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第88話:僕らの愛の形は何型?(その3)
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「・・・誰かいる!」
「え?」
すみれがユキヤの目線の先を見ると、公園内の広場にある
防犯用の電灯に照らされて、誰かがいるのが見える。
どうやら二人連れのようだ。
「本当だ・・・こんな時間に珍しいね」
すみれは少し驚いた様子で言った。
「うん、ちょっと気になるから行ってみよう」
「え?どうして・・・」
「何か・・・嫌な予感がする」
こういう時のユキヤの直感はよく当たる。
それをよく知るすみれは無言で頷いた。
2人はそっと公園内に足を踏み入れ、広場付近の花壇の端に
建てられている小さい物置小屋の陰に隠れて広場の様子を窺った。
(あ・・・あれは!?)
そこにいたのは・・・海老沢と苅安だった。
「あ、あの人たち・・・」
声をあげそうになるすみれの口をユキヤが塞ぐ。
「シッ!・・・黙って聞いてろ」
「・・・ごめん」
2人は小声でやりとりをすると、そのまま小屋の陰に身を潜めた。
「さ、もういいでしょう?」
苅安がそう言って海老沢に微笑みかける。
「・・・・・!」
海老沢は黙って俯いたままであった。
「どうしたの?ここまで来て怖気づいてしまったの?」
「う・・・・!」
「元はと言えばあなたが望んだことよ?」
「そ、そうだけど・・・」
「だったら何が怖いの?」
いつも大学では大人しい苅安が、いつになく饒舌だ。
対する海老沢はいつもの覇気がなく何かにおびえている感じがする。
(あんな事言ったらいつもなら平手打ちが飛んでくるのに・・・)
ユキヤはそんな事を考えながら二人を見守る。
「ねぇ、どうしてなの?」
「・・・それは・・・」
海老沢は苅安に見つめられ、思わず目をそらした。
それを見た苅安は少しため息をついて
「いい加減、素直になった方がいいよ」
と優しく微笑む。
(一体どういう事だ?)
「・・・・!」
海老沢は意を決したように、着ていたロングコートを脱いだ。
その姿は下着だけであった・・・しかも女性ものの。
屈強そうで筋肉質な身体に黒いレースの大胆なデザインのブラとショーツが
明らかにサイズオーバーな感じで、ギチギチに食い込んでいる。
そしてコートを着ているときに見えた黒いスパッツと思しきものは
その野太い足に似合わないガーターストッキングであった。
「え・・・?」
その異様な姿を見たすみれは言葉を失った。
(な、何だありゃ?!)
ユキヤも思わず声が出そうになるのを必死で堪える。
「家からその格好で来た気分はどう?」
苅安が薄笑いを浮かべて尋ねる。
「お、お前が着て来いって言ったから・・・!」
海老沢が羞恥で真っ赤になりながら答える。
「そうでしょ?そのために下着もガーターストッキングも
私が用意したんだもの」
「そ、そうだけど・・・」
「でも、その割には随分と興奮してるみたいね?」
苅安はそう言うと、海老沢の股間をそっと撫でる。
そこにはショーツ越しでもわかるほど大きくテントが張っていた。
「うぅ・・・っ!」海老沢田切なげな声をあげる。
「まさか柔道部の主将にこんな趣味があるなんて
大学のみんなは想像もしてないでしょうね?」
「・・・っ!」
そう言いながら股間を撫で続ける苅安の優しい指つきに
思わず海老沢が声を漏らす。
「最初は周囲の期待と主将としての重圧が物凄いストレスになってる
あなたにちょっと優しく声を掛けただけだったのにね・・・」
「うぅ・・・」
「それがここまで堕ちちゃうなんて・・・私もビックリしたかな」
「・・・あぁ、言わ・・ないで・・・」
苅安が嘲笑としか思えない笑みを浮かべ蔑む視線を送る。
しかし海老沢は顔を紅潮させ、それを甘受しているようだった。
(もしかしてあいつ、こんな事で発散してるのか・・・)
(だから海老沢君も苅安さんを手放さなかったし
苅安さんも大学では大人しく従ってたんだ・・・)
ユキヤとすみれは驚きの顔を見せながら話を聞いている。
「どう?少しは素直になってきた?」
「・・・う、うん」
「よしよし・・・いいこいいこ・・・」
そう言って苅安が優しく頭を撫でる。
(う・・・なんか悪い冗談か・・・悪い夢を見ている気分だ・・・)
ユキヤはその光景を直視できず思わず目をそらした。
「それと・・・」
パァァァンッ!
次の瞬間苅安が海老沢を平手打ちした。
乾いた音が夜の闇に響き渡る。
(えっ!?)
(えぇっ!!?)
ただでさえ信じられない光景を見ていたのに
更にいつもの二人なら絶対にありえない行動を見て、
すみれとユキヤは目を丸くした。
「ぐうぅ・・・」
海老沢は頬を押さえてうずくまる。
「この前の叩き方、全然ダメだったわよ。」
「・・・ご、ごめんなさい」
海老沢は顔を上げて謝罪する。
「この関係が始まってからあなたの殴り方、
どんどん下手になってるわ。しかもこの前は、
傍にいた女の子まで巻き込んで・・・!」
(あ、私の事かな・・・?)
苅安は先日のすみれにぶつかった件を言っているようだった。
「だ、だって・・・変な殴り方してお前が怪我をしたら・・・」
「言い訳しないで!」
苅安が海老沢の言葉を遮り、彼の脇腹を蹴りつけた。
「げふっ!!」
海老沢は短くうめき声をあげて更にうずくまる。
「この関係を続けたかったら、皆の前ではいつもの態度を維持しなさい!」
「でも・・・」
「もしこの関係とあなたの性癖が大学にバレたら・・・私はともかく
スポーツ推薦で入学したあなたはきっと退学でしょうね。」
「・・・!」
海老沢は再び俯いてしまう。
「そうなったらこの関係も終わってしまうのよ?」
「・・・い、嫌だ!」
「だったら、私の言うことを聞きなさい」
「は・・・はい」
2人の会話に聞き耳を立てていたすみれとユキヤは、
その異常な会話に言葉を失う。
(だから海老沢君は苅安さんに酷い事をし続けたんだ・・・)
(しかしさっきからなんて会話だ!)
その会話を聞いたユキヤとすみれは2人の異常な関係に
驚きを隠せない。
「そう言えばまだ聞いてなかったわね。家からそんな格好で来る途中、
貴女は何を考えていたの?」
苅安が話を戻す。「そ、それは・・・」
海老沢が言いよどむ。
「・・・言えないの?」
「・・・っ!」
「こんな恥ずかしい姿をしてる自分に興奮してたんじゃないのかな?」
苅安がそう言うと、海老沢は顔を紅潮させる。
「ち、違う・・・!俺はそんなんじゃ・・・」
「違わないよ」
「あぅっ!」
苅安が海老沢の乳首をつねりあげた。
「今だってこんなに乳首ビンビンじゃない?」
「・・・うぅ」
海老沢は恥ずかしそうに顔を背ける。
「それに・・・ほら」
苅安はそういうと、彼の股間をショーツの上からさすり始める。
「あっ・・・そ、そこは!」
「・・・ふぅん、嫌がる割には抵抗しないわね」
「だ、だって・・・!」
「・・・ふふ」
苅安が意地悪な笑みを浮かべると、ショーツ越しに股間を愛撫する。
「あ、あぁ・・・」
「どう?気持ちいいでしょ?」
「・・・き、気持ちいい・・・」
「そう、素直でいい子ね・・・」
そう言うと、苅安は海老沢の頭を撫でる。
「う・・・うぅ・・・」
その優しい手つきに、海老沢は思わず涙ぐんだ。
「もうそろそろ限界みたいね」
「・・・・・・」
「ほら、ショーツにシミが出来始めてるわよ」
「・・・うぅ・・・言わないでぇ・・・」
普段からは想像できないぐらい情けない声と顔で
海老沢が悶えている。
「お預けしたからもうイキそうなのね。それじゃあそろそろ・・・」
苅安はそういうと海老沢を地面に寝転がす。
「い、挿れるの・・・?」
「まさか」
そう言うと、苅安はショーツを脱がせ始める。
「あ・・・!」
「ほら、もうこんなになってるじゃない」
苅安がショーツを脱がすと、海老沢の股間から反り返った男根が現れた。
「ふふ、あとは自分でやってみなさい」
「え・・・?」
「ほら、いつもやってるでしょ?」
「・・・う、うん」
(な、何をしてるんだ?)
ユキヤとすみれが思わず身を乗り出した。
「ん・・・あ・・・」
(ま、まさか!?)
海老沢は自らの男根をしごく。
「あ・・・あぁ・・・」
(な、なんてものを見せられているんだ・・・!)
あまりに異様な光景に目を逸らしたくなるが、なぜか目が離せない。
「ふふふ・・・いつも威張っている柔道部の主将の貴方が真夜中に外で
こんな恥ずかしい格好で、自分のモノを弄っててどんな気分?」
「あぁ、言わない・・・でぇ・・・んん・・・うぅ!」
苅安にそう言われても海老沢の手は止まらない。
「気持ち良くてたまらないんでしょう?この変態!」
「・・・っ!」
「ほら、もう出そうなんでしょう?我慢しないで出しなさい」
「・・・あ、あぁ!出るぅ!!」
ドピュッ!ビュルルル!ビュッビュッ・・・!
凄まじい光景だった・・・。
公園広場の電灯に照らされながら女性下着を付けた
屈強そうな男がその場で絶頂を迎え恍惚とした顔で余韻に浸っている。
まともに見ていたらこちらまで頭がおかしくなりそうだ。
(何だよこれは・・・)
ユキヤは頭がクラクラとしてきていた。
「ふふ、いっぱい出たわね・・・」
そういうと苅安は海老沢の股間をティッシュで拭った。
「・・・うぅ」
海老沢は恥ずかしさのあまり、手で顔を覆った。
「で、どうだった?」
「き・・・きもち・・よかったです・・・」
海老沢は息を荒げながら答える。「そう・・・それは良かった」
「・・・」
「じゃあそろそろ帰りましょっか」
「・・・は、はい!」
すっかり従順になった海老沢を連れ立って苅安は公園を出た。
「・・・・・・」
2人の姿が見えなくなったのを確認すると
ユキヤはすみれに声をかける。
「・・・すみれ、大丈夫か?」
「・・・う、うん」
「まさかこんな展開になるとはな・・・」
「そ、そうだね・・・か、帰ろうか」
「・・・そうだな」
2人は混乱した頭を整理しながら公園を後にした。
つづく
「え?」
すみれがユキヤの目線の先を見ると、公園内の広場にある
防犯用の電灯に照らされて、誰かがいるのが見える。
どうやら二人連れのようだ。
「本当だ・・・こんな時間に珍しいね」
すみれは少し驚いた様子で言った。
「うん、ちょっと気になるから行ってみよう」
「え?どうして・・・」
「何か・・・嫌な予感がする」
こういう時のユキヤの直感はよく当たる。
それをよく知るすみれは無言で頷いた。
2人はそっと公園内に足を踏み入れ、広場付近の花壇の端に
建てられている小さい物置小屋の陰に隠れて広場の様子を窺った。
(あ・・・あれは!?)
そこにいたのは・・・海老沢と苅安だった。
「あ、あの人たち・・・」
声をあげそうになるすみれの口をユキヤが塞ぐ。
「シッ!・・・黙って聞いてろ」
「・・・ごめん」
2人は小声でやりとりをすると、そのまま小屋の陰に身を潜めた。
「さ、もういいでしょう?」
苅安がそう言って海老沢に微笑みかける。
「・・・・・!」
海老沢は黙って俯いたままであった。
「どうしたの?ここまで来て怖気づいてしまったの?」
「う・・・・!」
「元はと言えばあなたが望んだことよ?」
「そ、そうだけど・・・」
「だったら何が怖いの?」
いつも大学では大人しい苅安が、いつになく饒舌だ。
対する海老沢はいつもの覇気がなく何かにおびえている感じがする。
(あんな事言ったらいつもなら平手打ちが飛んでくるのに・・・)
ユキヤはそんな事を考えながら二人を見守る。
「ねぇ、どうしてなの?」
「・・・それは・・・」
海老沢は苅安に見つめられ、思わず目をそらした。
それを見た苅安は少しため息をついて
「いい加減、素直になった方がいいよ」
と優しく微笑む。
(一体どういう事だ?)
「・・・・!」
海老沢は意を決したように、着ていたロングコートを脱いだ。
その姿は下着だけであった・・・しかも女性ものの。
屈強そうで筋肉質な身体に黒いレースの大胆なデザインのブラとショーツが
明らかにサイズオーバーな感じで、ギチギチに食い込んでいる。
そしてコートを着ているときに見えた黒いスパッツと思しきものは
その野太い足に似合わないガーターストッキングであった。
「え・・・?」
その異様な姿を見たすみれは言葉を失った。
(な、何だありゃ?!)
ユキヤも思わず声が出そうになるのを必死で堪える。
「家からその格好で来た気分はどう?」
苅安が薄笑いを浮かべて尋ねる。
「お、お前が着て来いって言ったから・・・!」
海老沢が羞恥で真っ赤になりながら答える。
「そうでしょ?そのために下着もガーターストッキングも
私が用意したんだもの」
「そ、そうだけど・・・」
「でも、その割には随分と興奮してるみたいね?」
苅安はそう言うと、海老沢の股間をそっと撫でる。
そこにはショーツ越しでもわかるほど大きくテントが張っていた。
「うぅ・・・っ!」海老沢田切なげな声をあげる。
「まさか柔道部の主将にこんな趣味があるなんて
大学のみんなは想像もしてないでしょうね?」
「・・・っ!」
そう言いながら股間を撫で続ける苅安の優しい指つきに
思わず海老沢が声を漏らす。
「最初は周囲の期待と主将としての重圧が物凄いストレスになってる
あなたにちょっと優しく声を掛けただけだったのにね・・・」
「うぅ・・・」
「それがここまで堕ちちゃうなんて・・・私もビックリしたかな」
「・・・あぁ、言わ・・ないで・・・」
苅安が嘲笑としか思えない笑みを浮かべ蔑む視線を送る。
しかし海老沢は顔を紅潮させ、それを甘受しているようだった。
(もしかしてあいつ、こんな事で発散してるのか・・・)
(だから海老沢君も苅安さんを手放さなかったし
苅安さんも大学では大人しく従ってたんだ・・・)
ユキヤとすみれは驚きの顔を見せながら話を聞いている。
「どう?少しは素直になってきた?」
「・・・う、うん」
「よしよし・・・いいこいいこ・・・」
そう言って苅安が優しく頭を撫でる。
(う・・・なんか悪い冗談か・・・悪い夢を見ている気分だ・・・)
ユキヤはその光景を直視できず思わず目をそらした。
「それと・・・」
パァァァンッ!
次の瞬間苅安が海老沢を平手打ちした。
乾いた音が夜の闇に響き渡る。
(えっ!?)
(えぇっ!!?)
ただでさえ信じられない光景を見ていたのに
更にいつもの二人なら絶対にありえない行動を見て、
すみれとユキヤは目を丸くした。
「ぐうぅ・・・」
海老沢は頬を押さえてうずくまる。
「この前の叩き方、全然ダメだったわよ。」
「・・・ご、ごめんなさい」
海老沢は顔を上げて謝罪する。
「この関係が始まってからあなたの殴り方、
どんどん下手になってるわ。しかもこの前は、
傍にいた女の子まで巻き込んで・・・!」
(あ、私の事かな・・・?)
苅安は先日のすみれにぶつかった件を言っているようだった。
「だ、だって・・・変な殴り方してお前が怪我をしたら・・・」
「言い訳しないで!」
苅安が海老沢の言葉を遮り、彼の脇腹を蹴りつけた。
「げふっ!!」
海老沢は短くうめき声をあげて更にうずくまる。
「この関係を続けたかったら、皆の前ではいつもの態度を維持しなさい!」
「でも・・・」
「もしこの関係とあなたの性癖が大学にバレたら・・・私はともかく
スポーツ推薦で入学したあなたはきっと退学でしょうね。」
「・・・!」
海老沢は再び俯いてしまう。
「そうなったらこの関係も終わってしまうのよ?」
「・・・い、嫌だ!」
「だったら、私の言うことを聞きなさい」
「は・・・はい」
2人の会話に聞き耳を立てていたすみれとユキヤは、
その異常な会話に言葉を失う。
(だから海老沢君は苅安さんに酷い事をし続けたんだ・・・)
(しかしさっきからなんて会話だ!)
その会話を聞いたユキヤとすみれは2人の異常な関係に
驚きを隠せない。
「そう言えばまだ聞いてなかったわね。家からそんな格好で来る途中、
貴女は何を考えていたの?」
苅安が話を戻す。「そ、それは・・・」
海老沢が言いよどむ。
「・・・言えないの?」
「・・・っ!」
「こんな恥ずかしい姿をしてる自分に興奮してたんじゃないのかな?」
苅安がそう言うと、海老沢は顔を紅潮させる。
「ち、違う・・・!俺はそんなんじゃ・・・」
「違わないよ」
「あぅっ!」
苅安が海老沢の乳首をつねりあげた。
「今だってこんなに乳首ビンビンじゃない?」
「・・・うぅ」
海老沢は恥ずかしそうに顔を背ける。
「それに・・・ほら」
苅安はそういうと、彼の股間をショーツの上からさすり始める。
「あっ・・・そ、そこは!」
「・・・ふぅん、嫌がる割には抵抗しないわね」
「だ、だって・・・!」
「・・・ふふ」
苅安が意地悪な笑みを浮かべると、ショーツ越しに股間を愛撫する。
「あ、あぁ・・・」
「どう?気持ちいいでしょ?」
「・・・き、気持ちいい・・・」
「そう、素直でいい子ね・・・」
そう言うと、苅安は海老沢の頭を撫でる。
「う・・・うぅ・・・」
その優しい手つきに、海老沢は思わず涙ぐんだ。
「もうそろそろ限界みたいね」
「・・・・・・」
「ほら、ショーツにシミが出来始めてるわよ」
「・・・うぅ・・・言わないでぇ・・・」
普段からは想像できないぐらい情けない声と顔で
海老沢が悶えている。
「お預けしたからもうイキそうなのね。それじゃあそろそろ・・・」
苅安はそういうと海老沢を地面に寝転がす。
「い、挿れるの・・・?」
「まさか」
そう言うと、苅安はショーツを脱がせ始める。
「あ・・・!」
「ほら、もうこんなになってるじゃない」
苅安がショーツを脱がすと、海老沢の股間から反り返った男根が現れた。
「ふふ、あとは自分でやってみなさい」
「え・・・?」
「ほら、いつもやってるでしょ?」
「・・・う、うん」
(な、何をしてるんだ?)
ユキヤとすみれが思わず身を乗り出した。
「ん・・・あ・・・」
(ま、まさか!?)
海老沢は自らの男根をしごく。
「あ・・・あぁ・・・」
(な、なんてものを見せられているんだ・・・!)
あまりに異様な光景に目を逸らしたくなるが、なぜか目が離せない。
「ふふふ・・・いつも威張っている柔道部の主将の貴方が真夜中に外で
こんな恥ずかしい格好で、自分のモノを弄っててどんな気分?」
「あぁ、言わない・・・でぇ・・・んん・・・うぅ!」
苅安にそう言われても海老沢の手は止まらない。
「気持ち良くてたまらないんでしょう?この変態!」
「・・・っ!」
「ほら、もう出そうなんでしょう?我慢しないで出しなさい」
「・・・あ、あぁ!出るぅ!!」
ドピュッ!ビュルルル!ビュッビュッ・・・!
凄まじい光景だった・・・。
公園広場の電灯に照らされながら女性下着を付けた
屈強そうな男がその場で絶頂を迎え恍惚とした顔で余韻に浸っている。
まともに見ていたらこちらまで頭がおかしくなりそうだ。
(何だよこれは・・・)
ユキヤは頭がクラクラとしてきていた。
「ふふ、いっぱい出たわね・・・」
そういうと苅安は海老沢の股間をティッシュで拭った。
「・・・うぅ」
海老沢は恥ずかしさのあまり、手で顔を覆った。
「で、どうだった?」
「き・・・きもち・・よかったです・・・」
海老沢は息を荒げながら答える。「そう・・・それは良かった」
「・・・」
「じゃあそろそろ帰りましょっか」
「・・・は、はい!」
すっかり従順になった海老沢を連れ立って苅安は公園を出た。
「・・・・・・」
2人の姿が見えなくなったのを確認すると
ユキヤはすみれに声をかける。
「・・・すみれ、大丈夫か?」
「・・・う、うん」
「まさかこんな展開になるとはな・・・」
「そ、そうだね・・・か、帰ろうか」
「・・・そうだな」
2人は混乱した頭を整理しながら公園を後にした。
つづく
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