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159.エルの過去
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「エル……」
俺はかなり戸惑ったがエルラインに再度声をかける。
彼は俺の声に気がついたからか、目から溢れる涙こそ止まるが、表情はいつもの悪戯少年の顏ではない。
この顏から俺は何故か少女を感じた。彼は間違いなく十五歳程の赤い目をした少年なんだけど。
「エル……君は……憎かったのかな? それとも希望を託したのかな?」
エルラインは独白しここではない何処かを見つめている。一体誰を見ているんだろう?
自分で自分の名前を呼びかける彼の姿は酷く歪に見える。
「エル……」
俺はエルラインの名を呼び、彼の肩に手を置く。
エルラインはようやく俺の目を見て、語りかける。
「ピウス。ありがとう。ここに来て良かったよ」
はにかむようなエルラインの微笑みからは少年らしさを感じない。さっきから見せる少女のような彼の表情が、彼本来の姿なんだろうか?
「英雄召喚の魔法陣を理解できたからかな?」
「そうだね。君の想像することと少し違うと思うけどね」
「そっか。でもエルが感謝してくれるなら一緒に来てもらえて良かったよ」
「全く……君は。無意識なんだろうけど、そうやって口説くのは良くないと思うよ」
「そんなつもりはないんだけどなあ……」
俺が頭をかくと、エルラインはいつもの悪戯が成功した時のような少年の顏になり、クスクスと笑い声をあげる。
良かった。いつものエルラインだ。この憎たらしい感じこそ彼らしい。
「……また余計な事を考えてるみたいだね……」
不穏な空気を感じた俺は慌てて誤魔化すことにする。
「エル。用事は済んだのかな?」
「うん。魔法陣は全て理解したよ。全てね……君は?」
「いや、俺は……」
「聞くだけ愚問だったね。君は理解を放棄してるからね」
「わ、分かってるのに聞くなよ!」
と言っても俺は理解する気が全くないし、魔法陣に関する知識もまるでない。そのことに間違い無いけど、シルフは多分既に解析を終えている。
彼女の話をエルラインにするとまた可哀想な者を見る目になるから黙ってるけど……
ほんとはエルラインとシルフで議論を交わしてくれるのがベストなんだけどね……シルフはエルラインの前には出て来てくれないしねえ。
「じゃあ僕の家に戻ろうか。もう此処に用はないから」
「そうだな。向こうで魔法陣の事を聞かせてくれるかな?」
「もちろんだよ。君に伝える約束だし、君のお陰でここに来る踏ん切りがついたからね」
エルラインは肩を竦めると手に持った先端に大きなルビーが付いた杖を振るう。
待て! 外にいるシスターに一言だけでも声をかけたいんだけど! ずっと外で待ってるのにー!
俺の思いも虚しく、俺たちはエルラインの家の一室に転移してしまった。
ここはどこだ?
蜘蛛の巣がそこら中にはびこり、床は埃だらけ。中央には石の棺らしき人間大の長方形をしたオブジェがある。
「ここは?」
俺は左右を見渡しながら、石の棺に腰掛けるエルラインに尋ねる。
「ここは、僕の家だよ。さっき僕の家に行くと言ったじゃない?」
「そういう事じゃなくて、この部屋はどんな部屋なんだ?」
「ああ。ここはね。墓だよ」
エルラインは表情一つ変えずに石の棺をポンポンと手で叩く。
いや、見たまんまと言えばそのままなんだけど、なんでこんなとこに?
「墓……エルの大事な人の墓なのかな?」
「うーん。どうだろう。僕にとって大事なのはこっちだよ」
エルラインは自分で自分の胸を叩く。そらまあ誰だって自分は大事。うん。当たり前だ。って納得してる場合じゃない。
「大事な人を弔ってるんじゃないの?」
わざわざ自分の家に墓を作るくらいなんだぞ。きっとエルラインにとって大事な人に違いない。
「弔ってるわけじゃないんだけどなあ。少し話をしようか」
エルラインは俺へ墓の上に腰掛けるように促して来る。いや、立ち話じゃなくて座って欲しいってのは分かるけど、俺には墓の上に座るなんて真似は出来ないって!
俺が座る様子がない事を理解したエルラインは、そのまま過去の聖王国について話を始める。
「聖王国はかつてとても小さな国で農業をするにも厳しく食べるだけで精一杯だったって話は以前したよね」
「ああ、そこに二人の天才が現れて魔術から誰でも手軽に使える魔法を開発し、国は豊かになったって」
確か聖王国は二人の天才魔術師によって魔法が開発されると国内が豊かになり、外に向けて侵略を始める。
最終的に聖王国から侵略されずに残ったのが共和国と草原の民だっけか。
「うん。珍しく覚えてたね。少しビックリしたよ」
「し、失礼な……」
印象的な話だったから覚えていただけとは言えない……
エルラインはそこで一息つき、じっと俺の顔を見つめながら続ける。
「二人の名はエルラインとアルカエアというんだよ」
「エ、エル。それって君のことか?」
「ん、僕と言えば僕と言ってもいいかもしれないけど、違うと言えば違う」
全く話が掴めないぞ。一体どっちなんだよ!
「エル。それってどういう」
「今の君と似てると言えば分かるかな?」
「……今の俺って。まさかエル、気が付いていたのか?」
俺は驚きで目を見開く。エルラインは気が付いていたのか……俺と似た状態って、他人の体に俺の精神が入った状態ということだよな?
エルラインはエルラインの体に別の誰かが入ったということかな……
「ええと。君の体は本来の君のものじゃないんだろう? 君の様子をずっと見ていてそうじゃないかと確信したんだ。何しろ僕と同じだからね」
「なるほど。それなら気がついても不思議じゃないな。エルの体にエルとは違う精神が入ってるってことか」
「そんなものだよ。君と違って僕の体は死人だけどね。魔力で生きる肉体が僕の体さ」
エルラインは何でもないと言わんばかりに少し困ったように眉をしかめる。
「エル。君はいや、君の中身は一体……」
「偉大なる魔術師エルラインでは無くて残念だったかい?」
「いや、俺はエルの外見よりその中身、君の精神が同じであれば外見が変わったとしても気にしないさ。君は君だろう。エルと呼んでいいのか分からないけど」
「……口説いているのかい? それは……いや君はそんなつもりは無いだろうね。何しろエルは男だしね」
いつもの俺いじりが無くて逆に拍子抜けしてしまった。
エルラインの死体に入った精神……これまでのエルラインを見る限り、魔法を開発したという歴史上のエルラインとエルラインに入った精神は二人とも遜色ない魔術の大家だろうから。
話の流れからして、エルラインの精神はもう一人の天才アルカエアかな?
「ええと、君はアルカエアってことかな?」
「……どうしてそう思ったの?」
「い、いや。他に魔術の天才の名前を知らなかっただけだけど。アルカエアの名前は今聞いたばかりだけど……」
エルラインは無言で額に手を当てるとため息をつき棺から立ち上がる。
「そうだったね。君は聖王国の歴史なんてかけらも知らないからね。情報が無いからこそ正解にたどり着くか」
エルラインは納得したように呟くと、棺の蓋に手をかけ力を込める。
棺の蓋はゆうに重さ百キロを超えるはずだけど、彼は苦もなく棺の蓋をひっくり返してしまう。
「順を追って話すつもりだったけど。先に見るといい」
エルラインは肩を竦め、俺に棺の中を見るように促す。
棺を覗き込むと中にいたのは、亜麻色の髪を短く切り揃えた少女だった。歳はエルラインより少し上くらいに見えるけど、見た目通りの年齢かは分からない。
彼女は赤色のチョッキに白く染めた短いスカートを履いていて、手を胸の前で組んだ姿勢で微動だにしない。
眠っていると思ったが生きているのか死んでいるのかも分からないなこれは。小さな胸の上下が確認できないんだ。
もう少し近くに寄れば分かるけど、見ず知らずの少女へ至近距離まで寄るのは気がひける。
「この娘は?」
俺の質問にエルラインは腕を組み当然と言った風に返答する。
「お察しの通り、アルカエアだよ」
名前から察していたけど、アルカエアは女の子だったのかよ!
俺はかなり戸惑ったがエルラインに再度声をかける。
彼は俺の声に気がついたからか、目から溢れる涙こそ止まるが、表情はいつもの悪戯少年の顏ではない。
この顏から俺は何故か少女を感じた。彼は間違いなく十五歳程の赤い目をした少年なんだけど。
「エル……君は……憎かったのかな? それとも希望を託したのかな?」
エルラインは独白しここではない何処かを見つめている。一体誰を見ているんだろう?
自分で自分の名前を呼びかける彼の姿は酷く歪に見える。
「エル……」
俺はエルラインの名を呼び、彼の肩に手を置く。
エルラインはようやく俺の目を見て、語りかける。
「ピウス。ありがとう。ここに来て良かったよ」
はにかむようなエルラインの微笑みからは少年らしさを感じない。さっきから見せる少女のような彼の表情が、彼本来の姿なんだろうか?
「英雄召喚の魔法陣を理解できたからかな?」
「そうだね。君の想像することと少し違うと思うけどね」
「そっか。でもエルが感謝してくれるなら一緒に来てもらえて良かったよ」
「全く……君は。無意識なんだろうけど、そうやって口説くのは良くないと思うよ」
「そんなつもりはないんだけどなあ……」
俺が頭をかくと、エルラインはいつもの悪戯が成功した時のような少年の顏になり、クスクスと笑い声をあげる。
良かった。いつものエルラインだ。この憎たらしい感じこそ彼らしい。
「……また余計な事を考えてるみたいだね……」
不穏な空気を感じた俺は慌てて誤魔化すことにする。
「エル。用事は済んだのかな?」
「うん。魔法陣は全て理解したよ。全てね……君は?」
「いや、俺は……」
「聞くだけ愚問だったね。君は理解を放棄してるからね」
「わ、分かってるのに聞くなよ!」
と言っても俺は理解する気が全くないし、魔法陣に関する知識もまるでない。そのことに間違い無いけど、シルフは多分既に解析を終えている。
彼女の話をエルラインにするとまた可哀想な者を見る目になるから黙ってるけど……
ほんとはエルラインとシルフで議論を交わしてくれるのがベストなんだけどね……シルフはエルラインの前には出て来てくれないしねえ。
「じゃあ僕の家に戻ろうか。もう此処に用はないから」
「そうだな。向こうで魔法陣の事を聞かせてくれるかな?」
「もちろんだよ。君に伝える約束だし、君のお陰でここに来る踏ん切りがついたからね」
エルラインは肩を竦めると手に持った先端に大きなルビーが付いた杖を振るう。
待て! 外にいるシスターに一言だけでも声をかけたいんだけど! ずっと外で待ってるのにー!
俺の思いも虚しく、俺たちはエルラインの家の一室に転移してしまった。
ここはどこだ?
蜘蛛の巣がそこら中にはびこり、床は埃だらけ。中央には石の棺らしき人間大の長方形をしたオブジェがある。
「ここは?」
俺は左右を見渡しながら、石の棺に腰掛けるエルラインに尋ねる。
「ここは、僕の家だよ。さっき僕の家に行くと言ったじゃない?」
「そういう事じゃなくて、この部屋はどんな部屋なんだ?」
「ああ。ここはね。墓だよ」
エルラインは表情一つ変えずに石の棺をポンポンと手で叩く。
いや、見たまんまと言えばそのままなんだけど、なんでこんなとこに?
「墓……エルの大事な人の墓なのかな?」
「うーん。どうだろう。僕にとって大事なのはこっちだよ」
エルラインは自分で自分の胸を叩く。そらまあ誰だって自分は大事。うん。当たり前だ。って納得してる場合じゃない。
「大事な人を弔ってるんじゃないの?」
わざわざ自分の家に墓を作るくらいなんだぞ。きっとエルラインにとって大事な人に違いない。
「弔ってるわけじゃないんだけどなあ。少し話をしようか」
エルラインは俺へ墓の上に腰掛けるように促して来る。いや、立ち話じゃなくて座って欲しいってのは分かるけど、俺には墓の上に座るなんて真似は出来ないって!
俺が座る様子がない事を理解したエルラインは、そのまま過去の聖王国について話を始める。
「聖王国はかつてとても小さな国で農業をするにも厳しく食べるだけで精一杯だったって話は以前したよね」
「ああ、そこに二人の天才が現れて魔術から誰でも手軽に使える魔法を開発し、国は豊かになったって」
確か聖王国は二人の天才魔術師によって魔法が開発されると国内が豊かになり、外に向けて侵略を始める。
最終的に聖王国から侵略されずに残ったのが共和国と草原の民だっけか。
「うん。珍しく覚えてたね。少しビックリしたよ」
「し、失礼な……」
印象的な話だったから覚えていただけとは言えない……
エルラインはそこで一息つき、じっと俺の顔を見つめながら続ける。
「二人の名はエルラインとアルカエアというんだよ」
「エ、エル。それって君のことか?」
「ん、僕と言えば僕と言ってもいいかもしれないけど、違うと言えば違う」
全く話が掴めないぞ。一体どっちなんだよ!
「エル。それってどういう」
「今の君と似てると言えば分かるかな?」
「……今の俺って。まさかエル、気が付いていたのか?」
俺は驚きで目を見開く。エルラインは気が付いていたのか……俺と似た状態って、他人の体に俺の精神が入った状態ということだよな?
エルラインはエルラインの体に別の誰かが入ったということかな……
「ええと。君の体は本来の君のものじゃないんだろう? 君の様子をずっと見ていてそうじゃないかと確信したんだ。何しろ僕と同じだからね」
「なるほど。それなら気がついても不思議じゃないな。エルの体にエルとは違う精神が入ってるってことか」
「そんなものだよ。君と違って僕の体は死人だけどね。魔力で生きる肉体が僕の体さ」
エルラインは何でもないと言わんばかりに少し困ったように眉をしかめる。
「エル。君はいや、君の中身は一体……」
「偉大なる魔術師エルラインでは無くて残念だったかい?」
「いや、俺はエルの外見よりその中身、君の精神が同じであれば外見が変わったとしても気にしないさ。君は君だろう。エルと呼んでいいのか分からないけど」
「……口説いているのかい? それは……いや君はそんなつもりは無いだろうね。何しろエルは男だしね」
いつもの俺いじりが無くて逆に拍子抜けしてしまった。
エルラインの死体に入った精神……これまでのエルラインを見る限り、魔法を開発したという歴史上のエルラインとエルラインに入った精神は二人とも遜色ない魔術の大家だろうから。
話の流れからして、エルラインの精神はもう一人の天才アルカエアかな?
「ええと、君はアルカエアってことかな?」
「……どうしてそう思ったの?」
「い、いや。他に魔術の天才の名前を知らなかっただけだけど。アルカエアの名前は今聞いたばかりだけど……」
エルラインは無言で額に手を当てるとため息をつき棺から立ち上がる。
「そうだったね。君は聖王国の歴史なんてかけらも知らないからね。情報が無いからこそ正解にたどり着くか」
エルラインは納得したように呟くと、棺の蓋に手をかけ力を込める。
棺の蓋はゆうに重さ百キロを超えるはずだけど、彼は苦もなく棺の蓋をひっくり返してしまう。
「順を追って話すつもりだったけど。先に見るといい」
エルラインは肩を竦め、俺に棺の中を見るように促す。
棺を覗き込むと中にいたのは、亜麻色の髪を短く切り揃えた少女だった。歳はエルラインより少し上くらいに見えるけど、見た目通りの年齢かは分からない。
彼女は赤色のチョッキに白く染めた短いスカートを履いていて、手を胸の前で組んだ姿勢で微動だにしない。
眠っていると思ったが生きているのか死んでいるのかも分からないなこれは。小さな胸の上下が確認できないんだ。
もう少し近くに寄れば分かるけど、見ず知らずの少女へ至近距離まで寄るのは気がひける。
「この娘は?」
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