10 / 43
第10話 長男としての尊厳
しおりを挟む
その後、速やかに屋敷を後にした俺とプリシラは帝都へ向かう馬車に揺られていた。ちなみに、同行者にはニナもいる。俺たちの面倒を見てくれるようだ。
やはりメイドさんは素晴らしい。
そして、俺達より先に別の馬車へ乗り込んだメリア先生とダリア先生は……おそらくもう帝都へ着いているだろう。
あとそれから、お父さまは仕事を片付けてから明日の早朝に屋敷を出発するらしい。
こんな時にも仕事とは……何をしているのか碌に話してくれないので知らないが色々と忙しそうで大変だな。……と、いつもは他人事だったが、よく考えたら将来的には俺がお父さまの後を継ぐことになるんじゃないのか?
「……………………」
……いや違う。どっちにしろ、魔人のせいでこの国はめちゃくちゃになるから大丈夫だな。俺が忙しくなることを心配している場合ではない。
――余計なことを考えるのはこれくらいにして、外の景色でも見ていようかな。
今はちょうど森の中を進んでいる所だ。
この世界の地上に魔物が進出するのは皇帝が魔人化するのと同時期のことだから、今のところは平和である。実に長閑でけっこう。
「ふんふんふふ~ん♪」
「わあ、とってもお上手ですね!」
「えへへ~」
するとその時、ご機嫌な鼻歌を歌うプリシラと。楽しそうにそれを聞くニナの微笑ましいやりとりが聞こえてきた。
「……………………うーん」
ほのぼのとしているな。明日は試合があるというのに、これでは戦意をそがれてしまう。
――もう貴族の子供同士の力比べ大会とかどうでもいいや。
おひるね大会でもしようぜ。それが終わったらおやつパーティーな!
「みてみて、ようせいさんが飛んでる! 珍しいね!」
「ふふ、今日は精霊祭ですから。道行く人達の活気に誘われて出て来てしまったのでしょう」
「わるい人に捕まっちゃだめだよ~」
おいおい、ついに妖精さんまでご登場か? まったく、どこまでメルヘンにすれば気が済むんだ。
「ふわぁー…………」
「あれ、お兄さま眠いの?」
「ん…………」
馬車内の空気につられて、俺まで緊張感がなくなってきた……。
「アラン様。帝都に到着するまでもうしばらくかかります。ニナのお膝を枕にしてお休みください!」
「え……?」
……いきなりとんでもないことを言い出したな。少し目が覚めたぞ。
「結構です」
「そんな……」
俺が丁重にお断りすると、ニナはがくりとうなだれた。
「……で、では、ニナのお膝の上にお座り下さい。その方が馬車の揺れを気にせず過ごせると思います!」
しかし、それでもなお食い下がってくる。
「………………」
最近はニナが暴走気味のような気がするし、ここは一度、厳しく言っておいた方が良いだろう。
「ニナ」
「は、はい、なんでしょうか?」
俺は一息おいてから言った。
「……僕はこれでも一応、ディンロード家の長男なんだ。節度をもった振る舞いをするべきだし、おまけにプリシラの前でそんなことをしたら頼りのない兄だと思われてしまうだろう?」
「いや~? お兄さま可愛いな~って思うよ!」
あれ?
「…………あ、あと、御者さんだっているんだし」
「お馬さん走らせてる人のこと? あの人だって、微笑ましいな~って気持ちになると思うよ! お兄さま可愛いし!」
「…………」
……プリシラ。なぜ俺の邪魔をする。
「その通りです。アラン様はまだ十歳ですから、誰が見ても微笑ましいとしか思いませんよ!」
「……そうかな」
「ええ、絶対にそうです!」
「……そっか」
「さあ、ニナのお膝でお休みくださいアラン様!」
「はい」
かくして、言い負かされた俺はディンロード家の長男としての尊厳を捨てて、ニナの膝に頭を乗せるのだった。
……メイド服の感触がする。ロングスカートだから。
「ああ、アラン様……寝顔も素敵です……!」
「お兄さま可愛い~!」
「ふふふ、本当に……とても可愛らしいお方です」
「お兄さまのほっぺたぷにぷに~!」
……やっぱり起きてようかな。
*
そんなこんなで長時間馬車に揺られ、俺たちは帝都エルヴァールに到着した。
ちなみに、帝都にもディンロード家の別宅が存在しているので、滞在中はそこで生活することになっている。
馬車を降りて屋敷の中へ入ると、数人の使用人と先にこちらへ来ていた先生達に出迎えられた。
「やっと着いたのねアランちゃん! ずっと会えなくて……アタシとっても寂しかったわ……っ!」
「今朝も顔を合わせただろ。おかしなことを言ってアラン君を困らせるんじゃない」
いつものようにおとぼけ漫才を繰り広げる二人に挨拶をし、俺は自分の部屋へ引き上げる。
今日は明日の大会に備えてしっかりと休んでおく必要があるからな。
――といっても、先ほどまで寝てたせいで全然疲れていないが。
「どうしたものか……」
久々に暇を持て余し持ってきた魔導書を読もうとしたその時、突如として部屋の扉が勢いよくノックされる。
「遊びに来たよ! お兄さま! 開けて~」
どうやらプリシラが訪ねてきたらしい。可愛い妹を無視するわけにはいかないな。
「どうぞ」
「おじゃまします!」
俺が扉を開けると、プリシラはずかずかと中へ入ってくる。
「身体の調子は大丈夫なの? 馬車の中でもずっとはしゃいでたし、休んでおいた方がいいんじゃ……」
「へいき! 最近はちょうしがいいんだ!」
「……ふーん」
原作のアランは、幼い頃に妹を病気で亡くしている。つまりプリシラの調子が良いのは一時的なことで、これから先……。
「どうしたのお兄さま?」
「ううん、なんでもないよ」
「そんなことより、お祭り楽しみだね~!」
「……うん」
「どんな感じなんだろ?」
ベッドの脇に腰を下ろし、ちょこんと首をかしげるプリシラ。
原作のストーリー上で精霊祭などという単語が登場した記憶はないので、俺にも謎だ。
「僕も初めてだから分からないな。だから明日、儀式が終わったら一緒に見て回ろうね!」
俺はプリシラに向かって言った。
もう病弱でかわいそうな妹に寂しい思いはさせない。俺が――プリシラの笑顔を守るんだ!
「あ、ごめんねお兄さま」
「え?」
「わたし、明日はお友達と一緒にまわる約束してるんだ~。あと、ニナも一緒に連れてってあげるの!」
「えっ」
「だからわたし達のことは心配しないで!」
「…………」
そうなんだ。
「お兄さまも自分のお友達と一緒にまわっていいよ!」
「…………うん」
……よく考えたら俺、ずっと修行してたから友達一人もいないじゃん。しかも、馬車で寝てる間にニナまで先に攻略されてしまったらしい。
あのもしかして、一人でお祭りに参加する感じですか……?
「お兄さま?」
「ソ、ソウダネ……とっ、友達とっ……まわろっかな……! はっはっは」
寂しくてかわいそうな子、俺じゃん。
やはりメイドさんは素晴らしい。
そして、俺達より先に別の馬車へ乗り込んだメリア先生とダリア先生は……おそらくもう帝都へ着いているだろう。
あとそれから、お父さまは仕事を片付けてから明日の早朝に屋敷を出発するらしい。
こんな時にも仕事とは……何をしているのか碌に話してくれないので知らないが色々と忙しそうで大変だな。……と、いつもは他人事だったが、よく考えたら将来的には俺がお父さまの後を継ぐことになるんじゃないのか?
「……………………」
……いや違う。どっちにしろ、魔人のせいでこの国はめちゃくちゃになるから大丈夫だな。俺が忙しくなることを心配している場合ではない。
――余計なことを考えるのはこれくらいにして、外の景色でも見ていようかな。
今はちょうど森の中を進んでいる所だ。
この世界の地上に魔物が進出するのは皇帝が魔人化するのと同時期のことだから、今のところは平和である。実に長閑でけっこう。
「ふんふんふふ~ん♪」
「わあ、とってもお上手ですね!」
「えへへ~」
するとその時、ご機嫌な鼻歌を歌うプリシラと。楽しそうにそれを聞くニナの微笑ましいやりとりが聞こえてきた。
「……………………うーん」
ほのぼのとしているな。明日は試合があるというのに、これでは戦意をそがれてしまう。
――もう貴族の子供同士の力比べ大会とかどうでもいいや。
おひるね大会でもしようぜ。それが終わったらおやつパーティーな!
「みてみて、ようせいさんが飛んでる! 珍しいね!」
「ふふ、今日は精霊祭ですから。道行く人達の活気に誘われて出て来てしまったのでしょう」
「わるい人に捕まっちゃだめだよ~」
おいおい、ついに妖精さんまでご登場か? まったく、どこまでメルヘンにすれば気が済むんだ。
「ふわぁー…………」
「あれ、お兄さま眠いの?」
「ん…………」
馬車内の空気につられて、俺まで緊張感がなくなってきた……。
「アラン様。帝都に到着するまでもうしばらくかかります。ニナのお膝を枕にしてお休みください!」
「え……?」
……いきなりとんでもないことを言い出したな。少し目が覚めたぞ。
「結構です」
「そんな……」
俺が丁重にお断りすると、ニナはがくりとうなだれた。
「……で、では、ニナのお膝の上にお座り下さい。その方が馬車の揺れを気にせず過ごせると思います!」
しかし、それでもなお食い下がってくる。
「………………」
最近はニナが暴走気味のような気がするし、ここは一度、厳しく言っておいた方が良いだろう。
「ニナ」
「は、はい、なんでしょうか?」
俺は一息おいてから言った。
「……僕はこれでも一応、ディンロード家の長男なんだ。節度をもった振る舞いをするべきだし、おまけにプリシラの前でそんなことをしたら頼りのない兄だと思われてしまうだろう?」
「いや~? お兄さま可愛いな~って思うよ!」
あれ?
「…………あ、あと、御者さんだっているんだし」
「お馬さん走らせてる人のこと? あの人だって、微笑ましいな~って気持ちになると思うよ! お兄さま可愛いし!」
「…………」
……プリシラ。なぜ俺の邪魔をする。
「その通りです。アラン様はまだ十歳ですから、誰が見ても微笑ましいとしか思いませんよ!」
「……そうかな」
「ええ、絶対にそうです!」
「……そっか」
「さあ、ニナのお膝でお休みくださいアラン様!」
「はい」
かくして、言い負かされた俺はディンロード家の長男としての尊厳を捨てて、ニナの膝に頭を乗せるのだった。
……メイド服の感触がする。ロングスカートだから。
「ああ、アラン様……寝顔も素敵です……!」
「お兄さま可愛い~!」
「ふふふ、本当に……とても可愛らしいお方です」
「お兄さまのほっぺたぷにぷに~!」
……やっぱり起きてようかな。
*
そんなこんなで長時間馬車に揺られ、俺たちは帝都エルヴァールに到着した。
ちなみに、帝都にもディンロード家の別宅が存在しているので、滞在中はそこで生活することになっている。
馬車を降りて屋敷の中へ入ると、数人の使用人と先にこちらへ来ていた先生達に出迎えられた。
「やっと着いたのねアランちゃん! ずっと会えなくて……アタシとっても寂しかったわ……っ!」
「今朝も顔を合わせただろ。おかしなことを言ってアラン君を困らせるんじゃない」
いつものようにおとぼけ漫才を繰り広げる二人に挨拶をし、俺は自分の部屋へ引き上げる。
今日は明日の大会に備えてしっかりと休んでおく必要があるからな。
――といっても、先ほどまで寝てたせいで全然疲れていないが。
「どうしたものか……」
久々に暇を持て余し持ってきた魔導書を読もうとしたその時、突如として部屋の扉が勢いよくノックされる。
「遊びに来たよ! お兄さま! 開けて~」
どうやらプリシラが訪ねてきたらしい。可愛い妹を無視するわけにはいかないな。
「どうぞ」
「おじゃまします!」
俺が扉を開けると、プリシラはずかずかと中へ入ってくる。
「身体の調子は大丈夫なの? 馬車の中でもずっとはしゃいでたし、休んでおいた方がいいんじゃ……」
「へいき! 最近はちょうしがいいんだ!」
「……ふーん」
原作のアランは、幼い頃に妹を病気で亡くしている。つまりプリシラの調子が良いのは一時的なことで、これから先……。
「どうしたのお兄さま?」
「ううん、なんでもないよ」
「そんなことより、お祭り楽しみだね~!」
「……うん」
「どんな感じなんだろ?」
ベッドの脇に腰を下ろし、ちょこんと首をかしげるプリシラ。
原作のストーリー上で精霊祭などという単語が登場した記憶はないので、俺にも謎だ。
「僕も初めてだから分からないな。だから明日、儀式が終わったら一緒に見て回ろうね!」
俺はプリシラに向かって言った。
もう病弱でかわいそうな妹に寂しい思いはさせない。俺が――プリシラの笑顔を守るんだ!
「あ、ごめんねお兄さま」
「え?」
「わたし、明日はお友達と一緒にまわる約束してるんだ~。あと、ニナも一緒に連れてってあげるの!」
「えっ」
「だからわたし達のことは心配しないで!」
「…………」
そうなんだ。
「お兄さまも自分のお友達と一緒にまわっていいよ!」
「…………うん」
……よく考えたら俺、ずっと修行してたから友達一人もいないじゃん。しかも、馬車で寝てる間にニナまで先に攻略されてしまったらしい。
あのもしかして、一人でお祭りに参加する感じですか……?
「お兄さま?」
「ソ、ソウダネ……とっ、友達とっ……まわろっかな……! はっはっは」
寂しくてかわいそうな子、俺じゃん。
223
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
主人公に殺されるゲームの中ボスに転生した僕は主人公とは関わらず、自身の闇落ちフラグは叩き折って平穏に勝ち組貴族ライフを満喫したいと思います
リヒト
ファンタジー
不幸な事故の結果、死んでしまった少年、秋谷和人が転生したのは闇落ちし、ゲームの中ボスとして主人公の前に立ちふさがる貴族の子であるアレス・フォーエンス!?
「いや、本来あるべき未来のために死ぬとかごめんだから」
ゲームの中ボスであり、最終的には主人公によって殺されてしまうキャラに生まれ変わった彼であるが、ゲームのストーリーにおける闇落ちの運命を受け入れず、たとえ本来あるべき未来を捻じ曲げてても自身の未来を変えることを決意する。
何の対策もしなければ闇落ちし、主人公に殺されるという未来が待ち受けているようなキャラではあるが、それさえなければ生まれながらの勝ち組たる権力者にして金持ちたる貴族の子である。
生まれながらにして自分の人生が苦労なく楽しく暮らせることが確定している転生先である。なんとしてでも自身の闇落ちをフラグを折るしかないだろう。
果たしてアレスは自身の闇落ちフラグを折り、自身の未来を変えることが出来るのか!?
「欲張らず、謙虚に……だが、平穏で楽しい最高の暮らしを!」
そして、アレスは自身の望む平穏ライフを手にすることが出来るのか!?
自身の未来を変えようと奮起する少年の異世界転生譚が今始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる