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次の町 モリッツ
ギルドの良し悪し
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「そう言うのは本当にいろんなギルドを見てみねえと判らねえからな・・・お前は悪い所じゃなく、いい場所の感じを覚えとけ。それに慣れて、違和感を感じるギルドに入っちまったらさっさととんずらしろ」
「ええ、いいの?逃げたら他の人がこまらない?」
「バカ、冒険者は質さえ問わなきゃ掃いて捨てるほどいるんだ。ギルドがなくなりゃ困るところもあるだろうが・・・そういう所は現地の奴らとよろしくやってるからそもそもそんなヘマはしねえよ」
如何に冒険者を多数抱えようともその町や村が貧困にあえげば資金の収入がなくなり、そうすれば今度は冒険者が離れていく。村とか小さな町だとそう言うのが顕著なので地域密着型のギルドもまた多い。大規模な街や都市では公営のギルドが多いので騎士や貴族、果ては高位の冒険者が所属して派閥がすでに固定化したり、ルールがしっかり制定されているので揉めたり新人が生活しにくかったりという事は少ないのだ。
「逆にこうやって急激に大きくなった町のギルドは一番ヤバい」
「ヤバい・・・?」
「当たりの時はかなりの稼ぎを叩き出せるが・・・はずれの時は命の取り合いでクエストどころじゃねえ」
民営のギルドは村などなら単なる便利屋的な存在で、数が少ないのでギルドが増えたりせず、減る事はあっても増える事は滅多にない。公営のギルドに至っては国や横のつながりで綿密に連携を取っているので増減にももちろん管理が行き届いている。しかしながら民営かつ所属する町の規模が急激に膨らんだところではそれに呼応するようにギルドが乱立していく、なにせ町の拡大に伴ってたくさんの物資、食料、行きかう商人や馬車の護衛などなどクエストを発注する人の数が多い。仕事はいくらでも入ってくるのに対応できるギルド少なく需要と供給のバランスが崩れやすいからだ。その中で急激に勢力を伸ばしたギルドが大抵行おうとするのが利益の独占だ。影でいかに手荒で非合法な手段を用いようとも公営のギルドとして認定されてしまえば他のギルドと違い国や他の公営ギルドから援助が受けられたりするので他のギルドが追い付くのは到底不可能になる。公営になれば時折他のギルドから視察や訪問を受けたりするがそれまでに証拠を処分してしまえば咎められることもない。
「悲しい話だがギルドの金儲けの為に冒険者同士が町で殺し合い・・・なんてのもある」
「そうなんだ・・・」
ギルド同士の勢力争い、フェルグスはそれを危惧していた。そんな中でリーシュが先に情報を集めるべきと進言してくれたのは彼にとってもよかった。
「穏便に事が運べばいいんだがな」
そう呟いたフェルグスはそのまま大通りを通って件のギルドへとたどり着いた。
「盛況だね」
「そうだな、これならギルドとしては良い感じだが・・・」
扉を潜って中に入るとそこにはフェルグスにとってはもちろん、リッキーにとっても見慣れたギルドの様相だった。
活気があふれ、クエストボードにはたくさんの依頼書が貼られておりそれを眺める冒険者たち。受付の職員たちはそんな冒険者たちを丁寧に教え、依頼を提供している。
「見た感じは・・・な」
フェルグスはそう言うとリッキーを連れてまずカウンターへと向かう。民営のギルドは公営のギルドや他の民営ギルドと連携していないので情報は共有されていない。なので民営のギルドでは個別に登録が必要になる。
「とりあえずまずは手ごろな素材を換金してみるか」
フェルグスはまず手持ちの毛皮をとりだしてカウンターへと向かう。
「よう、すまねえが換金を頼めるかい?」
「素材の換金ですか?依頼のボードに無い物ですと市場の価格より下がってしまいますがよろしいですか?」
「構わねえよ、登録なしでもやってくれるのかい?」
「換金と同時進行で行えますよ、どうしますか?」
「そうしてもらうか」
案内に従ってフェルグスは毛皮の換金に向かう。今回換金するのはジェイナから譲り受けたレッドディーアの毛皮。
鹿の魔物で勇猛な性格で好戦的ながら毛皮はそれなりに価値があり、肉も美味しい。多少リスクはあるがベテランの冒険者は好んで狙う獲物だ。特に内臓は美味であり香草を好んで食べる食性からか肉その物に臭みがなく、軽くソテーするだけでも美味である。
「それではこちらへ、手続きはこちらを参考にお願いしますね」
案内されるとそこには別の受付があり、そこに男性の職員がいた。女性の職員が男性に声をかけると男性は説明を受けた後にフェルグスに声をかけてきた。
「素材の買い取りですね、こちらで換金させていただきます」
「ああ、頼むぜ」
男性に手渡すと同時に男性から登録用の羊皮紙と羽ペンが渡される。フェルグスは書類の中身を確認しつつ男性の動作を確認する。登録用の用紙はどこぞのギルドを真似したのか定型文を羅列した内容ではあったが色々とフェルグスの警戒を引き上げる内容となっていた。
「ええ、いいの?逃げたら他の人がこまらない?」
「バカ、冒険者は質さえ問わなきゃ掃いて捨てるほどいるんだ。ギルドがなくなりゃ困るところもあるだろうが・・・そういう所は現地の奴らとよろしくやってるからそもそもそんなヘマはしねえよ」
如何に冒険者を多数抱えようともその町や村が貧困にあえげば資金の収入がなくなり、そうすれば今度は冒険者が離れていく。村とか小さな町だとそう言うのが顕著なので地域密着型のギルドもまた多い。大規模な街や都市では公営のギルドが多いので騎士や貴族、果ては高位の冒険者が所属して派閥がすでに固定化したり、ルールがしっかり制定されているので揉めたり新人が生活しにくかったりという事は少ないのだ。
「逆にこうやって急激に大きくなった町のギルドは一番ヤバい」
「ヤバい・・・?」
「当たりの時はかなりの稼ぎを叩き出せるが・・・はずれの時は命の取り合いでクエストどころじゃねえ」
民営のギルドは村などなら単なる便利屋的な存在で、数が少ないのでギルドが増えたりせず、減る事はあっても増える事は滅多にない。公営のギルドに至っては国や横のつながりで綿密に連携を取っているので増減にももちろん管理が行き届いている。しかしながら民営かつ所属する町の規模が急激に膨らんだところではそれに呼応するようにギルドが乱立していく、なにせ町の拡大に伴ってたくさんの物資、食料、行きかう商人や馬車の護衛などなどクエストを発注する人の数が多い。仕事はいくらでも入ってくるのに対応できるギルド少なく需要と供給のバランスが崩れやすいからだ。その中で急激に勢力を伸ばしたギルドが大抵行おうとするのが利益の独占だ。影でいかに手荒で非合法な手段を用いようとも公営のギルドとして認定されてしまえば他のギルドと違い国や他の公営ギルドから援助が受けられたりするので他のギルドが追い付くのは到底不可能になる。公営になれば時折他のギルドから視察や訪問を受けたりするがそれまでに証拠を処分してしまえば咎められることもない。
「悲しい話だがギルドの金儲けの為に冒険者同士が町で殺し合い・・・なんてのもある」
「そうなんだ・・・」
ギルド同士の勢力争い、フェルグスはそれを危惧していた。そんな中でリーシュが先に情報を集めるべきと進言してくれたのは彼にとってもよかった。
「穏便に事が運べばいいんだがな」
そう呟いたフェルグスはそのまま大通りを通って件のギルドへとたどり着いた。
「盛況だね」
「そうだな、これならギルドとしては良い感じだが・・・」
扉を潜って中に入るとそこにはフェルグスにとってはもちろん、リッキーにとっても見慣れたギルドの様相だった。
活気があふれ、クエストボードにはたくさんの依頼書が貼られておりそれを眺める冒険者たち。受付の職員たちはそんな冒険者たちを丁寧に教え、依頼を提供している。
「見た感じは・・・な」
フェルグスはそう言うとリッキーを連れてまずカウンターへと向かう。民営のギルドは公営のギルドや他の民営ギルドと連携していないので情報は共有されていない。なので民営のギルドでは個別に登録が必要になる。
「とりあえずまずは手ごろな素材を換金してみるか」
フェルグスはまず手持ちの毛皮をとりだしてカウンターへと向かう。
「よう、すまねえが換金を頼めるかい?」
「素材の換金ですか?依頼のボードに無い物ですと市場の価格より下がってしまいますがよろしいですか?」
「構わねえよ、登録なしでもやってくれるのかい?」
「換金と同時進行で行えますよ、どうしますか?」
「そうしてもらうか」
案内に従ってフェルグスは毛皮の換金に向かう。今回換金するのはジェイナから譲り受けたレッドディーアの毛皮。
鹿の魔物で勇猛な性格で好戦的ながら毛皮はそれなりに価値があり、肉も美味しい。多少リスクはあるがベテランの冒険者は好んで狙う獲物だ。特に内臓は美味であり香草を好んで食べる食性からか肉その物に臭みがなく、軽くソテーするだけでも美味である。
「それではこちらへ、手続きはこちらを参考にお願いしますね」
案内されるとそこには別の受付があり、そこに男性の職員がいた。女性の職員が男性に声をかけると男性は説明を受けた後にフェルグスに声をかけてきた。
「素材の買い取りですね、こちらで換金させていただきます」
「ああ、頼むぜ」
男性に手渡すと同時に男性から登録用の羊皮紙と羽ペンが渡される。フェルグスは書類の中身を確認しつつ男性の動作を確認する。登録用の用紙はどこぞのギルドを真似したのか定型文を羅列した内容ではあったが色々とフェルグスの警戒を引き上げる内容となっていた。
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