17 / 35
第17話 おかしな夢
しおりを挟む
「…………うん?」
気付くと、僕は何かに包み込まれていた。もちろん布団ではない。ちょっとねばねばしてる感じで気持ち悪い。
周囲は真っ暗で肌寒く、水の滴る音が聞こえる。まるで洞窟の中のようだった。
「あれ……?」
僕の発した声が反響する。
「う、うごけない……」
ていうかここ、洞窟の中そのものじゃない……?
ついさっきまで、ベッドの上で寝転がってたはずなんだけど……。
「…………なるほど、夢か」
そこで僕は、ようやく自分がおかしな夢を見ているのだと理解した。
おそらく明晰夢というやつだろう。
最近は現実で変なことばかり起きるからなあ……。きっと、それに影響されて夢もこんな感じになっちゃうのだろう。
「夢なら別にいいや……おやすみなさい……」
僕は再び目を閉じた。
「――ご機嫌よう」
「ひゃぁっ!?」
その瞬間、耳元で複数人の女の人から囁かれているような感じがして、僕は思わず悲鳴を上げる。
「なっ、なななななに?!」
「私達は都知久母。またの名を――夜都賀波岐」
「や、やつ……?」
「私達はつちぐも。またの名を――やつかはぎ」
「やつはし…………?」
二回言ってくれたけど分からなかった。でも、甘くて美味しそうな名前だ。
「蜘蛛の子らを取りまとめる長……といえば理解していただけますでしょうか?」
「…………?」
余計に分からなくなりました!
「――まずは、いきなりここへ呼び出したことをお詫び申し上げます、暴食の悪魔」
「ぼ、ぼうしょく……?」
……どちらかといえば僕は少食だけど。
おまけに、悪魔って言われるほど悪いことはしてないはず……。
……いや、やっぱりしてます! 山を消し飛ばしてすみませんでした!
「……ですが、私達も卑しめられた呼び名より生じた身……。そこで大人しく話を聞いてくれるのであれば、同じ苦しみを持つあなた方と争うつもりはありません」
それにしても、さっきからずっと耳元で一方的に話されているので、全身がゾワゾワする。鳥肌がすごい。
声が重なってるのに一人みたいな話し方だし……両耳に囁いてくるし……なんか気持ち悪い夢だな……。
「ここへ呼んだのは――」
「あのっ!」
勇気を振り絞って話を遮った。
「た、たぶん……人違い……だと思います……」
「――はい?」
静寂が辺りを包み込む。
「えっと、僕……そんなにご飯食べない方だから……どちらかといえば少食の悪魔ですし……」
「……貴様、何者だ」
突然低い声になって、脅すように問いかけてくる正体不明のお姉さん達。
「………………っ!」
すごい悪夢だ……!
「穢らわしい……どこから入り込んだ?」
「………………起きたら……ここに、居ました……」
「黙れ」
「………………」
理不尽すぎる。
ひょっとすると、湊なら喜ぶかもしれないけど……僕はこういうのいやだ! 泣きそう……。
「――クククッ、そうかそうか。……全く無関係の卑小な人間が来てしまうとは、悪魔召喚の秘術とやらは当てにならんなぁ。よもや、貴様如きがヤツを亡き者とし、その地位を継いでいる……などということもあるまいし」
「………………?」
一体何の話をしているんだろう。ヤツって誰のことなんだろう。僕の夢なのに置いてけぼりにしないでほしいな……。
「……さて、此奴をどうしてくれようか」
「あ、あの……そろそろ帰してもらっても良いですか……?」
僕は恐る恐る問いかけてみる。体の動かせないので、早く夢から解放されて自由になりたい。
「耳障りな鳴き声だ」
「ごめんなさい…………」
「往ね」
「ひ、ひどい……」
ものすごい殺意を向けられている。寝てただけなのに……どうしてこんな目に遭ってるんだろう……。
実は月城さんと会話したことがトラウマになってて、それが夢に現れてるのかな……。
「――まあよい。戯れに手足でも千切って並べてやろう」
「え」
女の人達が言ったその瞬間。
「あ、あ、ああ、ああああああああ」
「ひぃっ!」
突然、僕より一回りくらい大きい気持ち悪すぎる蜘蛛たちが、うめき声のようなものを上げながら周囲に降ってきた。
「わああああああっ!?」
段々と目が慣れてきたから分かったけど、今まで僕の体を覆っていたのは蜘蛛の糸だ! この暗い洞窟全体が蜘蛛の巣になってる!
「生きたまま内側から食い破られるがいいわ! アッハッハッ!」
しかも、僕の正面に居たのは…… 東京ドーム一個分くらいのものすごく大きなクモだ! 大きすぎて影だと思ってた!
「あー、ぁあ、あ、あ、あ、あ」
そうこうしている間にも、周囲の蜘蛛たちが変な鳴き声を発しながら近づいてくる。
蜘蛛って普通鳴かないよね……って、人の顔が付いてるじゃん! 人面蜘蛛だ! 気持ち悪い! 夢なら早く覚めて!
「わーーーーーーーーーーーーッ!」
あまりの気持ち悪さに、僕は叫びながら超能力を発動した。
「悪霊退散! 悪霊退散! 悪霊退散っ!」
周りに群がってきた人面蜘蛛たちを、片っ端から爆発四散させる。
「なんだとッ!?」
「あ、悪霊退散ッ!」
「ぎゃああああああああああああッ!」
何も見ないように目を閉じて、滅茶苦茶に念力を飛ばしまくった。
「貴様あああああああああ! やりおったなあああああああッ! 我が力をもってッ、死後も永遠に呪ってやるぞおおおおおッ! ……何故だッ! 何故私の術が効かんッ! ぐあああああああああああッ! 私のっ、肉体がッ! 消滅してゆくううぅぅぅぅッ! ああああああああああああああッ! 永遠に苦しめこの劣等種族がああああッ! いやあああああああああああッ!」
突然、すごい叫び声が聴こえてきて周囲が静かになったので、恐る恐る目を開ける。
すると、ちょうど目の前の巨大な蜘蛛が爆散して消滅するところだった。
「たっ、助かった……?」
夢の中でも使えるんだ。超能力。
「こっ、怖かった―……」
――安心した僕は、再び目を閉じて眠りにつく。
*
その次に目を覚ました時は、自室の床の上だった。
おそらく、ベッドから転がり落ちたせいでおかしな夢を見たのだろう。
一件落着である。たぶん。
「それにしても変な夢だったなぁ……」
寝直そ。
気付くと、僕は何かに包み込まれていた。もちろん布団ではない。ちょっとねばねばしてる感じで気持ち悪い。
周囲は真っ暗で肌寒く、水の滴る音が聞こえる。まるで洞窟の中のようだった。
「あれ……?」
僕の発した声が反響する。
「う、うごけない……」
ていうかここ、洞窟の中そのものじゃない……?
ついさっきまで、ベッドの上で寝転がってたはずなんだけど……。
「…………なるほど、夢か」
そこで僕は、ようやく自分がおかしな夢を見ているのだと理解した。
おそらく明晰夢というやつだろう。
最近は現実で変なことばかり起きるからなあ……。きっと、それに影響されて夢もこんな感じになっちゃうのだろう。
「夢なら別にいいや……おやすみなさい……」
僕は再び目を閉じた。
「――ご機嫌よう」
「ひゃぁっ!?」
その瞬間、耳元で複数人の女の人から囁かれているような感じがして、僕は思わず悲鳴を上げる。
「なっ、なななななに?!」
「私達は都知久母。またの名を――夜都賀波岐」
「や、やつ……?」
「私達はつちぐも。またの名を――やつかはぎ」
「やつはし…………?」
二回言ってくれたけど分からなかった。でも、甘くて美味しそうな名前だ。
「蜘蛛の子らを取りまとめる長……といえば理解していただけますでしょうか?」
「…………?」
余計に分からなくなりました!
「――まずは、いきなりここへ呼び出したことをお詫び申し上げます、暴食の悪魔」
「ぼ、ぼうしょく……?」
……どちらかといえば僕は少食だけど。
おまけに、悪魔って言われるほど悪いことはしてないはず……。
……いや、やっぱりしてます! 山を消し飛ばしてすみませんでした!
「……ですが、私達も卑しめられた呼び名より生じた身……。そこで大人しく話を聞いてくれるのであれば、同じ苦しみを持つあなた方と争うつもりはありません」
それにしても、さっきからずっと耳元で一方的に話されているので、全身がゾワゾワする。鳥肌がすごい。
声が重なってるのに一人みたいな話し方だし……両耳に囁いてくるし……なんか気持ち悪い夢だな……。
「ここへ呼んだのは――」
「あのっ!」
勇気を振り絞って話を遮った。
「た、たぶん……人違い……だと思います……」
「――はい?」
静寂が辺りを包み込む。
「えっと、僕……そんなにご飯食べない方だから……どちらかといえば少食の悪魔ですし……」
「……貴様、何者だ」
突然低い声になって、脅すように問いかけてくる正体不明のお姉さん達。
「………………っ!」
すごい悪夢だ……!
「穢らわしい……どこから入り込んだ?」
「………………起きたら……ここに、居ました……」
「黙れ」
「………………」
理不尽すぎる。
ひょっとすると、湊なら喜ぶかもしれないけど……僕はこういうのいやだ! 泣きそう……。
「――クククッ、そうかそうか。……全く無関係の卑小な人間が来てしまうとは、悪魔召喚の秘術とやらは当てにならんなぁ。よもや、貴様如きがヤツを亡き者とし、その地位を継いでいる……などということもあるまいし」
「………………?」
一体何の話をしているんだろう。ヤツって誰のことなんだろう。僕の夢なのに置いてけぼりにしないでほしいな……。
「……さて、此奴をどうしてくれようか」
「あ、あの……そろそろ帰してもらっても良いですか……?」
僕は恐る恐る問いかけてみる。体の動かせないので、早く夢から解放されて自由になりたい。
「耳障りな鳴き声だ」
「ごめんなさい…………」
「往ね」
「ひ、ひどい……」
ものすごい殺意を向けられている。寝てただけなのに……どうしてこんな目に遭ってるんだろう……。
実は月城さんと会話したことがトラウマになってて、それが夢に現れてるのかな……。
「――まあよい。戯れに手足でも千切って並べてやろう」
「え」
女の人達が言ったその瞬間。
「あ、あ、ああ、ああああああああ」
「ひぃっ!」
突然、僕より一回りくらい大きい気持ち悪すぎる蜘蛛たちが、うめき声のようなものを上げながら周囲に降ってきた。
「わああああああっ!?」
段々と目が慣れてきたから分かったけど、今まで僕の体を覆っていたのは蜘蛛の糸だ! この暗い洞窟全体が蜘蛛の巣になってる!
「生きたまま内側から食い破られるがいいわ! アッハッハッ!」
しかも、僕の正面に居たのは…… 東京ドーム一個分くらいのものすごく大きなクモだ! 大きすぎて影だと思ってた!
「あー、ぁあ、あ、あ、あ、あ」
そうこうしている間にも、周囲の蜘蛛たちが変な鳴き声を発しながら近づいてくる。
蜘蛛って普通鳴かないよね……って、人の顔が付いてるじゃん! 人面蜘蛛だ! 気持ち悪い! 夢なら早く覚めて!
「わーーーーーーーーーーーーッ!」
あまりの気持ち悪さに、僕は叫びながら超能力を発動した。
「悪霊退散! 悪霊退散! 悪霊退散っ!」
周りに群がってきた人面蜘蛛たちを、片っ端から爆発四散させる。
「なんだとッ!?」
「あ、悪霊退散ッ!」
「ぎゃああああああああああああッ!」
何も見ないように目を閉じて、滅茶苦茶に念力を飛ばしまくった。
「貴様あああああああああ! やりおったなあああああああッ! 我が力をもってッ、死後も永遠に呪ってやるぞおおおおおッ! ……何故だッ! 何故私の術が効かんッ! ぐあああああああああああッ! 私のっ、肉体がッ! 消滅してゆくううぅぅぅぅッ! ああああああああああああああッ! 永遠に苦しめこの劣等種族がああああッ! いやあああああああああああッ!」
突然、すごい叫び声が聴こえてきて周囲が静かになったので、恐る恐る目を開ける。
すると、ちょうど目の前の巨大な蜘蛛が爆散して消滅するところだった。
「たっ、助かった……?」
夢の中でも使えるんだ。超能力。
「こっ、怖かった―……」
――安心した僕は、再び目を閉じて眠りにつく。
*
その次に目を覚ました時は、自室の床の上だった。
おそらく、ベッドから転がり落ちたせいでおかしな夢を見たのだろう。
一件落着である。たぶん。
「それにしても変な夢だったなぁ……」
寝直そ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる