転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋

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第三章『二年後のリィ&リリーと領地問題の解決』

ギシュから二つの報告

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さて…見事マナミ学園の入試に合格することに成功した。
先程そのお祝いのパーティも終わったので僕は呼ばれていたギシュの下へと向かった。
「ここか。」
最近作られたギシュの部屋だ。
同様にフィカの部屋もあるらしい。
僕は眼の前にあるそのドアを開けた。
「速かったな。」
ドアを開けるなりすぐにギシュが迎えてくれた。
「あぁ、お邪魔するよ。」
僕はそう返事を返し、用意されていた椅子に座った。
「さて…どうかしたか?」
ギシュが椅子に座るのを確認して、僕は話しかけた。
「まず、リィに伝えなきゃならんことが二つある。」
二つ…か。
「時間はある。
二つとも聞かせてくれ。」
「分かった。」
そう言って始まった。
「一つ目は、国王からの伝言だ。」
「国王様から?」
なんだろうか…
「『合格祝いと、リリーを助けてくれたお礼だ。』と言ってたぞ。」
あれは助けたに入るのか…? 
「これなんだが…」
そう言って渡された一枚の手紙。
僕はそれを開け、読み進めた。
「おいプレゼントって…
領地じゃねぇか!」
しかも知らない土地だ。
というか、流石は国王。
プレゼントの格が違う。
「ええっと…?
『新しい都市、【ベルタリア】の統治を任せる。
準備ができ次第、我の下へ向かえ』だぁ!?」
無茶な国王である。
「それが一つ目だ。」
「これが一つ目って…中々ハードだな…」
僕は出してくれた紅茶を一口飲み、元の場所に置いた。
「そして二つ目だ。
リィがいなかった期間、我とフィカはあるダンジョンへと向かったのだがその道中、大量のドラゴンが飛んでいたのだ。」
「なるほど。」
「そのドラゴンは多くの種がおり、中には人間共の言うAランクとやらのドラゴンもいた。」
「それがどうかしたか?
普通に考えてモンスターが集団行動するのは当たり前のようにも思えるが…」
そう言うとギシュはすぐに答えを返してきた。
「あぁ、普通のモンスターはな。
だが、ドラゴンは違う。
ドラゴンは群れないのだ。」
「そうなのか…!
じゃあ何故群れて行動していたんだ…?」
「二つの可能性だ。
あるドラゴンがその群れを統一したという考えだ。」
「なるほど。
そうなれば、あのドラゴンたちが集団で飛び回っていたのも分かるな。」
二つ目は…と言ってまた話が始まった。
「誰かが操っているという考えだ。」
「操っている…?」
どういうことだ…?
「ドラゴンマスターが何かを企み、ドラゴンを操ったということだ。」
ほう…
「だがドラゴンマスターは希少な職業だ。
そう簡単に生まれないだろう。」
父上も百年に一度と言っていたし…
「そうだな。
だが考えてもみろ。
リィはドラゴンマスター持ちだ。
だが、リィの兄弟も持っているのだろう?」
「あっ!」
確かにそう言われればそうかもな…
「最悪のケースを考えよう。
そのドラゴンの群れを見たのは他の村からかなり遠く離れた場所だったが、いずれかどこかを襲撃する可能性がある。
それはいつ、どこで起きるかは分からない。
そしてこれが最も最悪のケースで、リィの兄弟が操っているといたときだ。」
「ドラ様がそんなこと…」
僕の言葉に割り込み、ギシュは話を続けた。
「安心しろ。
最悪のケースなだけだ。
だが…もしそのドラとやらが操っていて、どこかの村を襲撃すれば…」
「ドラ様を逮捕、もしくは…」
「よく分かってるな。
リィにしかできないことだ。
そのときは、お前がやれ。」
僕はつい黙ってしまった。
「今日はもう遅い。
長旅の疲れを癒せ。」
「あぁ、報告ありがとう。
失礼するよ。」
「ゆっくりな。」
僕はその言葉を背中で受け、ギシュの部屋をあとにした。
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