22 / 37
第2章 金の成る魚編
オークション
しおりを挟む
初めての王都から1週間。
竜血茸のオークションが行われる日になった。
私はオレンジに染まった地力石を転移装置にはめて、移動の準備を整える。
「本当に便利なもんだなぁ」
興味深げに転移装置を見ながらティガスが言った。
この装置のおかげで、村の生活はより楽になってきている。
何せ王都まで魚を売りに行く時、旅費がかからない。
費用を抑えられるということは、それだけ利益が増えるということだ。
何よりも旅で疲れることがないしね。
魚を売りに行ったみんなが、その町の地力石を持ってきてくれるおかげで、転移先も増えている。
こりゃ、私のアイテムボックスが無くても、魚を腐らせることなく届けられてしまうなぁ。
「じゃあ行ってきまーす。【転移】」
視界が真っ白になり、そして次の瞬間、私は王都の門の前に立っていた。
前回来た時よりも、心なしか人が多いな。
ふと、城壁の前にある掲示板が目に入る。
そこには「オークション開催! 今回は目玉商品が多数!」と書かれた大きなチラシが貼られていた。
このチラシの効果もあって、人が多いのかもしれないね。
参加者が多ければ多いほど、オークションの金額も競って高くなるはず。
出品した側としては嬉しい限りだ。
「【収納】」
私は転移装置をアイテムボックスにしまうと、商業ギルドへと歩き始めた。
王都は規則的に設計されていて、通りがきれいに並んでいる。
まるで歴史の教科書で見る“何たら京”みたいだ。
だからそうそう道に迷うことはない。
そもそも商業ギルドは、北門からまっすぐ歩けばいいだけなので、迷うはずがないんだけど。
「こんにちは~」
商業ギルドに入ると、ここはこの間より人が少なかった。
でもピノがカウンターにいたので、近づいて話しかける。
「ピノ、こんにちは」
「あ、ミオンさん。こんにちは。いらっしゃったんですね」
「うん。この間よりずいぶんと人が少ないね」
「職員は大部分が、オークションの準備に出払っていますからね。でも商業ギルドを利用したい人はいるので、私が留守番ってわけです」
「オークションには行かないの?」
「いえ、オークション本番の時間は当番じゃないので行きますよ。といっても、係ではないので見物するだけですけど」
「じゃあ一緒に行こうよ。仕組みとか教えてほしいし」
「もちろんいいですよ。あ、すみません。お客様が……」
気が付けば、私の後ろに男性が1人立っている。
お仕事の邪魔をしてはいけないので、私は商業ギルドの休憩スペースに座って時間を潰すことにした。
いくつか置かれているパンフレットの中から、「王都で商売をするには」というものを選んで手に取る。
こういうのをちゃんと読んどかないとね。
何かルールに違反して、営業停止だの逮捕だのになったらいけない。
パンフレットを読んだり、うとうと居眠りをしたりしていると、あっという間に時間になった。
仕事を終えたピノと一緒に商業ギルドを出る。
「ミオンさんは王都で商売をされるんですか?」
「え? 何で知ってるの?」
「さっきパンフレットを読んでらしたのが見えたので」
「見られてたのか。そうだよ。ちょっとやってみたいことがあって。今日のオークションで手に入るお金を元手にね」
「それはどんなお店ができるのか楽しみですね」
ピノと一緒に王宮の方へと歩き、広場へとやってきた。
たくさんの人でごった返している。
前方にはステージが設営されていて、司会らしき人が立っていた。
「あの方が商業ギルドの本部長サイマスさんです」
「へえ、本部長自ら司会をやるんだ」
「目立つのが好きな人なので」
「あー、なるほど」
サイマスは右手で握った拡声器を口元へ持っていく。
そして声を張り上げた。
「さあお集まりの皆様方! ただいまより商業ギルドによるオークションを開催します! 今回は目玉商品が多数ですよ! 準備はよろしいですか!?」
会場から大きな歓声が上がる。
ピノいわく、大多数の客が購入はせず見物だけの人たち、いわゆる野次馬だそうだ。
「まずは1点目! 約800年前、アリジア文化初期の器です! 当時の美意識を反映した色使いが素晴らしい! 100,000Gから始めましょう!」
うわー、いわゆる骨董ってやつだ。
私はまだ楠木美音だったころ、「ニャンでも鑑定団」という番組をよく見ていた。
どこの世界にも、愛好家っていうのはいるものだね。
見てる分には面白かったけど、私は欲しいとは思わない。
順調にオークションは進んで行き12品目。
ステージ上に紅のキノコが運ばれてくると、会場は今日一番のどよめきに包まれた。
サイマスの司会にも気合が入る。
「さあさあ今回のオークション最大の目玉商品! 何とびっくり竜血茸です! それも2本の出品! ですが競合は1本ずつとさせていただきます!」
2本まとめてだと買えないという人も、1本ならオークションに参加できる場合もある。
買い手の母数が増えれば、競争が激しくなり価格がつり上がるというわけだ。
それに1本目を買えなかったけど絶対に欲しいという人が、2本目にさらに気合を入れて臨んでくる。
これまた価格が跳ね上がるってわけ。
さすがは全商人のリーダーに立つサイマス。
ちゃんと考えてるね。
「ご存じ竜の血からしか生まれない竜血茸! 解毒剤に使うもよし! 研究材料にするもよし! 美食家の方々、純粋に食材として味わってみるのもよし! 2,000万Gから始めましょう!」
「にににににしぇんまん!?」
私は驚いて声を上げる。
でもまあそうだよなぁ。
さっき読んだパンフレットには、開業資金として1,000万Gが目安と書かれていた。
ミョン爺は店が2軒できるって言ってたから、2,000万Gというのは妥当な金額かもしれない。
「2,100万!」
「2,300万!」
「2,600万!」
あわあわあわ……。
どんどん金額が跳ね上がっていくぅ……。
この金額から10%を手数料として引かれたとしても、莫大なお金が入ってくるのだ。
脳汁がはんぱない。ドバドバだ。大洪水だ。
「3,000万!」
「3,200万!」
「5,000万で買う!!!!!」
会場が一気にどよめく。
いきなり金額が大きく上がった。
「隣国、アスナン王国の貴族ウィブルム家の当主タングル様です。そういえば奥様が、蛇経茸の毒に苦しんでおられるという噂が……」
「それは大変だね。どうしても竜血茸が必要なわけだ」
サイマスはしばらく呆然としていたが、我に返って司会を再開した。
「5,000万がでました! 他にありますか!?」
会場からは金額をコールする声は響かない。
大きく息を吸い込むと、サイマスは手元の木槌でベルを叩いた。
「5,000万でタングル・ウィブルム様が落札です!」
会場から拍手が沸き起こる。
本当に必要とする人に買ってもらえたなら、私としても良かったな。
「さあ! 竜血茸はもう1本ありますよ! 再び1,000万から始めましょう!」
会場にサイマスの元気な声が響き渡った。
5,000万で売れたなら、冒険者協会に入るのは500万。
しかも自分たちが労したわけじゃない。
ぽっと500万が持ち込まれたようなもんだ。
ウハウハが止まらないのが声に出てるなぁ……。
※ ※ ※ ※
結局2本目の竜血茸は、最初を上回る6,000万Gで決着した。
2つの合計は1億1,000万G。
ここから10%が引かれて、9,900万Gが私の手元に入ってくる。
どうしよう。こんな大金、元の世界でも手にしたことがない。
……当たり前か。働かないでゲームしてたんだから。
「いやあ! あなたが竜血茸を持ち込んでくださったんですね! ありがとうございました!」
上機嫌のサイマスが、豪快に笑いながら私にお礼を告げる。
竜血茸だけで、商業ギルドも1,100万Gを儲けたわけだ。
笑いが止まらないらしい。
「また何か面白いものを手に入れたら、ぜひオークションに出品してくださいよ!」
「そうだね。手に入ったらね」
さーてと、一度村に帰ろう。
サイマスの精神状態もなかなかだけど、私の精神状態も異常なんだ。
こんな大金を急に手にしたら、普通におかしくなる。
宝くじ当たった人の人生が狂うわけだよ。
今日はゆっくり休むとしよう……。
竜血茸のオークションが行われる日になった。
私はオレンジに染まった地力石を転移装置にはめて、移動の準備を整える。
「本当に便利なもんだなぁ」
興味深げに転移装置を見ながらティガスが言った。
この装置のおかげで、村の生活はより楽になってきている。
何せ王都まで魚を売りに行く時、旅費がかからない。
費用を抑えられるということは、それだけ利益が増えるということだ。
何よりも旅で疲れることがないしね。
魚を売りに行ったみんなが、その町の地力石を持ってきてくれるおかげで、転移先も増えている。
こりゃ、私のアイテムボックスが無くても、魚を腐らせることなく届けられてしまうなぁ。
「じゃあ行ってきまーす。【転移】」
視界が真っ白になり、そして次の瞬間、私は王都の門の前に立っていた。
前回来た時よりも、心なしか人が多いな。
ふと、城壁の前にある掲示板が目に入る。
そこには「オークション開催! 今回は目玉商品が多数!」と書かれた大きなチラシが貼られていた。
このチラシの効果もあって、人が多いのかもしれないね。
参加者が多ければ多いほど、オークションの金額も競って高くなるはず。
出品した側としては嬉しい限りだ。
「【収納】」
私は転移装置をアイテムボックスにしまうと、商業ギルドへと歩き始めた。
王都は規則的に設計されていて、通りがきれいに並んでいる。
まるで歴史の教科書で見る“何たら京”みたいだ。
だからそうそう道に迷うことはない。
そもそも商業ギルドは、北門からまっすぐ歩けばいいだけなので、迷うはずがないんだけど。
「こんにちは~」
商業ギルドに入ると、ここはこの間より人が少なかった。
でもピノがカウンターにいたので、近づいて話しかける。
「ピノ、こんにちは」
「あ、ミオンさん。こんにちは。いらっしゃったんですね」
「うん。この間よりずいぶんと人が少ないね」
「職員は大部分が、オークションの準備に出払っていますからね。でも商業ギルドを利用したい人はいるので、私が留守番ってわけです」
「オークションには行かないの?」
「いえ、オークション本番の時間は当番じゃないので行きますよ。といっても、係ではないので見物するだけですけど」
「じゃあ一緒に行こうよ。仕組みとか教えてほしいし」
「もちろんいいですよ。あ、すみません。お客様が……」
気が付けば、私の後ろに男性が1人立っている。
お仕事の邪魔をしてはいけないので、私は商業ギルドの休憩スペースに座って時間を潰すことにした。
いくつか置かれているパンフレットの中から、「王都で商売をするには」というものを選んで手に取る。
こういうのをちゃんと読んどかないとね。
何かルールに違反して、営業停止だの逮捕だのになったらいけない。
パンフレットを読んだり、うとうと居眠りをしたりしていると、あっという間に時間になった。
仕事を終えたピノと一緒に商業ギルドを出る。
「ミオンさんは王都で商売をされるんですか?」
「え? 何で知ってるの?」
「さっきパンフレットを読んでらしたのが見えたので」
「見られてたのか。そうだよ。ちょっとやってみたいことがあって。今日のオークションで手に入るお金を元手にね」
「それはどんなお店ができるのか楽しみですね」
ピノと一緒に王宮の方へと歩き、広場へとやってきた。
たくさんの人でごった返している。
前方にはステージが設営されていて、司会らしき人が立っていた。
「あの方が商業ギルドの本部長サイマスさんです」
「へえ、本部長自ら司会をやるんだ」
「目立つのが好きな人なので」
「あー、なるほど」
サイマスは右手で握った拡声器を口元へ持っていく。
そして声を張り上げた。
「さあお集まりの皆様方! ただいまより商業ギルドによるオークションを開催します! 今回は目玉商品が多数ですよ! 準備はよろしいですか!?」
会場から大きな歓声が上がる。
ピノいわく、大多数の客が購入はせず見物だけの人たち、いわゆる野次馬だそうだ。
「まずは1点目! 約800年前、アリジア文化初期の器です! 当時の美意識を反映した色使いが素晴らしい! 100,000Gから始めましょう!」
うわー、いわゆる骨董ってやつだ。
私はまだ楠木美音だったころ、「ニャンでも鑑定団」という番組をよく見ていた。
どこの世界にも、愛好家っていうのはいるものだね。
見てる分には面白かったけど、私は欲しいとは思わない。
順調にオークションは進んで行き12品目。
ステージ上に紅のキノコが運ばれてくると、会場は今日一番のどよめきに包まれた。
サイマスの司会にも気合が入る。
「さあさあ今回のオークション最大の目玉商品! 何とびっくり竜血茸です! それも2本の出品! ですが競合は1本ずつとさせていただきます!」
2本まとめてだと買えないという人も、1本ならオークションに参加できる場合もある。
買い手の母数が増えれば、競争が激しくなり価格がつり上がるというわけだ。
それに1本目を買えなかったけど絶対に欲しいという人が、2本目にさらに気合を入れて臨んでくる。
これまた価格が跳ね上がるってわけ。
さすがは全商人のリーダーに立つサイマス。
ちゃんと考えてるね。
「ご存じ竜の血からしか生まれない竜血茸! 解毒剤に使うもよし! 研究材料にするもよし! 美食家の方々、純粋に食材として味わってみるのもよし! 2,000万Gから始めましょう!」
「にににににしぇんまん!?」
私は驚いて声を上げる。
でもまあそうだよなぁ。
さっき読んだパンフレットには、開業資金として1,000万Gが目安と書かれていた。
ミョン爺は店が2軒できるって言ってたから、2,000万Gというのは妥当な金額かもしれない。
「2,100万!」
「2,300万!」
「2,600万!」
あわあわあわ……。
どんどん金額が跳ね上がっていくぅ……。
この金額から10%を手数料として引かれたとしても、莫大なお金が入ってくるのだ。
脳汁がはんぱない。ドバドバだ。大洪水だ。
「3,000万!」
「3,200万!」
「5,000万で買う!!!!!」
会場が一気にどよめく。
いきなり金額が大きく上がった。
「隣国、アスナン王国の貴族ウィブルム家の当主タングル様です。そういえば奥様が、蛇経茸の毒に苦しんでおられるという噂が……」
「それは大変だね。どうしても竜血茸が必要なわけだ」
サイマスはしばらく呆然としていたが、我に返って司会を再開した。
「5,000万がでました! 他にありますか!?」
会場からは金額をコールする声は響かない。
大きく息を吸い込むと、サイマスは手元の木槌でベルを叩いた。
「5,000万でタングル・ウィブルム様が落札です!」
会場から拍手が沸き起こる。
本当に必要とする人に買ってもらえたなら、私としても良かったな。
「さあ! 竜血茸はもう1本ありますよ! 再び1,000万から始めましょう!」
会場にサイマスの元気な声が響き渡った。
5,000万で売れたなら、冒険者協会に入るのは500万。
しかも自分たちが労したわけじゃない。
ぽっと500万が持ち込まれたようなもんだ。
ウハウハが止まらないのが声に出てるなぁ……。
※ ※ ※ ※
結局2本目の竜血茸は、最初を上回る6,000万Gで決着した。
2つの合計は1億1,000万G。
ここから10%が引かれて、9,900万Gが私の手元に入ってくる。
どうしよう。こんな大金、元の世界でも手にしたことがない。
……当たり前か。働かないでゲームしてたんだから。
「いやあ! あなたが竜血茸を持ち込んでくださったんですね! ありがとうございました!」
上機嫌のサイマスが、豪快に笑いながら私にお礼を告げる。
竜血茸だけで、商業ギルドも1,100万Gを儲けたわけだ。
笑いが止まらないらしい。
「また何か面白いものを手に入れたら、ぜひオークションに出品してくださいよ!」
「そうだね。手に入ったらね」
さーてと、一度村に帰ろう。
サイマスの精神状態もなかなかだけど、私の精神状態も異常なんだ。
こんな大金を急に手にしたら、普通におかしくなる。
宝くじ当たった人の人生が狂うわけだよ。
今日はゆっくり休むとしよう……。
11
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる