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93.深謀遠慮
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カエサルは俺にネタバレするのが楽しいのか、終始笑顔を絶やさず説明してくれる。
カエサルは魔の森で起こった聖教騎士団と俺たちの戦いのことを知っていて、ナルセスやベリサリウスの名前も把握していた。
魔の森での戦やナルセスが行った騎馬民族との戦は共和国でも噂が入ってきているそうだ。カエサルは彼らの戦術が、この世界での戦術と異なる事に着目した。
彼らの名前を知ったが、カエサルの知る人物ではない。しかし、自分が地球から呼ばれたのだから卓越した戦術能力を持つ彼らも同類ではないか?
魔法を使っていなかったというところも自分の考えを後押しする。確信ではないが、カエサルは何となくそう思っていたそうだ。
それが確信に変わったのは、龍からの情報と先ほどの伝言だ。
龍は不吉を告げる声に導かれ、カエサルの元へ来たと告げる。声が言う不吉を導く者は四人。つまり、自分と同じ出自を持つ者のことだろう。
ただ、カエサルはナルセスもベリサリウスも聞いたことの無い名前だった。
疑問が全て解けたのは、俺が会いに来たことからになる。
龍の情報から、彼らは四人の元へ向かったのだろう、カエサルのように龍と友になる者だっていてもおかしく無い。
問題は龍と友になった事ではなく、カエサルに会いに来た事だ。
伝言の主――つまり俺が龍という移動手段を使い、すぐにカエサルに会いに来たことがカエサルの予想の裏付けになるというのだ。
カエサルは予想する。俺がカエサルの名を聞いて会いに来たのだと。
何故なら龍はお互いに話す事ができることを龍からの伝言で知ったし、カエサルは龍に自らの名を名乗っている。
ならば、声が導く者だから俺が会いに来たのではなく、カエサルだから会いに来たのだと彼は確信したわけだ。
カエサルが知らぬ者で、カエサルの事を知っている者となると自分の出身国に連なる後世の誰かと推測したのか。
「とまあ、こんな予測を立てたわけだよ」
カエサルは最後まで笑みを崩さず、両手を広げ俺に自らの考えを告げた。
「確かに筋が通ってます。さすがカエサル様と言ったところでしょうか」
「カエサル様かね。なら君はローマの人間だな」
「その通りです。あなたよりずっと後に生まれた人間です」
俺自身は違うが、プロコピウスはそうだから間違っちゃいない。カエサルに敬称をつけて呼べば、ローマの者と分かると思って敬称をつけた。殿ではなく様とね。
初代皇帝はカエサルの養子だし、彼は当時ローマ国内で最高位にあったのだから、後世のローマ人からすれば敬称をつけて当然だ。
まあ、こちらに敵対の意思が無いと告げるアピールだな。敬称をつけることは。
「それで君は私に何用なんだね?」
「お互いの不干渉をお願いしたく参上しました。私達にはカエサル様と敵対する意思はありません」
「ふむ。私としてもわざわざ友好的な者を滅ぼそうなどとは思わないさ。ただ、君はブリタニアの情勢を把握しているのかな?」
「少しは……」
「同郷の者への手向けだ。君へブリタニアの情勢を伝えようじゃないか」
カエサルは両手を広げ抑揚にそう言うと、俺にこの世界――ブリタニアの情勢を説明してくれる。
ブリタニアには共和国・聖王国・遊牧騎馬民族・魔の森の四つの勢力がある。最も国土が大きいのは聖王国でその名の通り王が治める国になる。各地は封土という領地を持った貴族たちによって治められている。
俺が知ってるところでは、人間の街フランケルを含む領域を支配している辺境伯か。
聖王国は魔法の技術を確立させると、周囲の国家を飲み込み巨大化する。今となっては共和国と遊牧騎馬民族の勢力圏以外の国は全て聖王国へ吸収されてしまったそうだ。
三国の国力比は聖王国を十とすると、共和国は三。騎馬民族は二と圧倒的な差があるそうだ。国土の広さも聖王国が圧倒的である。
共和国は魔法の技術こそ確立していないが、聖王国を凌ぐ技術力を持ち国土を防衛して来た。共和国は十の都市国家の連合体として成り立つ国で、一番大きな街が俺達が今訪れている港街ジルコン。
なんとその人口は二十万を超える。ジルコン一つで共和国の国力の四割を占める巨大な都市国家だそうだ。それぞれの都市国家は元老院という議会で意思決定を行う。カエサルはすでにジルコンの元老院議員らしい。
元老院の議長になった者が、実質的な街の支配者となるわけだ。カエサルは先の龍によるパフォーマンスもあり、ジルコンの最有力の議長候補になっている。
「詳しくありがとうございます。カエサル様はジルコンの元老院議員としての義務を持たれているわけですね」
「君は察しが良いな。これだけで分かるのかい? 君の考えを聞かせてくれるかな?」
「はい。聖王国と共和国は現在戦端が開かれていないと予想しますが合ってますか?」
「正解だ。そこまで導いたなら答えはもう分かっているものだね」
「私の予想ではありますが、もし聖王国が魔の森の俺達を警戒し、共同戦線を張り攻め込もうと共和国を脅してきた場合、魔の森へ侵攻することになる」
「いかにも。君は聡いね。共和国単独で聖王国と戦える国力は無い。自らが傷つかないならば魔の森へ行くことになるだろうね」
カエサルはわざと共和国「単独」でと言ったんだな。内心、聖王国の事を面白く思ってないことを俺に伝えているのか。
「情勢はどうなるか分かりませんが、私達が力を見せた場合いかがですか?」
「君なら私の言葉から読み取ると思ったとも。私から君へ提案が二つある。聞いてくれるかい?」
「どうぞ。おっしゃってください」
「一つ。君たち魔の森と交易をすることが可能ならば交易を行おうじゃないか」
交易か! それはこちらとしても願っての事だぞ。もし交易を行うなら、共和国の船で犬耳族の村へ来てもらえれば交易可能だと思う。船で川をさかのぼればいい。
となると、犬耳族の了解を取り、あの地域に港街を造成したほうがよいな。
「船ならば可能と思います。こちらとしてもぜひお願いしたいところなんですが、一点問題があります」
「なにかね。まさか魔族と呼ばれる者と取引したくないなどと我々が言うとでも? それはお門違いだよ」
「そうなんですか?」
「いかにも。魔族だ亜人だと言ってるのは聖教だけだよ。共和国にはそのような忌避感は一切存在しない。龍の人型変化であっても歓迎さ」
「それは良かったです。ならば何も問題はありません。何が取引可能かお互い目録を一度つくりましょう」
「了解した。もう一つというのはだ。君個人への頼み事になるのかな?」
「何でしょうか」
「あと一人いるのだろう? 同郷の者が。その者へ会ってきてくれないだろうか?」
「それは私も行うつもりでしたので問題ありません」
カエサルは四人と思っているが、ナルセスは声の人数にカウントされていない。しかし、カエサルの思い描く人物と俺の思う人物は同じだ。聖王国の英雄にコンタクトを取るつもりなぞ彼にはないだろうから。
彼は俺に会って思ったのだろう。同郷の者は能力が高く、きっとどこかで勢力を築いていると。カエサルの耳に入ってこないなら、きっと騎馬民族の国に違いないと当たりをつけているはず。
俺も最後の一人に会うつもりだったから問題ない。カエサルの望みは対聖王国へ最後の一人は使えるか使えないかを見てきて欲しいってことだろう。
「いい交渉ができてとても有意義な時間だったよ。よければジルコンを見て行くかい?」
「ぜひお願いします」
こうして俺達はカエサルとジルコンへ観光へ行くことになったのだった。
カエサルは魔の森で起こった聖教騎士団と俺たちの戦いのことを知っていて、ナルセスやベリサリウスの名前も把握していた。
魔の森での戦やナルセスが行った騎馬民族との戦は共和国でも噂が入ってきているそうだ。カエサルは彼らの戦術が、この世界での戦術と異なる事に着目した。
彼らの名前を知ったが、カエサルの知る人物ではない。しかし、自分が地球から呼ばれたのだから卓越した戦術能力を持つ彼らも同類ではないか?
魔法を使っていなかったというところも自分の考えを後押しする。確信ではないが、カエサルは何となくそう思っていたそうだ。
それが確信に変わったのは、龍からの情報と先ほどの伝言だ。
龍は不吉を告げる声に導かれ、カエサルの元へ来たと告げる。声が言う不吉を導く者は四人。つまり、自分と同じ出自を持つ者のことだろう。
ただ、カエサルはナルセスもベリサリウスも聞いたことの無い名前だった。
疑問が全て解けたのは、俺が会いに来たことからになる。
龍の情報から、彼らは四人の元へ向かったのだろう、カエサルのように龍と友になる者だっていてもおかしく無い。
問題は龍と友になった事ではなく、カエサルに会いに来た事だ。
伝言の主――つまり俺が龍という移動手段を使い、すぐにカエサルに会いに来たことがカエサルの予想の裏付けになるというのだ。
カエサルは予想する。俺がカエサルの名を聞いて会いに来たのだと。
何故なら龍はお互いに話す事ができることを龍からの伝言で知ったし、カエサルは龍に自らの名を名乗っている。
ならば、声が導く者だから俺が会いに来たのではなく、カエサルだから会いに来たのだと彼は確信したわけだ。
カエサルが知らぬ者で、カエサルの事を知っている者となると自分の出身国に連なる後世の誰かと推測したのか。
「とまあ、こんな予測を立てたわけだよ」
カエサルは最後まで笑みを崩さず、両手を広げ俺に自らの考えを告げた。
「確かに筋が通ってます。さすがカエサル様と言ったところでしょうか」
「カエサル様かね。なら君はローマの人間だな」
「その通りです。あなたよりずっと後に生まれた人間です」
俺自身は違うが、プロコピウスはそうだから間違っちゃいない。カエサルに敬称をつけて呼べば、ローマの者と分かると思って敬称をつけた。殿ではなく様とね。
初代皇帝はカエサルの養子だし、彼は当時ローマ国内で最高位にあったのだから、後世のローマ人からすれば敬称をつけて当然だ。
まあ、こちらに敵対の意思が無いと告げるアピールだな。敬称をつけることは。
「それで君は私に何用なんだね?」
「お互いの不干渉をお願いしたく参上しました。私達にはカエサル様と敵対する意思はありません」
「ふむ。私としてもわざわざ友好的な者を滅ぼそうなどとは思わないさ。ただ、君はブリタニアの情勢を把握しているのかな?」
「少しは……」
「同郷の者への手向けだ。君へブリタニアの情勢を伝えようじゃないか」
カエサルは両手を広げ抑揚にそう言うと、俺にこの世界――ブリタニアの情勢を説明してくれる。
ブリタニアには共和国・聖王国・遊牧騎馬民族・魔の森の四つの勢力がある。最も国土が大きいのは聖王国でその名の通り王が治める国になる。各地は封土という領地を持った貴族たちによって治められている。
俺が知ってるところでは、人間の街フランケルを含む領域を支配している辺境伯か。
聖王国は魔法の技術を確立させると、周囲の国家を飲み込み巨大化する。今となっては共和国と遊牧騎馬民族の勢力圏以外の国は全て聖王国へ吸収されてしまったそうだ。
三国の国力比は聖王国を十とすると、共和国は三。騎馬民族は二と圧倒的な差があるそうだ。国土の広さも聖王国が圧倒的である。
共和国は魔法の技術こそ確立していないが、聖王国を凌ぐ技術力を持ち国土を防衛して来た。共和国は十の都市国家の連合体として成り立つ国で、一番大きな街が俺達が今訪れている港街ジルコン。
なんとその人口は二十万を超える。ジルコン一つで共和国の国力の四割を占める巨大な都市国家だそうだ。それぞれの都市国家は元老院という議会で意思決定を行う。カエサルはすでにジルコンの元老院議員らしい。
元老院の議長になった者が、実質的な街の支配者となるわけだ。カエサルは先の龍によるパフォーマンスもあり、ジルコンの最有力の議長候補になっている。
「詳しくありがとうございます。カエサル様はジルコンの元老院議員としての義務を持たれているわけですね」
「君は察しが良いな。これだけで分かるのかい? 君の考えを聞かせてくれるかな?」
「はい。聖王国と共和国は現在戦端が開かれていないと予想しますが合ってますか?」
「正解だ。そこまで導いたなら答えはもう分かっているものだね」
「私の予想ではありますが、もし聖王国が魔の森の俺達を警戒し、共同戦線を張り攻め込もうと共和国を脅してきた場合、魔の森へ侵攻することになる」
「いかにも。君は聡いね。共和国単独で聖王国と戦える国力は無い。自らが傷つかないならば魔の森へ行くことになるだろうね」
カエサルはわざと共和国「単独」でと言ったんだな。内心、聖王国の事を面白く思ってないことを俺に伝えているのか。
「情勢はどうなるか分かりませんが、私達が力を見せた場合いかがですか?」
「君なら私の言葉から読み取ると思ったとも。私から君へ提案が二つある。聞いてくれるかい?」
「どうぞ。おっしゃってください」
「一つ。君たち魔の森と交易をすることが可能ならば交易を行おうじゃないか」
交易か! それはこちらとしても願っての事だぞ。もし交易を行うなら、共和国の船で犬耳族の村へ来てもらえれば交易可能だと思う。船で川をさかのぼればいい。
となると、犬耳族の了解を取り、あの地域に港街を造成したほうがよいな。
「船ならば可能と思います。こちらとしてもぜひお願いしたいところなんですが、一点問題があります」
「なにかね。まさか魔族と呼ばれる者と取引したくないなどと我々が言うとでも? それはお門違いだよ」
「そうなんですか?」
「いかにも。魔族だ亜人だと言ってるのは聖教だけだよ。共和国にはそのような忌避感は一切存在しない。龍の人型変化であっても歓迎さ」
「それは良かったです。ならば何も問題はありません。何が取引可能かお互い目録を一度つくりましょう」
「了解した。もう一つというのはだ。君個人への頼み事になるのかな?」
「何でしょうか」
「あと一人いるのだろう? 同郷の者が。その者へ会ってきてくれないだろうか?」
「それは私も行うつもりでしたので問題ありません」
カエサルは四人と思っているが、ナルセスは声の人数にカウントされていない。しかし、カエサルの思い描く人物と俺の思う人物は同じだ。聖王国の英雄にコンタクトを取るつもりなぞ彼にはないだろうから。
彼は俺に会って思ったのだろう。同郷の者は能力が高く、きっとどこかで勢力を築いていると。カエサルの耳に入ってこないなら、きっと騎馬民族の国に違いないと当たりをつけているはず。
俺も最後の一人に会うつもりだったから問題ない。カエサルの望みは対聖王国へ最後の一人は使えるか使えないかを見てきて欲しいってことだろう。
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