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ガルデンヘイム王国王都で
宝具『戦乙女のドレス』を手に入れた!
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魔道具、それは生物以外の物体に魔を宿した道具の総称である。そして魔道具はその希少さや宿した魔力の多さなどからその呼び名を変えていく。
「ドレスにプレートが・・・!」
「おお・・・!」
取り外されていたであろう防具の金属パーツが徐々に出現していく。その金属は鉄よりも硬く、そして銀よりも眩しい希少金属・・・ミスリル製のプレートであった。
「祖母様が纏うた具足がかように美しく蘇ったか・・・!」
「うわわっ・・・魔力をドンドン吸い取っていくんだけど!」
まるであの時に流した魔力が呼び水になったかのように私の体から膨大な量の魔力が流れ込んでいく。まるで底なしだ。そしてその魔力を媒介にしてドレスを覆う部品が形成されていく。
「ううっ、さすがにちょっとふらつくなぁ・・・」
増えた重量と抜けた魔力の量が多いため足元がふらつく。倒れず踏ん張って魔力の吸収が終わるのを待っているとやがて仮面を模した頬当てが出現し、カシャンと音を立てて私の顔に収まった。
それと同時に魔力の吸収も止まり、体に圧し掛かる倦怠感も治まった。
「素晴らしい、ワシの思い出の中の祖母様が蘇えったわ」
憧憬の視線を注ぐお父さん。どうやらこれがドレスの本来の姿らしい。
「元々の姿がこれだとして、どうしてこのドレスはプレートとか防具が外されていたの?」
「それはなぁ・・・母が原因でな」
呆れたように言うお父さんに寄ると彼の母親、前王妃が前国王があまりに祖母の話ばかりするので嫉妬してプレートを外し、自分にしか解らない所に隠してしまったらしい。
前国王は前王妃を何とか説得し、プレートを取り戻したが揉め事の種になるのは問題だと思ったらしくドレスのみをそのままにプレートを鋳溶かして前王妃が身につける儀礼用の杖に鍛えなおさせたのだという。
「嫉妬に関しては母が悪大人気なかったと言えばそれまでなんだが・・・父が取った行動、まーこれが非難轟々でな!祖母は笑って許してくれたが祖父がなぁ」
祖母を深く愛し、そして思い出の品と永く保存できるように職人を集めてまで加工した妻の服を台無しにしてしまった為、祖父の怒りは凄まじく危うく退位させられるところだったとか何とか。
大臣達の中にもその意見に同調する者が多く、祖母の助けナシでは政務にも支障をきたす有様だったという。
「まあ、ワシにとっては良い思い出よ。父には災難だっただろうが・・・それに今はこうしてそなたの力で復元されたのだから祖父様も喜んでいるだろうよ」
「喜んでくれたなら嬉しいけど・・・やっぱり私が着てちゃ不味いんじゃ?」
「何を言うか、そなたの実力は祖母様に勝るとも劣らないではないか。そして、倅の助けとなるためにそのドレスを纏うのだからなんら問題ない」
懐かしそうにドレスを眺めながらそう言うお父さん。うーん、なんだかプレッシャーがすごいよ。
そう思いつつ頬当ての仮面部分を押し上げて顔を出すと部屋から出てくるお坊ちゃんが見えた。
そして私を目ざとく見つけると瞳を輝かせて走りよってくる。
「スカサハ様!その格好はまさか!」
「ふふふ」
「『戦乙女』と名高いエーリカ様のドレスを着てくれたなんて・・・感激です!」
ぬ?戦乙女?
「物語にも描かれるご先祖様のドレスを纏ってパーティに出てくれるならボクも心強いです!」
物語?ちょっと待ってどういうこと?!
「祖母様は国内外に置いて伝説的な存在なのだ。そのドレスを纏いパーティに出席したなら貴族連中は腰を抜かすであろう!なにせ物語から飛び出してきたかのようだからな!」
頭に?を浮かべる私にまたもや何処からか合流したルーンちゃんが一冊の本を手渡してくれた。
「なになに、『戦乙女戦記』・・・表紙絵の女性が・・・うわ、綺麗な人」
「主様も負けてませんよ」
「そうです!髪色が違うくらいで赤が似合うし、魔法も武術もすごいし!」
興奮した様子の二人に気圧されつつも私は考える。この表紙がどうやら件のエーリカさんらしい。
金色の髪に勝ち気そうな目、そして開いた胸元にはっきりと見える谷間が眩しい。
っていうかちょっとまって、って事は私実在の人物とはいえ物語の人物と同じ格好してパーティに出るって事?!私コスプレイヤーじゃないよ!
「これでお茶会は成功したも同然ですね」
「ええ、何せ『戦乙女』がボク達の味方なんですから!」
本を胸に抱いてふんす!と何時になく興奮した様子のルーンちゃん。あれ、もしかしてこの子この手の物語が好きなのかな?可愛いけど着ていく身にもなってよ。
「うーむ、各国の人間に見せたらどんな反応が返ってくるか楽しみだのう」
止めて、そんなことしたら承知しないよ!それは私に対する公開処刑だよ!
「ドレスにプレートが・・・!」
「おお・・・!」
取り外されていたであろう防具の金属パーツが徐々に出現していく。その金属は鉄よりも硬く、そして銀よりも眩しい希少金属・・・ミスリル製のプレートであった。
「祖母様が纏うた具足がかように美しく蘇ったか・・・!」
「うわわっ・・・魔力をドンドン吸い取っていくんだけど!」
まるであの時に流した魔力が呼び水になったかのように私の体から膨大な量の魔力が流れ込んでいく。まるで底なしだ。そしてその魔力を媒介にしてドレスを覆う部品が形成されていく。
「ううっ、さすがにちょっとふらつくなぁ・・・」
増えた重量と抜けた魔力の量が多いため足元がふらつく。倒れず踏ん張って魔力の吸収が終わるのを待っているとやがて仮面を模した頬当てが出現し、カシャンと音を立てて私の顔に収まった。
それと同時に魔力の吸収も止まり、体に圧し掛かる倦怠感も治まった。
「素晴らしい、ワシの思い出の中の祖母様が蘇えったわ」
憧憬の視線を注ぐお父さん。どうやらこれがドレスの本来の姿らしい。
「元々の姿がこれだとして、どうしてこのドレスはプレートとか防具が外されていたの?」
「それはなぁ・・・母が原因でな」
呆れたように言うお父さんに寄ると彼の母親、前王妃が前国王があまりに祖母の話ばかりするので嫉妬してプレートを外し、自分にしか解らない所に隠してしまったらしい。
前国王は前王妃を何とか説得し、プレートを取り戻したが揉め事の種になるのは問題だと思ったらしくドレスのみをそのままにプレートを鋳溶かして前王妃が身につける儀礼用の杖に鍛えなおさせたのだという。
「嫉妬に関しては母が悪大人気なかったと言えばそれまでなんだが・・・父が取った行動、まーこれが非難轟々でな!祖母は笑って許してくれたが祖父がなぁ」
祖母を深く愛し、そして思い出の品と永く保存できるように職人を集めてまで加工した妻の服を台無しにしてしまった為、祖父の怒りは凄まじく危うく退位させられるところだったとか何とか。
大臣達の中にもその意見に同調する者が多く、祖母の助けナシでは政務にも支障をきたす有様だったという。
「まあ、ワシにとっては良い思い出よ。父には災難だっただろうが・・・それに今はこうしてそなたの力で復元されたのだから祖父様も喜んでいるだろうよ」
「喜んでくれたなら嬉しいけど・・・やっぱり私が着てちゃ不味いんじゃ?」
「何を言うか、そなたの実力は祖母様に勝るとも劣らないではないか。そして、倅の助けとなるためにそのドレスを纏うのだからなんら問題ない」
懐かしそうにドレスを眺めながらそう言うお父さん。うーん、なんだかプレッシャーがすごいよ。
そう思いつつ頬当ての仮面部分を押し上げて顔を出すと部屋から出てくるお坊ちゃんが見えた。
そして私を目ざとく見つけると瞳を輝かせて走りよってくる。
「スカサハ様!その格好はまさか!」
「ふふふ」
「『戦乙女』と名高いエーリカ様のドレスを着てくれたなんて・・・感激です!」
ぬ?戦乙女?
「物語にも描かれるご先祖様のドレスを纏ってパーティに出てくれるならボクも心強いです!」
物語?ちょっと待ってどういうこと?!
「祖母様は国内外に置いて伝説的な存在なのだ。そのドレスを纏いパーティに出席したなら貴族連中は腰を抜かすであろう!なにせ物語から飛び出してきたかのようだからな!」
頭に?を浮かべる私にまたもや何処からか合流したルーンちゃんが一冊の本を手渡してくれた。
「なになに、『戦乙女戦記』・・・表紙絵の女性が・・・うわ、綺麗な人」
「主様も負けてませんよ」
「そうです!髪色が違うくらいで赤が似合うし、魔法も武術もすごいし!」
興奮した様子の二人に気圧されつつも私は考える。この表紙がどうやら件のエーリカさんらしい。
金色の髪に勝ち気そうな目、そして開いた胸元にはっきりと見える谷間が眩しい。
っていうかちょっとまって、って事は私実在の人物とはいえ物語の人物と同じ格好してパーティに出るって事?!私コスプレイヤーじゃないよ!
「これでお茶会は成功したも同然ですね」
「ええ、何せ『戦乙女』がボク達の味方なんですから!」
本を胸に抱いてふんす!と何時になく興奮した様子のルーンちゃん。あれ、もしかしてこの子この手の物語が好きなのかな?可愛いけど着ていく身にもなってよ。
「うーむ、各国の人間に見せたらどんな反応が返ってくるか楽しみだのう」
止めて、そんなことしたら承知しないよ!それは私に対する公開処刑だよ!
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