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次の町 モリッツ
酒場はにぎやか その2
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できる事は思ったより少ない事がわかった。っていうかやり切った感がすごい。
「とりあえず証拠もあれば証人もいるってなればもう向こうもなんもできねぇだろう」
「小さな組織とは言え後ろ楯が無くなったわけだしね」
何かあれば動くチンピラ達が居なくなったのだからインチキギルドの暴力装置は無くなった。遅かれ早かれ揉め事は起こり、ギルドは存続出来なくなるだろう。もしくはバックアップがなくなって存続できなくなるかもしれない。
「そうなると今度はこちらからギルドに仕掛けるのがいいかもね」
「と言うと?」
「引き抜きだ、こちらのギルドにくれば得になるようにすればいい」
「言うのは簡単だけどどうするの?」
「それはこれから考えようぜ」
男性がなんだか居心地の悪そうな表情でこちらとおじさんを交互にみている。血色が悪い、肌もカサカサで健康の悪さが私に目にはありありと見える。一見持ち直してるように見えるけど・・・食べすぎだね、魔力の乱れが出てるから・・・。
「うぅぅ・・・急にお腹が・・・」
「消化不良、胃に負担がかかってるわよ。とりあえず胃の中の物が全部出ると思うから頑張ってねー」
私が言うが早いか、男性は真っ青な顔をして駆け出して行った。
「おじさん、あの人もしかしたら失神するかもだからついてってあげてちょうだい」
「なに?そんなに悪かったのか?」
「栄養失調で胃がメタメタの状態なのにたくさん食べさせたでしょう?可哀想よ」
「マジか、俺たちなら大丈夫だったんだが・・・」
「体格が違うわよ、体力もね」
栄養失調になって胃が弱ると食べたらすぐ吐いてしまう。おそらくは今まで緊張してたんだろうけど私達があのチンピラ集団を潰したことを知って糸が切れたんでしょうね。
「ほら、早く。胃が破れてたら事だわ」
「わかったよ・・・ああ、くそ・・・全部吐いちまうのかよもったいねえなぁ」
おじさんが渋々といった様子でトイレへと歩いていった。のっしのっしって効果音が似合うわね。
「はーぁ、とりあえずここの町で地盤固めましょうか」
「お姉ちゃんは薬屋さん、ジェイナはお肉屋さんだっけ?」
「そうなるかも」
リッキーはお手伝いで私とジェイナを交互に行き来することになるだろう。助手は欲しいし、リッキーには勉強も教えてあげないとだしね。
「お客さん、注文はどうします?」
「えっと、お酒以外の飲み物と・・・オススメとかってある?」
適当に話しているとウェイトレスが注文を取りに来てくれた。お酒は飲まない、意識が飛びやすいのである。
「果実水だけになりますけど大丈夫ですか?」
「いいわよ」
「お食事はお任せください!当店はそちらも大丈夫ですよ、オススメは『山盛りステーキ』です」
「お肉が多いのね、この町・・・」
流石に二食続けて・・・と言いかけたところでウェイトレスさんが指をふって言う。
「流石にそこに抜かりはありません!当店は肉は肉でもレッドカウからマッドポーク、果ては魚やキノコまでもステーキとして調理し提供しております!」
キノコのステーキってなんだ。激しく気になる。
「キノコって?」
「『龍の舌』ってキノコですよ!高級食材として有名ですが当店は栽培に成功したので格安で提供できています!」
龍の舌。そういえば聞いたことある。先生が作った滋養強壮剤の中に素材としてあったと思う。メモ書きによれば肉厚でジューシー、肉同然ながら油などはないのであっさりかと思いきや旨味は凄いと噂だ。あえて塩でと大きく書かれていたのが印象的だった。
「へえ、それならそれを私はお願いするわ」
「私は牛」
「僕も」
二人は普通に牛肉を食べるようだ。せっかく熱く説明してくれたというのになんたること。
「美味しいんですけどね・・・」
「まぁ、キノコだしね」
私が注文した時にかなり嬉しそうだったのでどうやら彼女もそれが大好きなようだ。
「それでは当店自慢の龍の舌ステーキ!とほか二つ。それに果実水をお持ちしますねー」
「お、お願い」
凄く私情を挟んだ注文の取り方だったけど大丈夫なんだろうか。
「ねえ、その龍の舌って美味しいの?」
「少なくとも情報の内では」
「大丈夫かなぁ」
まあ、先生の味覚が人並なら食べた経験があって記されたものだろうし此処は少なくともお店なのだから大丈夫だろう。ゲテモノが出てきたら来たで面白い話だ。頼んだのは私だし二人は普通のを頼んだから少なくとも被害はわたしだけで済むし。
「お待たせしましたぁー!当店自慢!『龍の舌』ステーキ、バターソースです!」
「おお、これが・・・」
少しして運ばれてきたのは赤褐色に白っぽいバターソースをかけた豪勢なステーキだ。キノコと言うと傘を開いたようなイメージだったが他のステーキと同じような形のものだった。
「はい、あとほか二つでーす」
「手抜きだー!」
「ちゃんと接客しろー!」
ぺぺぺっと雑に置かれた牛肉のステーキに憤慨する二人を放置してウェイトレスの少女は嬉々として説明を始める。
「とりあえず証拠もあれば証人もいるってなればもう向こうもなんもできねぇだろう」
「小さな組織とは言え後ろ楯が無くなったわけだしね」
何かあれば動くチンピラ達が居なくなったのだからインチキギルドの暴力装置は無くなった。遅かれ早かれ揉め事は起こり、ギルドは存続出来なくなるだろう。もしくはバックアップがなくなって存続できなくなるかもしれない。
「そうなると今度はこちらからギルドに仕掛けるのがいいかもね」
「と言うと?」
「引き抜きだ、こちらのギルドにくれば得になるようにすればいい」
「言うのは簡単だけどどうするの?」
「それはこれから考えようぜ」
男性がなんだか居心地の悪そうな表情でこちらとおじさんを交互にみている。血色が悪い、肌もカサカサで健康の悪さが私に目にはありありと見える。一見持ち直してるように見えるけど・・・食べすぎだね、魔力の乱れが出てるから・・・。
「うぅぅ・・・急にお腹が・・・」
「消化不良、胃に負担がかかってるわよ。とりあえず胃の中の物が全部出ると思うから頑張ってねー」
私が言うが早いか、男性は真っ青な顔をして駆け出して行った。
「おじさん、あの人もしかしたら失神するかもだからついてってあげてちょうだい」
「なに?そんなに悪かったのか?」
「栄養失調で胃がメタメタの状態なのにたくさん食べさせたでしょう?可哀想よ」
「マジか、俺たちなら大丈夫だったんだが・・・」
「体格が違うわよ、体力もね」
栄養失調になって胃が弱ると食べたらすぐ吐いてしまう。おそらくは今まで緊張してたんだろうけど私達があのチンピラ集団を潰したことを知って糸が切れたんでしょうね。
「ほら、早く。胃が破れてたら事だわ」
「わかったよ・・・ああ、くそ・・・全部吐いちまうのかよもったいねえなぁ」
おじさんが渋々といった様子でトイレへと歩いていった。のっしのっしって効果音が似合うわね。
「はーぁ、とりあえずここの町で地盤固めましょうか」
「お姉ちゃんは薬屋さん、ジェイナはお肉屋さんだっけ?」
「そうなるかも」
リッキーはお手伝いで私とジェイナを交互に行き来することになるだろう。助手は欲しいし、リッキーには勉強も教えてあげないとだしね。
「お客さん、注文はどうします?」
「えっと、お酒以外の飲み物と・・・オススメとかってある?」
適当に話しているとウェイトレスが注文を取りに来てくれた。お酒は飲まない、意識が飛びやすいのである。
「果実水だけになりますけど大丈夫ですか?」
「いいわよ」
「お食事はお任せください!当店はそちらも大丈夫ですよ、オススメは『山盛りステーキ』です」
「お肉が多いのね、この町・・・」
流石に二食続けて・・・と言いかけたところでウェイトレスさんが指をふって言う。
「流石にそこに抜かりはありません!当店は肉は肉でもレッドカウからマッドポーク、果ては魚やキノコまでもステーキとして調理し提供しております!」
キノコのステーキってなんだ。激しく気になる。
「キノコって?」
「『龍の舌』ってキノコですよ!高級食材として有名ですが当店は栽培に成功したので格安で提供できています!」
龍の舌。そういえば聞いたことある。先生が作った滋養強壮剤の中に素材としてあったと思う。メモ書きによれば肉厚でジューシー、肉同然ながら油などはないのであっさりかと思いきや旨味は凄いと噂だ。あえて塩でと大きく書かれていたのが印象的だった。
「へえ、それならそれを私はお願いするわ」
「私は牛」
「僕も」
二人は普通に牛肉を食べるようだ。せっかく熱く説明してくれたというのになんたること。
「美味しいんですけどね・・・」
「まぁ、キノコだしね」
私が注文した時にかなり嬉しそうだったのでどうやら彼女もそれが大好きなようだ。
「それでは当店自慢の龍の舌ステーキ!とほか二つ。それに果実水をお持ちしますねー」
「お、お願い」
凄く私情を挟んだ注文の取り方だったけど大丈夫なんだろうか。
「ねえ、その龍の舌って美味しいの?」
「少なくとも情報の内では」
「大丈夫かなぁ」
まあ、先生の味覚が人並なら食べた経験があって記されたものだろうし此処は少なくともお店なのだから大丈夫だろう。ゲテモノが出てきたら来たで面白い話だ。頼んだのは私だし二人は普通のを頼んだから少なくとも被害はわたしだけで済むし。
「お待たせしましたぁー!当店自慢!『龍の舌』ステーキ、バターソースです!」
「おお、これが・・・」
少しして運ばれてきたのは赤褐色に白っぽいバターソースをかけた豪勢なステーキだ。キノコと言うと傘を開いたようなイメージだったが他のステーキと同じような形のものだった。
「はい、あとほか二つでーす」
「手抜きだー!」
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