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旅立ちの日に
宿へ
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さてさて、ギルドを後にした後は宿を探す訳ですが・・・。
「宿屋がどこも一杯とは思わなかったわ」
町の中心部の宿屋は色んな人で盛況だった。聞くところによると隣町へ行く途中の道に山賊とそのバカ共の餌食になった哀れな一般人がアンデット化しているらしく一人はもちろん今は高位の冒険者か隊を組んだ騎士しか通行できないとのこと。またとんだタイミングにきちゃったもんだ。
「どうしたもんかしら・・・」
困っているととぼとぼと歩く大きなリュックの人が歩いているのが目に入った。バンダナかなにかで顔を覆い、
フードを被った怪しげな姿だが体が小さいのでリュックが余計に大きく見える。
「へー、あれはアシスタントってやつかな」
冒険者ギルドの掲示板に書いてあった『身の丈にあった役職につきましょう、最初はアシスタントがオススメ』が思い起こされる。アシスタントと言えば聞こえはいいがようは他のパーティにくっついて糧を得つつ経験を積む下積み
だ。当然扱いはよろしくないし、稼ぎもそれほどだ。だから基礎を覚えたり限界を迎えた新人は冒険者登録を自前で済ませて独り立ちする。もしくは冒険者登録していない一般人が小遣い稼ぎに来たりするとかなんとか。
「あの感じじゃ儲かってはなさそうだけど・・・」
なんとなく見ていると柄の悪そうな連中が近づいてきた。
「おう、姉ちゃん今夜暇かい?」
「暇に見える?アンタギャグのセンスあるわよ」
鼻でわらってやると男たちは忌々しそうにこちらを見る。三人いるけど恰好もちょっと汚いし、その日暮らしのチンピラ冒険者ってとこか。
「こっちは宿も何もなくて困ってんのよ、暇つぶしなら他所を当たってちょうだい」
「ふん、ここいらじゃ宿はもうねえからなぁ・・・何なら俺たちと相部屋でもするか?」
「冗談、体臭酷いわよアンタ」
隣のやせぎすの男がそう言うのでこう返すと三人はますます不機嫌になったようだ。
「てめえ、甘い顔してりゃ調子に乗るんじゃねえぞ・・・」
「怒ると顔がますます酷くなるわよ、マスクでもつけたら?」
こいつらも私の胸と腰しか見ないわね。ぶっ飛ばすか。それでいて袖にされたら怒るんじゃないわよ。
「ふん、こりゃちょいとお仕置きが必要みてぇだな」
そういうとさすがに剣は抜かなかったがその代わりに店に立てかけてあった棒を先頭の男が握りしめる。
「あらやだ、女相手に素手でやりあう度胸もないの?」
「へっ、お仕置きと喧嘩は違うぜ。お前さんがやられる側なんだからな」
あら、そう・・・そう言う事ならいくらでもやってやろうじゃないの。
「ちょ、ちょっと!お待ちください!」
どこかしらから聞こえた声がそう言うと先ほどのアシスタントが私達の間に割って入った。
「ああ?誰かと思えばリッキーじゃねえか」
「ガンランの旦那!いけませんって!これ以上騒ぎを起こしたらFランクになっちまう!能力に見合ったクエストが受けられなくなりますぜ!」
どうやら三人組のリーダー格はどうやらガンランと言う名前らしい。そして能力の方はわからないが貢献度ランクではほぼ最低のEランクらしい。つまりは素行不良で落第寸前の不良冒険者のようだ。
「ふん、そうなりゃまた別のギルドで再発行すりゃいいだけだろうが。俺様はDランクだぞ」
「いえ、ですからそんな方が一般人や格下に手を出すから・・・」
どうやらリッキーは苦労しているようだ。自前で稼げる力量が無いだけに頼みの綱が自爆するのを防いでいるようだけど・・・あれじゃあ色々と報われないわね。
「リッキー、だっけ?そちらのアシスタントさん」
「はい?えっと・・・今立て込んでますんで・・・」
「どけリッキー!」
話しかけようとすると業を煮やしたガンランがリッキーを殴り飛ばした。それでも立ち上がって縋りつこうとするリッキーを後ろの二人が羽交い絞めにして殴り始めたのでそろそろ私も怒ることにしよう。
見ててイライラするわ。
「とりあえずアンタら先に寝てなさいな」
ガンランをすり抜けてまずリッキーを殴っているやせぎすの男の股間を思い切り蹴り上げる。なんか嫌な感触したけどしーらない。
「#$%&’()!」
「ランダバ!」
相方を心配する男の側頭部を蹴り抜くとリッキーを男から引き剥がして抱きかかえ、素早く距離を取る。
「うぅぅ・・・いてて」
「大丈夫?」
リッキーは顔を押さえていたが意識はあるらしく手で大丈夫だとジェスチャーを送ってきたので私はガンランに顔を向ける。
「アンタら顔もひどいけど頭の中身も劣らないわね。モテないんじゃない?」
「なんだと!」
顔を真っ赤にして迫るガンランが棒を振り上げる。
「喰らえっ!」
「やーだ・・・よっ」
「うぉっ・・・ふぐっ!」
タイミングを合わせて半身に交わすと軸足を払って転倒させ、宙に浮いたガンランの頭を掴んで地面にたたきつける。
「容易いわね」
『おおお・・・』
『ガンランを子供扱いか』
『すげえな』
何時の間にか観客がたくさん集まっていたようだ。それより今はリッキーとかいうアシスタントの人の方が心配だね。
「宿屋がどこも一杯とは思わなかったわ」
町の中心部の宿屋は色んな人で盛況だった。聞くところによると隣町へ行く途中の道に山賊とそのバカ共の餌食になった哀れな一般人がアンデット化しているらしく一人はもちろん今は高位の冒険者か隊を組んだ騎士しか通行できないとのこと。またとんだタイミングにきちゃったもんだ。
「どうしたもんかしら・・・」
困っているととぼとぼと歩く大きなリュックの人が歩いているのが目に入った。バンダナかなにかで顔を覆い、
フードを被った怪しげな姿だが体が小さいのでリュックが余計に大きく見える。
「へー、あれはアシスタントってやつかな」
冒険者ギルドの掲示板に書いてあった『身の丈にあった役職につきましょう、最初はアシスタントがオススメ』が思い起こされる。アシスタントと言えば聞こえはいいがようは他のパーティにくっついて糧を得つつ経験を積む下積み
だ。当然扱いはよろしくないし、稼ぎもそれほどだ。だから基礎を覚えたり限界を迎えた新人は冒険者登録を自前で済ませて独り立ちする。もしくは冒険者登録していない一般人が小遣い稼ぎに来たりするとかなんとか。
「あの感じじゃ儲かってはなさそうだけど・・・」
なんとなく見ていると柄の悪そうな連中が近づいてきた。
「おう、姉ちゃん今夜暇かい?」
「暇に見える?アンタギャグのセンスあるわよ」
鼻でわらってやると男たちは忌々しそうにこちらを見る。三人いるけど恰好もちょっと汚いし、その日暮らしのチンピラ冒険者ってとこか。
「こっちは宿も何もなくて困ってんのよ、暇つぶしなら他所を当たってちょうだい」
「ふん、ここいらじゃ宿はもうねえからなぁ・・・何なら俺たちと相部屋でもするか?」
「冗談、体臭酷いわよアンタ」
隣のやせぎすの男がそう言うのでこう返すと三人はますます不機嫌になったようだ。
「てめえ、甘い顔してりゃ調子に乗るんじゃねえぞ・・・」
「怒ると顔がますます酷くなるわよ、マスクでもつけたら?」
こいつらも私の胸と腰しか見ないわね。ぶっ飛ばすか。それでいて袖にされたら怒るんじゃないわよ。
「ふん、こりゃちょいとお仕置きが必要みてぇだな」
そういうとさすがに剣は抜かなかったがその代わりに店に立てかけてあった棒を先頭の男が握りしめる。
「あらやだ、女相手に素手でやりあう度胸もないの?」
「へっ、お仕置きと喧嘩は違うぜ。お前さんがやられる側なんだからな」
あら、そう・・・そう言う事ならいくらでもやってやろうじゃないの。
「ちょ、ちょっと!お待ちください!」
どこかしらから聞こえた声がそう言うと先ほどのアシスタントが私達の間に割って入った。
「ああ?誰かと思えばリッキーじゃねえか」
「ガンランの旦那!いけませんって!これ以上騒ぎを起こしたらFランクになっちまう!能力に見合ったクエストが受けられなくなりますぜ!」
どうやら三人組のリーダー格はどうやらガンランと言う名前らしい。そして能力の方はわからないが貢献度ランクではほぼ最低のEランクらしい。つまりは素行不良で落第寸前の不良冒険者のようだ。
「ふん、そうなりゃまた別のギルドで再発行すりゃいいだけだろうが。俺様はDランクだぞ」
「いえ、ですからそんな方が一般人や格下に手を出すから・・・」
どうやらリッキーは苦労しているようだ。自前で稼げる力量が無いだけに頼みの綱が自爆するのを防いでいるようだけど・・・あれじゃあ色々と報われないわね。
「リッキー、だっけ?そちらのアシスタントさん」
「はい?えっと・・・今立て込んでますんで・・・」
「どけリッキー!」
話しかけようとすると業を煮やしたガンランがリッキーを殴り飛ばした。それでも立ち上がって縋りつこうとするリッキーを後ろの二人が羽交い絞めにして殴り始めたのでそろそろ私も怒ることにしよう。
見ててイライラするわ。
「とりあえずアンタら先に寝てなさいな」
ガンランをすり抜けてまずリッキーを殴っているやせぎすの男の股間を思い切り蹴り上げる。なんか嫌な感触したけどしーらない。
「#$%&’()!」
「ランダバ!」
相方を心配する男の側頭部を蹴り抜くとリッキーを男から引き剥がして抱きかかえ、素早く距離を取る。
「うぅぅ・・・いてて」
「大丈夫?」
リッキーは顔を押さえていたが意識はあるらしく手で大丈夫だとジェスチャーを送ってきたので私はガンランに顔を向ける。
「アンタら顔もひどいけど頭の中身も劣らないわね。モテないんじゃない?」
「なんだと!」
顔を真っ赤にして迫るガンランが棒を振り上げる。
「喰らえっ!」
「やーだ・・・よっ」
「うぉっ・・・ふぐっ!」
タイミングを合わせて半身に交わすと軸足を払って転倒させ、宙に浮いたガンランの頭を掴んで地面にたたきつける。
「容易いわね」
『おおお・・・』
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