偶然が生んだ最強種

47.世界が動く

　昨日の宴も終わり朝目を覚ました俺達。
　今はラウル王に用意された特別室にいる。


「テリー、この後どこに向かおうか？」
「うーん、どうしよう？」


　そんな相談をのんびりしていた。
　世界中にベテル国の紋章変更のニュースが駆け巡り
　それに習いロレスターン、デルジャも紋章の変更を
　行い世界中が動きを見せている事等知る由も無く。

　まだ魔王の動きも活発ではないし観光も兼ねて
　近くの国を回ろうと決まった！

　じゃあ恒例のステータスチェックをしよう。
　すると見慣れない文字に気づいた！


　世界を動かした事により称号を付与出来ます！


　称号？？


　訳が分からず見てみる。
　称号の意味が頭に流れ込んできた。

　どうやら称号とは武器を装備する様なもので
　進化とは違い数ある称号は取り外し自由でその度に
　ステータスは変わるらしい！

　めっちゃ便利で最高だな！！

　早速称号を付与していく！

　テツ
　選択可能称号
　世界を動かす  世界を変える  世界を牽引する
　臭い  怖い  

　テリー
　選択可能称号
　相棒  死の  生の  イケメン  

　俺のやつ変なの混じってないか・・・

　まぁ試しに怖いを付与してみたところ顔が


「痛い、痛いぃぃーー！！」
「えっ！て、テツ何してんの？」


　骨格がボキボキ音を立て変化し出来あがった顔は
　マダラだった・・・

　ステータスは恐怖を与える様な能力は飛躍的に
　上昇していた。

　ただ痛すぎーー！！

　もっと簡単に出来るんじゃないのかよ！

　安易には付与するのやめよう・・・


　無難に「世界を動かす」に決定！
　テリーは「相棒」に決定！


「痛いぃぃーー！！」


　俺だけ顔を戻す痛みに耐えながら無事に付与された

　世界を動かす テツ
　相棒 テリー
　家臣 黒爺
　家臣 蝉丸
　家臣 紅丸
　家臣 白雪
　家臣 薄緑
　家臣 レオール・ルギトゥス


　俺はステータスが満遍なく上昇！
　テリーは誰かと共闘すると一時的にステータスが
　上昇する様だ！

　ちなみに他のメンバーは家臣という称号が
　与えられた。
　これは俺達と共闘する時のみステータスが上昇する
　といったものらしい！

　新たな力も手に入れた事だしそれでは次の目的地に
　そろそろ出発しますか！

　一番近くの非同盟国「オリシャス王国」に決定！
　海に面していて水の都として栄える美しい国らしい
　レオールが此処ならある程度案内出来るという事
　だったので決めた！

　挨拶をする為にラウル王の元に向かい出発する事を
　伝えた。


「この度は我々を救って頂き感謝しております！
　何かあれば我等はテツ様達に協力しますのでお声を
　掛けて下さい！」

「大した事はしてないですよ！でも獣人達が前進
　出来て良かったです」


　そんな言葉を交わしラウル王の元を出ようとする。
　その時ラウル王が口を開いた。


「レオール！今でも俺はお前に憧れている。
　あの強かった獣王 レオール・ルギトゥスに！
　獣人達の代表としてテツ様達の元頑張ってくれ」

「ら、ラウル、ありがとう！」


　そう言いながら二人は握手を交わし涙を流していた
　そして俺達は新たな旅に出発する！



　水の都「オリシャス王国」に出発ーー！！