16 / 44
16.らぶしーんは突然に
しおりを挟む
クロエの奴、何てことしやがるんだ! イブロは突然この狂った女と口づけを交わしてしまったことに憤る。
それが彼の隙になってしまった。しくじったと彼が思った時にはもう遅い。既に女の手がイブロの背中に回っていたのだった。
このまま、締められたらひとたまりもない! 焦るイブロはどうにかして脱出しようと頭を巡らせる。
しかし、意外にも女はイブロをそっと抱きしめるだけでこれ以上の力を込めてこようとはしなかった。
「祈り、慈しみ、民草の幸せを願う。昨日も今日も、明日も……」
イブロと息がかかるような距離で女は呟く。
これは……どこかで聞いたような詩だ。どこだったか……。イブロの考えを捕捉するようにクロエが口を挟む。
「聖教の教えですか?」
「そうです。妾は……いえ、私は毎日神に祈り、民草の幸せを願っていました。いえ、願うことで自分に救いを求めていたのです」
女の目に初めて理性が灯る。
険しかった顔が穏やかになり、その姿は静粛で聖なる何かまで感じさせる聖女のようであった。
「それは一体?」
「聖女などおこがましいことです。私は……私は……ただ、忘れたかっただけだったのですから……無心で祈り続けたのも、民草のためへの奉仕活動も全て……そう全てです」
踏み込むべきか、このまま女の話を聞き流すべきか迷うイブロ。
刺激し、また元のように戻ってしまうかもしれないという懸念はある。しかし、浄化というのならばこの女の悩みを迷いを解消してやらねばならないのか。どっちだ。
イブロはチハルへ目を向ける。しかし彼女はそれだけではイブロの意図を察してくれることはなかった。
彼はある意味予想通りのチハルの動きに焦ることはなく、冷静に自分の置かれた状況をかんがみる。
いずれにしても……今の内に動いておいた方がいい。イブロは背中に回された女の腕をそっと握り、するりと彼女から抜け出した。
「懺悔します。神よ。私は兄さまを今でも愛しています。愛しているのです」
興奮し叫ぶような声ではなく静かに粛々と女は言葉を続ける。
禁断の愛か……イブロにとって色恋話は全くの専門外。これまで友人から恋の相談を持ち掛けられても全て曖昧に拒否してきたほどなのだ。
それでも、彼とて兄妹の愛は認められていないことくらいは知っている。
「イブロ、愛なのにダメなの?」
いつも間にかイブロ隣にまで来ていたチハルが彼へ耳打ちする。
イブロは一番苦手な色恋沙汰についてチハルに尋ねられたことで激しく動揺し、冷や汗をかいた。
「あ、あー、チハル。愛は悪い事ではないんだ。親、子、恋人、友人……形は様々だが『慈愛』『親子愛』『親愛』『恋』などいろんな形の愛がある」
何を言っているんだと自分でもよく分からなくなってきたイブロへチハルは「うーん」と頭に手をやり悩む姿を見せる。
「殿方。『愛は悪い事ではない』と?」
女が顔をあげイブロをしかと見つめ、問いかけて来た。
「あ、うん、憎むことより遥かにその方が……」
しどろもどろになるイブロへ対し、女は膝立ちになり、顔を伏せ祈りを捧げるように両手を組む。
「私は兄への愛を忘れるため祈り、慈しみ、民草の幸せを願いました。しかし、私は……忘れられなかったのです。ぬくもりが、私の髪を撫でた兄さまの手が」
女はイブロ達の事がまるで目に入っていない。彼女は自分の思いの丈を朗々と述べるだけだった。
彼女の話を簡潔にまとめるとおそらくこうだ。
この女……名前はシルビア。おそらく貴族の出である。
幼い内からとても可愛らしいと評判だった彼女は三つ上の兄のことが大好きだった。成長したシルビアはたいそう美しく成長し、求婚が絶えなくなる。
しかし彼女が愛していたのは兄のみで、彼女は悩む。兄に打ち明けるべきか、それとも黙っておくべきか。
結果、彼女は兄への思いを秘めたまま、聖職に入る。聖職に入っても彼女へ求婚するものが後を絶たず、心配したであろう兄もたびたび彼女の住む教会を訪れた。
しかし、五年たち、十年たつと兄の足が遠のいていく。彼女は知っていた。兄は若く美しい貴婦人と結婚したことを。若く美しくなくなった自分へ見向きをしてくれなくなったんだということを。
それでも彼女は兄を求めた。それ以上に彼のことを忘れようと祈った。
最終的に彼女は自分が若く美しくなれば、兄がまた来てくれるようになると考えるようになる。
そこから悲劇が訪れる。彼女は魔道に手を染め、若い娘の血を浴び若さを取り戻す。しかし、同時に彼女の精神は破壊され、若い娘の血を求めるだけのアンデッドと成り果てたのだった。
「いろいろあったんだな……」
「イブロさん、もう少し気の利いた事を言えないのでしょうか……」
イブロのあんまりな言動に、クロエが眉をよせ苦言を呈する。
「殿方、イブロさまとおっしゃるのですね」
女――シルビアはすっと立ち上がると、イブロの手に両手を添えた。
「そうだ。俺はイブロ」
「『愛は悪い事ではない』……イブロさまのお言葉をもっと早くに聞いていれば、私も変われたのかもしれません」
過去は取り戻すことはできない。過ぎた時間は残酷だ。
シルビアはそんなことを考えているのだろうか? イブロは訝しむ。
「そうか……」
イブロも過去を後悔している。故に彼は何もシルビアに言ってやることができなかった。
「あの時、兄さまに私の思いを伝えていれば……」
「そうだな……」
イブロは相槌を返すことしかできないでいる。こうしていればよかった。ああしていればよかった。
自分も何度も問いかけたことだ。しかし、過ぎ去ったことを考えても何も進まない。
「時は過ぎるものです。しかし、最後に私は私を取り戻せ、良かったと思えます。ありがとうございます。イブロさん」
「そうか、すごいやつだな、お前さんは」
イブロは急に目の前にいるシルビアが眩しく見えた。何故なら、過去の迷宮を彼女はあっさりと突破してのけたのだから。
彼が自分の考えに囚われている間に、フワリと風が舞ったかと思うと、シルビアがイブロの胸に飛び込んでくる。
「私が生きている時に、あなた様に出会えていたのなら……いえ……何でもありません」
「そうか……」
イブロは目を伏せた。せめて安らかに眠ってほしい。彼は信じる神などいないが、この時だけは神に祈る。
その時、唇に何か柔らかい物が当たる感触がして、イブロは薄目を開けた。彼の目に飛び込んできたのは目を瞑り、イブロへ口づけをしたシルビアの顔。
対するイブロは彼女の背をそっと撫でる。
すると、シルビアの体から光の粒子が舞い始め、彼女の姿が薄れていく……。
最期に彼女は遠慮がちな笑顔を見せ――完全に姿が消失してしまったのだった。
「きゃあああああああ!」
突如、絹を割いたような悲鳴が響き渡る。
声の主は、目が覚めたパメラだった。
「気が付かれたのですね。お嬢様」
「クロエ、手、手を怪我していますわ! た、大変です!」
「これくらいの傷、大したことありませんよ。お嬢様。正気に戻られたのですね」
「え? 何、この服? 私……?」
クロエはその場でかしづき、優雅な礼をする。
「ふう、何とかなったな」
イブロは大きく息を吐きドカリと腰をおろした。
「お見事でした。イブロさん。感謝してもしきれません。ぜひお礼をさせてください」
「んー、チハルを助けるのに協力してもらったからお互い様だ」
「しかし……」
尚も食い下がるクロエへ対し、イブロは何かを思いついたようでポンと手を叩く。
「そうだ。パメラとチハルを一日遊ばしてやってくれねえか? ソルも一緒で」
「それでしたら、こちらからお願いしたいくらいです。私も厳重に警戒に当たります」
ソルもついていてくれるのなら、今回のように攫われることはないだろう。彼の鼻をただの人間が欺くことなどできはしない。
それに、クロエも二度とこんなへまはしまい。イブロはニヤリと口元に笑みを浮かべる。
「イブロは何をするの?」
「俺は旅の準備をしてくる。チハルはパメラから学ぶといい」
「うん、イブロ」
チハルの頭を撫で、イブロはよっこらせっと立ち上がったのだった。
それが彼の隙になってしまった。しくじったと彼が思った時にはもう遅い。既に女の手がイブロの背中に回っていたのだった。
このまま、締められたらひとたまりもない! 焦るイブロはどうにかして脱出しようと頭を巡らせる。
しかし、意外にも女はイブロをそっと抱きしめるだけでこれ以上の力を込めてこようとはしなかった。
「祈り、慈しみ、民草の幸せを願う。昨日も今日も、明日も……」
イブロと息がかかるような距離で女は呟く。
これは……どこかで聞いたような詩だ。どこだったか……。イブロの考えを捕捉するようにクロエが口を挟む。
「聖教の教えですか?」
「そうです。妾は……いえ、私は毎日神に祈り、民草の幸せを願っていました。いえ、願うことで自分に救いを求めていたのです」
女の目に初めて理性が灯る。
険しかった顔が穏やかになり、その姿は静粛で聖なる何かまで感じさせる聖女のようであった。
「それは一体?」
「聖女などおこがましいことです。私は……私は……ただ、忘れたかっただけだったのですから……無心で祈り続けたのも、民草のためへの奉仕活動も全て……そう全てです」
踏み込むべきか、このまま女の話を聞き流すべきか迷うイブロ。
刺激し、また元のように戻ってしまうかもしれないという懸念はある。しかし、浄化というのならばこの女の悩みを迷いを解消してやらねばならないのか。どっちだ。
イブロはチハルへ目を向ける。しかし彼女はそれだけではイブロの意図を察してくれることはなかった。
彼はある意味予想通りのチハルの動きに焦ることはなく、冷静に自分の置かれた状況をかんがみる。
いずれにしても……今の内に動いておいた方がいい。イブロは背中に回された女の腕をそっと握り、するりと彼女から抜け出した。
「懺悔します。神よ。私は兄さまを今でも愛しています。愛しているのです」
興奮し叫ぶような声ではなく静かに粛々と女は言葉を続ける。
禁断の愛か……イブロにとって色恋話は全くの専門外。これまで友人から恋の相談を持ち掛けられても全て曖昧に拒否してきたほどなのだ。
それでも、彼とて兄妹の愛は認められていないことくらいは知っている。
「イブロ、愛なのにダメなの?」
いつも間にかイブロ隣にまで来ていたチハルが彼へ耳打ちする。
イブロは一番苦手な色恋沙汰についてチハルに尋ねられたことで激しく動揺し、冷や汗をかいた。
「あ、あー、チハル。愛は悪い事ではないんだ。親、子、恋人、友人……形は様々だが『慈愛』『親子愛』『親愛』『恋』などいろんな形の愛がある」
何を言っているんだと自分でもよく分からなくなってきたイブロへチハルは「うーん」と頭に手をやり悩む姿を見せる。
「殿方。『愛は悪い事ではない』と?」
女が顔をあげイブロをしかと見つめ、問いかけて来た。
「あ、うん、憎むことより遥かにその方が……」
しどろもどろになるイブロへ対し、女は膝立ちになり、顔を伏せ祈りを捧げるように両手を組む。
「私は兄への愛を忘れるため祈り、慈しみ、民草の幸せを願いました。しかし、私は……忘れられなかったのです。ぬくもりが、私の髪を撫でた兄さまの手が」
女はイブロ達の事がまるで目に入っていない。彼女は自分の思いの丈を朗々と述べるだけだった。
彼女の話を簡潔にまとめるとおそらくこうだ。
この女……名前はシルビア。おそらく貴族の出である。
幼い内からとても可愛らしいと評判だった彼女は三つ上の兄のことが大好きだった。成長したシルビアはたいそう美しく成長し、求婚が絶えなくなる。
しかし彼女が愛していたのは兄のみで、彼女は悩む。兄に打ち明けるべきか、それとも黙っておくべきか。
結果、彼女は兄への思いを秘めたまま、聖職に入る。聖職に入っても彼女へ求婚するものが後を絶たず、心配したであろう兄もたびたび彼女の住む教会を訪れた。
しかし、五年たち、十年たつと兄の足が遠のいていく。彼女は知っていた。兄は若く美しい貴婦人と結婚したことを。若く美しくなくなった自分へ見向きをしてくれなくなったんだということを。
それでも彼女は兄を求めた。それ以上に彼のことを忘れようと祈った。
最終的に彼女は自分が若く美しくなれば、兄がまた来てくれるようになると考えるようになる。
そこから悲劇が訪れる。彼女は魔道に手を染め、若い娘の血を浴び若さを取り戻す。しかし、同時に彼女の精神は破壊され、若い娘の血を求めるだけのアンデッドと成り果てたのだった。
「いろいろあったんだな……」
「イブロさん、もう少し気の利いた事を言えないのでしょうか……」
イブロのあんまりな言動に、クロエが眉をよせ苦言を呈する。
「殿方、イブロさまとおっしゃるのですね」
女――シルビアはすっと立ち上がると、イブロの手に両手を添えた。
「そうだ。俺はイブロ」
「『愛は悪い事ではない』……イブロさまのお言葉をもっと早くに聞いていれば、私も変われたのかもしれません」
過去は取り戻すことはできない。過ぎた時間は残酷だ。
シルビアはそんなことを考えているのだろうか? イブロは訝しむ。
「そうか……」
イブロも過去を後悔している。故に彼は何もシルビアに言ってやることができなかった。
「あの時、兄さまに私の思いを伝えていれば……」
「そうだな……」
イブロは相槌を返すことしかできないでいる。こうしていればよかった。ああしていればよかった。
自分も何度も問いかけたことだ。しかし、過ぎ去ったことを考えても何も進まない。
「時は過ぎるものです。しかし、最後に私は私を取り戻せ、良かったと思えます。ありがとうございます。イブロさん」
「そうか、すごいやつだな、お前さんは」
イブロは急に目の前にいるシルビアが眩しく見えた。何故なら、過去の迷宮を彼女はあっさりと突破してのけたのだから。
彼が自分の考えに囚われている間に、フワリと風が舞ったかと思うと、シルビアがイブロの胸に飛び込んでくる。
「私が生きている時に、あなた様に出会えていたのなら……いえ……何でもありません」
「そうか……」
イブロは目を伏せた。せめて安らかに眠ってほしい。彼は信じる神などいないが、この時だけは神に祈る。
その時、唇に何か柔らかい物が当たる感触がして、イブロは薄目を開けた。彼の目に飛び込んできたのは目を瞑り、イブロへ口づけをしたシルビアの顔。
対するイブロは彼女の背をそっと撫でる。
すると、シルビアの体から光の粒子が舞い始め、彼女の姿が薄れていく……。
最期に彼女は遠慮がちな笑顔を見せ――完全に姿が消失してしまったのだった。
「きゃあああああああ!」
突如、絹を割いたような悲鳴が響き渡る。
声の主は、目が覚めたパメラだった。
「気が付かれたのですね。お嬢様」
「クロエ、手、手を怪我していますわ! た、大変です!」
「これくらいの傷、大したことありませんよ。お嬢様。正気に戻られたのですね」
「え? 何、この服? 私……?」
クロエはその場でかしづき、優雅な礼をする。
「ふう、何とかなったな」
イブロは大きく息を吐きドカリと腰をおろした。
「お見事でした。イブロさん。感謝してもしきれません。ぜひお礼をさせてください」
「んー、チハルを助けるのに協力してもらったからお互い様だ」
「しかし……」
尚も食い下がるクロエへ対し、イブロは何かを思いついたようでポンと手を叩く。
「そうだ。パメラとチハルを一日遊ばしてやってくれねえか? ソルも一緒で」
「それでしたら、こちらからお願いしたいくらいです。私も厳重に警戒に当たります」
ソルもついていてくれるのなら、今回のように攫われることはないだろう。彼の鼻をただの人間が欺くことなどできはしない。
それに、クロエも二度とこんなへまはしまい。イブロはニヤリと口元に笑みを浮かべる。
「イブロは何をするの?」
「俺は旅の準備をしてくる。チハルはパメラから学ぶといい」
「うん、イブロ」
チハルの頭を撫で、イブロはよっこらせっと立ち上がったのだった。
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる