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145.騎馬民族の精強さ
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俺はエルラインとミネルバに乗り、上空からジャムカ達を眺めている。
辺境伯領東部平原にたまたま「遭遇」した騎兵将カミュ率いる聖王国騎兵隊とジャムカ率いる騎馬民族は、見通しのいい平原ということもあり、お互いが戦闘可能な距離にいることに気がついたようだ。
カエサルの政略と巧みな情報戦略の結果、ローマは叩くべき敵として聖王国に認識されている。ジェベル辺境伯は悪しきローマと交易を行い私服を肥やす狼藉者って扱いだ。
聖王国はジェベル辺境伯を威圧するために、聖王国の力の象徴の一人であるカミュが悠然と騎兵隊を率いて、辺境伯領に浸入し引き返すという計画を立てたらしい。
ジェベル辺境伯は聖王国の力を恐れており、騎兵隊とカミュが示威行動を起こせば泣きついてくるだろうと思われている。
よくこんな嘘八百を信じさせて実行したもんだよ。聖王国では先に辺境伯を懲らしめる空気になっている。
カエサルはこの後のプランも話してくれたが、本当に聖王国が彼のプラン通りに動くのか、未だに俺は信じることができない。信じることができないけど、カエサルならば実行するに違いないという確信はある。
とんでもない計画は実現可能か分からない。でも、カエサルはやる。矛盾しているようだけど、俺の正直な感想だ……
さて恐れて引きこもる辺境伯領に浸入したカミュら騎兵隊は、「想定外」の騎馬民族に遭遇する。聖王国騎兵隊はもちろん戦闘を想定していないことは無いが、ジャムカら騎馬民族が出てきたことは意外だっただろう。
しかし出会ったからには討ち亡ぼす相手だ。騎馬民族と聖王国は未だに戦争状態だからな。カミュが引こうと騎馬民族は引かないと彼も考えるだろう。
俺たちにとっては予定通りの「遭遇」なんだけどな。
<ピウス。こと馬を扱うことにかけてどれだけ俺たちと奴らが違うか分かるか?>
興奮した様子でジャムカから遠距離会話が入る。
ジャムカ達が馬を操るのがうまいのはもちろん知っている。しかし、聖王国騎兵隊は精鋭だ。高い練度を誇っているとの情報が入っているけど……
<ジャムカ殿。相手は精鋭と聞いてます。油断されぬよう>
俺の返答にジャムカからいつもの豪快な笑い声が返ってくる。
<訓練、練度じゃあねえんだよ。騎馬民族にとって馬は生まれた時からの体の一部なんだぜ。分かるか。ピウス。この差が>
ジャムカはさらにヒートアップしたようだ。何か変なスイッチ押しちゃったかな。
ジャムカは言う。訓練や練度が問題ではないと。確かに騎馬民族は生まれた時から馬と共に生き、馬と共に死ぬ。彼らにとって馬とは自身の体の一部と言っても言い過ぎではない。
馬に乗り、巧みに操るための訓練を行う俺たちのような農耕民族とは根本から違うってことか。
馬の状態、感情、息づかい……全ては彼らにとって訓練するものではない。彼らにとって馬とは生きる為に必要なことなんだ。その差か。
<だいたい分かります>
<そうかそうか。まあ見ていろお。平原で騎馬民族に敵う騎兵はいねえ!>
<ジャムカ殿。ご武運を!>
俺のこの言葉を最後にジャムカからの通信が無くなり、彼は騎馬民族の陣形を整えはじめた。聖王国騎兵隊もジャムカ達と同じように隊列を整えはじめた。
軍が機能するには組織的な戦闘が必要だ。陣形、隊列、指揮系統をキチンと整えねば、軍として成り立たずただの烏合の衆と成り下がる。
お互いに見える距離まで接近したものの、行軍する隊列になっていたから、まずは戦闘用に隊列を組み直す必要がある。そのまま猪突してくれるような相手だったら楽だったんだけどなあ。
さて、ジャムカ達も聖王国騎兵隊も陣形を組んだようだぞ。
ジャムカは矢じりのような紡錘型の突撃に向いた陣形で突破力に富む。
聖王国騎兵隊は逆に両翼を突出させた三日月型の陣形。倍の兵数を生かしジャムカ達を受け止め包み込むことを目指す形だ。
ジャムカ達が聖王国騎兵隊中央に向けて駆け出すとカミュが手を挙げ炎弾が一斉に射出されるが、ジャムカ達は一糸乱れぬ動きで敵右翼に向けて急旋回する。
炎弾の射程距離を前回の戦いで見切っていたのだろう。炎弾はジャムカ達に届く前に全て地面に当たり弾け飛んだ。
炎弾は正確に当たるが、射程距離があり一定距離以上炎弾が動くと推進力を急激に失い落下する。また、炎弾は速度が遅く、騎馬の全力疾走ならば躱し切ることも可能だ。
急旋回したジャムカ達にもあわてず、カミュは右翼へ炎弾を射出する指示を出す。しかし――
――突如、俺の耳にまで届く鼓膜を揺らす大きな音が鳴り響く!
これは……ベリサリウスも使っていた拡声の魔術が込められたオパールを使ったな!
恐らく一度しか通用しない大音量での攻撃にカミュ達の馬が驚き、立ち上がる馬まで出てくる。
この動揺に炎弾は発射されず、浮き足だった聖王国騎兵隊右翼へ、一団となったジャムカ達が襲いかかる!
見事な統制で聖王国騎兵隊右翼を突き抜けたジャムカ達は速度を落とさず聖王国騎兵隊を裏側から中央へ向けて削り取って行く。
ジャムカ達のあまりのスピードに元より動揺していた聖王国騎兵隊はロクな抵抗も出来ず食い破られて行く。
これに対し、カミュの判断は早かった。直属の重装騎兵全てを直接率いて左翼後方まで抜けようとしていたジャムカ達へと立ちはだかる。
これがただの騎馬なら。騎馬民族以外の騎馬ならば、重装騎兵の防御力に足を止めていたかもしれない。しかし、騎馬民族は違う。武器を扱う技術ならば聖王国騎兵隊が努力で勝ることもできたかもしれない。
馬と共に生き、体の一部のように扱える騎馬民族だからこそ、重装騎兵をすり抜けるように小刻みな動きで左右に分かれると大胆にも速度を落とさず、聖王国左翼後方へと抜けていく。
そのまま左翼後方を食い破り、急旋回しまた中央後方へ駆けるジャムカ達。
聖王国騎兵隊中央は既に向きを変え、向かってくるジャムカ達へ炎弾で狙いをつけるが、ジャムカ達の方が速かった。
今度は弓だ。馬を足だけで操りながら速度を落とさずに両手で弓を引くと、矢を放つ!
ジャムカ達は一射すると、武器を槍に変えそのまま突撃する。
恐ろしいのはここまで動いているのに、ジャムカ達は一匹の生き物のように動き、一切統制が乱れていないことだ。
ジャムカ達は中央後方から右翼に抜けるとしばらく駆けてから一斉に聖王国騎兵隊へと振り返る。
「どうだ? まだやるのか?」とジャムカ達が言っているように俺には見えた。
聖王国騎兵隊はこれに対し守りを固めながらゆっくりと兵を引いて行く。ジャムカ達はそれを見守り追撃を行おうとしなかった。
予想以上の圧勝だ。ここでカミュ達を下すことはカエサルのシナリオを進める上で必須だったが、ジャムカはたいした損害もなくやり遂げてしまった。
最初にジャムカが言った通り、騎馬の動きがまるで違う。人馬一体とはまさにこのことを言うのだろう。騎馬民族は確かに馬を操る素養について他の追随を許さないだろう。
しかし、羊が率いた狼の群れではいくら優秀な騎馬民族と言えどもここまでの力は発揮できないはずだ。ジャムカ。彼が率いてこそ、狼の群れが狼足り得る。彼がたまに言っていた「蒼き狼」の称号は確かに彼にこそふさわしい。
これだけの戦術能力を持つジャムカでもテムジンには敗れてしまったんだよなあ。そらモンゴル王国は強いわ……
俺は背筋に寒気を覚えながら、眼下に見える逃げていく聖王国騎馬隊の様子を眺めていた。
辺境伯領東部平原にたまたま「遭遇」した騎兵将カミュ率いる聖王国騎兵隊とジャムカ率いる騎馬民族は、見通しのいい平原ということもあり、お互いが戦闘可能な距離にいることに気がついたようだ。
カエサルの政略と巧みな情報戦略の結果、ローマは叩くべき敵として聖王国に認識されている。ジェベル辺境伯は悪しきローマと交易を行い私服を肥やす狼藉者って扱いだ。
聖王国はジェベル辺境伯を威圧するために、聖王国の力の象徴の一人であるカミュが悠然と騎兵隊を率いて、辺境伯領に浸入し引き返すという計画を立てたらしい。
ジェベル辺境伯は聖王国の力を恐れており、騎兵隊とカミュが示威行動を起こせば泣きついてくるだろうと思われている。
よくこんな嘘八百を信じさせて実行したもんだよ。聖王国では先に辺境伯を懲らしめる空気になっている。
カエサルはこの後のプランも話してくれたが、本当に聖王国が彼のプラン通りに動くのか、未だに俺は信じることができない。信じることができないけど、カエサルならば実行するに違いないという確信はある。
とんでもない計画は実現可能か分からない。でも、カエサルはやる。矛盾しているようだけど、俺の正直な感想だ……
さて恐れて引きこもる辺境伯領に浸入したカミュら騎兵隊は、「想定外」の騎馬民族に遭遇する。聖王国騎兵隊はもちろん戦闘を想定していないことは無いが、ジャムカら騎馬民族が出てきたことは意外だっただろう。
しかし出会ったからには討ち亡ぼす相手だ。騎馬民族と聖王国は未だに戦争状態だからな。カミュが引こうと騎馬民族は引かないと彼も考えるだろう。
俺たちにとっては予定通りの「遭遇」なんだけどな。
<ピウス。こと馬を扱うことにかけてどれだけ俺たちと奴らが違うか分かるか?>
興奮した様子でジャムカから遠距離会話が入る。
ジャムカ達が馬を操るのがうまいのはもちろん知っている。しかし、聖王国騎兵隊は精鋭だ。高い練度を誇っているとの情報が入っているけど……
<ジャムカ殿。相手は精鋭と聞いてます。油断されぬよう>
俺の返答にジャムカからいつもの豪快な笑い声が返ってくる。
<訓練、練度じゃあねえんだよ。騎馬民族にとって馬は生まれた時からの体の一部なんだぜ。分かるか。ピウス。この差が>
ジャムカはさらにヒートアップしたようだ。何か変なスイッチ押しちゃったかな。
ジャムカは言う。訓練や練度が問題ではないと。確かに騎馬民族は生まれた時から馬と共に生き、馬と共に死ぬ。彼らにとって馬とは自身の体の一部と言っても言い過ぎではない。
馬に乗り、巧みに操るための訓練を行う俺たちのような農耕民族とは根本から違うってことか。
馬の状態、感情、息づかい……全ては彼らにとって訓練するものではない。彼らにとって馬とは生きる為に必要なことなんだ。その差か。
<だいたい分かります>
<そうかそうか。まあ見ていろお。平原で騎馬民族に敵う騎兵はいねえ!>
<ジャムカ殿。ご武運を!>
俺のこの言葉を最後にジャムカからの通信が無くなり、彼は騎馬民族の陣形を整えはじめた。聖王国騎兵隊もジャムカ達と同じように隊列を整えはじめた。
軍が機能するには組織的な戦闘が必要だ。陣形、隊列、指揮系統をキチンと整えねば、軍として成り立たずただの烏合の衆と成り下がる。
お互いに見える距離まで接近したものの、行軍する隊列になっていたから、まずは戦闘用に隊列を組み直す必要がある。そのまま猪突してくれるような相手だったら楽だったんだけどなあ。
さて、ジャムカ達も聖王国騎兵隊も陣形を組んだようだぞ。
ジャムカは矢じりのような紡錘型の突撃に向いた陣形で突破力に富む。
聖王国騎兵隊は逆に両翼を突出させた三日月型の陣形。倍の兵数を生かしジャムカ達を受け止め包み込むことを目指す形だ。
ジャムカ達が聖王国騎兵隊中央に向けて駆け出すとカミュが手を挙げ炎弾が一斉に射出されるが、ジャムカ達は一糸乱れぬ動きで敵右翼に向けて急旋回する。
炎弾の射程距離を前回の戦いで見切っていたのだろう。炎弾はジャムカ達に届く前に全て地面に当たり弾け飛んだ。
炎弾は正確に当たるが、射程距離があり一定距離以上炎弾が動くと推進力を急激に失い落下する。また、炎弾は速度が遅く、騎馬の全力疾走ならば躱し切ることも可能だ。
急旋回したジャムカ達にもあわてず、カミュは右翼へ炎弾を射出する指示を出す。しかし――
――突如、俺の耳にまで届く鼓膜を揺らす大きな音が鳴り響く!
これは……ベリサリウスも使っていた拡声の魔術が込められたオパールを使ったな!
恐らく一度しか通用しない大音量での攻撃にカミュ達の馬が驚き、立ち上がる馬まで出てくる。
この動揺に炎弾は発射されず、浮き足だった聖王国騎兵隊右翼へ、一団となったジャムカ達が襲いかかる!
見事な統制で聖王国騎兵隊右翼を突き抜けたジャムカ達は速度を落とさず聖王国騎兵隊を裏側から中央へ向けて削り取って行く。
ジャムカ達のあまりのスピードに元より動揺していた聖王国騎兵隊はロクな抵抗も出来ず食い破られて行く。
これに対し、カミュの判断は早かった。直属の重装騎兵全てを直接率いて左翼後方まで抜けようとしていたジャムカ達へと立ちはだかる。
これがただの騎馬なら。騎馬民族以外の騎馬ならば、重装騎兵の防御力に足を止めていたかもしれない。しかし、騎馬民族は違う。武器を扱う技術ならば聖王国騎兵隊が努力で勝ることもできたかもしれない。
馬と共に生き、体の一部のように扱える騎馬民族だからこそ、重装騎兵をすり抜けるように小刻みな動きで左右に分かれると大胆にも速度を落とさず、聖王国左翼後方へと抜けていく。
そのまま左翼後方を食い破り、急旋回しまた中央後方へ駆けるジャムカ達。
聖王国騎兵隊中央は既に向きを変え、向かってくるジャムカ達へ炎弾で狙いをつけるが、ジャムカ達の方が速かった。
今度は弓だ。馬を足だけで操りながら速度を落とさずに両手で弓を引くと、矢を放つ!
ジャムカ達は一射すると、武器を槍に変えそのまま突撃する。
恐ろしいのはここまで動いているのに、ジャムカ達は一匹の生き物のように動き、一切統制が乱れていないことだ。
ジャムカ達は中央後方から右翼に抜けるとしばらく駆けてから一斉に聖王国騎兵隊へと振り返る。
「どうだ? まだやるのか?」とジャムカ達が言っているように俺には見えた。
聖王国騎兵隊はこれに対し守りを固めながらゆっくりと兵を引いて行く。ジャムカ達はそれを見守り追撃を行おうとしなかった。
予想以上の圧勝だ。ここでカミュ達を下すことはカエサルのシナリオを進める上で必須だったが、ジャムカはたいした損害もなくやり遂げてしまった。
最初にジャムカが言った通り、騎馬の動きがまるで違う。人馬一体とはまさにこのことを言うのだろう。騎馬民族は確かに馬を操る素養について他の追随を許さないだろう。
しかし、羊が率いた狼の群れではいくら優秀な騎馬民族と言えどもここまでの力は発揮できないはずだ。ジャムカ。彼が率いてこそ、狼の群れが狼足り得る。彼がたまに言っていた「蒼き狼」の称号は確かに彼にこそふさわしい。
これだけの戦術能力を持つジャムカでもテムジンには敗れてしまったんだよなあ。そらモンゴル王国は強いわ……
俺は背筋に寒気を覚えながら、眼下に見える逃げていく聖王国騎馬隊の様子を眺めていた。
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