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旅立ちの日に
リッキーのおじさんの話 その2
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しかしまあ、それからは俺が申し訳なくなるくらい彼女は世話を焼いてくれた。部屋はぴかぴかになるし、旨い飯は作ってくれる。リッキーの面倒も見てくれるし、山賊の問題が片付くまでは彼女もここを利用するつもりのようだが・・・正直こちらが金を払うべきじゃないかと思わんでもないが彼女がそれをおくびにも出さないので困ったもんだ。
「ふむぅ・・・こりゃどうしたもんかな」
とうとう今日は弁当まで持ってきてくれた。リッキーと二人して並ぶ姿はまるで親子だ。そんなわけで俺は今・・・。
「ちょっと!フェルグスさん!貴方リーシュさんとどういう関係なんですか!」
「そうですよ!あの子と手をつないでたのって貴方のお子さんのリッキー君でしょ!?」
ギルドの連中に取り囲まれていた。どうにもあの嬢ちゃんはギルドに来た時から色々と目立っていたようだ。まあ、あの容姿だからな。男たちは放っておかないだろうし、現に言い寄ってフラれた奴もいるようだ。それ以上に驚いたのは彼女がDランクの冒険者であるガンランを一撃で倒してのけたということだ。
まあ、俺からすればガンランなんぞ木っ端冒険者は大したことはないが奴は喧嘩の腕っぷしはかなりのもんだったと聞いている。素行不良で暴力問題ばかり起こしているからリッキーをギルドがお目付け役にこっそりしたんだがどうにも奴ら彼女に言い寄ってフラれたばかりかそれに逆上して殴りかかり、止めに入ったリッキーまで殴ったといっている。リッキーは俺に似て頑丈だからそこまでだったが頬が赤らんでいたのはそのせいか。
「っていうか、お前ら・・・リッキーが殴られたのをなんで俺に言わねえんだ」
俺が逆に尋ねると連中は藪蛇を突いてしまったことに気づいたのかしどろもどろになりながら後ずさる。詰まんねえことばっか聞きやがるからそうなるんだ。
「てめえらがしっかりしねえからあの子がリッキーを助けたんだろうぜ!お礼にウチは空いてる部屋を貸してる!リッキーとあの子はそれほど歳は離れてないから仲がいい!これでいいだろうが!それよりガンラン達を連れてこい!ぶちのめしてやる!」
杖を突いて立ち上がるとギルドの職員たちが蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。ふん!と鼻息をならして椅子に座りなおすとサンドイッチを頬張る。うーん、やっぱうめえな。
「ごちそうじゃない・・・ってか手作り自体俺らにとっちゃごちそうみたいなもんだが、なにげないもんで旨いのはやっぱすげえな」
もりもり食べ進むとあっという間になくなった。名残惜しいがこの後に何か食ったら怒られそうだ。ボトルに詰められた果実のジュースらしきものを飲み干して我慢する事にしよう。
「しかしガンランの野郎、次に出会ったら覚えてやがれ・・・」
「あんまり本気ださないでくださいよ?あなたが殴ったら顔がへこんでしまうから」
ひょうひょうとした声に目を向けると狐目の男が俺を見て苦笑していた。ギルドの職員だな、たしかクルツか。
「知ったことかよ、倅に手を出したあいつ等がわりいんだ」
「それもそうですが彼らは既にFランクに落ちてしまいましたし・・・今回の騒動で恐らく牢屋行きでしょう」
クルツが言うにはバカ三人組は手酷くやられたらしくしばらくは安静だという。しかしながら今まで再犯率が高かったのと山賊騒ぎで治安の悪化が懸念される状況なので奴らはそのまま牢屋で養生することになるそうだ。
「ケッ、しょうもねえ・・・」
「それと噂なんですが近日中に騎士団が出立するそうですよ、大規模な山狩りだそうで」
「へえ、そろそろかと思ってたがやっぱりか。遅いとは思ってたがそんなに大規模なのかよ」
「山賊というよりも彼らのターゲットはアンデットですね。奴らが道や町に入ってこないようにまず締め出し、そこから隣町の騎士団と連携してアンデットのせん滅作戦と行くそうですね」
アンデットは太陽が当たる場所や清浄な場所、もしくは魔除けのある場所には近けず、その領域内の生きている者が認識できなくなったり、間違えて入ってしまうと程度が低かったり損傷がひどい個体は形を保てず土に還ってしまう。どうやら騎士団はまず連絡通路を確保し、アンデッドの次いでに山賊どもを撃破するつもりでいるようだ。
「対人専門の騎士団だからな、魔物の脅威を真っ先に処理したいんだろう。特にアンデッドは鼠算に増える」
群れたアンデッドは時折仲間を呼ぶ。無関係な死体もアンデッドに変えてしまうのだ。なので戦場跡や墓場で発生したアンデッドなんて考えたくもない。骨同然の奴らがぼこぼこといくらでも湧いて出てくる。
あー、やだやだ。墓守のクエストを思い出すぜ。
「それで冒険者にも依頼がくるかもですね、教会には一足先に依頼が来たそうですし」
魔法使いの火の魔法や冒険者御用達のランタンの油を用いた焼却など、アンデッドに対抗する手段を知っている冒険者は結構いる。なにせアンデッドなんて旅先で野垂れ死にしたヤツがなってたりするしな。
「ふむぅ・・・こりゃどうしたもんかな」
とうとう今日は弁当まで持ってきてくれた。リッキーと二人して並ぶ姿はまるで親子だ。そんなわけで俺は今・・・。
「ちょっと!フェルグスさん!貴方リーシュさんとどういう関係なんですか!」
「そうですよ!あの子と手をつないでたのって貴方のお子さんのリッキー君でしょ!?」
ギルドの連中に取り囲まれていた。どうにもあの嬢ちゃんはギルドに来た時から色々と目立っていたようだ。まあ、あの容姿だからな。男たちは放っておかないだろうし、現に言い寄ってフラれた奴もいるようだ。それ以上に驚いたのは彼女がDランクの冒険者であるガンランを一撃で倒してのけたということだ。
まあ、俺からすればガンランなんぞ木っ端冒険者は大したことはないが奴は喧嘩の腕っぷしはかなりのもんだったと聞いている。素行不良で暴力問題ばかり起こしているからリッキーをギルドがお目付け役にこっそりしたんだがどうにも奴ら彼女に言い寄ってフラれたばかりかそれに逆上して殴りかかり、止めに入ったリッキーまで殴ったといっている。リッキーは俺に似て頑丈だからそこまでだったが頬が赤らんでいたのはそのせいか。
「っていうか、お前ら・・・リッキーが殴られたのをなんで俺に言わねえんだ」
俺が逆に尋ねると連中は藪蛇を突いてしまったことに気づいたのかしどろもどろになりながら後ずさる。詰まんねえことばっか聞きやがるからそうなるんだ。
「てめえらがしっかりしねえからあの子がリッキーを助けたんだろうぜ!お礼にウチは空いてる部屋を貸してる!リッキーとあの子はそれほど歳は離れてないから仲がいい!これでいいだろうが!それよりガンラン達を連れてこい!ぶちのめしてやる!」
杖を突いて立ち上がるとギルドの職員たちが蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。ふん!と鼻息をならして椅子に座りなおすとサンドイッチを頬張る。うーん、やっぱうめえな。
「ごちそうじゃない・・・ってか手作り自体俺らにとっちゃごちそうみたいなもんだが、なにげないもんで旨いのはやっぱすげえな」
もりもり食べ進むとあっという間になくなった。名残惜しいがこの後に何か食ったら怒られそうだ。ボトルに詰められた果実のジュースらしきものを飲み干して我慢する事にしよう。
「しかしガンランの野郎、次に出会ったら覚えてやがれ・・・」
「あんまり本気ださないでくださいよ?あなたが殴ったら顔がへこんでしまうから」
ひょうひょうとした声に目を向けると狐目の男が俺を見て苦笑していた。ギルドの職員だな、たしかクルツか。
「知ったことかよ、倅に手を出したあいつ等がわりいんだ」
「それもそうですが彼らは既にFランクに落ちてしまいましたし・・・今回の騒動で恐らく牢屋行きでしょう」
クルツが言うにはバカ三人組は手酷くやられたらしくしばらくは安静だという。しかしながら今まで再犯率が高かったのと山賊騒ぎで治安の悪化が懸念される状況なので奴らはそのまま牢屋で養生することになるそうだ。
「ケッ、しょうもねえ・・・」
「それと噂なんですが近日中に騎士団が出立するそうですよ、大規模な山狩りだそうで」
「へえ、そろそろかと思ってたがやっぱりか。遅いとは思ってたがそんなに大規模なのかよ」
「山賊というよりも彼らのターゲットはアンデットですね。奴らが道や町に入ってこないようにまず締め出し、そこから隣町の騎士団と連携してアンデットのせん滅作戦と行くそうですね」
アンデットは太陽が当たる場所や清浄な場所、もしくは魔除けのある場所には近けず、その領域内の生きている者が認識できなくなったり、間違えて入ってしまうと程度が低かったり損傷がひどい個体は形を保てず土に還ってしまう。どうやら騎士団はまず連絡通路を確保し、アンデッドの次いでに山賊どもを撃破するつもりでいるようだ。
「対人専門の騎士団だからな、魔物の脅威を真っ先に処理したいんだろう。特にアンデッドは鼠算に増える」
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あー、やだやだ。墓守のクエストを思い出すぜ。
「それで冒険者にも依頼がくるかもですね、教会には一足先に依頼が来たそうですし」
魔法使いの火の魔法や冒険者御用達のランタンの油を用いた焼却など、アンデッドに対抗する手段を知っている冒険者は結構いる。なにせアンデッドなんて旅先で野垂れ死にしたヤツがなってたりするしな。
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