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プロローグ
つ、疲れました・・・
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ヌルゲーであった武具探索を終えた私を待っていたのはドラゴンさんが作った異空間での軍隊も真っ青のブートキャンプであった。彼らの指導の元鎧の着方から学び、剣を振り、槍を振り、大槌を振り、弓を引いてと鍛錬を受け続ける事になった。
その厳しさは一言に言うと彼らは驚くほど過保護で、驚くほどスパルタであった。
『さあ、素振りを一万回だ!』
「ひー!できませーん!」
『大丈夫、怪我も疲労もこっちで何とかするから!』
「そう言う意味じゃありませーん!」
異空間で出くわした彼らの本体と思しきドラゴン達は皆伝説の名を冠するに相応しい荘厳さと巨大さを兼ね備えており、怪獣みたいな存在であった。
『さあ、我等の足から逃げながら弓で反撃するのだ!』
「一歩の差がでかすぎて無理で・・・ぎゃー!」
『いかん!ホントに踏んだぞ!』
『早く治癒魔法を!』
そんなドラゴン達に囲まれて剣を振り、疲れれば魔法らしきもので回復して次に槍、槍で疲れればまた回復して・・・といった具合に数ヶ月の間私は失神したとき以外不休で武芸の稽古に当たる事になった。
『大槌で岩石を粉々になるまで叩き続けるのだ!』
「あの、小さな山くらいあるんですが・・・」
『大丈夫、姫君ならばやり遂げられる!』
「えぇー・・・」
ギブアップしたかったが彼らがとても楽しそうなのでそうする事もできず、また一人に対して一生懸命になれば他のドラゴンさん達にも一生懸命にならざるを得ず・・・。
『体内に巡る魔力を知覚して放出する術を学ぶのだ』
「えっと・・・こうして・・・こうやって?」
『よし、出来るまで何日でも何年でもやろう!』
「ひー!」
そして武芸の時間が終われば今度はスキルと魔法の使い方と彼らの教育の徹底振りは恐ろしい物があった。そして武芸を修める少し前に私は彼らの意図を察した。
『もう教えること殆どないな・・・』
『ああ、そうなると彼女は外に出てしまうな・・・』
『そうなると次に会えるのは何ヶ月後だ・・・?』
『わからぬ・・・』
『うう・・・寂しい』
正確には察したと言うより聞いちゃったというべきか。失神する事に慣れてしまって復活が早まった気がする。そんな時に聞いてしまった。けど結局は会えるのだから問題ないとは思うんだけどなあ。なにか解決策は無いものだろうか?
「うーん・・・」
『気がついたようだ。鍛錬を再開するぞ』
「その前にちょっといいですか?」
『なんだね?』
「あの・・・今更だけど鍛錬が終わったら私一人で行かないと行けないんですよね?だったらその・・・師匠達が傍に居るってわかるようなもの貰っていいですか?寂しいから・・・」
正直此処まで稽古をつけてもらって失礼かもしれないけど一人でこの世界を渡っていくのは心細い。彼らが私と別れるのを寂しいと思ってくれてるならあえて私から言ってあげるのも必要な事かもしれない。
『これは・・・!』
『うむ!』
『よかろう!』
『其処まで言うなら仕方ない!』
『うむうむ!』
わー、すっごい嬉しそう。なんか嫌な予感もするけど・・・。
『我等の意思を篭めたメダルをそなたの体に直接宿らせることにしよう!』
「ふぇ?」
思わずマヌケな声が出たと同時に私の胸に私をこの世界に呼んだメダルが埋め込まれ、やがてタトゥのように模様が残った。
『これで良し、これで我等は何処に居てもそなたを感じる事ができるぞ・・・』
『優しき姫君・・・我等を慮っての発言・・・』
『感謝しておるぞ』
『されば次に見えるのは我等の神殿を訪れた時』
『ふふふ・・・不安が期待に変わったぞ』
「師匠・・・」
『実際我等は恐らく十分にそなたを鍛えたと思う。なのでそろそろかとも思ってはいた』
『だが我等はそなたを何時までも見守っている』
『再会が楽しみで仕方ないぞ』
『だがくれぐれも体には気をつけてな』
『ではさらばだ!』
彼らの満足そうな笑い声の後に異空間は霞んで姿を消し、気がつくと石像が並ぶ場所に戻ってきていた。しかしその石像に最初に出会った時のような輝きは宿っておらずタダの石像に戻ってしまっているようだった。
「あっと言う間だったね・・・」
振り返ってみれば本当にあっと言う間の数ヶ月だった。殆ど彼らにシゴかれていただけだけど。
それでもこれからこの世界を渡っていくのに十分な力を得られたと私は思う。
「これからは私次第ってことね」
なんだかんだ言って私はこの数ヶ月師匠と呼ぶべき彼らに護られていた。そしてその庇護の下鍛錬を積んで来たのだ。
こうして私の異世界冒険は漸く始まりを迎えようとしていた。
その厳しさは一言に言うと彼らは驚くほど過保護で、驚くほどスパルタであった。
『さあ、素振りを一万回だ!』
「ひー!できませーん!」
『大丈夫、怪我も疲労もこっちで何とかするから!』
「そう言う意味じゃありませーん!」
異空間で出くわした彼らの本体と思しきドラゴン達は皆伝説の名を冠するに相応しい荘厳さと巨大さを兼ね備えており、怪獣みたいな存在であった。
『さあ、我等の足から逃げながら弓で反撃するのだ!』
「一歩の差がでかすぎて無理で・・・ぎゃー!」
『いかん!ホントに踏んだぞ!』
『早く治癒魔法を!』
そんなドラゴン達に囲まれて剣を振り、疲れれば魔法らしきもので回復して次に槍、槍で疲れればまた回復して・・・といった具合に数ヶ月の間私は失神したとき以外不休で武芸の稽古に当たる事になった。
『大槌で岩石を粉々になるまで叩き続けるのだ!』
「あの、小さな山くらいあるんですが・・・」
『大丈夫、姫君ならばやり遂げられる!』
「えぇー・・・」
ギブアップしたかったが彼らがとても楽しそうなのでそうする事もできず、また一人に対して一生懸命になれば他のドラゴンさん達にも一生懸命にならざるを得ず・・・。
『体内に巡る魔力を知覚して放出する術を学ぶのだ』
「えっと・・・こうして・・・こうやって?」
『よし、出来るまで何日でも何年でもやろう!』
「ひー!」
そして武芸の時間が終われば今度はスキルと魔法の使い方と彼らの教育の徹底振りは恐ろしい物があった。そして武芸を修める少し前に私は彼らの意図を察した。
『もう教えること殆どないな・・・』
『ああ、そうなると彼女は外に出てしまうな・・・』
『そうなると次に会えるのは何ヶ月後だ・・・?』
『わからぬ・・・』
『うう・・・寂しい』
正確には察したと言うより聞いちゃったというべきか。失神する事に慣れてしまって復活が早まった気がする。そんな時に聞いてしまった。けど結局は会えるのだから問題ないとは思うんだけどなあ。なにか解決策は無いものだろうか?
「うーん・・・」
『気がついたようだ。鍛錬を再開するぞ』
「その前にちょっといいですか?」
『なんだね?』
「あの・・・今更だけど鍛錬が終わったら私一人で行かないと行けないんですよね?だったらその・・・師匠達が傍に居るってわかるようなもの貰っていいですか?寂しいから・・・」
正直此処まで稽古をつけてもらって失礼かもしれないけど一人でこの世界を渡っていくのは心細い。彼らが私と別れるのを寂しいと思ってくれてるならあえて私から言ってあげるのも必要な事かもしれない。
『これは・・・!』
『うむ!』
『よかろう!』
『其処まで言うなら仕方ない!』
『うむうむ!』
わー、すっごい嬉しそう。なんか嫌な予感もするけど・・・。
『我等の意思を篭めたメダルをそなたの体に直接宿らせることにしよう!』
「ふぇ?」
思わずマヌケな声が出たと同時に私の胸に私をこの世界に呼んだメダルが埋め込まれ、やがてタトゥのように模様が残った。
『これで良し、これで我等は何処に居てもそなたを感じる事ができるぞ・・・』
『優しき姫君・・・我等を慮っての発言・・・』
『感謝しておるぞ』
『されば次に見えるのは我等の神殿を訪れた時』
『ふふふ・・・不安が期待に変わったぞ』
「師匠・・・」
『実際我等は恐らく十分にそなたを鍛えたと思う。なのでそろそろかとも思ってはいた』
『だが我等はそなたを何時までも見守っている』
『再会が楽しみで仕方ないぞ』
『だがくれぐれも体には気をつけてな』
『ではさらばだ!』
彼らの満足そうな笑い声の後に異空間は霞んで姿を消し、気がつくと石像が並ぶ場所に戻ってきていた。しかしその石像に最初に出会った時のような輝きは宿っておらずタダの石像に戻ってしまっているようだった。
「あっと言う間だったね・・・」
振り返ってみれば本当にあっと言う間の数ヶ月だった。殆ど彼らにシゴかれていただけだけど。
それでもこれからこの世界を渡っていくのに十分な力を得られたと私は思う。
「これからは私次第ってことね」
なんだかんだ言って私はこの数ヶ月師匠と呼ぶべき彼らに護られていた。そしてその庇護の下鍛錬を積んで来たのだ。
こうして私の異世界冒険は漸く始まりを迎えようとしていた。
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