無双将軍の参謀をやりながら異世界ローマも作ってます

うみ

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105.下着洗わないと

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 清々しい朝だ。朝日が眩しいぜ。何かデジャブを感じるが気のせいに違いない。
 亜熱帯機構に羽毛布団は暑いな。うん。ティンが俺に張り付いているから、彼女の羽が被さって暑い。
 反対側の腕にはミネルバの柔らかいあれが当たってる。

 まあ、そんなことはどうでもいい。ミネルバよりもティンの無い胸の方が興奮するが……い、いかん。どうでもいいのだ。そう。どうでも……
 
 よくねえわー!

 ダメだ。朝から異様なテンションになっている。女子二人なら俺の感性的に間違いは起こらないと考えた。事実起ってないし、これまでもミネルバがティンやカチュアを誘ったこともあって、一緒だった事も数度ある。
 しかし、しかしだな。二人から挟まれると俺のムラムラも倍化するんだよ! な、何とかしないと。もう俺の感性とか倫理とかどうでもいいんじゃないか? いかん! 暗黒面に落ちそうだ。

「ピウス様ー」

 ティンが寝返りをうち、あろうことか俺に覆いかぶさる。俺の胸にティンの顔が乗っかり、腹にティンの胸が……ダイレクトに感触が伝わるう。

「ティン?」

 俺の声にティンは寝ぼけているのか起きているのか分からないが、彼女は俺の声に引き寄せられるように俺の顔に頬ずりする! も、もうゴールしてもいいかな……
 俺はついティンの明るい茶色の髪を撫でると、彼女は気持ち良さそうに再度俺に頬ずりしてくる。

 あ、ティンの唇が俺に触れた。彼女は顔を動かしているからたまたま触れただけだが、このシチュエーションはまずい。
 
「ティン……」

 俺が再び呼びかけると、彼女はパチリと目を開く。超至近距離で目が合う俺達だったが、ティンは恥ずかしがる様子もなく、また頬を俺の頬に寄せてきた。

「ピウス様ー」

 これは、可愛い……しかし、いよいよまずい事になって来たぞ。俺のアレがティンの太ももに触れている。

「あ。ピウス様」

 ティンの頬が朱に染まり、俺に唇を合わせてきた。も、もうミネルバが隣にいようが、エルラインに監視されてようが構うものか。
 俺は彼女の髪を撫で、そのまま手を肩まで滑らせる。肩から背中へと手が動き、彼女を撫でる。

 ティンはティンで、俺から唇を離した後、すぐに唇を重ねてきてギュっと押し付けてきた。俺はたまらず、彼女の細い体を抱きしめると彼女の柔らかさが全身に感じられた。
 ティンは少し戸惑ったように、唇を押し付けたまま口を少し開く。俺も彼女と同じように口を……

「んん」

 あ、ティンを抱きしめた時にミネルバがベッドから落っこちていたのを忘れてた。
 そら起きるよね。

 ミネルバの声を聞いたティンは急いで俺から離れるかと思いきや、そのままギュっと俺を抱きしめてくる。早く続きをと言っているように。
 いや、待て待て。ミネルバが起きてるって。俺は口をティンから離すと、彼女の肩を両手で掴み引き離す。

「ピウス様あ」

 とても切なそうな声をあげるティンの顔は涙目になっている。そんな顔をされても困るんだけど。いや俺だってその気だったさ。でも、ミネルバが起きたじゃないか!

「私じゃ、魅力が足りないんですか……」

「そ、そんなことはないけど……」

 聞こえてるから、ミネルバに。
 
「ミネルバ。食事にしようか」

「ん。ティンと話をしなくて良いのか? 何か言いたそうだが」

「い、いやいいんだ」

 俺は急速にしぼんでしまったアレに安心してから、立ち上がるとわざとらしく伸びをする。
 
「ピウス様、ミネルバさん。先に行っててください」

「了解した」

 ティンの声にミネルバが応じると、素っ裸のまま部屋を出ていく。俺もミネルバの後を追うように後ろ髪を引かれながら部屋を出ようとした時、ティンが呟く声が聞こえた。
 
「もう。ピウス様……下着が冷たい……」

 いや、聞こえてない。俺は何も聞こえてないからな!

 
◇◇◇◇◇


 朝食を食べ終わる頃、カチュアとエルラインがやって来て、入れ替わるようにティンは自宅へと帰っていった。ベリサリウスには悪いけど、もう腹をくくってティンを指そうかなあ。いや、いいのか本当に。
 これでズルズルと行ってしまったら、俺自身が後悔すると思う。そんな気持ちではティンに申し訳ないじゃないか。この先、辺境伯と戦う。無事、乗り切ったとしたらかなりの高確率で今度は聖王国が出て来るだろう。そこまで蹴りをつけないと安全は確保したと言えない。

 明日がどうなるか分からない状況で、無責任なことは出来ないんだよ。俺は。ティンなら俺と逆の事を言うだろう。「戦になるかもしれないからこそ。今なんだ」ってね。
 その考えも分かる。これは俺のわがままだけど、彼女に甘え、逃げ出してしまうかもしれない弱い自分だからこそ、全て片付いてからにしたいんだ。
 
「どうしたんだい。ピウス。ボーっとして」

「ああ。少し考え事をしていたんだ」

 いつのまにかテーブルを挟んで俺の対面に座っていたエルラインが俺に問いかけた。
 
「ふうん。ティンの事でも考えていたのかい?」

「……いや」

 何で分かるー!

「まあ。そういうことにしておこうか」

「そういうことにしといてくれ」

 憮然とした顔で俺が応じると、エルラインはクスクスと笑い声をあげる。
 そんな俺達を見てもニコニコと表情を変えずにカチュアがココナツの実を持って来る。ココナツの実には穴があけてあり、そのまま口をつければココナッツジュースとして飲むことができる。
 カチュアは俺達にココナツの実を配ると、自分の分も机に置き、椅子に腰をかけた。

「カチュアもいるし、ちょうどいいね」

 エルラインが俺とカチュアを交互に見て話を始める。

「ん? 何がちょうどいいんだ?」

「魔法の話でもしようと思ってね」

「おお。ずっと一緒にいるのに、そういえば全然魔法の話をしていなかったな。オパールの時以来だよ」

「そんな大した話じゃないんだけど。魔法でも魔術でも発動するには魔力がいるってことは知ってるよね?」

「ああ。人間でもオパールでも空気中の魔力を取り込んで体に溜めるんだったっけ」

「そうそう。魔力を内包できる量は人それぞれだけどね」

 要はMPの事だよな。最大MPは決まっていて、使うとMPは減るけど、空気中からMPを取り込んで自動で回復する。ただし、最大MP以上には回復しない。

「カチュア。精霊魔法も同じ感じなのかい?」

「うん。そうだよー。精神力次第で使える回数が変わって来るよ。精霊にどれだけ力を使ってもらうかで一度に使う精神力が変わるよ」

 ええと、威力の強い精霊魔術のほうがよりMPを使うってことか。まあ当然だよな。

「まあ。魔力と精神力は同じものと考えようか。ここまではいいかい。ピウス?」

「ああ。これが分かっていたから、先日の聖教騎士団との戦争では火炎弾を撃たせたんだよな」

「魔力が回復するまでには時間がかかるからね。ベリサリウスの戦術は見事だったね」

「さすがベリサリウス様だよ」

「君のベリサリウス話はおいて置いて。君は不思議に思わないかい?」

 不思議って言われても、何の話か説明してくれないと意味が分からないぞ。

「ええと。どのことだ?」

「言語の魔術だよ」
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