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長編版
6 殿下 八歳
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その日は、両親との定例食事会の日だった。
大国の国王であり王妃である両親は、この国で最も多忙な夫婦といえるだろうが、月に一度は家族で顔を合わせられるようにと予定を合わせていた。きっとまだ幼かった俺のためだったのだろう。
だからか、両親はいつも俺が興奮して話すのを笑顔で聞いてくれていたが、その日は違った。
父が穏やかに切り出したのだ。
「フェルナンドは、好きな女の子はいないのかな?」
その日は剣の上達ぶりについて家庭教師に褒められた話をするつもりだった俺は一瞬、何を言われたのかわからなかった。
しかし『好きな女の子』と言われ、頭の中に頬をエサで膨らませた銀のネズミのような姿が思い浮かび、顔が燃えるように熱くなった。
「いません!!」
しまった。ここは「おりません」と静かに答えねばならないところだったのに。
ちらりと伺い見れば、いつも厳しい母は何やら苦笑するような未熟者を見るような目を俺に向けていた。
「陛下。そのような尋ねられ方では、フェルナンドが恥ずかしがってしまいますわ。フェルナンド。母はエドワーズ公爵のご息女と親しくされていると聞いておりますが、どうなのですか」
慌てて首を振った。
母の言うエドワーズ公爵の娘のエレシアはいつもべったりくっついてきて、正直鬱陶しい相手だった。親しいなどと言われるような相手ではない。
「おや。そうなのですか。では、話していて楽しいご令嬢はどうです。おりませんか?」
どうして急にこれほど追い詰められているのか。俺の頭の中は混乱を極めていた。
そっといつも穏やかな父に助けを求める目を向けるも、楽しそうに笑っているだけだ。
しかしどうしてそのようなことを聞かれるのですか、などと口にしてはいけない。
男兄弟に恵まれず女伯爵となるべく厳しく育てられた母は、問われたことの意味は自身で思い至らねばなりませんといつも口を酸っぱくして言う人だ。
実のところ、この質問は俺に対しての無上の愛情故のものだったのだが、この時わずか八歳の俺にわかるはずもなかった。
意味が分からずとも、母の質問には即座に答えねばならない。
そうして考えて、考えて考えて。
話していて楽しいと思った女は、たった一度しか会っていない、先ほど頭に浮かんだ一人しかいないと思った。
三年の月日が流れようと、その名を忘れたりなどしていない。
「リシュフィ・レストリドです」
その名を告げたときの両親の表情は両極端だった。
父は満面に喜色を浮かべて身を乗り出し、母は訝しんで首を傾げた。
「そうかそうか! 従兄上のところのリシュフィ嬢か!」
「レストリド公爵のご息女ですか。それであればわたくしに異論はございませんが……フェルナンドはリシュフィ嬢とお会いしたことがありましたか? わたくしもお生まれになったお披露目以降会ったことがありませんのに」
「三年前のお茶会で一度──」
会ったことが。そう言おうとして、口をつぐんだ。
なぜといって、この話をするなら、アレも両親に露呈してしまうことになる。
あの女に言ってしまった、暴言が。
俺は、あの日のことを両親に叱られたくないと思って黙っていた。
幸いにして、両親の耳にも入っていなかった。
しかし俺は、あの日のことを忘れたことは一度もなかった。
友達を連れて逃げるように走り去り、しかしすぐにあのテーブルの元へと戻った。
自分の言ったことのあまりの酷さは幼心にも重くのしかかっていた。
すぐに謝罪しなければ。そうすれば、あの子は許してくれて、また楽しくお話ができる。
王妃から生まれた王子の謝罪を許さない者など、五年間の人生で一人もいなかった。この時の俺は、あの子もきっと許してくれるだろうと信じて疑っていなかった。
しかしあの子はいなくなっていた。
謝罪しなければ。この気持ちだけが心に残り、そうして。
以降、リシュフィ・レストリドの姿を見ることはなく、三年もの月日が流れていた。
「やはりフェルナンドは私の子だなぁ。従兄上のご令嬢を見初めるとは。あの子は本当に利発で可愛い子だよ。私の息子はなんとも見る目がある」
「お気が早うございますよ、陛下。浮かれるのはレストリド公爵にお伺いを立ててからになさいませ。……あの方のことです。可愛いご息女のそのような話はまだ考えたくもなかったと陛下が恨まれることになるやも……」
「…………オリヴィア。君も付いてきてくれるだろうね……? ほ、ほら……奥のことは君の管轄ではないか」
「……いえいえ。このようなお話は父親同士でなされることにございますよ。女のわたくしの出る幕はございません」
「脅しておいて君だけ逃げるつもりか!? 敵前逃亡とは騎士であった君らしくもない!」
「剣では勝てぬものもあるのですよ! いいから腹を括りなさいませ! 言い出されたのは陛下でございましょう!」
「あの……!」
なんだか夫婦喧嘩の様相を呈してきた両親の言い争いに割って入る。
叱られることになっても、これは聞かねばならなかった。
「リシュフィ・レストリドがどうかしたのですか?」
残念なことに、お叱りは避けられなかった。
「フェルナンド。女性をそのように呼び捨てにしてはなりません。なんとお呼びするのか、そのようなことも分からない幼子ではありませんでしょう」
「も、申し訳ございません。母上。リシュフィ・レストリド公爵令嬢がどうかされたのですか」
問い直すと母は満足げに頷いた。
そうして言われた言葉は、まさに青天の霹靂だった。
「あなたの婚約者を選定しているのです。仲が良いのであればリシュフィ嬢を妃に──あなたのお嫁様にと陛下はお考えであられるのですよ」
しばらくの間、言葉が出なかった。
黙り込んだ俺に両親は照れているのだと思ったらしく、微笑ましい笑みを向けられていたが、実際は違う。
照れよりも先に喜びが心中を満たした。
あの子が妃になる。自分のお嫁さんになる。
しかしそれ以上に俺を喜びで満たしたのは──。
「リシュフィ嬢に会えるのですか?」
あの日の茶会以降、リシュフィとは会えず終いだった。
茶会だけではない、音楽会や園遊会など様々な催し物に招待されて、その度にあの姿を探した。しかしテーブルにはいないかもしれないからと他の場所も探したが、どこにもいなかった。
その彼女にやっと会える。このことがなによりも嬉しかった。
俺の問いに両親の笑みが増したようだった。
「ええ。お呼びして顔合わせを致しませんとね。陛下、お頼みしましたよ」
「可愛い息子のためだ。これは腹を括らねばならんだろうね」
先ほどの言い争いなどなかったように仲睦まじく微笑み合う両親に俺の喜びは最高潮へと達し、そうして口走ってしまった。
「ありがとうございます、父上! これでやっと謝罪することができます!」
三年間、隠し通してきた己の不義を。
母の追求は厳しかった。いや、両親に問われれば嘘偽りを申すわけにはいかない。すぐに洗いざらいを白状していた。
食事会は一瞬で通夜のような有様となった。
顔面を蒼白にした両親など、正真正銘この時初めて見た。
「すぐにでも従兄上にお会いしなくては」
「へ、陛下……ですが……」
「何も言うな、オリヴィア。あなたは奥殿の一室に鍵をかけて篭っていなさい。……決して、出てきてはならんよ」
「いいえ! わたくしも参ります! 陛下をお一人にし、御身を危険に晒すなど、王妃失格でございます!」
「愛する妃を守れずして何が王か。私にも男の意地というものがある。頼むから、守らせてくれ」
「陛下……」
手を取り合う両親の姿に背の高い窓からの陽光が降り注ぎ、まるで観劇を見ているようだった。
扉がノックされ、いつの間に呼ばれたのか父の側近が入室してきた。
「陛下。お呼びでしょうか」
「ああ。火急の用が出来た。本日の予定は全て延期とする」
そうして父は王たる威厳を背負い、続き扉から隣室へと側近を引き連れて歩いて行った。
本来ならば、このようなことはしてはならないと分かっている。
だが、自らの失態のあまりの大きさに、体が勝手に動いた。
そうして隣室の扉を開けて、父にレストリド公爵には自分から謝罪しますと伝えようとして──。
「──と、いうわけでな、火急速やかに従兄上をお呼びする書状を届けて欲し」
「わ、我々がですか!?」
「……古き時代には使者の首をもって和睦の申し入れを断った将もいたと耳にしたことがございますが……」
「陛下は我々に首だけになれと仰せなのですか!」
「……いやいや、さすがの従兄上もそこまではなさらんて。心配せずとも、書状をちょっと届けるだけではないか」
「あの方が御息女どれほど可愛がっておられるかは陛下が一番よくご存じのはず!」
「そもそも陛下はよく公爵邸へ足をお運びになられているではありませんか。我々が行かずとも……遊びに行かれるようなおつもりで出向かれては……いつものように……」
「……………………私から出向けというのか!? それは私に死ねと申しておるのと同義ではないか!!」
「ほら! 死にに行くようなものだと陛下もお思いであったのではありませんか!! 我々とてまだ死にたくありません!!」
「陛下が一番安全でございますから! 我々有象無象とは違いますから!」
「嫌だ!! どれほどネチネチやられるかが分かっていてのこのこ敵地に赴く馬鹿がおると思うか!」
側近達はその後「駄々を捏ねないでください!!」と父にお説教……いや懇願していた。
この時俺は、自らのした事の重大さをようやくはっきりと自覚したのだった。
そうして、やつれた父が夜遅くに帰ってきて、両親からは長時間に渡りお説教されて。
ようやくリシュフィ嬢と会えることになった。
大国の国王であり王妃である両親は、この国で最も多忙な夫婦といえるだろうが、月に一度は家族で顔を合わせられるようにと予定を合わせていた。きっとまだ幼かった俺のためだったのだろう。
だからか、両親はいつも俺が興奮して話すのを笑顔で聞いてくれていたが、その日は違った。
父が穏やかに切り出したのだ。
「フェルナンドは、好きな女の子はいないのかな?」
その日は剣の上達ぶりについて家庭教師に褒められた話をするつもりだった俺は一瞬、何を言われたのかわからなかった。
しかし『好きな女の子』と言われ、頭の中に頬をエサで膨らませた銀のネズミのような姿が思い浮かび、顔が燃えるように熱くなった。
「いません!!」
しまった。ここは「おりません」と静かに答えねばならないところだったのに。
ちらりと伺い見れば、いつも厳しい母は何やら苦笑するような未熟者を見るような目を俺に向けていた。
「陛下。そのような尋ねられ方では、フェルナンドが恥ずかしがってしまいますわ。フェルナンド。母はエドワーズ公爵のご息女と親しくされていると聞いておりますが、どうなのですか」
慌てて首を振った。
母の言うエドワーズ公爵の娘のエレシアはいつもべったりくっついてきて、正直鬱陶しい相手だった。親しいなどと言われるような相手ではない。
「おや。そうなのですか。では、話していて楽しいご令嬢はどうです。おりませんか?」
どうして急にこれほど追い詰められているのか。俺の頭の中は混乱を極めていた。
そっといつも穏やかな父に助けを求める目を向けるも、楽しそうに笑っているだけだ。
しかしどうしてそのようなことを聞かれるのですか、などと口にしてはいけない。
男兄弟に恵まれず女伯爵となるべく厳しく育てられた母は、問われたことの意味は自身で思い至らねばなりませんといつも口を酸っぱくして言う人だ。
実のところ、この質問は俺に対しての無上の愛情故のものだったのだが、この時わずか八歳の俺にわかるはずもなかった。
意味が分からずとも、母の質問には即座に答えねばならない。
そうして考えて、考えて考えて。
話していて楽しいと思った女は、たった一度しか会っていない、先ほど頭に浮かんだ一人しかいないと思った。
三年の月日が流れようと、その名を忘れたりなどしていない。
「リシュフィ・レストリドです」
その名を告げたときの両親の表情は両極端だった。
父は満面に喜色を浮かべて身を乗り出し、母は訝しんで首を傾げた。
「そうかそうか! 従兄上のところのリシュフィ嬢か!」
「レストリド公爵のご息女ですか。それであればわたくしに異論はございませんが……フェルナンドはリシュフィ嬢とお会いしたことがありましたか? わたくしもお生まれになったお披露目以降会ったことがありませんのに」
「三年前のお茶会で一度──」
会ったことが。そう言おうとして、口をつぐんだ。
なぜといって、この話をするなら、アレも両親に露呈してしまうことになる。
あの女に言ってしまった、暴言が。
俺は、あの日のことを両親に叱られたくないと思って黙っていた。
幸いにして、両親の耳にも入っていなかった。
しかし俺は、あの日のことを忘れたことは一度もなかった。
友達を連れて逃げるように走り去り、しかしすぐにあのテーブルの元へと戻った。
自分の言ったことのあまりの酷さは幼心にも重くのしかかっていた。
すぐに謝罪しなければ。そうすれば、あの子は許してくれて、また楽しくお話ができる。
王妃から生まれた王子の謝罪を許さない者など、五年間の人生で一人もいなかった。この時の俺は、あの子もきっと許してくれるだろうと信じて疑っていなかった。
しかしあの子はいなくなっていた。
謝罪しなければ。この気持ちだけが心に残り、そうして。
以降、リシュフィ・レストリドの姿を見ることはなく、三年もの月日が流れていた。
「やはりフェルナンドは私の子だなぁ。従兄上のご令嬢を見初めるとは。あの子は本当に利発で可愛い子だよ。私の息子はなんとも見る目がある」
「お気が早うございますよ、陛下。浮かれるのはレストリド公爵にお伺いを立ててからになさいませ。……あの方のことです。可愛いご息女のそのような話はまだ考えたくもなかったと陛下が恨まれることになるやも……」
「…………オリヴィア。君も付いてきてくれるだろうね……? ほ、ほら……奥のことは君の管轄ではないか」
「……いえいえ。このようなお話は父親同士でなされることにございますよ。女のわたくしの出る幕はございません」
「脅しておいて君だけ逃げるつもりか!? 敵前逃亡とは騎士であった君らしくもない!」
「剣では勝てぬものもあるのですよ! いいから腹を括りなさいませ! 言い出されたのは陛下でございましょう!」
「あの……!」
なんだか夫婦喧嘩の様相を呈してきた両親の言い争いに割って入る。
叱られることになっても、これは聞かねばならなかった。
「リシュフィ・レストリドがどうかしたのですか?」
残念なことに、お叱りは避けられなかった。
「フェルナンド。女性をそのように呼び捨てにしてはなりません。なんとお呼びするのか、そのようなことも分からない幼子ではありませんでしょう」
「も、申し訳ございません。母上。リシュフィ・レストリド公爵令嬢がどうかされたのですか」
問い直すと母は満足げに頷いた。
そうして言われた言葉は、まさに青天の霹靂だった。
「あなたの婚約者を選定しているのです。仲が良いのであればリシュフィ嬢を妃に──あなたのお嫁様にと陛下はお考えであられるのですよ」
しばらくの間、言葉が出なかった。
黙り込んだ俺に両親は照れているのだと思ったらしく、微笑ましい笑みを向けられていたが、実際は違う。
照れよりも先に喜びが心中を満たした。
あの子が妃になる。自分のお嫁さんになる。
しかしそれ以上に俺を喜びで満たしたのは──。
「リシュフィ嬢に会えるのですか?」
あの日の茶会以降、リシュフィとは会えず終いだった。
茶会だけではない、音楽会や園遊会など様々な催し物に招待されて、その度にあの姿を探した。しかしテーブルにはいないかもしれないからと他の場所も探したが、どこにもいなかった。
その彼女にやっと会える。このことがなによりも嬉しかった。
俺の問いに両親の笑みが増したようだった。
「ええ。お呼びして顔合わせを致しませんとね。陛下、お頼みしましたよ」
「可愛い息子のためだ。これは腹を括らねばならんだろうね」
先ほどの言い争いなどなかったように仲睦まじく微笑み合う両親に俺の喜びは最高潮へと達し、そうして口走ってしまった。
「ありがとうございます、父上! これでやっと謝罪することができます!」
三年間、隠し通してきた己の不義を。
母の追求は厳しかった。いや、両親に問われれば嘘偽りを申すわけにはいかない。すぐに洗いざらいを白状していた。
食事会は一瞬で通夜のような有様となった。
顔面を蒼白にした両親など、正真正銘この時初めて見た。
「すぐにでも従兄上にお会いしなくては」
「へ、陛下……ですが……」
「何も言うな、オリヴィア。あなたは奥殿の一室に鍵をかけて篭っていなさい。……決して、出てきてはならんよ」
「いいえ! わたくしも参ります! 陛下をお一人にし、御身を危険に晒すなど、王妃失格でございます!」
「愛する妃を守れずして何が王か。私にも男の意地というものがある。頼むから、守らせてくれ」
「陛下……」
手を取り合う両親の姿に背の高い窓からの陽光が降り注ぎ、まるで観劇を見ているようだった。
扉がノックされ、いつの間に呼ばれたのか父の側近が入室してきた。
「陛下。お呼びでしょうか」
「ああ。火急の用が出来た。本日の予定は全て延期とする」
そうして父は王たる威厳を背負い、続き扉から隣室へと側近を引き連れて歩いて行った。
本来ならば、このようなことはしてはならないと分かっている。
だが、自らの失態のあまりの大きさに、体が勝手に動いた。
そうして隣室の扉を開けて、父にレストリド公爵には自分から謝罪しますと伝えようとして──。
「──と、いうわけでな、火急速やかに従兄上をお呼びする書状を届けて欲し」
「わ、我々がですか!?」
「……古き時代には使者の首をもって和睦の申し入れを断った将もいたと耳にしたことがございますが……」
「陛下は我々に首だけになれと仰せなのですか!」
「……いやいや、さすがの従兄上もそこまではなさらんて。心配せずとも、書状をちょっと届けるだけではないか」
「あの方が御息女どれほど可愛がっておられるかは陛下が一番よくご存じのはず!」
「そもそも陛下はよく公爵邸へ足をお運びになられているではありませんか。我々が行かずとも……遊びに行かれるようなおつもりで出向かれては……いつものように……」
「……………………私から出向けというのか!? それは私に死ねと申しておるのと同義ではないか!!」
「ほら! 死にに行くようなものだと陛下もお思いであったのではありませんか!! 我々とてまだ死にたくありません!!」
「陛下が一番安全でございますから! 我々有象無象とは違いますから!」
「嫌だ!! どれほどネチネチやられるかが分かっていてのこのこ敵地に赴く馬鹿がおると思うか!」
側近達はその後「駄々を捏ねないでください!!」と父にお説教……いや懇願していた。
この時俺は、自らのした事の重大さをようやくはっきりと自覚したのだった。
そうして、やつれた父が夜遅くに帰ってきて、両親からは長時間に渡りお説教されて。
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