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第25話 光と無造作とどうしてここに
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2人とエリサの秘密基地は、洞窟というほど深くも奥まってもいない。
入って右に曲がると、すぐに最奥部があった。
天井にところどころ小さく穴が開いているようで、日光が漏れ入ってきている。
灯りになることはもちろん、何本のもの光の筋が射し込んでいるのはすごくきれいな光景だ。
「きれいだなぁ……」
「ですよね。エリサさんも、このひかりがすきだったんです」
「よるになったら、つきあかりがはいってくる。いまよりも、あおいひかり。わたしは、よるのほうがすき」
「おお、そうなんだ。それは夜のここも見てみたいな」
まあ、今日はお預けだ。
何せ夜に完成させようと、シェグさんたちが工事を頑張ってくれている。
それなのに、俺たちが夜までに戻らないわけにはいかない。
「なつかしいなぁ……」
「うん。なつかしい」
リルとミルはしみじみと呟いた。
思い出の場所だけど、そんなに定期的には来れていなかったのだろう。
何せ村からそれなりに距離がある。
俺を招待してくれたのはもちろん本当だけど、本人たちが来たかった気持ちもあったのかもしれない。
「これなんか、すごいなつかしいよね」
「うん。エリサとミルのおきにいり」
2人は洞穴の中に無造作に置かれたものを手に取っては、懐かしむように会話を楽しんでいる。
それにしても本当、整然としてないな。
物が適当に置かれているところは、あの研究所と一緒だ。
同じエルフが主人だと、よくわかる。
そして彼女がリルの師匠だということも。
ペンや紙、本、子供向けのおもちゃから何だかよく分からないガラクタまで。
置かれているものも一体感がなく、良く言えば多種多様だ。
「え……?」
その中でもひときわ存在感を放つ“それ”に気づいて、俺は思わず声を漏らした。
いやいや、何でこんなものが?
ここに“これ”があるはずがない。
でも見間違いとか、よく似た別の何かではない。
これはどこからどう見ても、正真正銘の……
「自動車だ……」
地球のそれとは、確かにボディーの形が違う。
でも金属で造られたボディーに4輪のタイヤが付き、下部にはエンジンらしきものがある。
そして操縦に使うと思われるハンドルも。
何でこんなところに自動車が……?
「じどうしゃ……。たしかに、いわれてみれば、ケントのいってたじどうしゃにとくちょうがにてる」
「似てるどころの話じゃない。これは間違いなく自動車だよ」
いやまあ、確かに異世界に自動車がないなんて決まりはない。
でもあのエルフの村には、自転車もなければ、その他の例えば電気みたいな発明品もないのだ。
ひょっとしてミルの言っていた“空飛ぶ乗り物”って、まさか“空飛ぶ車”のことなのか……?
混乱する俺に、ミルが静かに告げる。
「それは、エリサさんのしっぱいさくなんです」
失敗作……?
どういうことだ……?
入って右に曲がると、すぐに最奥部があった。
天井にところどころ小さく穴が開いているようで、日光が漏れ入ってきている。
灯りになることはもちろん、何本のもの光の筋が射し込んでいるのはすごくきれいな光景だ。
「きれいだなぁ……」
「ですよね。エリサさんも、このひかりがすきだったんです」
「よるになったら、つきあかりがはいってくる。いまよりも、あおいひかり。わたしは、よるのほうがすき」
「おお、そうなんだ。それは夜のここも見てみたいな」
まあ、今日はお預けだ。
何せ夜に完成させようと、シェグさんたちが工事を頑張ってくれている。
それなのに、俺たちが夜までに戻らないわけにはいかない。
「なつかしいなぁ……」
「うん。なつかしい」
リルとミルはしみじみと呟いた。
思い出の場所だけど、そんなに定期的には来れていなかったのだろう。
何せ村からそれなりに距離がある。
俺を招待してくれたのはもちろん本当だけど、本人たちが来たかった気持ちもあったのかもしれない。
「これなんか、すごいなつかしいよね」
「うん。エリサとミルのおきにいり」
2人は洞穴の中に無造作に置かれたものを手に取っては、懐かしむように会話を楽しんでいる。
それにしても本当、整然としてないな。
物が適当に置かれているところは、あの研究所と一緒だ。
同じエルフが主人だと、よくわかる。
そして彼女がリルの師匠だということも。
ペンや紙、本、子供向けのおもちゃから何だかよく分からないガラクタまで。
置かれているものも一体感がなく、良く言えば多種多様だ。
「え……?」
その中でもひときわ存在感を放つ“それ”に気づいて、俺は思わず声を漏らした。
いやいや、何でこんなものが?
ここに“これ”があるはずがない。
でも見間違いとか、よく似た別の何かではない。
これはどこからどう見ても、正真正銘の……
「自動車だ……」
地球のそれとは、確かにボディーの形が違う。
でも金属で造られたボディーに4輪のタイヤが付き、下部にはエンジンらしきものがある。
そして操縦に使うと思われるハンドルも。
何でこんなところに自動車が……?
「じどうしゃ……。たしかに、いわれてみれば、ケントのいってたじどうしゃにとくちょうがにてる」
「似てるどころの話じゃない。これは間違いなく自動車だよ」
いやまあ、確かに異世界に自動車がないなんて決まりはない。
でもあのエルフの村には、自転車もなければ、その他の例えば電気みたいな発明品もないのだ。
ひょっとしてミルの言っていた“空飛ぶ乗り物”って、まさか“空飛ぶ車”のことなのか……?
混乱する俺に、ミルが静かに告げる。
「それは、エリサさんのしっぱいさくなんです」
失敗作……?
どういうことだ……?
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