ掛かったが……まぁ気にせんでいい」
厳しく怖い方と聞いていたが、いざ話してみれば、浮かべる表情からは気の優しい熊のような印象を受けた。
「その……別にな。ルウやゼンを婿にって考えてたわけじゃねえからな」
相当先程の態度が堪えたのだろうエルザの父親が弁解する。
「あの二人くらいしか、近くに寄せた男がいなかっただけで……って、別に付き合ってたってわけじゃあねえと思うぞ。いや仮にそうだとしても今はオーウェン殿だけだ。あれはそんな器用なことが出来る娘じゃ──」
「承知しています。キングやクイーンからも直接伺っていますし、エルザは誠実な方ですから、そんな心配は一度もしたことがありません」
そうか、と安堵したように父親は顔を綻ばせた。
「……あれは、女房によく似ていてな」
似ているとは少々のんびりしたところか、それとも見た目か。オーウェンは地雷を踏まないよう慎重に言葉の続きを待った。
「エルザは、この町で一番の別嬪だと、俺は思っとる」
「それは違います」
オーウェンの唐突な否定に、父親は目を瞬かせた。しかし仕方ない。オーウェンはエルザをこの町一番とは思っていないのだから。
「五つの国全ての女性と比較しても、エルザは最も可愛らしく美しい女性です」
ポカンと大きな口を開けたまま固まる父親に、オーウェンは自信満々な笑みを返す。これに関しては、オーウェンは誰にも負けないと自負していた。エルザ馬鹿であることだけは。
大きな掌が差し出された。無言で手を合わせると、力強く握り込まれる。
「あんたとはいい酒が呑めそうだな。……義息子よ」
「いずれ御相伴に預からせてください。お義父さん!」
ララがここにいればさぞ白けた目を見せてくれたことだろうが、生憎ここでツッコミを入れてくれる者は彼らの近くにはいなかった。
馬車の乗り場まで見送りに来てくれたエルザの両親に「また近いうちにご挨拶にあがります」とオーウェンは頭を下げた。
初対面の挨拶がなんともおざなりなものになってしまったから改めて、という意味だが、この場合の挨拶とは文字通りのもののつもりはオーウェンにはない。
父親もそれは理解しているようで、頷きつつニヤリと笑った。
「いつでも来い。ガキを拵えたって知らせでもいいぞ」
「さすがにそれは……」
あまりにも落差のある歓迎ムードにはオーウェンも苦笑いを浮かべたものの、それでも父親から認めてもらえたことは純粋に喜ばしいことだった。だがエルザの父親はその上を行った。
「構わん。エルザの娘なら、きっと可愛い」
「無論です」
これに関しては力が篭るオーウェンだった。
「……なんの話をしてるのよ……」
隣で父親と恋人の恥ずかしい会話を聞き赤面するエルザの声には抗議する調子があるが、残念ながら効果は薄い。
「あなたの娘はきっと可愛いと言ってるんです」
「改めて言わなくていいわよ!」
平然と言われてとうとう怒ったエルザだが、真っ赤な顔のまま唇を尖らせ「そ、それに……」と溢した。
「……こっ、子供は、私一人で産めるわけじゃ、ないわ……」
言い逃げて、さっさと馬車に乗り込んだ。
オーウェンはあまりの感動に打ち震え、父親へキラキラとした目を向けた。
「ご覧になられましたか、お義父さん! あれが五国一可愛い私の恋人です!」
「ああ。五国一可愛い俺の娘だ」
「そこ! うるさいわよ!!」
馬車の中から篭った怒鳴り声が聞こえてきた。
騒ぐ三人にエルザの母親はおっとりと頰に手を当てて微笑んでいる。
その隣では部下二人が呆れたように半眼していた。
息子が生まれることは考えないのかなぁと二人は同時に考えて、この件には関わらないでおこうと静かに馬車に乗り込んだ。
父親と硬く握手を交わしたオーウェンも乗り込んで、ようやく一同はスペードの城への帰路へと着いたのだった。
無事に両親との挨拶も済み、さぞや二人のバカップルぶりにも拍車がかかったことだろうと思えば──そう簡単にいくはずがなかった。
「…………今日のオヤツは抜きにします。いいですね」
「適度に休憩しないとモチベーションの低下に繋がるってデータもあるわよ……?」
「下がるモチベーションがあんたにあるか! とっくにド底辺だろうが!」
今日は一体何が、とザックがグレンに目で問いかけると、同僚の唇は『いねむり』と動いた。
適度な休憩はすでに取っているわけだ。
額に青筋の浮かぶオーウェンはバンッと平手で書類の束を叩いた。
「俺は今から町へと出向きますが、戻るまでにこれだけは終わらせておくように。……寝たらその分、夜は寝かさないからな……」
「二人のいる前でなんてこと言うのよ!」
「文字通り寝ずに仕事をさせるって意味だ!!」
叱られてしょんぼりするエルザに背を向けて、オーウェンは憤然とグレンとザックの前に歩み寄った。
「あれだけは必ず今日終わらせる必要がある。……頼んだぞ」
鬼気迫る勢いの上官に、二人は震える声を揃えて「かしこまりました」と頭を下げた。
バタンと大きな音を立てて扉が閉まり、同じくバタンと音を立ててエルザの体が机に沈んだ。
「正気か、この人!?」
ザックの声には恐怖がにじみ出ている。
二人は急ぎ足で上官に駆け寄った。
「起きろよ! また怒られるぞ!」
「う~、寝てないわよぉ……休憩休憩……むにゃ」
「それ、寝てる人の言うことじゃないですかぁ!」
遠慮のないザックがエルザの体をガクガクと揺らす。
しかしエルザは「昨日は特に多かったから寝不足なのよ~」と気怠そうに呟いた。
「う~ん……だめ。限界。目が開かない……」
まずい。いつもならそろそろ目を開けるのに、今日は特にひどい。
グレンが大きくため息をついて、頭を差し出した。
「……ほら、仕事するなら頭撫でてていいから」
その瞬間にはパチリと大きな空色の瞳が姿を現したのだから、なんとも現金な上官だ。
「ザックも?」
すぐさま飛び退ったが、グレンが「……俺だけだよ」と助け舟を出した。こんなことで、そこまでの犠牲が払えるか。
わずかに頬を膨らませつつも、エルザは左手を伸ばしてグレンの頭に乗せる。そうしてやっと右手が動き始めた。── ニヤけながら。
「んふふ。サラサラで気持ちいいわぁ」
撫でられるグレンは、苦笑の中にエルザへの慈しみとも取れる笑みを浮かべている。
心穏やかでないのはザックだ。
ザックはグレンの秘めた想いを聞いてはいないものの、察してはいる。だからこそ、この子供扱いはあまりにも気の毒だ。いやこれは、両者合意の上での行為だったか?
「……グレン、それでいいのか……?」
「エルザ様の仕事が進むならいいよ。俺の分取って」
動けないグレンの代わりにザックが椅子と書類を運ぶ。
苦笑を浮かべたまま書類に目を通し始めた同僚に、ザックは動揺を隠せなかった。
なんとか、やめさせてやったほうがいいのだろうか。いやこれはグレンも合意なのだからそっとしておくべきか。
書類を捌きつつ悩むザックの耳に、くぅと小さな音が届いた。
「…………お腹がすいたわ……」
「三歳児でもそこまで本能のままに生きてませんよ……」
しょんぼりする上官の手がまた止まってしまった。
呆れるザックの前でグレンが「仕方ないなぁ」と立ち上がり、足を続き扉の先にあるキッチンへと向ける。
思わずザックはエルザの見張りを放棄して、その背を追いかけた。
エルザの執務室のキッチンは、狭いながらもオーブンのついた本格的な作りになっている。歴代の10に料理好きな人がいたのだろう。エルザもよく利用している。
グレンは慣れた様子で戸棚へと手を伸ばした。粉と砂糖、卵を取り出し、バターの包みを開ける。
料理をしないザックにもさすがにわかる。
グレンはお菓子を作るつもりだ。
「……オーウェン様はオヤツは抜きだっておっしゃってたけど……」
「お腹をすかせたままよりも効率が上がるなら食べさせたほうがいいだろ。それに多分だけど……オーウェン様には、俺ならダメだって言っても食べさせるだろうってバレてると思うんだよな」
グレンは慣れた手つきで作業を始めた。その表情は穏やかだ。
「バレてるって……どこまで?」
頭の中で考えたことが、そのまま口から飛び出した。
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