偶然が生んだ最強種

大路

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43.最後の「鎖の無い者」マダラ登場

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 俺達は新たにレオールを加えてベテルに向け
 出発し始めた!

 森を超える道中は進化したテリー、レオールが
 無双していく。
 新たにチカラを手に入れたテリーは特に強い。
 このレッドゾーン「夢幻の森」のモンスター達も
 そこそこ強いが足元にも及ばない!

 あっという間に森を突破しベテルの街が見えてきた
 辺りには様々な獣人の人々が多くなっていた。
 レオールは久しぶりに見る光景に緊張している様だ

 いつもの様に入国審査の列に並ぶ!
 順番がまわってきていつもの紙を見せる。


「ゆ、勇者様ですかどうぞ」


 驚きを含んだ言葉と共に中に通された。
 案内してくれた門兵に狼の獣人ドーグを呼んで
 もらう事にする。


 待つ事15分ドーグが現れた!


「勇者様ですよね?以前とお姿が・・・」
「あ、ああ整形したんだよ!」
「せ、整形ですか?また思い切った事を」
「だから時間がかかったんだ!」


 うっかりしていた!
 今の俺の姿はワイルドなイケメン!
 以前のパンチパーマのワイルドヤクザではない。

 この世界に整形があって良かった・・・

 だがドーグは獣人特有の鼻の良さで俺の匂いと
 分かっていたので余り追求して来なかった。


「まぁ勇者様は何でもありですもんね」


 そう言うと俺達を城に案内してくれる。
 道中様々な獣人が歩いていた。
 狼、獅子、虎、象何て者も居た!
 見ているだけでも中々楽しい!
 そんな事を思っていると城に到着し中に通された!

 待っていたのは虎の獣人だった。

「これは初めまして勇者様!
 獣人国ベテルの王 ラウル・ウォーレンです!」

「テツと申します!こっちはテリーです!
 よろしくお願い致します」

 そんな挨拶に習い五本刀が挨拶をする。
 大きなウサギはペットのウサ吉にしておいた。

 レオール改めウサ吉はどうやらこの王の事を知って
 いるみたいだった。

 その後は食事を用意されたわいもない話しを
 していた。

 その話の中でラウルが実力主義の獣人の国で王に
 なるまでどうしても勝てなかった人物の話しを
 していた。


 それはレオール・ルギトゥスだと。


 しかし獣人達の憧れであったレオールが
「鎖の無い者」のデセオに完膚なきまでに敗北!

 そしてこの国は半壊滅状態に陥り獣人達は誇りを
 失い今現在も臆病になっていると。

 ラウル王は国の威信そして獣人の誇りを取り戻し
 たいとの思いからドーグをヤズド王国の大会に
 送りこんだらしい。

「しかし結果は勇者様のお仲間に完膚なきまでに
 やられたみたいですがな」

 ハハハっと自虐的な渇いた笑いを見せるラウル王。
 もし出来るならこの国の騎士達を鍛え直して
 くれないかと依頼された。

 余り時間は取れないがウサ吉が懇願する様な目で
 此方を見ていたので少しだけならと了承した。

 そして食事も終わり一旦街に出ようとした瞬間



 ドガーンーーー!!



 城が揺れる様な爆発音!



「ら、ラウル王!大変です!!」
「な、何の騒ぎだ!」
「ま、マダラが現れましたーー!!」
「な、何だと・・・」


 慌てふためきながら部屋に入ってきた騎士が
 内容を説明するとラウル王は青い顔をして
 頭を抱えこんでしまった。


 マダラ??


 確か「鎖の無い者」の一人・・・


 俺達これで幻と呼ばれる三人コンプリートじゃね?
 全く何の偶然か厄介ごとばっかり!
 そんな事を考えているとラウル王が騎士に問う!


「してマダラの目的は?」

「何やら探し物をしているらしくこの城にいる者を
 集めろとの事です!」

「探し物だと?しかし従うしかあるまい!
 城に居る者を集めろ!!」

「はっ!!」


 マダラが此処に来るので必然的に俺達も城を
 出る事が出来ない。

 ラウル王達は申し訳ないと何度も頭を下げていたが
 内容が内容なので仕方がない。

 大丈夫だと伝えマダラを待つ事にする。
 ラウル王も俺達が居る事に少し安心している様だ。


 しかし相手は「鎖の無い者」勝てる要素が無い
 何か打開策を考えないと・・・



 そんな事を考えていると次々に城の人々が集め
 られてきた。


 すると大きな足音が聞こえだんだんと近づいてくる



 ガチャン!!




 扉が遂に開けられた!




 そこには



 こ、怖い・・・



 ガランよりも・・・



 般若の顔をした約5mの筋骨隆々な鬼が居た!!


 こ、怖すぎる・・・


 しかも何かを探しながらキョロキョロしている。



 そして何故か青筋を立てながら俺を見ている。



 まじで泣きそうに怖い・・・



 勝てる勝てないじゃない・・・


 そんな事を思っているとマダラは口を開く!



「き、貴様か!壊してやる!」
「えっ!?お、俺・・・」


 全員が同情する様な目で見ている。


 何で俺??


 しかも殺すじゃなくて壊すって何・・・


 まじで怖いんだけど・・・



 そしてマダラが手を動かすと



 俺はバラバラに壊れた・・・

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