偶然が生んだ最強種

大路

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42.一難去ってまた一難

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 カムイとの死闘に何とか生き残った俺達。
 体力は枯渇状態だがここは「夢幻の森」のど真ん中
 周りは危険なモンスターだらけ。

 なのでレオールに守ってもらいながら
 ダンジョンに向かう。
 幸い強いモンスターに遭遇する事なくダンジョンに
 到着する。


「ボス達これを」


 そう言ってレオールがこの森に生える薬草を渡して
 くれた。

 気休め程度だが体力が回復する。
 なんだかんだ言ってもレオールには助けられた。
 まぁ元はと言えばこいつが原因だが・・・

 暫く休憩を取る内に眠っていたらしい。
 眼を覚ますと大分体力が回復していた。

 テリーは眠っていたがレオールは起きていた。
 起きた俺に気づきレオールが口を開く。


「ボス!大丈夫か?」
「大丈夫だ!ありがとう」


 俺がそう言うと涙ながらに頭を下げ逃げた事を
 詫びて来た。
 どうやらカムイの恐怖に負け逃げ出した途中
 蝉丸の声が聞こえたらしい。


「殿達を置いて逃げるなど拙者達五本刀が
 するはずないだろうが!!」


 この声が胸に突き刺さると同時にデセオに敗北して
 からの自分自身の情け無さに涙が溢れたそうだ。
 そして薬草を持ち再び戦場に戻ったと。

 そして格上の相手にも怯まず戦う俺達を見て
 許してもらえるなら仲間にして欲しいと・・・


「ボス!俺はもう何があってももう逃げない!!
 だからもう一度配下に置いてくれ!」

「いいよ!」
「えっ?」


 余りに俺があっさり答えたので唖然とするレオール
 その瞬間話を聞いていたのか刀から五人が飛び出し
 蝉丸が口を開く!


「レオール!話は聞いた!
 殿達が許して下さったのだ!
 我々と共に殿達を守ると誓えるか?」

「勿論だ!!」


 そう涙を流しながら握手を交わすレオールと五人達

 てか全員熱過ぎーー!!

 蝉丸熱いなーー!

 でもここまで思えてもらえるのは嬉しい。
 まぁなんにせよレオールが正式に仲間になった!

 ではステータスをチェックしよう!!
 あの激闘を生き残ったんだ!
 何か進化先が増えているはず!

 残念ながら俺の進化先は増えてはいなかった!
 しかしテリーとレオールは進化先が増えている!
 新たな進化先をチェックする。


 テリー
 黄泉神龍  伝説の神龍との戦闘にて生還  達成
 爆弾龍  自身の命を賭けて爆弾として特攻 達成

 レオール・ルギトゥス
 百獣王  格上の相手に誇りを持ち戦闘  達成
 爆弾獣  自身の命を賭けて爆弾として特攻  達成


 どうするんだ二人共?
 てか爆弾についてはごめん・・・

 そう思いながら二人を見ると二人は口を開く。


「黄泉神龍に決定!!」
「百獣王に決定!」


 そりゃそうだな!!
 爆弾龍とか爆弾獣って何だよ!

 じゃあ二人共決定!!

 二人は光に包まれていく!
 テリーを包む光が妙にでかい!
 そして光は激しく弾け飛んだ!


 テリー
 種族  黄泉神龍(新たに種族登録されました)
 基本属性魔法
 火 ◯ 水 ◯ 風 ◎ 土 ◎ 光◎ 闇 ◎
 特殊属性魔法
 嵐 ◎ 雷 ◎
 特殊能力
 ブレス  飛行  花咲龍  超回復  生死の干渉  人化
 龍人空手三段  神龍格闘術  王の威圧
 見た目
 鱗の色は金と銀のままだが輝きを増し神々しい光を
 放っている。
 4対の翼は更に大きく
 体長は役20メートル!

 レオール・ルギトゥス
 種族  獅子獣人族 百獣王
 基本属性魔法
 火 × 水 × 風◎ 土 ◎ 光 ◯ 闇 ×
 特殊属性魔法
 獣 ◯
 特殊能力
 獅子獣人流格闘術  王の咆哮  モンスター使役
 百変化


 素晴らしく二人は強くなっている。
 二人の周りには五人が集まり素晴らしいと
 声を上げている。

 どうやらレオールの百変化は獣であれば百の者に
 形態変化出来るらしい。
 これで変化をすれば獣人の国ベテルにも
 入国出来る!

 取り敢えず違う者に変化してもらう!


「ボス!これで良いか?」
「絶対駄目だ!!」
「そ、そうか!これならどうだ?」


 初めに変化したのは臭いキング!
 これは即答で却下!

 二回目はこれは良い!!
 少し大きいが可愛らしいウサギの姿に変わった!


「良し、それで行こう!」
「レオール!可愛いい!」


 テリーもお気に入りみたいだしそろそろベテルに
 向かい出発しよう!

 そして俺達は獣人の国ベテルに向かい出発する!!
 その時の俺達はまだ危険が迫っている事に
 気付いてはいなかった。



 ・・・・・・・・・・・・・

 デセオside

 時間は少し遡る!

「デセオ!貴様は我との約束を破り
 あのダンジョンを他の者にやらせていたらしいな」

 ヤバい完全に忘れてた・・・
 そしてガランの野郎が説教モードだ。
 面倒くせぇぇ・・・


「分かった!今から行ってあのクソ犬達にちゃんと
 金も返して詫びてくるから」


「貴様にしてはえらく素直だな?」
「いやいや、ちょっと臨時収入があったんだよ」
「臨時収入だと?」
「そうだ!たまたま見つけた魔剣を売却
 したんだよ!!」
「そうなのか?じゃあ我にも金を返せよ!!」
「当たり前だろ!後で返してやる!」


 そう言って飛び出したが金何て持ってない。

 どうしようか?

 そうだ!!

 あれを渡せば良いんだ!

 さすが天才デセオ様だぜ!

 俺はマダラの城に忍び込みマダラが大事にしてる
 鬼神石とかいう石を盗んだ!

 これをクソ犬にやれば良いだろう!

 マダラは怒るだろうが知ったこっちゃねぇ!
 ガランはある程度優しいがマダラは怒らすと少し
 厄介だ!


 まぁ後はあのクソ犬が何とかすれば良いんだ!


 よく考えればあのクソ犬がダンジョンに入ったのが
 悪いんじゃねぇか?


 そう考えたらムカついてきたな・・・


 まぁ取り敢えずこれを渡して当分俺は身を隠す!


 完璧な作戦だぜ!!



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