90 / 167
90.嬉しくない両手に花
しおりを挟む
ミネルバの爆弾発言は俺やティンのような感情を持つ者にとっては衝撃的だが、当の本人にとってはそうでもない。
群のボスのライオンが子孫を残すのと同じ感覚だろう。人間のような恋愛感情や結婚といった感覚がミネルバにはない。高度な知性を持つが、動物的な性質を持つ存在。これまで会った亜人達は習慣は違うものの感情について言うと人間と変わらなかった。
そのことはエリスやティン、ロロロを見ているとよく分かる。
しかし龍は違う。この感覚の違いはなかなか厄介だぞ。主に俺の精神力的に。
グダグダ考えている場合では無い。何とかフォローしないとお!
状況確認! ティンは固まったまま。ミネルバは当然ながら動揺は一切無い。
「ミネルバ……龍と違って人は作業のように子供を作らないんだよ」
「ピウス。お前は龍を何だと思ってるのだ? 子作りは作業などではない。如何に強者の血を取り入れるのか考えねばならぬ」
あー。人の感覚を理解してもらおうと思ったけど、今のミネルバの言葉でティンも理解しただろう。
「ティン、ここへ戻る前に彼女と手合わせしたんだ。後は分かるかな?」
「はい! 理解しました。この方は龍なのですね……でもさすがですピウス様! 龍に強さを認められるなんて」
どうやらティンも分かってくれたようだ。納得出来てない空気は物凄く感じ取れるけどね!
俺の嫁候補が増えたとでも思ってるんだろうなあ。
俺はコホンと喉を鳴らし、二人へ順番に目をやる。とりあえず、本題を進めさせてもらおうか
「ミネルバ。龍の加護について教えて欲しいんだけどいいかな?」
「当然だ。お前は私の加護を受けているのだからな」
「た、助かるよ」
またティンの悲し気な目線が俺に突き刺さり始めたが、気にしてはダメだ。
「龍の加護はお前にいくつかの加護を与える」
ミネルバの説明を聞いたが、加護といっても加護を与えた龍から支援を受けれるって感じかなあ。特殊な効果は無さそうだよ。加護を与える龍は加護を受けた者を親友のように扱ってくれる。
俺とミネルバに関して言えば、お互いに離れたところにいても会話をすることが出来るのが一番のメリットだろう。次に背中に乗せてくれたり、一緒に戦ってくれたりといったこともやってくれる。何しろ「お友達」だからな。
キスをした理由は離れたところにいても会話をするために必要な「通話契約」の儀式みたいなものだそうだ。携帯電話でいうと申込書みたいなものか。
「だいたい分かったよ。いつでも会話できるのは良いな」
「お前は本当に変わっているな。龍を友にするということは巨大な力を手にするってことなんだが……」
「そ、そうか」
龍を味方につけて戦うって状況は作りたくないよ! 平和が一番。龍もエルラインも戦闘しないことが一番だよ。もちろんプロコピウス(本物)もね。
遠距離会話は情報伝達手段として非常に有効なのはこれまで何度も感じている。ミネルバと遠距離会話が出来るなら大きなメリットだぞ。
「ま、まあ。後は刻印を持つ者だったかな」
俺は取り繕うようにミネルバに尋ねる。
「刻印については、急ぐ話ではない。お前の用事を先に済ますといい」
「ありがとう。刻印についても折を見て教えてくれないか?」
「当然だ。君は私の加護を受けているのだからな」
だから、その言い方をやめてくれって! ティンの視線が痛いから。刻印は後回しにしていいってことなら、先にカエサルのところへ行くか。
その前に行商人達とのやり取りがどうなったかだけ確認しておこうか。特に困った事態になったという報告は受けてないから大丈夫とは思うけどね。
今後も定期的に行商人達には来てもらいつつ、ラヴェンナの街へ住む人間が増えてくればいいな。宿や居酒屋を経営してくれる人間が出てくれば次は念願の農家を誘いたい。
「あ、最後に稽古の件だけど、七日に一回、ローマで稽古をつけるってのでいいかな?」
「もう少し修行をして欲しいが……お前もローマの事があるのだな。仕方あるまい」
「ありがとう」
◇◇◇◇◇
先にミネルバと話をしたい内容は完了したので、彼女にはしばしここで待っていてもらい、俺はエルラインにラヴェンナに送ってもらうことにした。俺が戻るまでの数時間、彼女へローマの案内してもらうようにティンに頼んだ。
俺はエルラインの転移魔法でラヴェンナに移動する。帰りは飛龍でローマへ戻る予定だ。こんな移動方法になったのは、ラヴェンナでリベール達と会話している最中にエルラインの転移魔法で山へ移動したから、飛龍がラヴェンナにいるからなんだよ……
あれから一日経っているので、ちょうど行商人達はラヴェンナの街から旅立とうとするところだった。俺は急ぎ行商人へ挨拶を行い、リベールも探し出して突然の退出を詫びておいた。
行商人もリベールも特に気にした様子は無く、行商人に至ってはいい取引ができたと顔が綻んでいる。俺は鶏が持ってこれるようなら次回持ってきて欲しいと行商人へお願いし、彼らと別れる。
ミネルバを待たせているから、俺は急いで飛龍に乗っかりローマへ向かう。広場へ飛龍で到着すると、ミネルバとティンが俺を見つけてくれたのか広場まで来てくれた。
しかし、ミネルバの表情が優れない……どうした?
「ミネルバ。ローマで何かあったのか?」
「いや。素晴らしいな人間の技術とは。街の民は皆、お前が考案した街だと言っておったぞ。友人として鼻が高い」
ものすごい勘違いをしているようだが、あえて突っ込まないでおこう。また変な方向に行かれても困るしなあ。じゃあ、その不満気な顔はどこから?
「ローマの街民の努力あってだよ」
「特に行水が素晴らしかった。暖かい湯は気持ちいいものだな」
「風呂は俺も大好きなんだ。気に入ってくれて嬉しいよ」
風呂を気に入ってくれたかー。俺が何としても作りたかった施設だから、ミネルバが気に入ってくれたのは素直に嬉しい。
しかし、彼女は不満な顔をしていた理由を次の言葉で口にする。
「ピウス。お前はそいつがお気に入りなのか? 我にしてくれないだろうか?」
「そいつって飛龍の事?」
「飛龍以外に何がいるっていうのだ。乗るなら我に乗るがいい」
ま、まさか飛龍に嫉妬かよ! 不満顔の原因は斜め上だった……ティンとか他の女性には嫉妬心が無いのに飛龍にかよ!
獣だな……飛龍は動物としては頭のいい方だけど、カラスより少し賢い程度だぞ。言う事を良く聞いてくれるけど……それに対抗心を燃やすとかなんか滑稽だよ。
「わ、分かった。なるべくミネルバに乗るようにするから……」
「そうか! ぜひそうしてくれ! 我の方が速く飛べる!」
こういう子供っぽいところもあったんだ。少し親近感がわいて来たぞ。この分なら今後彼女と上手くやっていけそうだと俺は何となく感じたんだ。
しかし……その晩またしても……
一日の激務を終え、俺がゆっくり風呂に浸かっていると……またしても誰かが入って来る……
――ミネルバとティンだ。
だから何で二人で来るんだよ! 何もできなくなるじゃないか! 俺はミネルバとティンの胸に両方から挟まれながら、また悶々とする時間を過ごしてしまう……
分かっていたことだが、ミネルバに羞恥心は無い。人間はどうすれば喜ぶのかとか平気でティンが居る前でも聞いて来る……話を振られたティンが真っ赤になっていたことが印象的だった。
俺? 俺はもう。自分の理性を抑えるので必死だったよ。
俺は一つ学んだね。例え中身は龍でも見た目が美女なら興奮するということを……何かどんどん人の感覚から遠ざかってる気がする……
群のボスのライオンが子孫を残すのと同じ感覚だろう。人間のような恋愛感情や結婚といった感覚がミネルバにはない。高度な知性を持つが、動物的な性質を持つ存在。これまで会った亜人達は習慣は違うものの感情について言うと人間と変わらなかった。
そのことはエリスやティン、ロロロを見ているとよく分かる。
しかし龍は違う。この感覚の違いはなかなか厄介だぞ。主に俺の精神力的に。
グダグダ考えている場合では無い。何とかフォローしないとお!
状況確認! ティンは固まったまま。ミネルバは当然ながら動揺は一切無い。
「ミネルバ……龍と違って人は作業のように子供を作らないんだよ」
「ピウス。お前は龍を何だと思ってるのだ? 子作りは作業などではない。如何に強者の血を取り入れるのか考えねばならぬ」
あー。人の感覚を理解してもらおうと思ったけど、今のミネルバの言葉でティンも理解しただろう。
「ティン、ここへ戻る前に彼女と手合わせしたんだ。後は分かるかな?」
「はい! 理解しました。この方は龍なのですね……でもさすがですピウス様! 龍に強さを認められるなんて」
どうやらティンも分かってくれたようだ。納得出来てない空気は物凄く感じ取れるけどね!
俺の嫁候補が増えたとでも思ってるんだろうなあ。
俺はコホンと喉を鳴らし、二人へ順番に目をやる。とりあえず、本題を進めさせてもらおうか
「ミネルバ。龍の加護について教えて欲しいんだけどいいかな?」
「当然だ。お前は私の加護を受けているのだからな」
「た、助かるよ」
またティンの悲し気な目線が俺に突き刺さり始めたが、気にしてはダメだ。
「龍の加護はお前にいくつかの加護を与える」
ミネルバの説明を聞いたが、加護といっても加護を与えた龍から支援を受けれるって感じかなあ。特殊な効果は無さそうだよ。加護を与える龍は加護を受けた者を親友のように扱ってくれる。
俺とミネルバに関して言えば、お互いに離れたところにいても会話をすることが出来るのが一番のメリットだろう。次に背中に乗せてくれたり、一緒に戦ってくれたりといったこともやってくれる。何しろ「お友達」だからな。
キスをした理由は離れたところにいても会話をするために必要な「通話契約」の儀式みたいなものだそうだ。携帯電話でいうと申込書みたいなものか。
「だいたい分かったよ。いつでも会話できるのは良いな」
「お前は本当に変わっているな。龍を友にするということは巨大な力を手にするってことなんだが……」
「そ、そうか」
龍を味方につけて戦うって状況は作りたくないよ! 平和が一番。龍もエルラインも戦闘しないことが一番だよ。もちろんプロコピウス(本物)もね。
遠距離会話は情報伝達手段として非常に有効なのはこれまで何度も感じている。ミネルバと遠距離会話が出来るなら大きなメリットだぞ。
「ま、まあ。後は刻印を持つ者だったかな」
俺は取り繕うようにミネルバに尋ねる。
「刻印については、急ぐ話ではない。お前の用事を先に済ますといい」
「ありがとう。刻印についても折を見て教えてくれないか?」
「当然だ。君は私の加護を受けているのだからな」
だから、その言い方をやめてくれって! ティンの視線が痛いから。刻印は後回しにしていいってことなら、先にカエサルのところへ行くか。
その前に行商人達とのやり取りがどうなったかだけ確認しておこうか。特に困った事態になったという報告は受けてないから大丈夫とは思うけどね。
今後も定期的に行商人達には来てもらいつつ、ラヴェンナの街へ住む人間が増えてくればいいな。宿や居酒屋を経営してくれる人間が出てくれば次は念願の農家を誘いたい。
「あ、最後に稽古の件だけど、七日に一回、ローマで稽古をつけるってのでいいかな?」
「もう少し修行をして欲しいが……お前もローマの事があるのだな。仕方あるまい」
「ありがとう」
◇◇◇◇◇
先にミネルバと話をしたい内容は完了したので、彼女にはしばしここで待っていてもらい、俺はエルラインにラヴェンナに送ってもらうことにした。俺が戻るまでの数時間、彼女へローマの案内してもらうようにティンに頼んだ。
俺はエルラインの転移魔法でラヴェンナに移動する。帰りは飛龍でローマへ戻る予定だ。こんな移動方法になったのは、ラヴェンナでリベール達と会話している最中にエルラインの転移魔法で山へ移動したから、飛龍がラヴェンナにいるからなんだよ……
あれから一日経っているので、ちょうど行商人達はラヴェンナの街から旅立とうとするところだった。俺は急ぎ行商人へ挨拶を行い、リベールも探し出して突然の退出を詫びておいた。
行商人もリベールも特に気にした様子は無く、行商人に至ってはいい取引ができたと顔が綻んでいる。俺は鶏が持ってこれるようなら次回持ってきて欲しいと行商人へお願いし、彼らと別れる。
ミネルバを待たせているから、俺は急いで飛龍に乗っかりローマへ向かう。広場へ飛龍で到着すると、ミネルバとティンが俺を見つけてくれたのか広場まで来てくれた。
しかし、ミネルバの表情が優れない……どうした?
「ミネルバ。ローマで何かあったのか?」
「いや。素晴らしいな人間の技術とは。街の民は皆、お前が考案した街だと言っておったぞ。友人として鼻が高い」
ものすごい勘違いをしているようだが、あえて突っ込まないでおこう。また変な方向に行かれても困るしなあ。じゃあ、その不満気な顔はどこから?
「ローマの街民の努力あってだよ」
「特に行水が素晴らしかった。暖かい湯は気持ちいいものだな」
「風呂は俺も大好きなんだ。気に入ってくれて嬉しいよ」
風呂を気に入ってくれたかー。俺が何としても作りたかった施設だから、ミネルバが気に入ってくれたのは素直に嬉しい。
しかし、彼女は不満な顔をしていた理由を次の言葉で口にする。
「ピウス。お前はそいつがお気に入りなのか? 我にしてくれないだろうか?」
「そいつって飛龍の事?」
「飛龍以外に何がいるっていうのだ。乗るなら我に乗るがいい」
ま、まさか飛龍に嫉妬かよ! 不満顔の原因は斜め上だった……ティンとか他の女性には嫉妬心が無いのに飛龍にかよ!
獣だな……飛龍は動物としては頭のいい方だけど、カラスより少し賢い程度だぞ。言う事を良く聞いてくれるけど……それに対抗心を燃やすとかなんか滑稽だよ。
「わ、分かった。なるべくミネルバに乗るようにするから……」
「そうか! ぜひそうしてくれ! 我の方が速く飛べる!」
こういう子供っぽいところもあったんだ。少し親近感がわいて来たぞ。この分なら今後彼女と上手くやっていけそうだと俺は何となく感じたんだ。
しかし……その晩またしても……
一日の激務を終え、俺がゆっくり風呂に浸かっていると……またしても誰かが入って来る……
――ミネルバとティンだ。
だから何で二人で来るんだよ! 何もできなくなるじゃないか! 俺はミネルバとティンの胸に両方から挟まれながら、また悶々とする時間を過ごしてしまう……
分かっていたことだが、ミネルバに羞恥心は無い。人間はどうすれば喜ぶのかとか平気でティンが居る前でも聞いて来る……話を振られたティンが真っ赤になっていたことが印象的だった。
俺? 俺はもう。自分の理性を抑えるので必死だったよ。
俺は一つ学んだね。例え中身は龍でも見た目が美女なら興奮するということを……何かどんどん人の感覚から遠ざかってる気がする……
1
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる