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48.水の都オリシャス王国
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水の都オリシャスに向け俺達は出発した。
レオールを乗せて空を飛んで行く。
道中小さな村を発見したので立ち寄ってみた。
まだベテル国の領地なのでレオールはウサ吉に。
村にはパラパラと獣人が畑を耕している。
俺達も人型になっているが俺達を見つけると
村人達がどんどん集まってきた。
「ゆ、勇者様!!」
「サイン下さい!」
「あ、握手してもらって良いですか?」
俺達は知らぬ間にとんでもない有名人になっていた
みたいだ。
まぁこれもベテル国だけのものだろうと
思っていたがとある新聞の様な物が目に入る。
そこに書かれていた内容は獣人の国ベテルに続き
ロレスターン王国、デルジャ魔導国も紋章の変更
を発表!!
これはいよいよ大事だな・・・
少し世界を動かす者の意味が少し分かった気がする
そうして描き慣れないサインを書いたりして村人に
挨拶をし空に飛び立つ!
暫く飛び続けると見えて来たのは巨大な港に
停泊する船の数々!
船でこの国を訪れる人も多い様でそちらでも
入国審査が行われていた。
いつもの様に列に並んでいると一人の男性に声を
掛けられた。
「勇者様ですよね?先に此方にどうぞ!」
そう言われ列を飛ばし紙を見せ先に入国が許された
どうやら入国審査の審査官が俺達を見つけ声を
掛けてくれた様だ。
こうしてスムーズに街に入る事を許された俺達は
観光をゆっくり楽しむ事にした。
綺麗な港町の風景をレオールの案内の元楽しんで
歩いているとある話し声が俺の耳に入る。
「おい!勇者様御一行を見ていないか?」
「ゆ、勇者様ですか?見ておりません」
「チッ!役立たずめ」
どうやら俺達に用があるみたいなので声の方向に
向かう事にする。
「あの~?何か?」
「ゆ、勇者様!探しておりました!」
「えっ、どちら様でしょうか?」
「これは申し遅れました!オリシャス王国第二王子
バルフ・ペッシモスと申します!」
バルフは第二王子様だったみたいだ!
どうりで周りに物々しい護衛が付いていたのか。
その後バルフ王子に誘われ食事に行く事になる。
案内されて到着したのは見るからに高級そうな
料亭だった。
「勇者様!此処はオリシャス自慢の名店です!
是非ご堪能下さい」
「あ、ありがとうございます」
恐縮しながら店内に入ると予約されていた席に案内
され飲み物や料理が運ばれてくる。
水の都というだけあって魚料理がメインだ!
見た目の割に味はまあまあだった・・・
「テツ、デルジャで食べた魔魚の方が美味しいね」
「テリー!あんまり言うな」
小声で話しかけてくるテリーにそう言葉をかける。
「いやぁ此処の料理は最高だ!勇者様もどんどん
食べて下さい!」
「あ、ありがとうございます」
バルフ王子が俺達にそう言ってくる。
そんな王子に合わせながら食事を撮る俺達。
そんな俺達にバルフ王子が話しかけてくる。
「実は勇者様に一つ頼み事がありまして」
バルフ王子曰くこの国の政権が近々変わるらしく
第二王子である自分を勇者である俺に後押しして
欲しいとの事。
初対面で図々しい奴だな・・・
まぁ考えておきますと話を終わらすと食事が
終わったら女性のいる店に行こうと言ってきたが
行く所があると適当にあしらい断った。
そして食事が終わりバルフ王子と別れる。
「何だか嫌な奴だったな?」
「嫌な奴だった!」
「ボス!俺も思ったぜ」
「殿!我等も思いました」
皆んなが口々にバルフ王子の悪口を言いだした。
まぁ疲れたので宿でも探そうとするとまた何やら
護衛を付けた人物に声を掛けられる。
「勇者様ですね!私オリシャス第一王子の
リック・ペッシモスです!」
今度は第一王子かよ・・・
何処に行くか聞かれ宿を探すと答えると
それならばと宿を手配すると言ってきた。
最初は断ったが押しに負け用意してもらう事に!
案内されたのは豪華な宿屋。
中に案内されて受付の前で待っている。
俺の耳に何やら揉めている声が聞こえてくる。
「何故ですか?予約していましたよ!」
「いえそれは聞いておりません」
「そんな馬鹿な!昨日に連絡もしています」
「そう申されましても・・・」
「こっちには足の悪い高齢な母親もいるんだぞ!
今更他の宿なんて探せないぞ」
「他のお客様にご迷惑なので」
もしかしてと俺の脳裏にある事が過る。
俺達を無理に入れる為にあの親子の予約を消したの
では?
「勇者様!お部屋にどうぞ」
そう声を掛けてくるリック王子にその事を聞いたが
知りませんとの事だった。
仕方ないのであの親子に宿を使わせてやって
欲しいと申し出た。
そう申し出る俺に渋々と言った感じでリック王子は
応じる。
俺達に何度も礼を言ってくる親子!
そんな二人に会釈をし宿を後にする。
俺達は少し離れたボロい宿に宿泊する事にした。
何度も此処で良いのか?とリック王子に聞かれたが
大丈夫と答える。
そして俺達と別れた後にリック王子が護衛に
耳打ちした言葉を俺の聴覚は聞き逃さなかった!
「宿で俺に恥をかかせた親子を殺せ!」
レオールを乗せて空を飛んで行く。
道中小さな村を発見したので立ち寄ってみた。
まだベテル国の領地なのでレオールはウサ吉に。
村にはパラパラと獣人が畑を耕している。
俺達も人型になっているが俺達を見つけると
村人達がどんどん集まってきた。
「ゆ、勇者様!!」
「サイン下さい!」
「あ、握手してもらって良いですか?」
俺達は知らぬ間にとんでもない有名人になっていた
みたいだ。
まぁこれもベテル国だけのものだろうと
思っていたがとある新聞の様な物が目に入る。
そこに書かれていた内容は獣人の国ベテルに続き
ロレスターン王国、デルジャ魔導国も紋章の変更
を発表!!
これはいよいよ大事だな・・・
少し世界を動かす者の意味が少し分かった気がする
そうして描き慣れないサインを書いたりして村人に
挨拶をし空に飛び立つ!
暫く飛び続けると見えて来たのは巨大な港に
停泊する船の数々!
船でこの国を訪れる人も多い様でそちらでも
入国審査が行われていた。
いつもの様に列に並んでいると一人の男性に声を
掛けられた。
「勇者様ですよね?先に此方にどうぞ!」
そう言われ列を飛ばし紙を見せ先に入国が許された
どうやら入国審査の審査官が俺達を見つけ声を
掛けてくれた様だ。
こうしてスムーズに街に入る事を許された俺達は
観光をゆっくり楽しむ事にした。
綺麗な港町の風景をレオールの案内の元楽しんで
歩いているとある話し声が俺の耳に入る。
「おい!勇者様御一行を見ていないか?」
「ゆ、勇者様ですか?見ておりません」
「チッ!役立たずめ」
どうやら俺達に用があるみたいなので声の方向に
向かう事にする。
「あの~?何か?」
「ゆ、勇者様!探しておりました!」
「えっ、どちら様でしょうか?」
「これは申し遅れました!オリシャス王国第二王子
バルフ・ペッシモスと申します!」
バルフは第二王子様だったみたいだ!
どうりで周りに物々しい護衛が付いていたのか。
その後バルフ王子に誘われ食事に行く事になる。
案内されて到着したのは見るからに高級そうな
料亭だった。
「勇者様!此処はオリシャス自慢の名店です!
是非ご堪能下さい」
「あ、ありがとうございます」
恐縮しながら店内に入ると予約されていた席に案内
され飲み物や料理が運ばれてくる。
水の都というだけあって魚料理がメインだ!
見た目の割に味はまあまあだった・・・
「テツ、デルジャで食べた魔魚の方が美味しいね」
「テリー!あんまり言うな」
小声で話しかけてくるテリーにそう言葉をかける。
「いやぁ此処の料理は最高だ!勇者様もどんどん
食べて下さい!」
「あ、ありがとうございます」
バルフ王子が俺達にそう言ってくる。
そんな王子に合わせながら食事を撮る俺達。
そんな俺達にバルフ王子が話しかけてくる。
「実は勇者様に一つ頼み事がありまして」
バルフ王子曰くこの国の政権が近々変わるらしく
第二王子である自分を勇者である俺に後押しして
欲しいとの事。
初対面で図々しい奴だな・・・
まぁ考えておきますと話を終わらすと食事が
終わったら女性のいる店に行こうと言ってきたが
行く所があると適当にあしらい断った。
そして食事が終わりバルフ王子と別れる。
「何だか嫌な奴だったな?」
「嫌な奴だった!」
「ボス!俺も思ったぜ」
「殿!我等も思いました」
皆んなが口々にバルフ王子の悪口を言いだした。
まぁ疲れたので宿でも探そうとするとまた何やら
護衛を付けた人物に声を掛けられる。
「勇者様ですね!私オリシャス第一王子の
リック・ペッシモスです!」
今度は第一王子かよ・・・
何処に行くか聞かれ宿を探すと答えると
それならばと宿を手配すると言ってきた。
最初は断ったが押しに負け用意してもらう事に!
案内されたのは豪華な宿屋。
中に案内されて受付の前で待っている。
俺の耳に何やら揉めている声が聞こえてくる。
「何故ですか?予約していましたよ!」
「いえそれは聞いておりません」
「そんな馬鹿な!昨日に連絡もしています」
「そう申されましても・・・」
「こっちには足の悪い高齢な母親もいるんだぞ!
今更他の宿なんて探せないぞ」
「他のお客様にご迷惑なので」
もしかしてと俺の脳裏にある事が過る。
俺達を無理に入れる為にあの親子の予約を消したの
では?
「勇者様!お部屋にどうぞ」
そう声を掛けてくるリック王子にその事を聞いたが
知りませんとの事だった。
仕方ないのであの親子に宿を使わせてやって
欲しいと申し出た。
そう申し出る俺に渋々と言った感じでリック王子は
応じる。
俺達に何度も礼を言ってくる親子!
そんな二人に会釈をし宿を後にする。
俺達は少し離れたボロい宿に宿泊する事にした。
何度も此処で良いのか?とリック王子に聞かれたが
大丈夫と答える。
そして俺達と別れた後にリック王子が護衛に
耳打ちした言葉を俺の聴覚は聞き逃さなかった!
「宿で俺に恥をかかせた親子を殺せ!」
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