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ガルデンヘイム王国王都で
嫌がらせか・・・?もう!
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「なぁに?これ・・・」
パレードから数日、いつも通りに気分よくおぼっちゃんを抱き締めて眠り、そして目覚めてお父さんにからかわれながら美味しい食事を頂き、執事のお爺ちゃんにお茶の飲み方でも教えてもらおうと思っていたにも関わらず私は何故か修練場につれて来られていた。
そして目の前にはこんな物を着て歩ける人間がいるのか?と疑問を投げかけたくなるようなフルプレートの鎧・・・鎧というより鉄の塊が並べられていた。
「ようこそ、『ガルデンヘイムの戦乙女』殿」
そうわざとらしく、敬意の篭もっていない言葉で恭しく出迎えたのは青い服の・・・えっと、なんだっけ。青い服着た馬から落ちた人だ。
「御用向きは?」
「先日パレードでの華々しい姿をお見かけした際に、あのドレスを貴女が纏っていたと窺い、参上した次第でして」
ああ、あのドレスはとても価値のあるものだと聞いた事がある。なんせお父さんのお父さんである先代があのドレスの価値を損ねた事で大変な事になったとかなんとか。パレードが終わった後も会いたいという御仁が多くて困った物だ。
「我が方には貴女が本当にあのドレスを纏うに値するのか・・・少しばかり興味がありましてね」
周りには取り巻きらしい人々が疑うような、嘲る様な視線で私を見つめている。どうやらこの青いののお仲間さんのようだ。
「して、その価値を如何にして計るおつもり?」
「簡単な事、蘇った『戦乙女』の名が飾りでない事を教えていただきたいのですよ。そこで、伝記に伝わる強敵との戦闘を再現していただきたく」
そう言うと青いのは供回りらしき人物に顎で指示をして私の元に一本のボロボロの剣を手渡した。
「かつて『戦乙女』は隣国の英雄である『鋼鉄の四騎士』を傷ついた剣で仕留めたという逸話があります。騎士達は岩の下敷きになろうとへこむことすらない甲冑を身につけていたと言われますのでそれを再現しました、生憎と着て戦える者が居ませんので動きませんが・・・」
「この剣でその四つの甲冑を斬れと?」
「そうなりますな」
受け取った剣を軽く振ってみるとそれだけで剣は勘弁してくれとばかりに軋んだ。相当痛めつけられたようだ。降参して興味から外れるのを待つのもいいが、わざわざ嫌がらせの為だけに此処まですると言うのが気に入らない。
「ふぅむ・・・困ったね」
「難しいのならば仕方ありませんねぇ、ですがそれではあのドレスを着る資格など・・・」
「出来なくは無いよ」
「・・・なに?」
笑顔でこちらを蔑む青いのに私はそう答える。どうやら難癖でもつけたかったのかな?でもそうは問屋が卸さないよ。剣の見た目を変えないようにしつつ、私は剣に魔力を注ぎ、剣を強化していく頑丈に、頑丈になれば良い。
「いま、なんと?」
「出来なくは無いと言ったよ」
言い切ると周囲から「ふざけるな!」とか「でたらめを言うな!」などと罵詈雑言が聞こえてくる。どうしてできないと思うのか、そして、出来ないと思っている事を他人にやれというのはどういう了見なのか・・・。鬱陶しい話だ。
「・・・やかましいっ!」
剣を力いっぱい叩きつけると鎧の一つは私の剣の一撃を受け、キーンと高い音を立てて縦に両断された。ズズン、と小さな地響きを起こして倒れた鎧を私は見下ろしてわざとらしく驚いて見せた。
「あれ、鎧・・・じゃなくて鉄の像だったのかな?」
「うぅ・・・!」
両断された鎧は空洞などなく、文字通り鉄の塊だった。私の剣はとりあえず私の力に十分に耐えられる事が証明された。強化は十分だろうからさっさと済ませちゃおう。
「それで・・・伝記ではどうしたのかな?縦に?横に?それともこうかな!」
残った鎧の内の二つを横に切り裂き、串刺しで穴だらけにして破壊すると青いのに私は向かいあった。
「仮にも今の私はガルデンヘイムの、騎士の誇りを背負っている・・・私が背負う誇りを試す事が許されるは神か、王か、それとも次代を託される若き王か。あえて問おう、貴様はなんだ?王にでもなったつもりか?」
「うっ・・・!」
剣を突きつけて尋ねると彼は言葉に詰まったように後ずさった。
「このような戯れ合いを何度も受けるほど・・・私は寛容ではない」
腕に巻いたブレスレットからサラマンデルを呼び出し、最後の一体をドロドロに溶かす。
サラマンデルは火の属性からか暴れん坊の気性がある。そんな彼が私の逆立った感情に影響を受けて逸っているのだろう。溶かした鎧だけでは物足りないとばかりに叫び声を上げている。
「ひいっ!」
「・・・はぁ」
周囲は凍りついたように静まり返り、誰一人として声を上げない。私は剣を修練場の床に突き立てるとため息を残して修練場を後にした。
まったく、嫌がらせの為に人を朝から呼びつけるなんて・・・ヒマな奴らだね。
パレードから数日、いつも通りに気分よくおぼっちゃんを抱き締めて眠り、そして目覚めてお父さんにからかわれながら美味しい食事を頂き、執事のお爺ちゃんにお茶の飲み方でも教えてもらおうと思っていたにも関わらず私は何故か修練場につれて来られていた。
そして目の前にはこんな物を着て歩ける人間がいるのか?と疑問を投げかけたくなるようなフルプレートの鎧・・・鎧というより鉄の塊が並べられていた。
「ようこそ、『ガルデンヘイムの戦乙女』殿」
そうわざとらしく、敬意の篭もっていない言葉で恭しく出迎えたのは青い服の・・・えっと、なんだっけ。青い服着た馬から落ちた人だ。
「御用向きは?」
「先日パレードでの華々しい姿をお見かけした際に、あのドレスを貴女が纏っていたと窺い、参上した次第でして」
ああ、あのドレスはとても価値のあるものだと聞いた事がある。なんせお父さんのお父さんである先代があのドレスの価値を損ねた事で大変な事になったとかなんとか。パレードが終わった後も会いたいという御仁が多くて困った物だ。
「我が方には貴女が本当にあのドレスを纏うに値するのか・・・少しばかり興味がありましてね」
周りには取り巻きらしい人々が疑うような、嘲る様な視線で私を見つめている。どうやらこの青いののお仲間さんのようだ。
「して、その価値を如何にして計るおつもり?」
「簡単な事、蘇った『戦乙女』の名が飾りでない事を教えていただきたいのですよ。そこで、伝記に伝わる強敵との戦闘を再現していただきたく」
そう言うと青いのは供回りらしき人物に顎で指示をして私の元に一本のボロボロの剣を手渡した。
「かつて『戦乙女』は隣国の英雄である『鋼鉄の四騎士』を傷ついた剣で仕留めたという逸話があります。騎士達は岩の下敷きになろうとへこむことすらない甲冑を身につけていたと言われますのでそれを再現しました、生憎と着て戦える者が居ませんので動きませんが・・・」
「この剣でその四つの甲冑を斬れと?」
「そうなりますな」
受け取った剣を軽く振ってみるとそれだけで剣は勘弁してくれとばかりに軋んだ。相当痛めつけられたようだ。降参して興味から外れるのを待つのもいいが、わざわざ嫌がらせの為だけに此処まですると言うのが気に入らない。
「ふぅむ・・・困ったね」
「難しいのならば仕方ありませんねぇ、ですがそれではあのドレスを着る資格など・・・」
「出来なくは無いよ」
「・・・なに?」
笑顔でこちらを蔑む青いのに私はそう答える。どうやら難癖でもつけたかったのかな?でもそうは問屋が卸さないよ。剣の見た目を変えないようにしつつ、私は剣に魔力を注ぎ、剣を強化していく頑丈に、頑丈になれば良い。
「いま、なんと?」
「出来なくは無いと言ったよ」
言い切ると周囲から「ふざけるな!」とか「でたらめを言うな!」などと罵詈雑言が聞こえてくる。どうしてできないと思うのか、そして、出来ないと思っている事を他人にやれというのはどういう了見なのか・・・。鬱陶しい話だ。
「・・・やかましいっ!」
剣を力いっぱい叩きつけると鎧の一つは私の剣の一撃を受け、キーンと高い音を立てて縦に両断された。ズズン、と小さな地響きを起こして倒れた鎧を私は見下ろしてわざとらしく驚いて見せた。
「あれ、鎧・・・じゃなくて鉄の像だったのかな?」
「うぅ・・・!」
両断された鎧は空洞などなく、文字通り鉄の塊だった。私の剣はとりあえず私の力に十分に耐えられる事が証明された。強化は十分だろうからさっさと済ませちゃおう。
「それで・・・伝記ではどうしたのかな?縦に?横に?それともこうかな!」
残った鎧の内の二つを横に切り裂き、串刺しで穴だらけにして破壊すると青いのに私は向かいあった。
「仮にも今の私はガルデンヘイムの、騎士の誇りを背負っている・・・私が背負う誇りを試す事が許されるは神か、王か、それとも次代を託される若き王か。あえて問おう、貴様はなんだ?王にでもなったつもりか?」
「うっ・・・!」
剣を突きつけて尋ねると彼は言葉に詰まったように後ずさった。
「このような戯れ合いを何度も受けるほど・・・私は寛容ではない」
腕に巻いたブレスレットからサラマンデルを呼び出し、最後の一体をドロドロに溶かす。
サラマンデルは火の属性からか暴れん坊の気性がある。そんな彼が私の逆立った感情に影響を受けて逸っているのだろう。溶かした鎧だけでは物足りないとばかりに叫び声を上げている。
「ひいっ!」
「・・・はぁ」
周囲は凍りついたように静まり返り、誰一人として声を上げない。私は剣を修練場の床に突き立てるとため息を残して修練場を後にした。
まったく、嫌がらせの為に人を朝から呼びつけるなんて・・・ヒマな奴らだね。
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