悪魔になったらするべきこと?

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新学期

一難さってまた・・・

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ルナが泣き止んで少しすると家の方からエルドが走ってやってきた。

「今しがた凄い音が・・・ってルルイエ先生にシスターエトナ―。それにルナまで」

何があったんですか?と詰め寄るエルドの圧に三人は押されながら各々エルドに心配を掛けないように配慮しつつ状況を説明した。

「つまり、教育についての意見の相違と?」
(それで普通殴り合いまでしないと思うけどな・・・)

ルナの呆れた顔もなんのその。エトナーとルルイエはエルドに説明する際も髪の毛を引っ張ったり足を踏んだりしていた。

「なるほど!」
(((納得するんだ?)))

ルナはもちろん、二人もちょっと驚いた。

「確かに言葉だけでは伝わらない事もあるでしょう!私とて部下と文字通り体当たりで話し合った事が何度もありました!」

話し合いが加熱して会議室で部下達と拳と体当たりで会話しましたぞ!とエルドは目を輝かせているが。

「それ乱闘になってるだけじゃないの?」
「しっ!」

三人は思った以上に脳筋のエルドにちょっと引いた。

「しかし嬉しいですな」
「?」

腕を組んでふーむと頷くエルド。三人は首を傾げたが

「お二人にそこまで考えて頂けるとは、ルナも幸せ者だ」

そう言ってエルドはにっかりと笑う。ルナはそれに頷いて答え、エトナーとルルイエは苦笑した。

「この親にしてこの子ありって奴なのかしらね」

手を振りながら帰っていく二人を見送り、ルルイエは呟いた。

「かもな、良い親父だ」

それにエトナーも同意する。彼女は結婚をしたことはないが親代わりに子を育てた経験はある。
そんな中で彼のような男性が父親としてとても良い人なのだろうとも思う。

「マジであの子不幸にしたら承知しねえからな」
「あなたこそ、私のせいにばっかりしないでそっちも頑張ってよね」

二人は互いに言い合いながらもルナの事を考え、帰路についた。






「おはようございます」
「おはー、ルナちゃん」
「おはよう、ルナちゃん」

翌朝、ルナは学校に向かう途中で町に立ち寄りティナたちと合流した。

「そういや、昨日ってなんでびしょびしょだったの?」

学校までの道すがらティナは昨日びしょぬれで旧館にやってきたマリーに疑問を投げかけた。
ルナは心当たりがあったがアダムが連れてきた際に目元が赤くなっていたことに気付いて何も言わなかったのだが。

「・・・それは・・・その」
「??、言いたくない系?ならいいんだけどさ」

口ごもったマリーは俯いて立ち止まってしまった。そんなマリーにティナは肩に手を置くとつづけた。

「ウチらが簡単に困ってるダチ見捨てるような薄情者とは思わないでよ?」
「・・・!」

マリーが顔を上げるとティナは笑う。その少し後ろでルナも微笑んで頷いた。

「同じクラスなんですから頼ってください。私だってそれなりに頑張れます」

むん!とルナがガッツポーズをして言うとマリーは嬉しさに目を輝かせた。

「ありがとう・・・」

三人で笑顔になり、学校へ向かう。ルナもティナもマリーと一緒にこのクラスで楽しくやっていきたいと思っている。そのためには助け合う事も必要だ。マリーは何か、困難に直面していることは間違いない。

「とりあえず、元気だしていこうぜー」

ティナは校門を潜り、意気揚々と進む。今日も予定は旧館の清掃だろう。クロエとダズが先に始めているかもしれない。

「ちょっとストップ」
「ん?どったのルナちゃん」

ルナは昨日の出来事を思い出して二人の前に立った。そしてそのまま少し歩くと・・・

「なんともなさそう・・・かな?」

きょろきょろと周囲を見渡してから二人についてくるように言った。

「どうしたの?」
「昨日水掛けられたから今日ももしかしたらと思って」
「え、酷いじゃん!」
「Dクラスだったよ」

ティナはその言葉を聞いて普通に憤慨していた。なにかと緩そうな彼女だが思いやりのある子である。

「なーんでそんなことしちゃうかなぁ」
「なんででしょうねぇ」

ルナ達はクラスの順番がただの手続きの順番だということをアダムから聞かされているし、なんならこの三人のうちの一人は人外である。もしもクラスの順番が実力だというものがいたらとんでもない目にあうだろう。

「・・・あの人!」
「水掛けてきた奴?」

ルナが生徒の一人を指さして言う。昨日ルナに水を掛けた人物だったが・・・。

「なんかケガしてない?」
「ホントですね」

頭に包帯を巻いているようだ。三人は良い目印だと思いつつ問題の人物を避けて旧館へ向かう事にした。

「おいFクラス!」

しかし相手はそのつもりはなかったようだ。
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